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考えるための書評集

Categoryおすすめ本特選集 1/6

2024年、ことし読んだベスト本は3冊

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 2024年は2月ころから本を書きはじめて、読書のほうには気合いを入れることはほとんどできませんでした。 『言葉の世界は実在しない』という書くことがむずかしい本だったので、書いては捨て、書いては書き直し、一章まるまる捨てたりして、1日1ページ書くのがやっという困難な執筆になりました。 書くのがむずかしかったのは、実在しないこと、「ない」ことを浮き上がらせるためにこの本を書いたからです。ついつい「ある」こ...

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2023年のベスト本は2冊だけ

 2023年は3月の末に一冊の本を出しました。それまではほとんど本も読まないで、執筆と編集に時間をとられていました。 ことしの読書傾向は、あいかわらず神秘思想の探究をつづけておりますが、中世哲学やキリスト教にその痕跡をさがすというあまり実りのない探究に乗りあげていました。 私の神秘思想の基本的な理解は、トランスパーソナル心理学を基盤としていますが、その理解を深めるためにキリスト教神秘主義やイスラーム神...

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2022年、ことしのベスト本、4冊

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 2022年もしょうこりもなく、神秘思想の本ばかり読んでいました。図書館という資料が膨大にある書庫を利用するようになったので、ひとつのテーマがどこまでも探究できる壺にはまってしまいました。ことしは壺の年ですね。 ほんらいはインド思想由来しか役に立たないと思うのですが、西洋思想やキリスト教に神秘思想を探すというあまり実りのない探究をつづけてしまいました。なんせこんにち、インド思想なんて相手にされず、西洋...

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2021年ことしの読書とおすすめの本4冊

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■2021年ことしの読書  2021年もあいもかわらず神秘思想を探究していたのだが、輸入版の東洋思想のネタがつきてしまい、あらたな触手として西洋の中に神秘主義を探る道にスライドしていた。 私はアメリカ逆輸入型の仏教――トランスパーソナル心理学からこの道に入ったのだが、この圏内にあるのはほぼ東洋思想だけである。西洋神秘主義はほぼ抜けている。だから視野にはなく、またキリスト教的言説がどうも苦手だったので、手を伸ば...

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2020年、ことし読んだおすすめの本5冊

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 2020年は伝染病の恐怖が全世界を襲うという近代世界がとうのむかしに封印したはずの脅威にさらされた歴史に残る年であった。全世界で感染者数は8134万に達し、死亡者数は160万人になっている。人類が信じていた科学の力がこっぱみじんに砕けた無力さに打ちのめされた年であった。 私は緊急事態宣言が出された大阪のガラガラの電車になっても出勤しなければならない時間をすごした。職業というのは、外出自粛で身を守る防備を私...

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2019年、ことし読んだおすすめの本

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 2019年、ことしは二十代のころに読んで感銘をうけた社会学古典を、二、三十年ぶりに読みかえしていた。この間にどれだけ読解力を増したか、またはほかの方面からも考えられるようになったのかの試金石みたいなものだった。 そのあと、去年おこなっていた神秘思想の探究は一時棚上げしていたのだが、非二元やアドヴァイダの系譜の本を読むようになった。どうやらルーツはブラフマンを語ったウパニシャッドやヴェーダなどのバラモ...

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愚かさに平気――『捨てて強くなる』 櫻木 健古

捨てて強くなる―ひらき直りの人生論 (ワニ文庫)櫻木 健古 ベストセラーズ 1984-01by G-Tools やっぱりこの本をこえる本は見つけられないということで、また再読。84年文庫化のもう忘れられた、古本でも見かけなくなった著者の本である。 開き直って愚かになり、人間の優劣のモノサシをこえるという本だが、ひろさちやくらいしかいまでも読めないかな。 いまの世の中は優秀になることや賢くなること、有名になること、勝つこと...

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2018年、ことし読んでよかった本6冊

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■2018年のまとめ 2018年の読書は、去年にひきつづき、神秘思想や仏教の本を読んでいました。去年から公共図書館を利用するようになり、専門書の読書がいつまでも尽きることはありませんが、ひとつの区切りをつけました。仕上げに書きおろしのKindle本を出版しました。これからひとつのテーマを深堀りしたら、一冊の本を仕上げに書き上げる目論見はもちたいと思ってます。 それからいちおう神秘思想の探究はおあずけにして、テー...

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2017年、ことし読んだおすすめの本 神秘思想ざんまい

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 2017年は、神秘思想の本ばかり読んでいました。 二十年前にトランスパーソナル心理学に出会って、その探究はしばらく下火になっていたのですが、ハラリの『サピエンス全史』の共同幻想論に出会うことによって、もういちど再考してみようかということになり、早や一年がたちます。 したがって再読したすべての本は、わたしのおすすめになります。 新しく出会った本のなかではおすすめは、三冊ほどしか出会えなかったといえます...

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2016年、わたしが読んだおすすめ本8冊

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 2016年、わたしが読んだ本のなかでおすすめできる本8冊を紹介します。 ことしは、「やらされ感とはなにか」という問いにずっとこだわって、読書をすすめました。 なぜ会社の仕事のやらされ感に強い不快感を抱くのか、なぜ社会の規範や慣習に反発心を感じるのか、そういう根っこの部分を知りたい積年の気持ちがありました。 さいしょはモチベーション論かなと思ったのですが、毒親や虐待の話に変わり、つぎは教育学なのかと思...

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