黙秘権(もくひけん)
黙秘権
黙秘権
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 01:22 UTC 版)
黙秘権は17世紀後半でイギリスにおいて成立した。当時の星法院裁判所(スター・チェンバー)の審理は何の訴えも待たずに開始され、被告人には宣誓した上で供述することが義務づけられていた。このような制度に反対していた一人がリルバーン(Lilburn)であり、彼は1637年に星法院裁判所での宣誓供述を拒否したため処罰された。1641年にイギリス下院はこのような措置は残虐・不正・野蛮・暴虐であり市民の自由に反するものとして同年に星法院裁判所を廃止した。イギリスでは17世紀末までには「何人も自らの口で自分自身を有罪とするように強制されることはない」とする原則が確立された。 その後、黙秘権はアメリカ合衆国憲法修正第5条により「何人も、いかなる刑事事件においても、自己に不利益な供述を強制されない」として具体化された。 日本国憲法第38条第1項は「何人も、自己に不利益な供述を強要されない。」と規定し、刑事訴訟法は被告人について「終始沈黙し、又は個々の質問に対し、供述を拒むことができる」権利(第311条第1項)、被疑者について「自己の意思に反して供述をする必要がない」権利を認めている。通説では日本国憲法第38条第1項は、何人も自己に不利益な供述を強要されないと規定し、刑事訴訟法は被疑者や被告人について、その趣旨を拡張したものとする。 詳細は「黙秘権」を参照
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「黙秘権」の例文・使い方・用例・文例
- 黙秘権を行使する
- 日本国憲法38条1項は黙秘権を保証している。
- 黙秘権を行使したいと思います。
- ニクソンはウォーターゲート事件に関し、黙秘権を行使して無視しようとしたが、結局明るみにでた。
- 黙秘権.
- 黙秘権を行使して犯行を否認した.
- 黙秘権にとって代わる法的免除
- あなたが言うことが証拠として使用されるかもしれないとあなたに警告して、警察(逮捕の後にあなたについて査問するとき)があなたの黙秘権(弁護士への権利と弁護士によってアドバイスされるまで静かなままで残る権利)をあなたに読み込むのが強いられるという規則
- 黙秘権という,憲法上の権利
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