種ありブドウ

P_20210815_202846-crop.jpg 先日、ご近所からブドウ(品種はデラウェア)をいただいた。
自宅の庭で栽培しているもので、実が生ったのでおすそ分けというわけである。

このデラウェア、種がある。
スーパーなどで売られているデラウェアはたいてい種無しだから、種のあるデラウェアはむしろ珍しい。
子供のころは、種があるほうが普通で、種無しは珍しく、種のないのを喜んでいたという記憶がある。ネットで調べると、種無しブドウが市場に出始めたのは昭和30年代の後半のようで、私が口にできたのはその後、小学校の高学年ぐらいからではないだろうか。

種無しデラウェアはジベレリンという薬剤(植物ホルモン)をブドウに付けて作る。ネットで調べればすぐにジベレリン処理についての解説を見つけられるが、それなりに手間がかかるものらしい。
ご近所は手間を惜しんだというより、そういう薬剤処理というのに抵抗があったのではないだろうか(確認はしてない)。

さて、近頃では珍しいかもしれない種ありデラウェア、食べてみると心なしかナチュラルなブドウの味と香りで、気持ちのよいものだった。というか、ジベレリン処理の種無しデラウェアが、何か人工的な感じに思える。

もちろん人体にはジベレリンの受容体はなく、したがって人体には何ら作用を及ぼさないとされている。しかし、その作用で変性したブドウが、種ありブドウと同じとは言えないようにも思う。
ただ上述のように、種ありがフレッシュに感じたのがただの気持ちからでないとしたら、それはジベレリン処理よりも、収穫時期の影響のほうが大きいのではないだろうか。

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