雑踏を歩く(ラッシュ風景)

高齢者だから週の半分もは行かないけれど、出勤の時間帯は、通常のラッシュ時である。
しかも大阪ではもっとも混雑するであろう梅田である。

電車の混雑は措いて、大阪駅から職場までの雑踏を歩くことについて書いてみよう。
出勤時にこのルートを歩くたびに、いつか記事に書いてやろうと思っていたことである。

まずは大阪駅で環状線を降りて出口へ向かうシーン。
職場へ行くには東口が近いので、その方向へ進もうとするのだが、ホームには乗車待ちの人の群れがぎっしり。降車客の流れを誘導するようにはなっているのだけれど、いかんせん乗車待ちの列が長く歩けるスペースが狭い。さらにそのスペースを逆方向に、おそらく乗りたい車両まで、歩く人の流れがぶつかってくる。
いつも思うのだけれど、こういう状態でも、列車待ちの列と列の間は結構広く空いている。待ちの列を軌道に直角にではなく、軌道に沿うように曲げ、隣のドアの前で戻してS字状に作ったらどうだろう。

ホームから駅のコンコースへ降りる(大阪駅は軌道の上にもあるが私は下へ)。ここでは人の流れはけっこう思い思いである。環状線は一番南だが、私は北側の改札を目指す。なのでコンコースを斜めに突っ切ることになる。
このとき思い思いの方向の他の客とぶつからないようにスペースというか人と人の間隔の広いところを狙いながら、かつ経路長にあまりロスがないルートを選ぶ。これは私だけのことではない。結果として、進む方向が違う人の群れが、群れとしてはぶつかるのだが、一人一人はぶつからない。日本体育大学の集団行動のように整然としているわけではないのだけれど、意思ある粒子の動きである。

20230524umeda-rush.jpg 改札を出ると、地下へもぐって御堂筋線の北改札前を通って阪急の方向を目指す。

今の職場に通いはじめたときは、どのルートが近いのかいろいろ考え、そして試していた。大阪駅からヨドバシカメラの方向へ進んでいた時期もある。だが、そこから先は雨のときなどは傘がいるので、傘のいらないコースで再探索した結果、今のルートに落ち着いている。


このルートでは、逆方向、つまり御堂筋線や大阪駅へ向かう人のほうが優勢である。おそらく8対2ぐらいで逆方向が多いだろう。御堂筋線がトラブルで止まっているときなど、改札前に大きな群れが溢れかえり、逆方向へ進む人は一割ぐらいになる感じだ。

阪急の乗り場までくると人混みは消える。

さてこのように、出勤のたびに雑踏を抜けることを繰り返しているが、だいたいいつも同じようにイライラする。

イラっとくる一番目は、歩きスマホ。
目的地へ急ぐ人が多いラッシュ時に、人の流れに乗らない歩調の人がいる。そういう人の多くは歩きスマホをしている。
何を見ているのかチェックすると、地図などを見ている人はあまりいない。メールやSNSを見ている人がちょくちょく。そして結構多いのが、ゲームで遊ぶのとビデオ鑑賞、マンガ。
スマホで何をやろうと勝手だが、混雑している場所で、人の流れと調和しないような歩き方をされるのは迷惑である。どうしてもやるなら、周囲のペースに合わせて歩くか、道の端に寄って遠慮しながらやるとかできないか。

他にスマホ操作では空間も余計に占有する。スマホを持つ手を前へ出す、ゲームでは肘を張って激しく動かすなど。


次にイラっとするのはカップル。
別にイチャイチしてうらやましいというのではない。カップルは歩くスピードが遅いのである。
二人で歩く時間を楽しんで、その時間が長く続くようにと思ってゆっくり歩いているのかもしれないが、そういうことは他所でやってもらいたい。

また、カップルとは言えない関係らしき男女が並んで歩いているのもちょくちょく見る。この場合、二人の間隔は、前述のカップルのように狭くなく、雑踏での平均的な間隔よりもむしろ広い傾向があるようだ。かといってその間を抜けられるほどは広くない。つまり2人のくせに3人分ぐらいのスペースをとっている。なので追い越す場合も、一人で歩いている人を抜く場合よりも大きく回り込む必要がある。頼むからもっとくっついて歩いてくれ。

私は家人と出かけるときは、並んで歩いたりせず、先に立ってどんどん目的地へ歩くことが多い(散歩自体が目的なら違うけど)。そのことを家人は「おいていかれる」と表現するのだが。


梅田のラッシュでまだましなのは学生の群れがないことだと思う。学生というのはたいていダラダラ歩く。以前、学生の群れという記事を書いた憶えがある。
かといって社会人でも群れると歩行速度は遅くなるようだ。⇒学生の時間 社会人の時間

こんな記事を書くと、私はいかにもセカセカしているように思われるだろうけど、たしかにそうだけど、それは出勤ラッシュ時のこと。群れ全体がセカセカ歩いているので、そこで「マイペース」で歩く個体は目立ってしまうということである。時間帯が違えば、移動する群れは解消しているから、そういうセカセカに合わせることもない。

いつか書こうと思っていたことをようやく記事にした。

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