リアル4Kプロジェクター(XGIMI HORIZON pro)で3D動画を見る

買うまで知らなかったのだが、XGIMI HORIZON proは3Dにも対応していて、同社の3Dメガネ(DLP-link方式)を使って3D動画を見ることができる。

3Dといえば既にVRゴーグルを持っているわけだけれど、これは疑似空間を作るもので、ストーリーが制作者から提示される映画を見るものではないと思う。微妙にコンテンツのジャンルが異なると言って良いと思う。(両方を購入した言い訳かも)


今まで3D映像といえば、博覧会の呼び物になっていて、私もそれらを体験しているが、近年は映画館でもプレミア上映で3D体験ができる。

IMG20240328194017-crop.png 周知のことだが解説しておくと、肉眼立体視や「ハコスコ」などのレンズを使った立体映像は画面を2分割するが、それ以外の3D映像は、左眼・右眼の視差を反映した画像を用意し、それぞれが正しく左右の眼に振り分けられるように作られる。
この振り分け方式として、
  • アナグリフ式(青・赤のフィルターで左右に分ける)
  • 偏光式(例えば左を縦、右を横の偏光で像をつくり、それに合わせた偏光メガネを装着する)
  • フレームシーケンシャル式(左右の画像を高速で切り替え、それに同期してメガネを切り替える。つまり同時には左右どちらかの映像だけが眼に入る)
このプロジェクターとメガネが採用するDLP-link方式はフレームシーケンシャル方式である。

アナグリフ式ではナチュラルカラーの映像は作れない。またプロジェクターの1つの光源で偏光を作るのは無理。したがってフレームシーケンシャル方式になる。


3D映像の配信は、画面を2分割した形で行われている。それを再生装置側で半分の画面それぞれを画面いっぱいに引き延ばして重ねるように映す仕組みになっているようだ。
元の画像は右画面・左画面を単に並べているだけで、3Dを示すような信号は入っていないようで、機器側で左右分割なのか上下分割なのかを設定する。
XGIMIの場合、これはユーザーが画面を見て、設定メニューで指定するようになっている。この設定を行うと2画面が並んでいたものが、重ね合わされて映される。ただし重なって見えるのは残像であって、実際は短時間で右画面・左画面が切り替わっていて、それと同期して3D眼鏡も右画面・左画面のどちらかだけを通すようになっているようだ。

購入したAmazonの商品説明では、XGIMIの3Dメガネは3Dの同期信号をキャッチすると自動的に電源が入る、つまりネガネの操作不要で3D映像が見られるとあるのだが、どうもそのようには動作していないみたいで、手動で電源ボタンを操作している。また、ときどき遠近感が逆転しているように見えることがある。どうやらメガネのシャッターの動作が画面に合っていないようで、こういうときは電源スイッチを推すと正常になるようだ。


なにはさておき3Dも見てみようというわけで、3Dメガネを購入(3,099円)。
YouTubeで "3D映画" などで検索すれば、いろいろデモ的なものがアップされている。その中から「ジュラシック・パーク」の一部を3D化したものを試聴してみた。

XGIMIで3D動画を見るためには、設定メニューで3D設定を行わなければならない。見る対象に合わせて「上下」「左右」のどちらの方法で配信されているかを確認して設定する。3Dコンテンツを再生すれば自動的に3Dになるわけではない。「上下」「左右」の判断は、たいていのコンテンツで初画面でどちらに並んでいるか示されるのでそれに合わせて設定するわけだ。
そして3Dメガネの電源を入れるわけだが、3D動画が流れているときシャッター動作を同期させる信号がプロジェクターから出て、この信号をキャッチできないと、数秒で3Dメガネが動作を停止するらしい。

メガネの説明では同期信号をキャッチすると電源が入るというのだけど、本当かな? それだと常時待機電力を消費するはずだが。

ただしこの同期信号は左右を示すものではなく、ただのクロックではないかと思う。というのはあるとき、立体画像の前後関係がおかしくなっているように見え、メガネを一旦オフにして再度電源を入れると正常に動作するという現象を経験したから。(詳しいことは知らないので推測でしかないが)
が流れているときにやらないとだめみたいだ。3D動画再生中は同期信号が出ているようなのだが、その信号が切れると、3D設定が解除されるように思う。

さて「ジュラシック・パーク」の3D効果だが、たしかにしっかりと遠近感は出ていると思うが、パークにはじめてきた科学者たちが恐竜たちをみるシーンなどはどうも平板な感じがする。どういうことかというと、演劇の舞台で、平らな書割を前・中・後ろに配置して遠近を出しているようなものがあるが、ちょうどそんな感じである。

Screenshot_20240331-110558-crop.png

YouTubeはサンプルとかデモ的なものばかりだから、Amazon prime videoにあったらと思ったのだが、3Dタイトルは日本では配信されていない。米国では配信されているようだから、そのうち日本でも配信されるようになるのでは希っている。

Hulu、U-NEXTは3D作品の配信もしているという情報もあるけれど、ちょっと見たところではあんまりなさそうだった。会員じゃないからちゃんとは見てないが。


ということで大画面プロジェクターで見る3D動画というものを体験させてもらったが、やっぱりサンプルビデオだけでは物足りない、というか3Dの真価は味わえないと思う。
なので、販売されている3D映画のブルーレイディスクを買ってみることにした。
これについては次稿で。

関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

六二郎。六二郎。

ついに完全退職
貧乏年金生活です
検索フォーム

 記事一覧

Gallery
記事リスト
最新の記事
最新コメント
カテゴリ
タグ

飲食 書評 ITガジェット マイナンバー アルキビアデス Audio/Visual 

リンク
アーカイブ
現在の閲覧者数
聞いたもん