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ゴスっ娘鑑定団 激闘編

もはや最初の趣旨がわからなくなってきたゴスっ娘語り。
さて今回のゴスっ娘候補は?

>ゴスっ娘のことなのですが、最近はじまったアニメGOSICK -ゴシック-はどうでしょうか?ゴスロリ分野に入ってしまうと思うのですが、性格的ゴスっぽいんです。
GOSICK_victorica.jpg
「GOSICK」のヴィクトリカ
「ゴシック」はタイトルに興味をもっていたので、実はちょっと見ました。
探偵ものだったんですねえ。しかも、なんちゃって探偵ではなく一応本格推理もの。
さて、これは、江戸時代の人間が着物を着ていようが「古風な人」ではないように、これもまた正確にいえばゴスロリでもありません。まあ時代考証的には疑問がある点も多々あるものの、ただの当時の衣装・・・。
しかし視聴者がどう見るかと言えば「ゴスロリ」として見るものなので、「ゴスロリ」。当然ゴスではないです。
ヴィクトリカの声がもっと低めでかすれた感じだったら、ゴスっぽかったかななぁとは思いましたが。

それにつけてもあのオープニングはいただけません。
gosick_op.jpg
なぜ、「ゴシック」でアール・ヌーボーやねん!!ビアズリー風ならまだしも、ありえんだろそれ!!
こ れ は な い

gosick_novel4.jpg
「そこは黒と白しかない世界。」<GOSICKIV-ゴシック・愚者を代弁せよ-より引用>

ちょっと気になったのでもう少し調べてみると、原作は小説で、うむ!こちらの表紙はとてもゴシックです。
小説版もプレビューで少し読めたのですが、内容的にもゴシックぽい感じ。
あと、やっぱりヴィクトリカの声って原作だとしわがれた老婆のような声だったんですね。あれえ?ゴスっぽい!?

まあ、ゴシックは「GOTHIC」で「GOSICK」とはスペルが違うので、アニメはそこをくんであえてゴシックぽくなくしているのかもしれません・・・・って、それは無いかなあ。小説版はチラ見だがゴシックぽい。
もともとミステリは、ポーやカーの頃からゴシック的幻想怪奇の世界。ゴスとは親和性が高い。
しかしアニメはその演出を見てもゴシックでは無い。あくまでゴスロリっぽい子カワイイよねだけの世界だ。
原作はゴシック・ミステリーぽいけど、アニメはレトロロマンスをやろうとしているのかなあ。

以上のことをふまえて、原作は未読なためハッキリとは判断できませんが、とりあえずアニメのスタッフは、この作品で「ゴシック的な世界」「ゴス的な表現」をやるつもりはまるで無い!と私は判断しました。
ゆえに、アニメ版ヴィクトリカ嬢はゴスではなく、ゴスロリっ娘。


そして、
bijoyaju_mari.jpg
「美女で野獣」の摩利蜜姫
この子はゴスロリっ娘。
前にもちょっと書きましたが、イダタツヒコの「美女で野獣」はゴスっ娘「バブルス」も登場している。つまり、イダタツヒコは同じ作品上でゴスとゴスロリを書き分けている。
ここがポイント。

今まで、ゴスっ娘っぽいように見える、見えないと、受けて側の判断で判定してきましたが、ここで新たな視点を導入しようと思う。
それは「描き手、作り手が何を想定して描いたかどうか」という作り手の意志である。

例えば上記アニメ版ヴィクトリカ嬢は、ゴスっぽく描くという意志は全く無く、アニメでよくみるタイプの典型的なゴスロリとして描こうとしている。ゆえにゴスではなくゴスロリ。
摩利蜜姫も作者がゴスとゴスロリを書き分けている以上、こちらはゴスロリとして描くという意志が読み取れる。ゆえにゴスロリ。

というわけで、以下 ゴスっ娘語いきます。


RW_NICO_MINORU.jpg
アメコミ「Runaways」のNICO MINORU。ゴス。
「Runaways」は読んだ事ないのですが、ComicVineでNICOの画像がまとめてあり、それを見る限りゴスでしょう。(黒魔術キャラ?)
アーチストによって変わりすぎでイメージバラバラですが、間違いなくゴスと描こうとしている。まあ、アメコミだしね。

rod_annie.jpg
レイジ・オブ・ザ・ドラゴンズ」のアニー
ゴス。
やや微妙な感じはあるものの、ゴスロリを描こうとはしていない。これはゴス。
血色がいいのがちょっと気になるんですが・・・・


kimikiss_hutami.jpg
「キミキス」の二見瑛理子
陰性の女の子。
さすがに遠すぎます。ゴスでもゴスロリでもないかなあ。描き手もこれをゴスとして描こうという意志はまったく無いと思われる。


kirumin_kannon.jpg
「キルミンずぅ」の羽鳥カノン
ゴスロリ。
「キルミンずぅ」も全然知らなかったんですが、これも少女探偵ものなんですねえ。探偵ものだけど推理ものではない・・・ってことでOK?
この子はヴァンパイアというよりコウモリモチーフの女の子なんですよね?
ヴァンパイアはゴス側の住人なので、こちらもモチーフ的にはゴスキャラかもしれませんが、「描き手の意志理論」からすれば、あきらかにゴスを描こうとはしていない。ゆえに服装がゴスロリっぽいのでゴスロリ。


vampirebund_mina.jpg
「ダンス・ウィズ・ヴァンパイアバンド」のミナ
これは見てました。これって幻想怪奇というよりは話の構造はむしろSFですよね。
それはさておき、ヴァンパイアは基本ゴスの住人なのでゴスキャラ。
ただ、自分にはそういうSF色が強いというか、存在感が強すぎて、ちょっと違うかなとも思ったりもするけど、そこは趣味の問題だろう。
「描き手の意志理論」からすれば、ゴスロリを描こうというより、ヴァンパイアを描こうとしているので、これはゴスに近いものと言っていいだろう。

で、ちょっと思ったんですが、化物語のキスショットにしても日本で「ヴァンパイア少女」と言ったら、なぜ「金髪」になるのでしょうか?これってなんか元ネタあるの?それともお約束?
ヴァンパイアといえばスラブ系、よって髪は黒髪というイメージなんですが、なぜ金髪ばかりなのか。
まあ、スラブ系も混血が多いから実際には金髪もいっぱいいますし、感染したらどの人種でもヴァンパンアなので、海外でも金髪のヴァンパイアもいないわけではないし別にいいんですが。
ただ、なんか日本人が描くヴァンパイア少女って金髪が多いように思えるんだよなあ。なぜでしょうか。

特に「ダンス・ウィズ・ヴァンパイアバンド」はけっこうリアル指向のわりに、なぜかミナがこういう類型的デザインだったのが妙に気になったのです。

AdventureTime_MARCELINE.jpg
例えば「The Adventure Time with Finn and Jake」に登場するヴァンパイアクィーンMARCELINEさんは、黒髪。
そういえば、日本のヴァンパイアって血色いい人も多いような。
色白レベルの白さで描かれることはあっても、死人のような蒼白さ、蒼黒さってあまり見ない気がする。

これは昔からなのか、はたまた、いつのまにか日本でできあがってきたイメージなのか。
日本人にとってヴァンパイアは「死人の怪異」ではなく、「高貴な超能力者」の方が強いのか。

ちょっとゴスと話がそれてきたので、まあこのへんで切り上げるけど、気になるなあ。


7thdragon_princess.jpg
セブンスドラゴンのプリンセス。
中央の鬱いプリンセスはちょっとゴスっ娘ぽいです。
しかし、ゴスっぽいキャラというより、陰性のキャラを描こうという意志の方が強く感じられ、ファッションもゴスロリぎみ。ゆえに陰気なゴスロリと判定する。
ただ、この絵柄は好きだなあ。


st3_effy.jpg
「ストリートファイター3」エフィー
いいねえ・・・・・ 好みだわあ。
ただ、ゴスを描きたかったわけではなさそうなので、ゴスではないかな。改造人間らしいですが。
もう少しゴスっぽかったらゴスっ娘になれそう。


nomoreheroes2_margaret.jpg
No More Heroes 2」のマーガレット・ムーンライト
ゴス。
ゴスロリ衣装だが、これはゴスだ。
ギャップのおもしろさと華やかさのために、デザインはゴスロリが採用されたのだと思うが、ここからは描き手の「ゴスを描こうという意志」が強く感じられる。
なにより、そのメイク。
(マンガなどで描かれる)ゴスロリに無いのは、この真っ黒なアイライン。


regios_barmerin.jpg
「鋼殻のレギオス」バーメリン
ファンタジーキャラ。だけど、ゴスと言ってもいい。
あきらかに、ゴスロリではなく、現代的なゴスのファッションを意識しているし、そのつもりで描いている意志が感じられる。ただ、ファッションだけという気がしないでもないけど、まあ「ゴスっぽい子」ということでいいかも。


anpan_kuroyuki.jpg
アンパンマン「くろゆき姫」
これはゴスじゃない・・・と思ったけど、アンパンマンキャラの中ではかなりゴスっぽいと思う。
ゴスでもいいような気がしてきたけど、おそらくそれほどゴスをイメージして作り出されてはいない。ゆえに「ゴスっぽい気がするキャラ」。



それでは恒例、ポップンミュージックから
popn12_onnanoko.jpg
ポップン 12 (EX)の 「おんなのこ」
ゴスっ娘!
まあ、想定してるのはゴスというより、不気味キャラなんだろうけど、ゴスっ娘でいいなこれ。

popn_rosalie.jpgpopn_kagome.jpg
「ポップン16」ロザリー、カゴメ
ロザリーちゃんかわいい!!ダークメルヘンキャラというのが一番しっくりきそうだけど、ゴスっ娘でいいよ。
カゴメはゴスじゃなくて、「エモ」のようですね。そうイメージされて描かれているようだからそうなんでしょう。


se_kurona.jpg
「ソウルイーター」のアラクネ、メドゥーサ、クロナ
ゴスっ娘!
(とりあえず、画像はクロナのみ)
ソウルイーターは少年漫画的部分が大きいですが、世界観はゴス的だと思ってます。
ゆえに、この3人以外でもゴス(っぽい)と言えるキャラは多いかと。

「ブリーチ」も黒い服装にダークな世界観があるものの、ゴスでは無いように、その逆で「ソウルイーター」はゴス的(というかハロウィン的?)なものを描こうとする意志が感じられる。
描き手理論でいえばゴス、という判断です。


>『べるぜバブ』のヒルダもゴスっ娘ですよね?
belbabu_hirde.jpg
『べるぜバブ』のヒルダ
いえ、ゴスロリです。
「描き手理論」でいえば、ゴスではなく、「ゴスロリの衣装を着た人」をイメージして描かれたものかと。


ついでにマンガからでは
「CYNTHIA THE MISSION(シンシアザミッション)」のブリギット・マクラウド
「フランケンふらん」のヴェロニカ
「保健室の死神」の三途川校長
というのも出ましたが、
ブリギット・マクラウド→否ゴス(ダークキャラ)
ヴェロニカ→ややゴス(ゴス住人)
三途川校長→ゴスロリ
だと思います。

CYNTHIA THE MISSION、読んだことなかったけど、なんかすげえ面白そうなので、今度読んでみるつもり。
フランケンふらんだと、ヴェロニカよりふらんちゃんの方がゴスっ娘ぽい気がする私。
三途川校長は最近見かけるゴスロリキャラの中ではかなり好き。保健室の死神っていつも打ち切りくらいそうでヒヤヒヤするんですが、どうなんでしょうか。


>beatmaniaIIDXのリリスというキャラクターがゴスっぽいと思います。
あと、ウンジャマ・ラミーのウラミ―はゴスというかロックかもしれませんが、地獄の住人でアウトサイダー気味な点がそれっぽいような。
ご存知かもしれませんが、ウンジャマ・ラミーとパラッパラッパーは日本製の割にノリがカートゥーンぽいのでオススメです

bm2dx_lilith(lilina).jpg
beatmaniaIIDXのリリス(リリナ)
うーん、言いたいことはわかる。
しかし、ゴスを描こうとしてこうなったわけではないと思うので、ゴスでは無いでしょう。


UJL_rammy.jpg
ウンジャマ・ラミーのウラミー(Rammy)
AmiYumiのユミみたいなもんで、ゴスというよりやっぱりロックですかねえ。
ただ、海外ではラミーのゴスバージョンって言われる時もあるんだよなあ・・・
まあ、あっちでも「黒かったらゴス」みたいなアバウトな認識だったりしますけどねえ。

パラッパにしても、ラミーにしてもデザインが「ロドニー・アラン・グリーンブラッド」なので、とてもカートゥーンぽいと私も思います。
やっぱりマンガやアニメよりゲームの方がカートゥーンぽいものって多い。


>"黒いセーラー服"で思い出したのですが、「六番目のサヨコ」の津村沙世子はゴスでしょうか。ドラマ版では栗山千明が演じていました。
rokuban_sayoko.jpg
「六番目の小夜子」の津村沙世子(栗山千明)

「六番目の小夜子」は原作と違う部分もあったけどドラマ版もおもしろかったですねぇ。
津村沙世子はゴスでもないし、本人もゴスのつもりはまったく無いかと。
ただ、それこそがミステリアスなキャラクターということで、周囲からゴスっぽいイメージで演出された感じですかねえ。まあ、あれを現代的な「ゴス」という言葉にあてはめるのはちょっと難しいかも。
民族学でいうマレビトポジションで、沙世子ではなく「噂話のサヨコ」こそがゴス的存在。


naruto_hiruko.jpg
>映画版NARUTO の【卑留呼】がいますよ。 by 妹屁
NARUTOの卑留呼
ああ、気持ちはわかる。けど、ゴスではないかなあ。
NARUTOでは我愛羅がゴスっぽいと自分は思ってます。メイク的に。


>まんが(でろでろ)の【日野留渦】がいますよ。 by 妹屁
derodero.jpg
「でろでろ」の留渦
でろでろはゴス漫画!まあ、怪奇ギャグってとこなんでしょうけど、なんかあの感じって海外で見かけるゴスマンガの雰囲気にけっこう近いんですよねえ。
留渦ちゃん自身はゴスであるつもりは無いでしょう。
ただ、マンディと同じくゴスっ娘的ポジションにいて極めてゴスっ娘ぽいと思われます。


>『からくりサーカス』のコロンビーヌ&ディアマンティーナはゴスっ娘ですか?
karakuri_colo_20110119224215.jpg
「からくりサーカス」のコロンビーヌ(再生体版)
コロンビーヌ様はいいよ!
ただ残念ながら「人形」を意識しすぎたせいで、コロンビーヌ様は少しゴスから離れてしまったように思えます。
ゴスいゴスロリ。
ディアマンティーナも同様。
コロンビーヌ様の別の衣装の姿も見たかったなあ。


>ゴスっ娘鑑定おねがいします!
アニメですがマリー&ガリーの「マリカ」はどうでしょう?まあ自分でゴスロリだって言ってますけどねw
あとハートキャッチプリキュアの敵キャラ「ダークプリキュア」はどうでしょう? by マジョイカ


marigari_marika.jpg
「マリー&ガリー」の「マリカ」

hcpc_darkpc.jpg
「ハートキャッチプリキュア」のダークプリキュア

chf_mistyhaney.jpg
「キューティーハニーF」のミスティハニー

マリカはゴスロリっ娘。ゴスっ娘ではありません。
あきらかにゴスロリを描こうとはしているけど、ゴスを描こうとはしていない。

そして、ついでに並べたけど、ダークプリキュアとミスティハニー。
これはどちらも、ダークなライバルキャラというものでしょう。
主人公の「陽」と対応する「陰」のキャラは、黒いデザインが多く、ゴスのムードととても近いですが、「描き手理論」でみると、ゴス的なものを描こうととしてそうなったのではなく「結果として近くなった」と認識すべきもの。ゆえに本質論的にゴスではないと思います。


>もうひとつゴスを!今度はゲームですよ。
戦国無双の「ガラシャ」というキャラはどうでしょうか?2の色違いは完璧にゴスだと思うんです! by マジョイカ

musou_garasya.jpgmusou_garasya2.jpg
「戦国無双」のガラシャ

色違い版がどんなのかわからなくて苦労したわ、これ(笑)
色違い版は金髪で深紅の衣装ってことでいいんですよね。
はい、ゴスロリ。いや違う。これはゴスロリでもなく、ロリータ。
しかしまあ、無双のガラシャって変なキャラですね。アホっぽくてちょっとカワイイと思った。


・・・・これで全部かな。
つ・・・疲れた (ばたり)
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コメント

マジョイカ:
鑑定お疲れさまでした!ゴスっ娘とゴスロリは違うのかw気付かなかった。

ガラシャはゴスロリだと思ったんですけどね。戦国無双3猛将伝にもガラシャが参戦するっぽいです。今度は全体的に深い紫色の衣装なんですよね。こっちの方がゴスっぽいかな?

通りすが郎:
スカポン太さんはゴス娘好きとのことですが、
ゴシック系のロックも聞くのが好きなんでしょうか?

まず純粋なゴシックロックと言えば80年代のThe Sisters of Mercyが代表的なバンドですよね。
http://youtu.be/IuezNswtRfo

ゴシックロックは元々ニューウェーブ、パンクから生まれたシーンですが、
90年代から何故かゴシックはへヴィ・メタルとくっつきゴシック・メタルが誕生します。
type o negative
http://youtu.be/xD5No_JRrZw

Paradise Lost
http://youtu.be/z9p0gHy8Iyk

あと、どっちかというとメタルというよりはインダストリアルよりですが、
ゴシックで一番有名なのはマリリン・マンソンですよね。(有名すぎるので動画は貼りません。)

しかし、2000年代からはゴシック・メタルは男性ボーカルのバンドが減り、
ソプラノ女性ボーカルのバンドが増え始めシーンが大きな変化をします。
一番有名なのがEvanescence
http://youtu.be/qBWDMfUV9OM

北欧では大人気のnightwish
http://youtu.be/SO4LyKd-Hws

関係ない話ですが、wakfu主題歌って思いっきり0年代の女性ゴシックメタルから影響を受けていると思います。
ざっとご存知しかもしれませんがゴシック系のロックを歴史をなぞっていきましたが、
ここで挙げたバンドでスカポン太さんのお気に入りはあるのでしょうか?
タ ッ キー:
…お疲れ様です(笑)
>いつから吸血鬼が金髪に?
向こうの吸血鬼でも魔女でも怪奇系キャラ~ヴァンピレラとかも黒髪(ブルネット)ですよね。
変わり種では「スペースヴァンパイア」の全裸吸血鬼とかも。
思うに外人=金髪イメージ、&わたなべまさこさんや萩尾望都さんのマンガの影響もあるんではないかと思います。
余談ですが「怪奇大作戦」「吸血地獄」に登場した女吸血鬼も金髪でしたっけ。
さらに超余談ですが、ポランスキーの「吸血鬼」のヒロイン、シャロン・テートはスカポン太さんの好きな赤毛ですよ。
921mo:
はじめまして、ゴス考察お疲れ様です、楽しませていただいてます
私が気になっているのは、「バッカーノ!」のイルネス、「ヴぁんぷ!」のパメラ・D・ロスクライム、「世界の中心、針山さん」の幽霊少女など・・・いづれも成田良悟作品ですが
パメラちゃんは目隠し付きがお勧めです。
あとは「ケロロ軍曹」のアリサ・サザンクロス、「仮面ライダーW」のイナゴ女など・・・
・・・「もやしもん」の結城蛍・・・は違いますね・・・
どのキャラも自分ではラインが微妙で・・・鑑定お願いできますでしょうか
マイナーな上にいっぱい書いてしまってすみませんでした・・・
VicIsono:
NARUTOといえば、最近
死体大好きギークな猟奇眼鏡医師→蛇使いネクロマンサー(アイシャドウ付)
に大出世なさった薬師カブトさんはゴスの範疇でいいんでしょうか。
スカポン太:
>マジョイカさん
無双3のガラシャも見ましたが、ゴスでは無いと思います。
しかし、紅ガラシャがゴスロリっぽいというのは、まあわかる気がしますねえ。
ガラシャはああいうキャラなので、日本風の衣装に西洋風をまぜてフリフリ衣装という感じにデザインしていると思うので。
マンガやアニメに出てくるゴスロリって、そういうフリフリ衣装が強調されたものが多いので、イメージ的に近い感じをうけるかと思います。
でもそれはどっちかといえばロリータ服の流れだと思うのですよねえ。
というか、無双のガラシャって、なんかゴスというより魔法少女ぽいです(笑)

>通りすが郎さん
いやあ、実はメタル方面は全然聞かなくて(笑)
なので、そっち方面の情報はいつもありがたいですねえ。
今のむこうのゴスファッションて、そういう音楽シーンからの影響も多大にあるけど、なかなかそのへんがよくわからないのですよ、実は。

ゴシックメタルの簡単講座ありがたい!!
ふむ、なるほど。
初期のゴシックメタルはいかにもメタルっぽいですが、最近はけっこう変わってきていたんですね。
うーん、なんだろう。破壊衝動的なものが強かったものが、いつしか幻想性の方が強くなってきているのかなぁ?
まあ、いかにもメタルなバンドもいまでも多いんでしょうけど。
というわけで、nightwish いいですね。
これはけっこう好みです。他の楽曲聞いてみたけど、あまりメタルっぽくないものも多いのかな。

そこでようやく「wakfu主題歌」の話で納得いきました。
ありがとうございます。これは面白い。

>タッキーさん
やはりヴァンパイア=外国の怪異=外人は金髪、という記号性の強さなんですかねえ。
今時、欧米人がみんな金髪ではないなんてわかっているだろうに、それでも覆らない強固なステレオタイプなのだろうか。
何か機会があったら調べてみたいテーマです。
それにしても、「怪奇大作戦」のころからと言ったら、もう日本では昔からそうだった、ということになるんですかねえ。

わあい赤毛!って、えらい古い例えが出た!

>921moさん
ラノベは難しい!!
一時、ラノベをいろいろ読んだ時期がありましたが成田良悟作品は読んで無かったんですよねえ。
イラストで判断してもいいけど、これはちゃんと読まないと判断は無理かと思うので、判定できません。

・アリサ・サザンクロス
微妙。それっぽい雰囲気はありますが、ゴスかと言われれば違うかなあという感じ。

・イナゴ女
これはゴスロリでしょう。そのまんまです。

・結城蛍
ゴスロリ
これもまあ、ゴスを目指してはいないですし、ゴスロリの衣装が着たかったというキャラですしね。
スカポン太:
>VicIsonoさん
まさかVicIsonoさんからナルトの話をふられるとはおもわなんだわww
カブトさんねえ・・・お前は死体蘇生者ハーバート・ウェストかよって感じで、バンバン蘇らせてますよねえ。

まあぶっちゃけ言えばナルトからはゴスっぽさってほとんど感じないんですよねえ。
ダークな忍術系はほとんど黒魔術なんでアリといえばアリなんでしょうけど。
要素としてはゴス。でもちょっと違うつうのが自分の認識です。
ビニールマン:
…ローゼンメイデンの真紅と水銀燈を忘れてますよ!
つーか、あの作品のドールは「七人」ともゴスロリで、ああ、ゴスロリとはスタイルではなくソウルなんだ、と納得させてくれます

ちなみに、ヤンマガの「遊撃少女遊美 」には、冗談抜きで、「バレェのステップを生かした足技の達人の武闘派(舞踏派?)ゴスロリ少女」に率いられたゴスロリ系レディース集団が出てきました
(この作品、美少女たちがマジで殴る蹴るの喧嘩をするのです)
で、通りすがりについ失笑した男どもに容赦なくスタンガンかまして拉致って、容赦なくボコってました…まぁ、ヤンマガですからねぇ
通りすが郎:
>ゴシックメタル
補足しておくと、ややこしいのですがゴシックと呼ばれるロックは必ずしもメタルの範疇には入らないことをつけ加えておきます。
というのはゴシックロックの始祖の一つであるThe Sisters of Mercyはニューウェーブやパンクの流れをくむバンドでメタルバンドではないからです。
ttp://digitalvampire.net/menu/frame.html?http://digitalvampire.net/music/the_sisters_of_mercy.html
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%82%B9_(%E3%82%B5%E3%83%96%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC)

最初はゴシックロックのシーンとメタルのシーンはファン層が別々で交わることはなかった(仲も悪かった?)のですが、
90年代からゴシックとメタルの音楽的な融合が進み始めてゴシックメタルが生まれたんですね。
まぁ、今の耳で聞いたらメタラーでもThe Sisters of Mercyはへヴィで楽しく聞ける音楽なんですが、
80年代の時はメタラーには別種のものとして受け入れられなかった。
純粋なゴシックロックではありませんがゴスにも人気があったKilling JokeをMetallicaがカバーしたのがメタルとの融合の始まりだったかもしれません。
ぶっちゃけゴシックロックと呼ばれる音楽の一部はもっと音をへヴィでテクニカルにすれば十分メタルとして聞けるのもあるんですよね。
特にメタラーがパクりまくったThe Sisters of Mercy、Killing Jokeなんかはそう。
メタラー達が「これ別物の音楽だけどかっこいいじゃん」と積極的にゴシックなメロディを取り入れていったのがゴシックメタルが生まれた理由かも。

だからゴスだからゴシックメタルだけを聞いているわけではないと思います。
おそらくメタル以外のゴシックと呼ばれる音楽もチェックしているのではないでしょうか。
あとwikiにゴスがしばしばメタルと混同されるが違うという説明があったので、
純粋なゴスにはゴシックメタルを別物(偽物?)と解釈して聞かない人もいるかもしれません。
これは欧米のゴス文化がV系、ロリータファッションと融合した日本のゴスロリ文化と似ているかもしれません。
「ないか」「かも」と曖昧な表現が続くのは、僕がメタラーでゴスではないのでゴシックとメタルが融合していった歴史的背景はわかっていても
ゴシックシーン全体についてはわからない部分があるからです。どうもすいません。
ゴシックという音楽は純粋なゴシックロックと交配した雑種のゴシックメタルがあると覚えておけばわかりやすいと思います。
一愛読者:
答えて下さってありがとうございます!やっぱNICOはゴスだったんですね~ 「RUNAWAYS」とても楽しいので機会があったら読んでみてください!
個性豊かなティーンエイジャーのヒーロー(?)の話で面白いです。
最近、映画化の話があったりなかったり…
バツ丸:
こんばんは。失礼いたします。鑑定お疲れ様です!勉強になります!
ところで。恐縮ですが、質問です。「ONEPIECE」のペローナ、ロビン、「HUNTER×HUNTER」のシズク、カルト•ゾルディック、ネオン=ノストラード、パームと、「ぬらりひょんの孫」の羽衣狐様、「イナズマイレブン」の真帝国学園の小鳥遊忍はゴスっ娘に入るのですか?教えてください。
失礼致しました。
スカポン太:
>ビニールマンさん
ローゼンメイデン・・・・ そうそれですね。
マンガやアニメでゴスロリを特に広めた作品は。
あれはゴスロリではありません。ロリータです。より正確にはドール服とでも言うべきか。
ゴスロリに近いものは「水銀燈」だけだと思います。
「ローゼンメイデン」によって、ゴスロリという名称が浸透したと同時に、ああいうヒラヒラした服が「ゴスロリ」だと誤って広まってしまい、アニメやマンガの中でのゴスロリの認識が現実と乖離したというのは大きいかなあ。
このへんで、人によってゴスやゴスロリの認識にズレ大きくなったのだと思われます。

しかしまあ、互いにフィードバックしている面もあって、なんとも言えないとこですが。

「遊撃少女遊美」は読んでます。変則的格闘マンガですね。
わりとギャグに近いつうか、少年マンガっぽいデタラメさなので、変な要素を混ぜること多いっすねえ。

>通りすが郎さん
ありがとうございます。
アーチストは自分の音楽をやってるだけで、ジャンルのレッテルは後からついてくるというか、勝手にレッテルはられるもんですからねえ。
そういう動きが80年代、90年代におきたのはとても興味深いです。
ゴスシーン全体もほぼ同じ時期に活性化して定着したようで、こちらも同様に混沌とし、融合していったのでしょう。
きっとゴスとひとくくりにされながらも、それは端から見たら「同じに見える」という混同もきっと多く、同時にその混同認識でゴスな人たちもきっと多い。
文化は生き物ですなあ。

>一愛読者さん
「RUNAWAYS」これをきっかけに調べてみたのですが、けっこう面白そうなシリーズですね。
ヤングものが流行ってるんだから、これもアニメ化すればいいのにマーベル!
つうか、映画化したらもしかしてあるかも。

>バツ丸さん
この中ではペローナだけかなあ。ゴスっ娘は。
ちょっとマンガちっくでロリよりですが、まあOK。
ハンターではむしろフェイタンがゴスっぽいと思います。

ふむ、しかしバツ丸さんのイメージするものはわかった気がします。
通りすが郎:
>融合
これはきちんと調べたわけではないけどゴスとメタルが融合した一番大きな理由は重複する箇所があったからじゃないかと思うんですよね。
まずゴスの吸血鬼、エロティシズム、古城、牢獄等といったテーマはメタルもよく扱うテーマです。
だいたい70年代のへヴィ・メタルの元祖BLACK SABBATHがゴシックホラーを
題材にした歌をたくさん作っているんですからゴスとテーマが重複しないわけがない。
それからスカポン太さんが言っていましたが、どちらも黒を基調としたファッションで端から見ると区別がつかない。
違うところはゴスは白塗りの化粧をしてピアスをするけど、
メタラーは白塗りをする人はいてもピアスをするのはオカマっぽいのでしないということか。
でもゴシックメタルが誕生した後は、メタラーでも一部にピアスをする人はいるんですけどね(苦笑)。
音楽はどっちもへヴィで様式美的でメロディアスなので、一般人から言わせれば「同じだよ。」だよね(笑)。
ゴシックメタルの方がより音が重厚で激しいのがゴスと違うか。でも一般人にはわかんねーよwww
でも、サブカルチャー、カウンターカルチャーの世界は一般人にわかりにくい『微妙な差異』が重要だったりすることがありますよね。
だから純粋なゴスにはメタラーに対して「あんなマッチョな連中と一緒にするな」という人もきっといるんでしょうね。

>破壊衝動的なものが強かったものが、いつしか幻想性の方が強くなってきているのかなぁ?
初期のゴシックメタルが破壊衝動的に聞こえるのはチャート上位には来ないアンダーグラウンドのマイナーな音楽だったからでしょうね。
2000年代はヨーロッパからNIGHTWISH、Within Temptation等の女性ボーカルのゴシックメタルバンドが次々と誕生するんですが、
それらはソプラノボイスで聞きやすくアングラ性を消してしまったので母国でチャート上位に来る音楽になりました。
アメリカのEvanescenceなんかはBillboard album chart1位で世界中で500万枚も売る大ヒットを飛ばしましたからね。
そういう聞きやすさで幻想性の方が強くなったように聞こえるのでしょう。
実はへヴィ・メタルはPANTERA、SLIPKNOTのようにゴリゴリで激しいバンドもいれば、
NIGHTWISHのようにメロディアスで様式美的なバンドもいるので様々なサブジャンルを内包する幅が広いジャンルなのですよ。
スカポン太:
>メタラーは白塗りをする人はいてもピアスをするのはオカマっぽい
ほほう、そうなんですか。
合ってるかどうかわからないけど、やはりちょっとマッチョぽい文化なんですかね。
ゴスはもっと内向的というか。
そのせいもあってか、最近はエモとも融合しかけていて、こちらも区別がつきにくいです。

しかし、こういう話は自分がよく知らないこともあってか、気になっていたピースがはまるようで面白いです。
通りすが郎:
>マッチョぽい文化
そうですね。
ただ一部のメタルバンドやファンは化粧やピアスをするので「男らしさ」に拘る割にはそこがよくわからないのですよ。
というのは、メタルのファッションはグラムロックからの影響もあるので、ちょっと女性的な派手な装飾をつける人もいるのです。
また「メタル/ヘッドバンガーズ・ジャーニー」という初心者でもよくわかるメタル講座なドキュメンタリー映画があるのですが、
メタラーの中には男らしさを強調するために黒いレザーファッションはキメる人がいますが、
実はあれはハードゲイのファッションであることを知らない人間がいるという笑い話が紹介されています。
何故「オカマっぽいのは嫌いだ」というメタラーがハードゲイの影響を受けたファッションをしているかというと、
クィーン、ジューダス・プリースト等の有名ハードロック/へヴィ・メタルバンドのボーカルが実は隠れゲイで
ステージ上ではハードゲイショップで買った衣装を着て歌っていたからなんですよ(苦笑)。(どっちも後にカムアウトしています。)
でもかっこいいからファンは知らず知らずのうちにゲイのブラックレザーファッションを模倣しているわけです。

それから映画に登場するメタラーを見ると、殆どがゴスと同じように黒いファッションでキメるので学校では浮いた存在になっています。
男らしさに拘る割にはジョックスから苛められている奴もいる。
2ちゃんねらーが「厨二病」と笑う「誰も俺の気持ちをわかってくれない」という疎外感、孤独感をメタラーが常に感じているのもゴスと同じでしょう。
メタルバンドはバイクをぶっ飛ばすか、ナンパするか、悪魔とドラゴンの歌を歌っているイメージ(まぁ、それもよく歌うけどw)があるけど、
意外とそういうイメージに反してゴスと同じように疎外感や破滅願望をテーマにした歌を歌っていることが多いよ。
でもゴスはゴシック幻想に耽溺するのに対して、メタラーもゴシックは大好きだけど仲間と集まって疎外感を暴れて発散するのでそこが違う。
「ヘッドバンガーズ・ジャーニー」にはメタルにハマって本来の自分を見つけたという少女メタラーが登場するのですが、
彼女はライブハウスに行けば仲間に会えるので孤独感を感じないんだという話をしています。
だからメタラーは実は内向的な人が多いけど、鬱鬱した気持ちを肉体的に発散する傾向があるのでゴスより行動的なのかもしれません。

そうそう。
80~90年代は女子メタラーというのはいるけど女性メンバーがいるバンドの数は少なかったんですが、
90年代からはメタル界でも女性が徐々に進出をし始めて、現在では女性が堂々とボーカルをやっているバンドが増えています。
女性ボーカルのバンドは80年代の時とは違って今は人気もある。
だから世間と逆行するような全くの男尊女卑というわけではない。
ただ女性バンドマンはNIGHTWISHのように殊更女性性を強調するか、男顔負けのワイルドなファッションなのかどっちかですね。
ワイルドな方は男に安売りしないパンティみたいな感じで、サッカーパンチに登場するような姉御肌の女性を想像してください。

ちなみに最近BBCでスコットランドのある大学の研究者チームが個人の性格と好みの音楽ジャンルの関係性という調査をしたところ、
「驚くべきことに(笑)へヴィ・メタルファンとクラッシックファンの性質が最も近い」
「どちらも創造的で落ち着いているが外交的できではない」という調査結果がでたという興味深いニュースがあったそうです。
ノース教授が語るところによると、両者の音楽を聞く基本的な動機は同じで、
「劇的で、舞台的なものを聞きたがっている」のだそうです。
「世間は、へヴィ・メタルのファンが自滅的なほどに抑圧されていて、仲間内や一般社会にとって危険な存在だという固定概念を持ってきた。
だが実際は、とても繊細な人々だ」なのだそう。

これでだいたい欧米ではどんな人間がメタラーをやっているのかわかるんじゃないかと思います。
(ヘッドバンガーズ・ジャーニーの続編『グローバル・メタル』では日本のメタラーは欧米と違って
世間への反逆とか孤独感とかとは関係ない盛り上り方をしていることを指摘している。
日本はアニオタのメタラーがいる国だから欧米とはちょっとファン層が違うかも。)

>最近はエモとも融合
話が長くなったのでいったん切りますが、
実は米国、南米ではメタラーとエモキッズって思いっきり仲が悪く対立していたりするのですが、その話はまたの機会にします。
スカポン太:
またまた解説どうもです!
ジャンルとして大きくみると傾向はあるけど、個別に見るとそれぞれ違って来ているというのも凄く感じます。
同じような感情や嗜好があっても、何を表現に選ぶかで、メタルだったりゴスだったりパンクだったりしたり、逆にアプローチは違っても、似たような動機やモチーフに収束するといったことがあり、混ざり合ってるんでしょうねえ。
欧米のメタルがカウンターカルチャー的なものが強く、日本はそれほどでもないというのも、ゴスの国による違いにもにて興味深いです。

エモ話も期待してます。
これも実はよくわからんのですよねえ。
ゴスも「エモといっしょにすんな」みたいなとこあるしなあ。
通りすが郎:
エモとメタルの対立ですが、まずギリシャ人女性メタラーが投稿した↓の痛すぎる動画(苦笑)を見て下さい。
http://youtu.be/qHLEoVz11P0

何故対立しているのか理由がすぐわかります。
ちなみにメタラーにしては下手ウマで絵心があるんじゃないかと思います。

僕がYOU-TUBEにメタラー達の間で一時期エモをディスる動画を大量に貼るのが流行していたのを知ったのは去年の春ぐらいだったのですが、
それまではエモとメタラーが仲が悪いのは知りませんでした。
その後メタル誌「BURRN!」でベテランのスラッシュメタルミュージシャンが今アメリカで若いメタラーとエモが仲が悪くて、
苦笑交じりにキッズはああいう取るに足らないことで対立することが重要なんだという話をしている記事を読みました。
まぁ、そのベテランも若いころは女にモテモテなLAのグラムメタルバンド達と対立していたそうなので、
誰しもが大人になる前に通る道みたいな感じで語っていました。皆さんワイルドなかっこうをしていても40代になると大人ですね(笑)。

それはさておき、上の動画が痛いのは私達メタラーカップルはかっこいいけど、エモのカップルはキモいとディスっていることですね。
でもさ、絵心があるせいかどっちも黒づくめのファッションで、
きっと普通の学生からみると「同じに見える」のでどっちも学校では浮きまくっている存在だぞというのが浮き彫りになっている(笑)。
毎日学校でエモカップルを「あいつら暗くてキモい」ってディスる前にあんたらもクラスでは浮いている存在であることに気づけよと思うのですが、
メタルにのめり込んでいる若者達にはそんなことはわからないんだろうなぁ(笑)。
でも僕はあんまりにもピュアすぎてこの動画は好きなんですなぁ。
3年前に投稿された動画だから、今ギリシャ人の投稿主は少しは成長して今はこれを貼ったことに赤面しているかもしれない。
他のエモをディスる動画を見ても主張は殆ど同じ。エモは音楽もファッションも「ナヨナヨして気持ち悪い」。
まあ、欧米ではエモとメタラーはこのようにしてお互いに軽蔑しあい悪口を言い合っているのです。
多少出会えば口げんかをしたりすることもあるかもしれませんが、まあ若いからそんなんでストレスを発散しているのでしょう。

だけどメキシコや南米のエモとメタラーの対立は下の記事を読むとシャレにならない事態になっているようです。
http://black.ap.teacup.com/fukashinogakuin/635.html
欧米のように「あいつら嫌い」と言い合っているだけならばまだいいけど、
メタラー、ハードコアパンクス、ロカビリー、ストリートギャング等がエモの排除をするために暴力行為をふるうのは頂けないですね。
ただ、これは特殊な例でメタル誌の記事を読む限りではエモとの対立は学生の喧嘩レベルの話らしくてそう深刻ではないようです。
プロでも若いメタルミュージシャンには「エモが嫌い」という人もいるけど、それは個人の音楽への好き嫌いのレベルの話だからね。

ちなみにエモの代表的なバンドといえばMy Chemical Romance(新作は買いました。とても良い。)ですが、
彼らはアメリカで今人気があるメタルバンドAVENGED SEVENFOLDと親交が深いことでも知られています。
エモはパンクから始まったジャンルですがメタルからの影響も受けているので、
まあジャンルは違えど話が合うメタラーもいるでしょうね。
ファッションもどっちも似ているんだし、文化的に重複する箇所も多く、
いずれゴシックのようにエモとメタルの融合も始まるんじゃないかと僕は見ています。
スカポン太:
Emo VS Metal面白かったです。
内容はともかく、どういう風にみているのかよくわかっていい。
でまあ、そのまま他のvsシリーズをいろいろ見まくってしまいましたよ。
Rap vs Hip Hopとかさっぱりわからんかったけど、「全然違うわ!」てな感じなんだろうなあ。

なるほどねえ。パンクから派性だけど、内向的な歌にシフトしたからのエモは
「なよなよしてキモい」(メタラー視線)つうことなんですね。

しかし、南米の方はシャレにならんですね。
そこまで対立してるものだったのか。
それはおいておいて、その記事は読んでいていろいろ面白かったです。
モッズ対ロッカーズのところなども。

今のエモはかなりゴスに近くて、正直ファッションで区別つきにくいです。
カジュアルっぽい感じの方がエモなんだろうけど、ゴスも色々多様化していて、ゴテゴテして本格派のゴスもいるけど、カジュアルに着こなしてるゴスもいるしなあ。

きっと色々入り交じって、そして数年後にはまた新しい言葉とともに、新しいスタイルや音楽が生まれてくるんでしょうね。

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