principleとは? わかりやすく解説

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principle

別表記:プリンシプル

「principle」とは、原理・原則法則のことを意味する英語表現である。

「principle」とは・「principle」の意味

「principle」とは、何かがどのように起こるか、またはどのように機能制御するかの基本的な考え方規則善行道徳的ルールまたは基準のことを意味する。「principle」は名詞で、形容詞は「principled」となる。また、動詞はないため、「has principled」もしくは「have principled」となる。

「principle」の複数形

「principle」の複数形は、「principles」である。

「principle」の発音・読み方

「principle」の発音カタカナ語では「プリンシプル」と表記されるが、発音記号では「prínsəpl」となるため、カタカナ表記にすると「プリィンサァプル」という発音になる。「プリィ」の「ィ」は「エ」と「イ」の中間の音、「プル」の「ル」は日本語のように唇をすぼめて発音するではなく、舌を前歯の裏につけて発音するネイティブ発音近くなる

「principle」の語源・由来

「principle」の語源は、第一のという意味を持つラテン語の「princeps」である。ラテン語の「princeps」が、基礎という意味のゲルマン祖語の「principium」に変化し原理という意味の古期フランス語の「principe」に変化した後、「principle」になった

「principle」の覚え方

「principle」は、反対語である「unprincipled」とセット覚えると記憶しやすい。「principle」は原理原則など秩序立っているという意味であるのに対し、「unprincipled」は無節操な道義心のないという意味である。反対の意味であることを覚えておけば、「unprincipled」の意味から「principle」の意味連想することができる。

「principle」と「principal」の違い

「principle」と「principal」は、「ple」か「pal」かの違いであるため紛らわしく読み間違えてしまいがちである。しかし、スペル似ているものの、意味は大きく異なる。「principle」は原則原理主義などの意味であるのに対し、「principal」は校長学長主要ななどの意味用いられている。スペル似ているため、混同しないように気をつける必要がある

「principle」の類語

「principle」の類語は、「basis」、「fundamental」、「doctrine」である。

basis:基礎、根拠、原理


There appears to be no logical basis for these plans.(これらの計画には論理的な根拠ないようだ)
・This survey formed the basis of the report.(この調査報告書基礎となった

fundamental:基本の、基礎の、根源の


・We need to make fundamental changes to the way in which we manufacture our product.(製品製造方法根本的に変える必要がある
The company is based on the fundamental principle that all worker should reach their full potential.(当社は、すべての従業員がその能力最大限発揮するべきであるという基本原則基づいている)

doctrine:教理、主義、方針


・This school was founded on a doctrine of equality for all children.(この学校は、すべての子供が平等であるという教義基づいて設立された)
・She did not go against this doctrine.(彼女はこの教義反対しなかった)

「principle」を含む英熟語・英語表現

「in principle」とは


in principle」とは、原則として原則的にはという意味の表現である。
In principle I agree with the plan, but it's not the best one.(原則的にはその計画賛成ですが、最良計画ではない)
We have approved the changes in principle.(原則として変更承認した

「my principle」とは


「my principle」とは、私の原則、私の信条という意味の表現である。
・My principle was listen to intelligent people, even if they don't speak your language.(私の原則は、たとえ彼らがあなたの言語を話さなくても、知的な人々耳を傾けることである)
・My principle is simple, never give up.(私の信条は単純で、決しあきらめないことだ)

「leadership principles」とは


leadership principles」とは、世界的なインターネットリテイラーであるアマゾン創設者、ジェフ・ベソスがリーダー原則として唱えた14原則である。アマゾン世界的な企業へと発展していく中、社員全員リーダーシップをとることを目的とし、定められ原則である。

「principle」の使い方・例文

・He doesn't have any principles.(彼に信条がない)
・I never cheat a client, as a matter of principle.(原則としてクライアントを騙すことはない)
In principle, we support the merger, and we think the value is sufficient.(原則として合併支持しており、その価値は十分であると考えている)
・This machine works on the principle that heat rises.(この機械は、熱が上昇する原理動作する
・This principle applies to all kinds of manufacturing.(この原則は、あらゆる製造業当てはまる)2652

プリンシプル【principle】

読み方:ぷりんしぷる

原理原則根本

主義信条

「プリンシプル」に似た言葉

原理

(principle から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/27 00:30 UTC 版)

原理(げんり、: principium: principe: principle: Prinzip)とは、哲学数学において、学問議論を展開する時に予め置かれるべき言明。 そこから他のものが導き出され規定される始原。他を必要とせず、なおかつ他が必要とする第一のものである。

概説

もともと古代ギリシャ語のΑρχη アルケーという語・概念があり、キケロがそれをラテン語に翻訳する時に「principium プリンキピウム」という語をあてたという[1]

「principium」という語は、prin + cipiumという構造になっており、「prin」は「最初の」という意味で[注 1]、「cipi」は「cippus」と同グループ・同義の語で「石」などの意味を持つ言葉である。つまり、「principium」は「最初の石」「最初に置かれる石」といった意味の言葉である。

このprincipiumなど[注 2]の日本語訳として「原理」があてられている。

古代ギリシャ語のΑρχη アルケーは物事の根源を指した。アリストテレスはアルケーに関する先人たちの説に言及し、例えばタレースはアルケーをとし、ヘラクレイトスだとし、エンペドクレースは土・水・火・空気の四大からなるリゾーマタとし、アナクシマンドロスはト・アペイロンだとした、と説明した[2]

エウクレイデスは数学を公理論的に示すにあたり、まず冒頭に前提として置かれる諸原理(定義、要請(=公準)、共通概念(=公理))を配置しておいて、それに続いて様々な議論を展開した[1]。数学においてはそうした諸原理は、自明の真理とみなされるものもあったが、ただの出発点で仮説的なものとされるものもあった[1]

原理について、アリストテレスはつきつめた探求を行い、存在論的原理と認識論的原理を認め、存在論的原理として、認識論的原理として、論理学のいくつかのもの(同一律矛盾律排中律など)を採用した[1]。アリストテレスは神を第一原因とも呼んだ。

各学問における原理

数学における原理

エウクレイデスの様な数学者らは数学を公理論的に整序して提示する際に冒頭へ呈示すべきものとして定義公準(要請)、公理(共通概念)などの諸原理を置いて議論展開した。

数学における原理は、自明なる真理または単なる仮説的出発点と看做された。

哲学における原理

原理の哲学的研究を推し進めたのはアリストテレースで、例えば存在論的原理としてをみとめた。また彼は認識論的原理として論理学上のいくつかの原理(同一律矛盾律排中律など)を定立した。他に、諸学を始めるにあたってそれぞれの学問に相応しい原理を立てた。中世スコラ学は概ねアリストテレースの思考法を踏襲しているといえる。

アリストテレースの思考法へ批判の目が向けられたのはルネ・デカルトの著書『方法序説』(1637年)の中でである。デカルトは、思考するわれの存在を第一原理として立てれば不可疑の議論が展開されるとした。

ゴットフリート・ライプニッツはデカルトの洞見を認めつつ「我思う、ゆえに我あり(cogito, ergo sum)」を相対化し、連続の原理や不可識別者同一の原理などの論理学・数学・形而上学などの諸原理を探求していった。

哲学における原理を批判したのが弁証法を強調するプラトーンヘーゲルマルクスなどの思想家や、現象学的哲学の一般的態度である。

自然哲学・自然科学における原理

古くはアルキメデスがアルキメデスの原理を見出した。

17世紀にブレーズ・パスカルが「密閉容器中の流体は、その容器の形に関係なく、ある一点に受けた単位面積当りの圧力をそのままの強さで、流体の他のすべての部分に伝える」と指摘し、これは現在パスカルの原理と呼ばれている。

17世紀、ケンブリッジ大学にはプラトン主義[注 3]を信奉する学者が多数いたが、そのひとりであるアイザック・バローの弟子となったアイザック・ニュートンは『自然哲学の数学的諸原理』を著わし、公理論的に構築した理論体系を示した。これは結果として古典力学体系の骨格となった。

18世紀~20世紀にかけて、自然科学者たちは、生命には無生物とは異なる《vital principle 生命原理》がある、と考えるようになり、これが生物学の方向性を決めるものになった[3]。ちょうどアイザック・ニュートンが数学的原理の上にニュートン力学という輝かしい体系を構築したように、観察によって生命原理を事実として受け入れ、それを出発点とする理論体系を構築しようと試みたのである[3]。そして《生命原理》は自然法則のひとつだと一般に考えられていた[3]。誤解のないように言っておくと、当時の科学者たちは、こうした考え方を、ニュートン力学同様に科学的な説であると考えていたのであり、主流の科学者たちがそう考えていたのである[3]。たとえば現代人が高く評価する19世紀の実験生物学者パスツールも同様の考え方をしており、発酵という現象は生命体によってのみ可能だと考えていたのである[3]。この考え方が、科学者らを生物研究へと駆り立てる原動力となっていたのである。近年ではこれをヴァイタリズムと言う。この説を単なる忌まわしい説だったとし、“このような説から脱却することが生物学の誕生だった”、などとする説というのは、20世紀半ばにクリックなどが、生物学で起きた事実を隠蔽するために語った作り話が科学者らの間で広まった通俗的な説であり、これは科学の世界で起きた本当の歴史を全然踏まえておらず、偽ものの歴史、真っ赤なである[3]

18世紀~19世紀ころには「物質」を「実在」と考え信奉し原理に据えようとする者が多かったが、20世紀には、物質は対物質によって消滅してしまうことがある(対消滅が起きる)、と知られるようになり、消滅してしまうことがあるようなものは根本原理には据えられないと考えられるようになり、位置づけが低下した[4]

オストヴァルトらエネルゲティーク(エネルギー論者)は、宇宙の根本は、物質などといったいい加減なものではなく エネルギーだ、と主張し、当時は科学界で一大勢力となり、主流のような位置付けにすらなっていた時期があったが、後に彼らは様々な経緯があって排除・異端視されるようになり、自然科学史でも言及されることが減った。

20世紀初頭にはアインシュタインが「いかなる座標系においても物理法則は不変である」とする相対性原理を提唱した。同世紀なかばには不確定性原理が理解されるようになった。

近年では、自然科学で「原理」と言っても、ある理論体系の出発点だけでなく、より基本的な法則から導かれる副次的なものもある[注 4]。化学の歴史をたどると、決して根本的な事象から先に発見されていったわけではないため、最初は根本原理だと考えられていたものが、後になって、そうでなかったと考えられるようになったものは多いのである。

「原理」の他、「法則」「」など、慣習によって呼ばれ方は異なる[5]

「原理」は自然科学においても用いられることがある用語だが、かなりの拡大解釈を受け、「機械の動作原理」などと言うような用法でもしばしば用いられている。

分類

上述のごとく、アリストテレスは存在原理はとした。 認識原理のほうは、思惟や認識の出発点のことである。

近年では、唯心論における、18~19世紀に流行した唯物論における物質[注 5]、なども存在原理に分類されることがある。

脚注

  1. ^ 続く音が子音の場合「prin-」とし、母音の場合は「prim-」とする。
  2. ^ ラテン語principiumおよびそれに対応する現代西欧諸語。英語 principleなど
  3. ^ ここで言う「プラトン主義」というのは、世界というのはまず根本に的な世界があり、それこそが実在であって、我々の見ているこの世界(物質的な世界)はそれの不完全な写しである、と考える哲学的な信念、形而上学的な信念、宗教的信条のこと。
  4. ^ ルシャトリエの原理など
  5. ^ 物質」は、18世紀~19世紀ころには「実在」と考える信奉者の数がやたらと増えたが、20世紀には、対物質によって消滅してしまうことがある、と知られるようになり、消滅してしまうことがあるようなものは根本原理には据えられないと考えられるようになり、位置づけがすっかり低下した。
出典類
  1. ^ a b c d 岩波 哲学思想事典 p.474
  2. ^ アリストテレス『形而上学』A3、983b6
  3. ^ a b c d e f 山口裕之『ひとは生命をどのように理解してきたか』講談社、2011年 pp.80-113
  4. ^ 平凡社『世界大百科事典』【物質】
  5. ^ 熱力学の第一法則第二法則第三法則など

参考文献

  • 広松 渉『岩波哲学・思想辞典』岩波書店、1998年。ISBN 978-4000800891 
  • 『平凡社哲学辞典』平凡社。ISBN 4-582-10001-5 
  • 大木 道則、田中 元治、大沢 利昭、千原 秀昭 編『化学大事典』東京化学同人、1989年。ISBN 978-4807903238 


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