独居老人のコーヒー

IMG20221211165319-crop.jpg 独居老人でもコーヒーを飲む。
というか一人でテレビなんぞを見ているとき、何か飲み物が欲しくなる。
かといって、昼間からのアルコール飲料は控えて、コーヒーとか紅茶となる。

家人が一緒のときは、コーヒーは豆からコーヒーメーカーを使って淹れていた。

このコーヒーメーカーは結婚したときに家人が持ち込んだもので、もう40年経っている。ミルも付いているが、シンプルな機械なので壊れることもなく働いている。この頃は電器店へ行っても自動のコーヒーメーカーばかりで、こういうシンプルなのははやらないようだが、自動式というのは洗浄などを考えるとむしろ面倒なような気がする。

しかし独居老人となると、そういう面倒なことをする気にはなれない。
コーヒーメーカーのミルだけ使って、手でお湯を注ぐという方法もあるが、やっぱり面倒な気がする。

一杯分のコーヒーを紙のフィルターとともにあらかじめセットして、カップに載せてお湯を注ぐという商品もあるが、これもちゃんと淹れるのにはそれなりの手間もかかる。洗物が出ないことがメリットだろう。

IMG20221211165142-crop.jpg それでやはりインスタントコーヒーが良いのだが、これがまた独居老人にはつらい。開封して長くなると、湿っけて変色し、味もおかしくなる。
そこで、同じインスタントだが、スティックコーヒーというものが便利だということに気づいた。
一杯分のインスタントコーヒーをスティクに入れただけのもの。当然、瓶に入っているものよりは割高だと思うけれど、湿っけてダメにすることを考えれば、これもありかと思う。

それにこのタイプは、いろんな味が楽しめる商品もある。モカ、キリマンジャロ、コロンビア、ブラジルという具合。
もっとも、私はコーヒーの味がわかるような通人ではない。
不味いコーヒーははっきりわかる。美味しいコーヒーというのも今まで何度かは経験したことがあるが、普通はこんなものだろうという程度。酸味や苦味の強さが微妙に違うはずだが、それを意識して飲まないと、ただ飲むだけで終わる。

逆にいえば、それほどコーヒーにこだわりがないから、スティックのインスタントコーヒーで良いなぁということになっている。
これは独居老人の味方だと思う。

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