2018年11月16日
充電式エアブラシの分解と使用感レポート
最近ネットで話題になっていた充電式のエアブラシ。
すでに仕事でも活用していて、かなり便利に使っています。
今回は分解用として、もうひとつ角型の充電式エアブラシを取り寄せてみました。
円柱状コンプレッサーのタイプは分解が難しいので、カタログでネジが見えていた角柱タイプを選んだ次第。
購入先は AliExpress 。
沖縄までの配達は2週間程度でした。
充電式エアブラシの分解
上下2箇所ずつのビスを抜けば蓋が外れ、中が見えてきます。
スイッチの部分が接着されているので、ちょっとショックを与えて外せば分解できました。
中身は写真のように、モーターと直結されたクランクで動くエアポンプのセットが3つ並んでいます。
クランクやピストン、ケースの白いプラスチックはやたらと硬い工業用。
ポンプ自体はダイヤフラム式の一般的な作りです。
バッテリーはリチウム1セル1200mAhタイプ。 電源はUSB充電式。
充電器自体は普通の出力5VタイプACアダプターですが、充電完了するとパイロットLEDが赤から緑に変わります。
バッテリーに内蔵されたコントローラーの電流の変化で感知してるのかな?
ホントは円柱状のコンプレッサーも分解してみたいのですが、破壊しないと中身に辿り着けそうに無いので諦めています。
形状的に並列3気筒のコンプレッサーが入る隙間は無いのと、スイッチ・オンの時に左を向く習性から、縦置きのモーターが入っているように思えます。
充電式エアブラシの使用感
僕は仕事が補修屋なので、頻繁ににエアブラシを使用します。
普段は小型のコンプレッサーでガンを使っていますが、電源が無い場所や移動しながら作業する場合に不便を感じていました。
そのため緊急用にエアダスターを改造したボンベを常備しています。これでも数分間なら使えます。
他に、電動ガンのメカボックスで実験したり、市販のモバイルコンプレッサー(自動車空気入れ)や充電式エアダスターでガンを吹けないか等、いろいろ試してみました。
どれも騒音や吐出量の点で、とても普段使いには向きません。
結局、14.4VバッテリーとDC-ACコンバーターが良いのかなぁ。‥と、組み立てている最中に充電式エアブラシの情報を見つけたので、こっちに飛びついた次第。
実際に使ってみると、コンプレッサーが小さいので空気の吐出量もエア圧も低めで、ちょっと弱めな印象です。日東工器のAC0207(L5のOEM元)と近い感じ。
塗料の濃度に気を使いますが、慣れれば2液ウレタンも普通に吹けます。
水性塗料は厳しいですが、いろいろ技を使えば何とか‥。
▼Twitterから
ヤフオクで日東工器のリニアコンプレッサー落としたので早速テスト。クレオスL5の中身とソックリなアレね。(AC0207 新品6,000円)
— なおす人(なおすんちゅ) (@IGU330) 2018年2月7日
フットプリント手のひらサイズとすっごく小さくて、静か。パワー弱めだけど、薄めれば一応ウレタン吹けるなー。 pic.twitter.com/J0fZeQlYWb
◆普段から 記事に先行して Twitter でもつぶやいてます。
僕個人の感想としては、ガンに合わせて塗料を調整すれば普通に使えるなという印象です。もちろん広範囲や風が強い条件では難しいので、その際は普通のコンプレッサーを使いますが、最近は充電式エアブラシを使う比率が多いです。
そうそう、今回分解して分かりましたが、内部ホースの差込部に緩み止バンド等はついてません。 なのでエア吐出口を塞いだりすると圧力で中のホースが抜けて故障する可能性が高いです。
ダブルアクションのガンが付いていながらシングルでしか使えないのは(空気が出っぱなし)、こういう理由が有るのかもしれません。
構造自体は簡単そうなので、タクトスイッチなどを取り付けて、トリガーを引くと電源が入る、なんて改造も楽しいかも知れません。
というわけで、100Vの電源がいらない充電式エアブラシ、そのへんの空き地で簡単に塗装できちゃうので結構便利です。
小さいペットボトル程度なら十分テカテカに塗れます。
お勧め!
Posted by IGU at 22:29
│作業メモ