stage12 決意のしるし芳香を吸血鬼化させた事でブランケンに誉められているブランケン。しかし、ウルザードは今回のような勝ち方が気に入らない様子です。 魔法部屋で魔方陣の上に閉じ込められている芳香。 芳香が暴れて外に出ようとしても、魔方陣を突破出来ないようです。 凶暴化している芳香に薬を吹き付ける翼。 「何なんだ?翼」 「吸血鬼用の眠り薬だよ。でも、こんなの一時凌ぎでしかない」 吸血鬼にだけ効く睡眠薬だそうです。 マンドラ坊やの考えでは芳香を吸血鬼にしたのは前回の冥獣とは別の吸血鬼だそうです。 「俺が見つけ出す。約束したのに芳姉を助けられなかった俺の責任だ。絶対俺がその吸血鬼を倒す!!」 翼は自分がその吸血鬼を探すと決意。 芳香を助けられなかった責任を感じているようです。 その時、魁にウルザードから呼び出しテレパシー。 ウルザードの前に到着する翼。 翼はかなり感情的になってウルザードを攻撃。 どうやらいつもより攻撃力が増しているらしく、ウルザードも喜んで反撃。 そこに駆けつけてくる残り3名。 そしてマジレンジャーの面子が揃った所で、芳香を吸血鬼にしたのが、バンキュリアだと教えてくれるウルザード。 「ごめんね、マンちゃん。芳香、頑張ったんだけど駄目みたい。芳香のことはもう忘れて、皆にそう伝えて」 一方、自分の事は忘れるよう兄弟に伝えて欲しいとマンドラ坊やに声をかけて、バンキュリアに操られて魔方陣を突破し出て行ってしまう芳香。 戻ってきたマジレンジャーに事の顛末を話すマンドラ坊や。 芳香がバンキュリアに吸血鬼にされたと聞いたマンドラ坊やは、バンキュリアがクイーンバンパイヤかもと言い出します。 そしてマンドラ坊やはクイーンバンパイヤは「暁の結晶」が苦手だとして翼に作るように言います。 「こいつを作ればいいんだな?」 「はいでござりますです」 「任せろ!!」 翼は目の横に横ピースをかざす芳香の決意のポーズの仕草を真似してやる気を出しています。 「何だ、それ?」 「いいだろ、別に」 芳香を呼び出したバンキュリアは自分の能力に付いて解説をしています。 翼が魔法部屋で暁の結晶を調合している間に、マンドラ坊やから出て行った時の芳香の様子を聞かされます。 自分の事は忘れるように言っていた芳香は正気だったみたいです。 そして夜になっても外を走り回り、芳香を探すマジレンジャー。 翼は「暁の結晶」を作っていますから、探すのには参加できません。 朝になって道端に集合し、状況の報告をしていますが収穫は無かったようです。 「皆~、ただいま」 そこに戻ってくる芳香。 バンキュリアを倒して元に戻ったのだそうです。 「お土産にりんご買ってきたんだ。今、剥いてあげる」 お土産としてリンゴを買って来たという芳香が剥いたリンゴを食べようとする蒔人と魁。 そのリンゴを捨てる翼 「」 リンゴが黒く変色していきます。 「やっぱり。芳香ちゃん、皆にお土産なんか買ってこないし、そんなに上手くリンゴを剥けるはずがないわ」 しかしお土産を買ったりリンゴの皮を剥いたりとかの行動が芳香らしくないという理由で操られている事が見破られます。 そして操られている事を見破られた芳香は凶暴化して逃走します。 皆で走って追いかけて行きます。 そしてナイとメアと合流する芳香。 兄弟の抹殺に失敗した芳香を馬鹿にするナイとメアに対して切れるマジレンジャー。 自分達も結構言いたい放題ですが、他人が馬鹿にすると腹が立つようです。 「ここで、お前達を倒して芳姉を元に戻す!!」 「お前らに私を倒せると思ってるのかい?やっちまいな」 「バンキュリア様の仰せの通りに。魔法変身、マージ・マジ・マジーロ!!」 バンキュリアはマジレンジャーに芳香に相手をさせています。 「皆、芳姉を頼む。俺はバンキュリアを!!」 翼は皆に芳香を任せて、自分1人でバンキュリアと戦います。 芳香は自分を飛び越えてバンキュリアの方に向かっている翼を追いかけようとしますが、残った兄弟達に羽交い絞めにされて足止めを食らいます。 「風よ、吹き荒れよ!!ジー・マジカ!!」 しかし魁と蒔人と麗は芳香に弾き飛ばされてしまいます。 芳香は操られているために声のトーンも低く、戦闘能力も高く、まるで別人のようです。 蹴りやマジスティックで殴るといった通常攻撃でもマジレンジャー達に結構ダメージを与えています。 バンキュリアと戦っている翼ですが、普通に殴る蹴るとかだと敵わないようです。 「お前を倒せば、芳姉は元に戻る!!」 「あ~ら、できるの?そもそも、どうやって私を倒すつもり?」 「暁の結晶、これでお前を倒す!!」 翼は、どうやって自分を倒すつもりか聞いてくるバンキュリアに「暁の結晶」を見せます。 「厄介なものを…」 バンキュリアは芳香を呼び戻し、自分を守るように指示。 芳香が盾になっているためバンキュリアを攻撃できなくなります。 「芳姉、退いてくれ!!」 「私はバンキュリア様の僕」 「やれ!!」 そして芳香の攻撃に晒される翼。 「ふっ、ハハハハ…。お前の声など、もはやこいつには届かない。私に矢を打ち込みたければ、この女を倒せばいい。お前の姉だという事を忘れりゃあいいのさ」 「芳姉を…忘れる…。忘れろだなんて、そんなことできるわけねえだろ!!」 仰向けになったところを芳香に足蹴にされている翼。 「思い出してくれよ!!俺達には芳姉が必要なんだよ。マジレンジャーは5人なんだ、1人欠けても駄目なんだよ!!」 「無駄よ、聞こえるわけないってのに」 「芳姉!!」 「はっ…!?」 「芳姉!!やるべき時にやる人になったんだろ!?今がその時なんだよ!!」 芳香はその呼びかけで翼への攻撃を止めますが、すぐにまた敵側についてしまいます。 「私のやるべきことはバンキュリア様をお守りすること」 「そうよ、あんたにできることは私の盾になることだけ…」 「は、仰せの通り!!」 しかし目の横に横ピースをかざす仕草を見せる芳香に翼は何か勘付いた様子。 バンキュリアの盾になっている芳香に向けて、マジスティックボーガンを構えます。 「何をする気だ?翼!!」 「まさか…芳香ちゃんを!?」 「ちぃ兄!!止めろ!!」 「仲間割れ…同士討ち…いい感じ」 「俺はマジだぜ!!」 「ちぃ兄!!」 「翼!!」 「翼!!」 「行くぞ、芳姉!!」 周囲の制止を無視し攻撃を繰り出す翼。 芳香は寸での所で攻撃を避け、後ろにいたバンキュリアに暁の結晶がヒットします。 「な、何故!?」 「芳姉の決意の印を見て、信じたのさ。一瞬だけなら芳姉は意識を取り戻して、自分の意志で動けるってな!!」 「騙したな、桃色の魔法使いめ!!」 騙された事に気付いたバンキュリアは芳香にダメージを与え変身を解除させます。 そして残り4人でマジスティックを十字状に合体し回転させて相手にぶつける技、マジクロスブーメランを使用します そして、その技を食らったバンキュリアは消滅します。 「芳姉!!」 「助けてくれてありがとう、翼ちゃん。翼ちゃんが芳香に怒鳴ってくれなかったら、どうなっていたか…」 「俺は芳姉の決意ってのを信じてただけさ」 「芳香ちゃんバージョンアップだもんね♪」 ウルザードが巨大化した状態で登場、そしてバリキオンと合体したりします。 マジレンジャーもマジキングになり応戦。 しかしキングカリバー魔法斬りもマジジャベリン魔導斬りに競り負けたりしています。 状況が悪くなってもやる気を失わない翼と芳香のお陰でモチベーションを高めていくマジレンジャー。 そして翼が芳香を信じた勇気とやらのせいで新しい呪文ゲット。 マジキングは上空に魔方陣を出現させそこまで飛び上がり、キングカリバー天空魔法斬りを発動させます。 ウルザードは攻撃を食らっても死んでいませんが、次の戦いを楽しみにしているぞとかいいながら帰っていきました。 その様子を見て次は勝てると確信する魁。 あと、倒したはずのバンキュリアは夜になって復活しました。 暁の結晶を砕き、「あの魔法使いめ、キーんヴァンパイアである私をここまで追い詰めるとは。だが、私は不滅の存在。何度倒されても生き返る。そして同じ手は二度と食わない」と言っています。 魔法部屋でミーティングをしている一同。 今回は芳香がホワイトボードの前に立って説明しています。 蒔人や麗は芳香の姿勢を喜んでいます。 「だらしなくても前の芳香姉ちゃんの方が良かったかも…」 「初めて、お前と意見が一致したな。暑苦しいのは兄貴だけで十分だよな」 魁と翼は暑苦しいのが増えたとウンザリしている様子。 そんな弟達を口に牙を付けて脅す芳香。 stage12完 次回に続きます |