膜脂質
膜脂質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/19 08:02 UTC 版)
膜脂質(まくししつ、英: membrane lipids)は、細胞の二層構造表面(脂質二重層)または一重層を形成する化合物の一群(構造的には油脂に類似)である。動物における膜脂質の3つの主要なクラスは、リン脂質、糖脂質、コレステロールである。脂質は両親媒性で、水に溶ける末端(極性)と、脂肪に溶ける末端(非極性)を持っている。膜脂質は、極性のある端が外側を向き、極性のない端を内側を向いた二重層を形成することで、非極性部分が水と接触しない脂質二重層を形成し、水を含んだ細胞内部と水を含んだ細胞外部を分離することができる。膜の脂質とさまざまなタンパク質の配置は、受容体やチャネル孔として働き、細胞の代謝の一部として他の分子とイオンの出入りを制御する。膜タンパク質が生理機能を果たすために、タンパク質の表面に密着した脂質の殻(環状脂質シェルと呼ばれる)の存在によって、脂質二重層の二次元的な広がりの中で回転や横方向への拡散を容易にする。
- 1 膜脂質とは
- 2 膜脂質の概要
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