瀬戸大橋の裏側

先日、NHKの〝ザ・バックヤード 知の迷宮の裏側探訪〟という番組で、瀬戸大橋がとりあげられた。

20240625backyard-setoohashi.png 「裏側」といって、橋の裏側だったら、あの主塔の中とかを見せるんだろうな、今までもいろんなテレビ番組で見せてもらってたよな、何かおもしろい話といっても建設時の苦労や工夫ぐらいじゃないのか、とあまり期待していなかった。
ところが、〝ザ・バックヤード〟が紹介した「裏側」には驚いた。

こうした巨大構造物というのは、できあがってしまえばあとはメンテナンスとかはあるにしても、基本的には動かないものだと思っていたが、瀬戸大橋では、ケーブルの腐食を防ぐため、乾燥した空気をケーブル内に送り込んでいるのだそうだ。

番組によると、世界の長大な吊り橋は、建設から時間が経つとケーブルの腐食が進み、補修コストは加速度的に増加するという。この問題を解決するために、事業者が考えたのは、鋼は湿度60%以下だと腐食しないから、常時ケーブルを乾燥した状態にするという方法。

番組を見てネットを調べると、吊橋ケーブル送気乾燥システム(土木学会)というページが見つかった。


瀬戸大橋は、車でも鉄道でも何度も通っているが、裏にこんなシステムが動いているとは知らなかった。
時々点検して、具合の悪いところがあれば修繕あるいは交換をする、そういうものだと思っていたが、なかなかアクティブな維持システムが動いているわけだ。

この技術はその後、多くの吊橋で採用されているらしい。


「毎日が日曜」でネタ切れを心配しているのだが、テレビ番組はネタの宝庫だ。先日もNHKスペシャル「法医学者たちの告白」という番組から記事を書いた。このブログでは書評記事も多いが、それと同じようにテレビ番組などもネタにすれば良いかもしれない。

放送日から随分遅れての記事になるかもしれないけれど。


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