気象室東亜支局
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/15 09:06 UTC 版)
ミリィ・オレアノ・ヤクモ 主人公。風の上級精霊。現在、精霊省気象制禦管理室の東亜支局に所属。 仙人族。妖精界・桃源郷自治州出身。同州を委任統治するヤクモ家(オグヌーブス家)の次女であり、貴族である。父はバージル・レムレス・ヤクモ、母はノエル・ヤクモ・オグヌーブス、姉はユーリィ・プロケル・ヤクモ・オグヌーブス。隠されているが、父バージルと妖精王オベロンは双子であるため、妖精王妃ティタニアは叔母。フローラとは従姉妹。 妖精界の王であるアーベルク大公爵位継承権第8位(実質は第1位)。 一房だけ長い髪があるつややかな黒髪のショートカットに、青みを帯びた大きな瞳の美少女。神道の巫女風の衣装に、赤いプリーツスカート。普段は祓え串を模した形の精霊道具を携帯している。戦闘時には、これを錫杖に変えて戦う。お酒には非常に強いが、性格が生真面目なため公私を区別して飲むようにしている。そのため仕事中でも宴会を開こうとするユメミにはペースを崩されることが多い。好きな酒は発泡羊乳酒。お酒に対してはかなりの貧乏性。酒樽の底に残っているのも一気飲みしてしまう。身長160cm、体重48kg、B81/W56/H83。 気象精霊としての修行時代は、イツミに師事した。 精霊省の入省試験に首席で合格し、現在は上級文官の資格と、近衛中隊長第2位(中佐相当、登場時は第4位〈准佐相当〉だったが昇格)の地位を持っている。いずれも容易に取得できるものではなく、文武両道に秀でた、非常に優秀な精霊であることを証明している(創作であり、現実の軍隊には准佐という階級は無い)。 近衛精霊としては、妖精界の王女フローラの影姫としての訓練も受けている。優秀ではあるが、それを自慢することはなく、とても素直な性格のため、精霊仲間からの人気は高く、特にランティには異常なほど慕われている。 基礎知識はあるが応用にやや難があり、予想外の事態には後手に回りがち。そのため「試験秀才」という不名誉なあだ名をもらってしまっている。修行時代イツミはその欠点を克服させるため特別授業として知恵の輪をさせるが、あまり成果は上がらず以降知恵の輪になんとなく苦手意識をもってしまう(現在は治っている)。 メカが苦手で、支給されている端末手帳は通信機能やスケジュール管理程度しか使っていない。発光円盤(エルブス)や、その発展形の円形粒子加速器(サイクロトロン)といった強力な技を操ることができる。 ユメミ・ナイアス・スヒチミ・ウガイア ミリィの幼なじみで、親友にして現在の相棒。気象参謀を務める。水の上級精霊。現在、精霊省気象制禦管理室・東亜支局に所属。気象室のお酒派を代表する精霊。 天人族。天空界・高千穂地方出身。同地方を所領するスヒチミ・ウガイア大公爵家の第一令嬢、同大公爵位継承権第2位であり、貴族である。初級文官。試験が苦手な反面、研究熱心であり、多くの博士号を取得している。 北米原住民の民族衣装を模した作業着を愛用。ウェーブのかかった長い金髪を、大きな三つ編みにしている。深い青色の瞳が印象的。育ちのせいか、たとえ緊急時であってものんびりした口調でしゃべる。 気象精霊としての修行時代は、ミリィともどもイツミに師事した。当時は生まれの血筋を鼻にかけており、ミリィを激しくライバル視していた。 宴会参謀の別名を持つ、大変なノンベ。何かと理由をつけて酒宴を開きたがる。代表的なセリフが「飲もぉ〜」である。専用の亜空間の酒蔵には、常に大量の酒樽や酒ビンが保管されている。魔法薬の調合も趣味で、特に酔いざましは強力なものが多い。なお東亜支局の常備薬はユメミが管理している。 ミリィと組む前は北米支局に所属し、フェイミンの相棒だった。 メカや数式には非常に強く、端末計算機ですばやく気象シミュレーションを行い、ミリィをサポートする。気象参謀としては非常に優秀。 イツミ・ハマリヤド・アマテル 精霊省気象制禦管理室・東亜支局長。気象制禦管理室の副室長を兼任する。火の上級精霊。 天人族。天空界・高天原地方出身。同地方を所領するアマテル侯爵家の令嬢。 長い栗色の髪を、頭の左側で個性的な形に結っている。深い緑色の瞳。外見は12歳ぐらいの少女だが、彼女に年齢を聞くのは精霊界最大級の禁忌とされている。一説には、軽く3,200歳を超えているらしい。ランティの実母であり、ミリィ&ユメミの修行時の師匠。 精霊省ではキャサリンと同期であり、腐れ縁となっている。キャサリンの双子の姉ジュディスと、妖精界の王妃ティタニアは親友。 キャサリン・レヴィアタン・ペイレネ・コブライナ 災害オタク。しばしば、ミリィなど他の気象精霊が行う気象制禦の邪魔をする。現場の最前線で活躍しているが、ミリィたちより一世代前の優秀な精霊であり、カリスマ的存在でもある。水の上級精霊。現在、精霊省気象制禦管理室・東亜支局に所属。 天魔族。魔界出身。霊力と破壊力は、他の追随を許さない。 詰襟の軍服風の衣装に、青いローブをまとう。金髪でショートカット。そばかすがあるが、美しい碧眼に眼鏡をかけ、たいへん凛々しい顔をしている。ジュディスとは双子で、キャサリンが妹。温泉が大好き。 初級文官。また自称だが、挑発検定3段、天魔流ゲリラ道免許皆伝、特級災害師。「災害発生許可証」と「災害発生指令書」が大好き。 精霊省では、イツミと同期。入省試験では、イツミと首席を争った。 フェイミン・マルカ・フー ミリィの同期。各所を転々とした上、ミリィを敵視していたが、今はミリィの親友。水の上級精霊。現在、精霊省気象制禦管理室・東亜支局に所属。気象室のお茶派を代表する精霊。 天神族。天上界・湖南(フーナン)地方出身。文武両道に優れている。中級文官、近衛小隊長第2位(中尉相当、登場時は第4位〈准尉相当〉だったが昇格)。 チャイナ服の女官風の姿。丸顔である。頭上やや後方で、ドッグボーン形にまとめた髪が特徴。非常に丁寧な口調でしゃべる。「ございます」調が基本。 精霊省の入省試験はミリィと同期で次席。当初は北米支局に配属され、次に月支局へ左遷された後に失踪、天上界近衛軍に協力、ミリィたちを妨害したことがある。その後、気象室に戻った。今はミリィと親友。普段左手の腕環にしている精霊道具を武器とする。各種武術の心得があるが、特に棒術を得意とする。状況判断力に長けており、気象制禦に限らず、参謀として非常に優秀。 お茶派代表なだけに、お酒には弱い。天敵はお酒派代表のユメミだが、かつては相棒となっていた。ユメミに振り回されまくり、大変な迷惑をこうむったらしい。 ムーメ・プロセルピナ・レムニブ・ジョアナ ミリィがユメミと組む前の相棒。今もミリィとは親友。水の上級精霊。現在、精霊省気象制禦管理室・東亜支局に所属。主にベンガル湾方面を担当している。 魔神族。魔界・虹の都出身。酒豪。若草色の髪を長いリボンでしばり、ポニーテール状にしている。赤みを帯びた瞳に、魔神族の尖った耳を持つ。黒のハイネック水着風の衣装。 魔界を統べるジョアナ大公爵家の第6王女。繊細でよく気を配り、またテキパキした性格。相棒は、ウサギっ娘のエディス(以下略)。 小説本編では、セリフがまったくない。その代わり、暑さに弱い作者に代わり(時には故意に倒したりもして)あとがきを占拠している。 ノーラ・マギエル・ディアマヌンテ キャサリンの愛弟子にして、現在は相棒。火の上級精霊。現在、精霊省気象制禦管理室・東亜支局に所属。 純妖精(ハイエルフ)。白妖界出身。初級文官。白妖界の訛りが残り、「〜のね」という口調でしゃべる。独特の緑色系の衣装をまとい、常にビデオカメラを携帯し、記録映像を撮影している。しかし、よく撮影機材を壊しては泣くハメになっている。 後ろの左右2束だけが長いライトパープルの髪、2枚の透明な翅、先に瘤がある長い触覚、全体が瞳の紅い眼に、額には2対4個の小さい複眼という、特徴ある姿をしている。 作者の公式サイトでは、投稿後のメッセージ画面で見られる。 セーラ・イシュタル・カーシャ 精霊省気象制禦管理室・東亜支局第3副支局長(登場時は主任精霊だったが昇格)。火の上級精霊。 天神族。天元界牛貨洲出身。豪農カーシャ家の3女。出身地が温暖で、のんびりした雰囲気の土地柄のため、おっとりした性格である。また、何事にも動じない。中級文官。指揮能力は高いが、本人の実務能力は限りなくゼロに近い。 長い黒髪に褐色の肌。スリムな体形に露出度の高い服を着け、外見のセクシーさでは東亜支局でも屈指。 ユナ・デモリエル・ハウンド 精霊省気象制禦管理室・東亜支局所属の水の上級天使(登場時は書法天使だった)。 狛犬族。神獣界出身。白い毛並みと大きな耳が特徴。 書法精霊での受験が拘束期間だったため気象精霊の職制で初級文官試験を受けたが、実技試験の課題をクリアできず不合格に終わった。 パイカラが書法精霊への配置転換を願い出たため、入れ替わりで棚ボタ的に気象天使になる事ができた。現在はフェイミンと仮のコンビを組んでいる。 ライチ・ニュート・チャン 下級精霊から抜擢された。準文官の資格を与えられ、暫定的に上級精霊扱いになっていたが、失敗ばかりしていたため、内省による審査で災害対処能力不足と認定され降格。現在、火の上級天使。精霊省気象制禦管理室・東亜支局に所属。初級文官試験を受けたが、不合格に終わった。 天神族。天宙界出身。酒には強くないが、宴会は好き。相棒は、ヤマネコ精霊のファム。中華風の少女。端末計算機を仕込んだ眼鏡をかけている。「〜のだ」という口調でしゃべる。 情報分析力に秀でているが、実際の気象制禦への応用や、相棒への指示が下手。 ファム・ムミアー・ザップ ライチともども、下級精霊から抜擢され、暫定的に上級精霊扱いとなっている。準文官で、風の上級精霊。現在、精霊省気象制禦管理室・東亜支局に所属。 ヤマネコ精霊。神獣界出身。小柄なベンガルヤマネコの姿をしている。お酒好きで、仕事がない時はいつも飲んでいる。なお、性別はオス。ネコなので、語尾が「~ニャ」という口調でしゃべる。 ライチは降格されたが、ファムは落ち度がないとされ、降格はされていない。また、ライチとのチームも解消していない。 公用語の読み書きができない。初級文官試験を受けたが、語学力も知識も足らず、不合格に終わった。
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