stage2 勇気を出してウルザードが巨大化し、合体した為、退避しているマジレンジャー。「うぉぉぉぉ!!」 しかし魁は巨大なウルザードと戦おうとします。 「おい、待て。何考えてんだ」 「あいつをやっつけてやるに決まってんだろ」 「馬鹿か。あんなデカイ化け物だぞ」 「何だよ。何、怖気ついてんだよ、ちぃ兄」 「何だと!?」 そんな魁を翼は止めようとして兄弟喧嘩モード突入。 「危ない、翼、魁!!」 ウルザードはそんな2人を踏み潰しにかかります。 あわやウルザードに踏み潰されるという所で深雪が登場します。 深雪の放った矢のようなビームがウルザードにヒットし、攻撃の手が止みます。 「ジルマ・マジュナ」 深雪の魔法で一足先に退避した皆の所にワープする魁と翼。 「後はお母さんに任せて、あなた達は下がってなさい。マージ・マジ・マジカ」 そう言って深雪は巨大化します。 「嘘!?お母さんが魔法で大きくなっちゃった」 深雪は魔法でウルザードを攻撃しますが、ウルザードの持つ盾が魔法を弾き飛ばしてしまいます。 「何だろう…この胸騒ぎ。嫌な予感がする…」 深雪の戦いを見ながら麗は嫌な予感に取り付かれています。 「魔法は正義のためのもの。それなのに何故インフェルシアが!?」 「愚かな。魔法は力、そして力こそが全てだ」 深雪はウルザードの前足で蹴られたり盾から出るビームに当たったり槍でアタックされたりして、体から火花を散らします。 そして、雪の結晶となって姿が消えました。 「お母さん…」 「まさか…」 「そ、そんな…」 「嘘でしょ!?>」 「母さん…。やったなぁぁぁぁ!!」 ウルザードは脇腹に付着した雪の結晶の一部みたいなものに気付きますが、それを鼻で笑うかのような態度をとり、帰っていってしまいました。 「待て!!逃げるな!!逃げんなよぉぉ!!うわぁぁぉ!!」 深雪の落としていったマジスティックの周りに集まり、悲しんでいる小津兄弟。 「許さない。絶対に許さない!!」 蒔人のマージフォンに敵の反応が出ます。 「まただ。また現れた」 「あいつか!?さっきの野郎か!?」 「皆、行こう。母さんの仇討ちだ」 「おし!!何してんだよ、皆。行くぞ、ちぃ兄」 「俺は行かない」 「はぁ!?何言ってんだよ、ちぃ兄」 「行ったって、やられるだけだ」 「何だと!?」 「こんなの母さんだって望んでないだろ」 「母さんの仇、とりたくないのかよ!!」 魁は翼を押し倒し、喧嘩が始まりました。 止めに入る蒔人。 「翼、勝てる見込みのない時でも戦わなければならない時があるんじゃないのか?」 「だったら兄貴達だけで勝手にやってくれ。俺はごめんだ」 「見損なったぜ!!」 「行こう?芳香ちゃん」 「ごめん…私も行けない、行きたくない」 「仕方ないな。俺達だけで行こう」 敵の出現に戦いに行こうとする蒔人と麗と魁ですが、芳香と翼は戦える精神状態ではないようで残留します。 渋谷の雑踏を眺めていたナイとメアですが、オフィスやレストランにいる善良な一般市民を襲撃しています。 現場に到着したマジレンジャーは、襲っているのが先程のウルザードではない事に気付きます。 「えっ、人間?」 「人間なわけないじゃん」 「ないじゃん」 「それじゃあ、やっぱりインフェルシアか!?」 ナイとメアが普通っぽいのでとりあえず人間かどうか確認を取り、本人達から正体について回答を得たので戦闘開始。 ナイとメアはバンキュリアが二つに分かれた姿だったようです。 家に戻っている芳香と翼。 翼は踏まれそうになった事を思い出してマージフォンを投げてしまいます。 そのマージフォンは写真立てに当たり、その写真の深雪が写っている部分から光が出て、階段の踊り場の壁に当たり、紋章を浮かび上がらせます。 「芳姉…」 「うん…」 芳香と翼がその壁を押してみると、手が壁の中に入り、更に壁の中で草っぽい手が2人の手を引いて壁の向こうの部屋に引きずり込みます。 「何?」 「誰かに引っ張られた…」 壁の中の部屋の蝋燭やシャンデリアが自動で点火し、デスク上に詰まれていた本が本棚に戻って行きます。 「こんな部屋が家に!?」 ここが魔法の部屋だと分かり、ちょっと喜んでいる芳香と翼。 深雪の立体映像が出現。 「母さん!?」 「無事だったの~?」 深雪に抱きつこうとするも、通り抜けてしまいます。 「あなた達がこれを見ているという事はインフェルシアが復活したという事ね。そして恐らく、私はもうこの世にはいない。でも私は、あなた達にどうしても言っておかなければならない事があって、このメッセージを残します。あなた達はまだ小さかった頃、マジトピアとインフェルシアは人間の知らないところで戦っていたの。戦いは激戦を極めた。でも1人の勇敢な天空聖者は自らの命と引き換えにインフェルシアの地の底に封印した。その天空聖者がお父さんよ」 「えっ!?お父さんって探検家じゃなかったの?」 「俺達、幼い頃からそう聞かされたよな」「それで南極で遭難して死んだって」 「あれ全部、うそだったのか!?」 「復活したインフェルシアと戦えるのは勇敢な勇者だったお父さんの子どものあなた達兄弟しかいない」 「お父さんの子どものの芳香達が…」 深雪が子供達に宛てて残したメッセージはお父さんが天空聖者で命懸けでインフェルシアを封印した事と、インフェルシアと戦えるのはお父さんの子どもしかいないという事です。 バンキュリアは蒔人と麗と魁を持って飛んでいました。 そして出現した冥獣の口の中に彼らを放り込み食べさせてしまいます。 「でも、母さんも勝てなかった奴に俺達勝てっこないって!!」 魔法部屋では深雪が勝てなかった相手に勝てる訳がないとしょげている芳香と翼。 「勇気を出して。あなた達の武器は勇気。何時だって勇気が魔法を教えてくれる。そのことを忘れないで。これがお母さんからの最後のメッセージ。さあ、行きなさい。魔法戦隊マジレンジャー」 深雪は2人を叱咤激励してモチベーションを高めてやります。 「俺達の武器は…勇気!!」 部屋の中に立てかけてある5本の箒の黄色いリボンがついたものとピンクのリボンがついたものが動き出し、スカイホーキに変化します。 「これって空飛ぶ箒!?」 「俺達に乗れって言ってんのか?」 「うん」 「駄目かもしんねえけど、諦めずにやってみるか」 「OK」 2人は魔法変身し、スカイホーキに乗って壁をすり抜けて飛んでいきます。 冥獣が見えるところまで飛んできた芳香と翼ですが、兄弟達の姿が見えません。 「あれぇ?皆がいない」 スカイホーキを停止させて、連絡してみます。 「おい、俺だ。今、どこにいる?」 「今頃遅ぇよ、ちぃ兄。俺達、怪物に飲み込まれちまったんだよ」 「何だって!?」 電話に出た魁が冥獣に飲み込まれていると回答すると、芳香は自分に任せるよう翼に言います。 芳香は胡椒の詰まった瓶に変身し、胡椒を振りかけて冥獣にくしゃみをさせることで兄弟達を怪獣の体外に出させます。 「俺、何もしないうちから駄目だって諦めてた。だが、俺は諦めない!! 轟け、雷よ。ジー・ジジル!!マジスティックボーガン。俺はマジだぜ!!」 一方翼は飛行するスカイホーキーの上に立ち、マジスティックボーガンで冥獣を攻撃。 そして兄弟達と合流する翼と芳香。 「結局来るなら最初から来りゃいいんだよ」 「うっせえな。誰のお陰で助かったと思ってんだ?なぁ?」 「ねぇ」 「けど勇気見せたな、ちぃ兄」 「生意気言うな、弟のくせに」 翼は魁の頭を叩きます。 「痛ぇ。叩くことねえだろ、ちぃ兄」 「何だよ」 しかし冥獣は翼の攻撃では倒されておりませんでした。 マージフォンのボタン部分が光り、新しい魔法が使えるようになっています。 「もしかして、新しい魔法?」 「母さん…!!」 光の通りにマージフォンのボタンを押すマジレンジャー。 するとマジレンジャーは巨大化してマジマジンになります。 蒔人がマジタウロス、芳香がマジフェアリー、麗がマジマーメイド、翼がマジガルーダ、魁がマジフェニックスになりました。 「行くぜ、ちぃ兄!!」 「おっしゃあ!!」 魁と翼がまず飛び出して冥獣を攻撃、結構効いたようで喜ぶ魁。 「」 「はしゃぐな」 翼が羽で突っ込みます。 そしてボールに変身した芳香を次々打ったり蹴ったりしていきます。 最後は魁がシュートします。 ボールが当たった冥獣は大爆発しました。 敵の幹部達は基地で悔しがっているようです。 あと、ン・マ様もお怒りみたいです。 魔法部屋で深雪の映像の話を皆に伝える翼と芳香。 「そうだったの…。私達のお父さんが…」 「うん。私達、悲しんでばかりいられないね」 「ああ。何たって、俺達正義の魔法使いだもんな」 「あぁ。それが父さんと母さんの意志なら、俺達が跡を継がなきゃな」 「そうだよ、兄ちゃん、姉ちゃん、頑張ろうぜ」 「ああ」 「うん」 「うん」 「うん」 「と、その前に、お前は学校があるんだから勉強頑張れ。成績下がったらマジレンジャーから外すからな」 戦う決意を新たにするマジレンジャーですが、魁は翼から成績が下がったらマジレンジャーから外すと言われてしまいます。 「一杯本があるんだから1冊くらい読みなさいよ」 「魁、この前、赤点だったからな」 「頑張ってね、魁ちゃん」 「よぉし、明日は頭の良くなるアニキサラダだ」 ジャンル別一覧
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