黒執事の第14話を見ました。
第14話 その執事、異能
暗黒街で知り合ったベンガル藩王国王子の
ソーマ・アスマン・カダールが、執事の
アグニを連れて、突然
シエルの屋敷に押しかけてきた。
ソーマの王子らしいわがままぶりに圧倒された
シエルは、しかたなく2人を屋敷に泊めてやることにする。
「坊ちゃん、動きました」
「よし、後を…」
「俺も連れていってくれ。アグニは俺が寝た後出て行くのは知っていた。アイツが何をしているのか知りたいんだ」
屋敷を抜け出した
アグニが向かったのはハロルドの屋敷で、尾行した
シエル達はミーナのことで
アグニがハロルドと取引して、英国王室御用達のためにライバルを蹴落としてきたことを知る。
「ミーナだと!?」
「王子!?」
「坊ちゃんと私は顔が割れています、様子を見ましょう」
「アグニ、お前ミーナがどこにいるのか知っていたのか!?」
アグニは自分の主はただ一人だけで、右手はその神のために振るうと誓っていたのだが、血の涙を流し謝りながら右手を使って襲いかかって来る。
アグニが何か隠してるの何もできなかったと悔む
ソーマに、
セバスチャンと
シエルは生まれへの甘えを指摘する。
「俺には何もない、みんな失ってしまった…」
「失う?呆れた被害妄想ですね。貴方は失ったんじゃない、最初から何も持ってないんじゃないですか?親から与えられた地位、親から与えられた城、親から与えられた使用人、初めから貴方のものなど何一つありはしない。そうでしょ?アグニさんのことも薄々気づいていたんでしょ?けれど一人で確かめる勇気もなかった」
「違う、違う!!」
「違わないでしょ、いざ事実を突きつけられたら今度は悲劇の主人公気取りですか?本当にどうしようもないガキですね」
「みんなずっと一緒にいてくれるって…」
「リップサービスに決まっているでしょ?見返りなしに誰かに仕えたりするはずがない、スラム街なら3歳児でも知っていますよ。誰もあなたを愛していたわけじゃない」
悲観して嘆いても何もならないし、立ち止まることは死人にもできるので、救いの糸があるなら諦めず、掴むか掴まないかは本人次第だと
シエルから聞いた
ソーマは自分から離れていった理由を聞こうと決意する。
ハロルドが狙うのは女王が好きなカリーの英国王室御用達で、
セバスチャンがカリー勝負に出ることになる。
「勝てるわけがない、あっちにはアグニがいる。神のカーリーの右手があるんだぞ」
「確かにアグニの戦闘能力は驚異的だが今回は格闘技じゃない、料理勝負だ」
「だから言っている、お前達はアグニの力を知らない、本物のカリーを知らない」
「本物のカリー?」
「カリーはスパイスの組み合わせで決まる、選択肢は無限大。その中から至高の組み合わせを見つけるのは至難の業、それは宇宙から真実を見つけ出すようなものだ。しかし、アグニにはそれができる。無から創造する、その力はまさに神の領域。だからアグニはこう呼ばれていた、神のカーリーの右手と。俺はアグニ以上の上手いカリーを食べたことがない」
セバスチャンの作ったカリーを
ソーマに味見してもらうのだが何か足りないらしい。
勝負当日、
ソーマは街でミーナを見つけるのだが、ミーナは身分制度が嫌で自分から出て行ったことを知る。
「ただの召使いと金持ちの妻、どっちがいいかなんて子どもでも分かる。それにね、わがままなあんたの面倒を見るのはもうたくさんなのよ。言わない約束だったけど、あんたの顔見たら…もう現実を知ってもいい年よ」
アグニはミーナの本性を
ソーマに知らせないためにハロルドに協力してたことを
セバスチャンに明かす。
一方、何かが足りないと嘆いている品評会参加者の一人に
アンジェラが何かを渡すのだった。
品評会にはヴィクトリア女王が審査員として姿を現す。
次回、「その執事、競争」
黒執事 DVDvol.3(初回生産限定)
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