ちょっと手をかけた夕飯
鍋でもしようと思って豚バラを買っておいたのだけれど、直前にブリしゃぶなんかをやって、鍋を続けたくなくなったので、豚を使わなくなった。少しは野菜炒めで使ったが、まだかなり残っていた。
元日用には牛ステーキを買ったので、豚の出番が難しくなった。
またブリしゃぶで使ったえのきが半分、水菜が大量に残った。水菜は元旦の雑煮に回した。
ということで、どうしようか考えた結果が、えのきの豚巻、水菜の豚巻というわけだ。
白菜が残っていたら、豚と白菜のミルフィーユを作ってもよかったのだが、白菜はあまり残っていなかったので、その選択はなかった。
えのきの豚巻あるいはベーコン巻というのは家人がよく作っていたから、特に違和感はなかったのだが、水菜のほうは、そんな料理がまっとうな料理として存在するのかわからなかったので、ネットで"豚 水菜"で検索するとそういうものも立派に料理として扱われているから、まあやってみようと思った次第。
しかし水菜の豚巻もえのきの豚巻も、ネットに出てくるレシピではたれを作ったりしていて、そんなことをしないと味が整わないのかと心配になった。
だけれど、塩コショウだけでも十分ではないかと考えて、もっとも簡単なその形で作ることにした。
えのきの豚巻を4つ(えのきは鍋の残りの半分)、水菜の豚巻は4つ(水菜も鍋の残りだが、こちらは随分多くて、まだ残っている)を作ることにして、それぞれ適当に豚バラの薄切りで巻いて、爪楊枝で止めておく。
焼き上がりは縮こまるのだが、焼くまえは結構かさばるので、全部を一遍にフライパンで焼くのは難しいと判断して、まずえのき豚巻を焼いて、その後同じフライパンでそのまま水菜の豚巻を焼いた。
えのきのときはフライパンが温まりきっていないのでそうでもないのだが、その後の水菜の豚巻は既に前のえのき豚巻で豚から大量に出た油が高温になっていて、えのきと同じ時間(3分)で取り出しても焼きすぎだった。
(えのきの方も焼きすぎだったがまだましだった)
結局、焼きすぎという面では失敗作に違いないが、焦げ付くというほどでもなかったのでおいしくいただいた。加熱過程で脂が抜けてカリっとなっていたので、これもまあ一興。
いい加減な調理でも食べ物というジャンルにかろうじてとどまる。
それが新しい発見だった。
自分では(手をかけたから)充実した食事だと思ったのだが、写真を送ったら「さびしい夕飯やね」と返信がきた。
しゃあないやん、あんたがおらんねんから。