冷凍松茸

秋の味覚の王者、といえばやはり松茸。
とにかく高い。

高いけれど、季節のものを食べずに過ごしてしまうのは口惜しい。
家人が居るときは、スーパーに松茸が出ていると、家人がいやがっても季節に1度は松茸を買う。
国産はあまりに高いので、たいていは割安の北米産を買っている。色は白っぽいが、香りはしっかりある。焼松茸や松茸ごはん、お吸い物にしてもらう。

去年、家人は入院中で、家で松茸を食べることはなかった。それに高価な食材を自分で調理するのは気が引けた。
今年も家人の入院が続いているが、2年続けて松茸を食べないのは私のポリシーが許さない。かといって高い食材を稚拙な調理でだめにしてしまっては申し訳ない。スーパーにも既に松茸が並んでいるけれど、商品を手にとって香りを確かめるにとどまっていた。。

IMG20230930170536-cropr.jpg やっぱり今年もパスかなぁと思いながら、失敗してもダメージが小さいものがあればなぁとネット通販をみていた。
そうしたら冷凍松茸というのがあって、中国産だが、これはかなり安い。それに冷凍だからあわてて使い切る必要もなさそうだ。
スライスされたものが500gで6400円余り。普通にスーパーで買う生松茸に比べたら値段は1/2~1/3といったところか。

注文したらその日のうちに発送通知がきた。

通販サイトの表示では、注文から4~5日後に発送と書いてあり、配達予定日は1週間先になっていた。
やはり中国産で、中国から発送されるのだろうか、今までも中国から発送の商品は、へたすると発送の案内があってから2~3週間後に配達ということもあった。
ところがこれは注文当日に発送通知、そしてそれによると配達予定日は翌日。配達業者からもそのメールが来た。


届いた冷凍松茸、さっそく焼松茸にして品質を確認することにした。
まず困ったのは、冷凍された松茸のスライスががっちり凍りついて固まっていること。
その固まりを手でなんとか分けた。しつこくくっついているのはあきらめて、とりあえず焼松茸にする分だけを何とかバラバラにした。その過程でかけらがちょくちょくできたので、それも焼松茸にすることにした。

普通の生松茸の場合は、松茸片をアルミフォイルの上に並べて、そのままオーブントースターで焼くのだが、冷凍だとそれでは中まで十分加熱されないだろうと考えて、フォイルでしっかりくるんで焼くことにした。
加熱時間は1000Wで5分にセットしたが、それではまだ冷たいところが残る。なのでさらに4分ぐらい加熱した。それでも熱々ということにはならないが(普通の生松茸の場合は、あまり薄くスライスせずに、焼いてから手で裂くが、これが結構熱い)、加熱しすぎると香りも飛ぶかもしれないと考えて、ここで終了。

IMG20230930172432-crop.jpg 普通なら焼いている途中からどんどん松茸の香りが出てくるものだが、この冷凍松茸ではそういうことはなく、微かな香りというところである。中国産だからかもしれない。
その代わりということでもないが、汁気はかなり出た。松茸の香りもするけれど、これは冷凍品についていた霜がとけたものがかなり含まれていると思う。
そしてこの水気で松茸がくたっとなっていて、食感は悪い。普通の焼松茸なら、かりっと焼けて、そこから香りが立ち上るわけだが、とてもそういう感じには仕上がらなかった。

冷凍松茸デビューの焼松茸に使ったのはせいぜい20gぐらいだと思う。
次は、室温でゆっくり解凍して、アルミフォイルをひらいて加熱したらどうかと思う。
それ以上に期待したいのは松茸ごはん。こちらなら加熱不足を心配する必要はないし、なにより、くたっとした食感も問題にならないように思う。

まぁあまり気を遣わずに(といっても100g1200円は決して安くないが)使える食材だし、もう買ってしまったことだから、失敗をおそれずに松茸ごはんに挑戦してみようと思う。

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