リン酸化とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 自然 > 物質 > 化合物 > タンパク質 > リン酸化の意味・解説 

りんさん‐か〔‐クワ〕【×燐酸化】

読み方:りんさんか

たんぱく質リン酸基付加する化学反応生体内さまざまなたんぱく質構造変化させ機能調節する役割果たしている。ホスホリル化。→脱リン酸化プロテインキナーゼ


リン酸エステル転移

同義/類義語:リン酸化, リン酸基転移, リン酸基転移反応
英訳・(英)同義/類義語:phosphoester transfer, phosphorylation

エステル結合したリン酸基を、ある物質から他の物質に移す反応総称で、例えATPからタンパク質二リン酸エステル移動するなど多くの例がある。

リン酸化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 04:08 UTC 版)

リン酸化(リンさんか、英語: phosphorylation)は、各種の有機化合物、なかでも特にタンパク質リン酸基を付加させる化学反応である。この反応は、生化学の中で大きな役割を担っており、2013年2月現在、MEDLINEデータベースのタンパク質のリン酸化に関する記事は21万にも及んでいる。


  1. ^ P.A. Levene and C.L. Alsberg, The cleavage products of vitellin, J. Biol. Chem. 2 (1906), pp. 127–133.
  2. ^ F.A. Lipmann and P.A. Levene, Serinephosphoric acid obtained on hydrolysis of vitellinic acid, J. Biol. Chem. 98 (1932), pp. 109–114.
  3. ^ G. Burnett and E.P. Kennedy, The enzymatic phosphorylation of proteins, J. Biol. Chem. 211 (1954), pp. 969–980.
  4. ^ a b A.J. Cozzon (1988) Protein phosphorylation in prokaryotes Ann. Rev. Microbiol. 42:97-125
  5. ^ a b J.B. Stock, A.J. Ninfa and A.M. Stock (1989) Protein phosphorylation and regulation of adaptive responses in bacteria. Microbiol. Rev., p. 450-490
  6. ^ C. Chang and R.C. Stewart (1998) The Two-Component System. Plant Physiol. 117: 723-731
  7. ^ D. Barford, A.K. Das and MP. Egloff. (1998) The Structure and mechanism of protein phosphatases: Insights into Catalysis and Regulation Annu Rev Biophys Biomol Struct. Vol. 27: 133-164
  8. ^ M. Ashcroft, M.H.G. Kubbutat, and K.H. Vousden (1999). Regulation of p53 Function and Stability by Phosphorylation. Mol Cell Biol Mar;19(3):1751-8.
  9. ^ S. Bates, and K. H. Vousden. (1996). p53 in signalling checkpoint arrest or apoptosis. Curr. Opin. Genet. Dev. 6:1-7.
  10. ^ P.C. van Weeren, K.M. de Bruyn, A.M. de Vries-Smits, J. Van Lint, B.M. Burgering. (1998). "Essential role for protein kinase B (PKB) in insulin-induced glycogen synthase kinase 3 inactivation. Characterization of dominant-negative mutant of PKB. J Biol Chem 22;273(21):13150-6.
  11. ^ Cole, P.A., Shen, K., Qiao, Y., and Wang, D. (2003) Protein tyrosine kinases Src and Csk: A tail's tale, Curr. Opin. Chem., Biol. 7:580-585.
  12. ^ Babior, B.M., (1999). NADPH oxidase: an update. Blood 93, pp. 1464–1476


「リン酸化」の続きの解説一覧

リン酸化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/14 04:21 UTC 版)

FOXO1」の記事における「リン酸化」の解説

FOXO1のリン酸化はPI3K/AKT経路英語版)の活性化よるものである。また、SGK1FOXO1をリン酸化して不活性化することができる。FOXO1はAKT/SGK1によるリン酸化によってから細胞質移行し不活性化される。FOXO1はAKT/SGK1によってThr24、Ser256、Ser319の3か所が直接リン酸化される。さらに、AKT/SGK1によるSer256のリン酸化はDNA結合ドメイン電荷正電荷から負電荷変化させるため、FOXO1DNAとの相互作用喪失するインスリンシグナル伝達カスケードIRS1IRS2AKTのリン酸化を介してFOXO1調節するAKTFOXO1をリン酸化して細胞質蓄積させる成長因子によって活性化されるプロテインキナーゼであるカゼインキナーゼ1英語版)もFOXO1をリン酸化して細胞質移行させる

※この「リン酸化」の解説は、「FOXO1」の解説の一部です。
「リン酸化」を含む「FOXO1」の記事については、「FOXO1」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「リン酸化」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



リン酸化と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

','','','','','','','','','','','','','','','','','',''];function getDictCodeItems(a){return dictCodeList[a]};

すべての辞書の索引

「リン酸化」の関連用語


2
ホスホリル化 デジタル大辞泉
100% |||||









リン酸化のお隣キーワード
検索ランキング
';function getSideRankTable(){return sideRankTable};

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



リン酸化のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
JabionJabion
Copyright (C) 2024 NII,NIG,TUS. All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのリン酸化 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのFOXO1 (改訂履歴)、糖質コルチコイド受容体 (改訂履歴)、一次構造 (改訂履歴)、サイクリン依存性キナーゼ (改訂履歴)、ヒストン修飾酵素 (改訂履歴)、プロテインキナーゼB (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS