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北海道の鉄道関係

LAST WAVE (日高本線・浜厚真駅)

浜厚真駅01
瑞季:最後の夏を求めて、遥々来た日高路です。
日高本線の駅の紹介は、今回が初めてです。

浜厚真駅02
日高本線・浜厚真(はまあつま)駅。
開業は、大正2(1913)年苫小牧軽便鉄道(私鉄)の「厚真(あづま)」駅として。

浜厚真駅03
この駅のご当地入場券も売っています。
なぜかって、駅のある厚真町には浜厚真駅しかありませんので、必然的にこの駅の入場券ということになりました。

浜厚真駅04
浜厚真駅05
ホームからは、見渡す限りの荒れ地。 開拓前の時代に戻ったよう。
これは国家プロジェクトだった苫小牧東部大規模工業基地(苫東)の開発に失敗し、破綻したなれの果て。

浜厚真駅06
日高本線は高波や台風被害により不通、バスによる代行輸送が続いていますが、浜厚真駅を含む苫小牧~鵡川(むかわ)間は列車が運行されています。

浜厚真駅07
瑞季:なんか、しんみりしちゃうね。

追記にも、浜厚真駅のことを書いていきます。
続きを読むからどうぞ。
浜厚真駅08
瑞季:さて、何から紹介すればいいのかな?
この駅から、何を発信し、何を伝えられるでしょうか。
駅の利用者自体は、0ではなく多少はいます。 

浜厚真駅02
もう1回、駅の全景の写真を。
今までの貨車(ダルマ)駅舎と何かが違いませんか?

問寒別駅04
安牛駅02
(参考:問寒別/安牛駅)






浜厚真駅09
瑞季:あっ、入口が2つある!
貨車駅舎はどれも同じ? そんなことはありません。

浜厚真駅11
浜厚真には、苫小牧東港周文フェリーターミナルがあり、駅から歩いて行くこともできますが、ヒグマが出没する・街灯が無い・人家も無いのであまりお勧めはしていません。




浜厚真駅10
そんな浜厚真。 浜+厚真ではまあつま。

浜厚真駅12
ピンク色で印をした場所が浜厚真。 厚真町の浜辺に位置するから浜厚真。
昔は厚真町の中心部(赤色)にも上厚真(青色)にも鉄道の駅があったのですが大昔に廃止。
浜厚真だけがぽつんと時代に取り残されたような、そんな感じ。
もし苫東開発が上手くいっていたら、厚真の油田が上手くいっていたら、違っていたのかもしれませんね。
(厚真町はかつて北海道有数の石油の産地でした)




浜厚真駅13
瑞季:ということで、厚真町のご当地入場券を無事GETしました!

浜厚真駅15
浜厚真駅14
浜厚真駅のご当地入場券は難易度が高く、駅から17kmも離れた厚真町の市街地にある厚真町観光協会(8:30~17:30,土日祝日休み)で販売されています。
浜厚真駅からの公共交通手段はスクールバス1日1往復のみで実質ありません。
JR北海道のHPに、「浜厚真駅から、徒歩や公共交通機関でのアクセスは困難です」と但し書きされるくらいです。

浜厚真駅17
早来駅01
瑞季:この前行った早来駅から厚真までバスに乗っていくのが正しいルートなのよね。

浜厚真駅18
浜厚真海浜公園は、サーフィンの名所としてそこそこ知られています。

浜厚真駅16
浜厚真駅の外観の波、そしてあつまるくんの顔。
この駅は厚真町のことを今日も地味にPRしているのです。





浜厚真駅22
浜厚真駅23
浜厚真海浜公園
遠浅の砂浜が広がるここではサーフィンに適した波があり、全日本選手権北海道予選や技能検定会場にもなっています。
毎年7月にはここで「あつま海浜(はま)まつり」が開催されています。

浜厚真駅19
今年8月には、「海のとしょしつ」なるイベントも開催されていました。





浜厚真駅21
瑞季:白く塗られた壁が、とても印象に残りました。

浜厚真駅20
瑞季:こんな小さい駅だけど、色んな事が見えて来るのね。
厚真町のキャッチコピーは、「願うくらし、あつまる。」です。




最後に、この記事のタイトルはこのBGMから。
Out Run(1986年リリース)というセガのレースゲームのネームエントリー(エンド)画面で流れたこの曲。
夏の終わり、旅の終わりをイメージさせる良曲です。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
( 最終更新日: 2017/11/17 Fri )
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  • 鳴らない携帯
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No title

こんばんは。

入口のデッキが二つある姿が、元の緩急車のオリジナルの姿ですね。

ホームから見渡す荒れ地と地平線、旅情の雰囲気たっぷりですが、
考えたら、国策の失敗なんですよね。

やっぱり自然の厳しい北海道は開拓に不向きだったのかなと思いますが、
札幌を始めとする街々もあるので、他の地域の過疎も含めて、
国策の失敗って感じます。

それと、ホームにたたずむ瑞季ちゃんと、タイトルのLAST WAVE 、
良い感じですね。

後、LAST WAVE 良い曲ですよね。
アウトラン、ゲーセンではプレイした事はないですが、
セガマークⅢやメガドライブにPS2の改悪リメイク版wや、
アウトランⅡと家庭用ゲームでプレイしたもんですw

  • 冬音
  • URL
Re: 鳴らない携帯さん

> こんばんは。
鳴らない携帯さん、コメントありがとうございます。

> 入口のデッキが二つある姿が、元の緩急車のオリジナルの姿ですね。
そうなんですよね。ただ駅となると片側にトイレを設置したり物置にしたりとで塞ぐことが殆どです。
もちろん、悪いことではないのですが。

> ホームから見渡す荒れ地と地平線、旅情の雰囲気たっぷりですが、
> 考えたら、国策の失敗なんですよね。
> やっぱり自然の厳しい北海道は開拓に不向きだったのかなと思いますが、
> 札幌を始めとする街々もあるので、他の地域の過疎も含めて、
> 国策の失敗って感じます。
元々このあたりは、北は新千歳空港から続く勇払原野というサロベツ原野や釧路湿原と並び北海道3大原野なんて称されていたりもしました。 なので北海道の中でも元から開拓に不向きな土地でした。
苫東の失敗は、ある意味昔の原野の姿をほぼそのまま残した・・ とも言えるかもしれません。

> それと、ホームにたたずむ瑞季ちゃんと、タイトルのLAST WAVE 、
> 良い感じですね。
この記事をきっかけに、秋の記事を作り始めていきたいという思いからこのタイトルになりました。
ちょっと物悲しい浜厚真にはしっくり来ると思いました。

> 後、LAST WAVE 良い曲ですよね。
> アウトラン、ゲーセンではプレイした事はないですが、
> セガマークⅢやメガドライブにPS2の改悪リメイク版wや、
> アウトランⅡと家庭用ゲームでプレイしたもんですw
レースゲームのサントラ(主にnamcoとSEGA)を多く持っているので、ドライブの時によく聴いています。
そのうち記事になっているかもしれませんね。

  • ぬくぬく先生
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アクセスが・・

苫小牧というと、昔子供のころに授業で習った印象としては
フェリーの港町とか工業地帯ということでにぎわっている街というイメージもあったものですけど、時代の変遷と共にそうした子供のころのイメージとは変わっていくものなのですね・・
それにしても写真のちょっと荒れたような寂寥感がなんともいえない
雰囲気をもたらしているように感じられます。

こうした貨車駅舎は埼玉ではほとんど見ることができないもので、
大変興味深いです。
そしてご指摘の通り、貨車駅舎にも一つ一つ「個性」というか違いがあるのもなんか面白い話ですね。

それにしても・・・難易度の高い浜厚真駅のご当地入場券の入手、
お疲れ様でした!
こんなにもアクセスが悪いとコレクターとしては一苦労なんでしようけど、そうした手間というのが「集め甲斐がある」ということなのかも
しれないですね。

瑞季さんの麦藁帽がかわいいですね!
突然浴衣に衣装チェンジされていたから「あれれ・・?」と思っていたら
これは早来駅でのものでしたね!

ドールは自立が難しい面があり、場合によっては
ドールスタンドを立てる必要があるのかもしれないですけど、
写真ではスタンドが全く見えないのは見事ですね!

  • yokoblueplanet
  • URL
苫小牧

こんばんは。
昔、苫小牧を通過して札幌まで行ったことがあります。確か夜行列車を使ったと思いますが、苫小牧周辺の漠々とした原野や錆びたトタン屋根の建物などが強烈な印象として残りました。
国策の失敗で、原野の開発が進まず残ったとのこと、発展を期待した地元の方々には失望の種でしかなかったかも知れませんが、逆にこれから自然の中でのレクリエーション活動の場となり得る可能性が残ったとも言えますね。
ご紹介の貨車駅舎の姿が(私には)新鮮で、とても興味深かったです。
それとお供の瑞季ちゃんの持っている小さなケースがとってもお洒落でよく似合っていますね!

  • 冬音
  • URL
Re: ぬくぬく先生さん

ぬくぬく先生さん、コメントありがとうございます。

> 苫小牧というと、昔子供のころに授業で習った印象としては
> フェリーの港町とか工業地帯ということでにぎわっている街というイメージもあったものですけど、時代の変遷と共にそうした子供のころのイメージとは変わっていくものなのですね・・
主に製紙業で栄えた苫小牧。 昔は駅前に百貨店やダイエーやイトーヨーカドーがあったのですが全て無くなり著しい空洞化が感じられます。
人々は皆郊外の大きなイオンモールに流れていきました。
札幌から1時間なので、皆札幌に行ってしまいました。

> それにしても写真のちょっと荒れたような寂寥感がなんともいえない
> 雰囲気をもたらしているように感じられます。
勇払原野はとても広く、新千歳空港からここまで続いています。
そのなんともいえない雰囲気が、浜厚真の魅力ではないかなと思います。

> こうした貨車駅舎は埼玉ではほとんど見ることができないもので、
> 大変興味深いです。
> そしてご指摘の通り、貨車駅舎にも一つ一つ「個性」というか違いがあるのもなんか面白い話ですね。
形や外観が同じでも、中は意外と違うものなのです。
小学校の椅子があったり、オフィス用の椅子があったりと、個性があります。
次に紹介する駅も貨車駅舎なので、違いを感じてみて頂ければ幸いです。

> それにしても・・・難易度の高い浜厚真駅のご当地入場券の入手、
> お疲れ様でした!
> こんなにもアクセスが悪いとコレクターとしては一苦労なんでしようけど、そうした手間というのが「集め甲斐がある」ということなのかも
> しれないですね。
浜厚真にはGSもコンビニも無く、扱えるところが無いのでこんなに離れてしまいました。
101市町村もあれば、こうした駅と離れた場所での販売になるケースもあります。

> 瑞季さんの麦藁帽がかわいいですね!
> 突然浴衣に衣装チェンジされていたから「あれれ・・?」と思っていたら
> これは早来駅でのものでしたね!
夏をイメージしての撮影なので、それっぽく用意しました。
早来と厚真はかつて早来軌道で結ばれており、その流れから浜厚真は瑞季の担当というのは早い段階で決まっていました。

> ドールは自立が難しい面があり、場合によっては
> ドールスタンドを立てる必要があるのかもしれないですけど、
> 写真ではスタンドが全く見えないのは見事ですね!
瑞季やあい様のオビツ50ボディは足の裏に磁石が内蔵されていて、下に鉄板を敷くだけでスタンド要らずで立ってくれるのです。
他のメーカーには無い機能でして、このおかげで時間が少ない時でもサッと出してパッと撮ることができます。

  • 冬音
  • URL
Re: yokoblueplanetさん

> こんばんは。
yokoblueplanetさん、コメントありがとうございます。

> 昔、苫小牧を通過して札幌まで行ったことがあります。確か夜行列車を使ったと思いますが、苫小牧周辺の漠々とした原野や錆びたトタン屋根の建物などが強烈な印象として残りました。
新千歳空港~苫小牧~浜厚真の辺り一帯に広がる勇払原野。
私の場合はあの辺りはいつも眠くなっています。 
あの広大な原野は新千歳空港に着陸する航空機からも「北海道に来た」という実感があると思います。

> 国策の失敗で、原野の開発が進まず残ったとのこと、発展を期待した地元の方々には失望の種でしかなかったかも知れませんが、逆にこれから自然の中でのレクリエーション活動の場となり得る可能性が残ったとも言えますね。
元々は石油の精製や鉄鋼などの重厚長大な工業基地になる計画でした。
レクリエーション活動の場としては、苫小牧市植苗(うえなえ)地区のウトナイ湖がその役割を担っています。
ラムサール条約の登録湿地になっており、マガンやハクチョウの集団飛来地になっていて、道の駅もあります。

> ご紹介の貨車駅舎の姿が(私には)新鮮で、とても興味深かったです。
> それとお供の瑞季ちゃんの持っている小さなケースがとってもお洒落でよく似合っていますね!
なかなかに個性的だった浜厚真。 2年位前まではとてもとても地味でオンボロな塗装の駅でした。
新千歳空港から数えて7駅という北海道の貨車駅舎体験にはいいかもしれない駅です。
このトランクは、以前人形作家さんから直接譲って頂いたものです。 丁度いいサイズで季節を問わず撮影に持っていっています。

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