コードギアス 反逆のルルーシュ STAGE19STAGE19 神の島式根島から離れた孤島、神根島で目覚めるスザク。 見渡しても辺り一面海である。 ルルーシュも神根島に漂着したようである。 神根島の崖の上から島を見るスザク。 「やっぱり、別の島だ」 スザクが水場を確保しようと滝へと向かうと、裸のカレンと遭遇し、彼女が黒の騎士団の服で裸を隠そうとしたのでメンバーであることを知る。 カレンは隠しナイフを手にスザクへ向かっていくも、スザクに背負い投げされ、押さえつけられる。 「カレン、カレン・シュタットフェルト。君は…」 「そんな名前で呼ぶな!!私は紅月カレンよ!!日本人の!!私は黒の騎士団、今更隠す気はない」 「では君を拘束する。容疑はブリタニアへの反逆罪だ」 「扇達と連絡を取るのは難しいな。しかし一般人装ってブリタニア軍に助けを求めようにも…」 一方、同じように神根島に漂着したルルーシュはそこでユーフェミアと出会う。 「成程。君も何があったかは解らない。気づいたらこの島に流されていた。そうだね?」 「あんただって遭難してるじゃない!?いい気味よ。私の仲間が来れば捕虜になるのはあんたの方よね」 「ゼロが助けに来ると?」 「必ず」 「じゃあ、その前に教えてもらおうか。ゼロの正体を」 「自分で確かめたら?」 「そうか、君も知らないんだね」 「…!?どうして?」 「やっぱりな」 「引っ掛けたの?」 「正体を隠しているよりマシさ。君はどうしてゼロに従うんだい?」 ユーフェミアに銃を向けるゼロ。 「ルルーシュ、ルルーシュなのでしょう?誰にも言っていません。本当です。だから私を撃つ前にせめて…」 仮面を外すルルーシュ。 ブリタニア軍はユーフェミアを捜索していた。 お飾りの副総督なららしくしていればいい、このようなことがコーネリアの耳に入ったら…と言われています。 「いやぁ~。まさか浮遊航空艦とはねぇ。実用化はデータを取ってからとか言ってませんでした?」 「君らが作るものは皆興味深いからね。つい実現したくなるんだよ」 「ハドロン砲も?」 「まず、やってみないとね。…一度お会いしたかった、セシル・クルーミーさん。私は…」 「シュナイゼル殿下…」 「貴様、第2皇子殿下を見下ろすなど、失礼であろう!!」 「バ、バトレー将軍…っわあぁぁ」 ランスロットからノートパソコンを手に落ちるセシル。 「お怪我はありませんか?…シュナイゼル・エル・ブリタニアです。さぁお手をどうぞ」 「は、はい」 「も、もったいない…」 「すっかり忠義者ですね、将軍」 「本来なら今頃タンブル島の地価奥深くに繋がれていたはずの私を救ってくださったのだ」 「そんなに堅く考えないでくれないか。今回の件は君のおかげだし、クロヴィスのこともある。礼を言うのは私の方だ」 「わ、我が君…」 「バトレー…。では、セシル嬢、失礼」 「殿下っ…」 「んじゃ君は基地で待ってて~」 「へ!?どちらへ?」 「野暮用。ついでにスザク君も探してくるから、このアヴァロンで。彼、得がたいデバイサーだから、今日みたいな活躍見ちゃうと特にね」 「!!…待って下さい。昨日の命令は殿下が?」 「控えよ。それ以上は不敬罪にあたる!!」 「私です、セシルさん。ハドロン砲もね。あの状況でも忘れてはならないことは優先順位です。そしてイレギュラーが起これば彼が助かる可能性もあった。そこに賭けたのです。ユフィの騎士であり、特派の重要なパイロットである柩木スザクに」 「…はい、わかりました。無礼をお詫び致します。処分は如何様にでも」 「まさか、部下を守れない私がいけないのです。申し訳なかった」 「いつから気づいていた?」 「ホテルジャックの時」 ユーフェミアはずぶ濡れだったので、ルルーシュからマントを借りています。 「そうか。あの時は思わず言い過ぎたな」 「でも確信したのは今さっき」 「ふ、甘いな、俺も。しかし、何故コーネリアに相談しなかったんだ?」 「お姉様は私の言うことなんか…それにそれ以上に悲しくて。ナナリーどうしてる?」 「一緒に暮らしている。でも体の方はまだ」 「憎んでいるんでしょうね」 「一つだけ教えてくれ。君は母が殺された事件について何か?」 「ごめんなさい。でもお姉様は色々調べているみたい。マリアンヌ様はお姉様の憧れだったから。私も聞いていいかしら?あなたはゼロ?それとも…」 「ルルーシュだよ。あぁ、今ここにいるのは君の知っているルルーシュだ、ユフィ」 「ル、ルルーシュ…っ…」 ユーフェミアのお腹が鳴ったので、ルルーシュは穴を掘って落とし穴を作ろうとしているようです。 「本当に大丈夫?」 「糞や足跡からここが野生動物の通り道だと解る。中世からの罠にアレンジを加えるチャンスだ」 スザクは魚を捕まえていた。 「君もやってみる?食糧確保に協力してくれるなら拘束を解くよ」 「懐柔しようたってその手には乗らないから」 「強情だな。学校にいる時とは大違いだ」 穴を掘るだけで疲れているルルーシュ。 本当に体力がありません。 手伝うと言うユーフェミアを断るルルーシュ。 仕方なくユーフェミアは果物を探しに行くことにする。 一方、アヴァロンが通り過ぎたことを知るも、捜索隊を出すことが出来ない黒の騎士団。 ラクシャータのお陰で隠れていることしか出来ない。 C.C.はゼロは生きていると私には解ると言うと、玉城に予言者かとか、ナイトメアの練習しておけと言っただろとか、愛人だからっていい気になるなとか言われる。 「違うと言っただろ。下衆な発送しかできん男だ」 扇がブリタニアの警戒網の外の安全の海域ギリギリで明日一杯待つことにしようとそれた話を軌道修正するのだった。 「全くお前の悪戯のせいでつまらん男と会話を…カレンまでも面白い?趣味が悪いな。観察者を気取って」 ルルーシュは罠が完成せず、ユーフェミアの取ってきた木の実などしか食料はなかった。 明日にはできるとユーフェミアに励まされるのだった。 魚を食べて満腹のカレン。 「今が本当の姿なのかい?」 「そうよ、文句ある?」 「いや、学校にいるよりよっぽど生き生きして魅力的だよ」 顔を赤らめるカレン。 「カレン、騎士団を抜けるんだ。今ならまだ…捕まったテロリストの末路は悲惨だよ」 「やけに温いと思ったらそれが本音?お生憎ね、私はゼロの親衛隊隊長よ。ナイトメアとあんたとも戦ったわ」 「あの赤い奴!?」 「そうよ、刺し違えてでもいつかあんたの白兜を仕留めてみせるわ」 「カレンのやり方では未来はないよ」 「なら、あんたの未来は!?支配体制の犬になってただ生きているだけ。名誉ブリタニア人?第3皇女の騎士様?ハ、最後の侍・枢木ゲンブの名が泣くね!!私は違う!!この間違った世界を変えてみせる!!じゃないと、そうじゃなきゃ…兄さんが浮かばれない。だから私は戦う。勝つためなら手段を選ばない!!」 「カレン…僕はね、父を殺したんだ。父は自決したんじゃない。僕が殺したんだ、この手で」 「星は変わりませんね。あの頃のまま。昔、皆で見上げた星空とあの頃のままでいられたらどんなに良かったでしょう。戻れないのですか?」 「そうだね、戻れたらどんなにいいだろうね…」 「ゼロは僕の父と同じだ。世界は自分を中心に存在していると思っている。だから多くの人の血が流されることを承知で…」 「だから今を受け入れろって!?そんなのが平和なの!?命より大事なものってあるでしょ!?」 「諦めろと言うつもりはないよ。でもね、僕は知っているんだ、間違ったやり方で得た結果が何を残すか。行き場のない虚しさと後悔だけだって」 「じゃあ教えてよ…お兄ちゃんが生きていた意味って何?間違ってるとか正しいとか誰が決められるって言うのよ!?」 《俺は…ユフィ…俺自身が生きるためにも》 ユーフェミアはルルーシュの傍で眠っていた。 《見っとも無く足掻いて生きる意味を探し求める。醜いな、俺は》 スザクは光のようなものを見つける。 「枢木君が生きているならこの神根島に流れ着いているはずだけど…」 明朝から捜索隊が出されることになるのだった。 灯りを見たと言うスザクに半信半疑のまま付いて行くカレン。 ルルーシュ達もその灯りが捜索隊だろうと確認して対応を決めようとユーフェミアに言うのだった。 島内の洞窟ではシュナイゼル達が謎の遺跡の調査していた。 「思考エレベーターねぇ…。考古学は得意じゃないんですが。特に超ーっとかつきそうなのは」 「貴様、無礼であろう」 「でもねぇ~、僕の専門とは違いすぎて…。こんなことならセシル君に頼めばよかった」 「そんなに嫌がらないでくれよ。父君もこの手のモノにご執心らしくてね。そうなんだろ、バトレー」 「はい。同様のモノが世界の数箇所で見つかっており、私が発見したここを除き、全てが天領とされております。これは推測ですが、各国に対しての侵攻計画はこれらのポイントに沿って行われているものかと」 「そんで、そんなオカルトのデータ解析にガウェインのドロイドシステムを使うんですか?まだ未調整の試作機を」 「だから君を呼んだんだよ」 「ルルーシュ、捜索隊がいたら、この時間も終わりなの?」 「仕方ないさ。こんな頼りない騎士がお供じゃ食事すら、ね。それに枢木スザク、君の本物の騎士は彼のようだが、どうして名誉ブリタニア人を?」 人がやってきたので草葉に隠れ、仮面を被るルルーシュ。 やって来たのはスザク達であった。 「スザク!!」 「ユーフェミア様!!」 「動くな、彼女は私の捕虜だ」 ユーフェミアに自分に合わせるように言うルルーシュ。 「そこにいる私の部下を返してもらおう。人質交換だ」 「ゼロ、お前はまた!?」 「近づくな!!卑怯だと言うのかね?フフ、如何なる犠牲を払おうともテロリストを排除する、君もこのルールに拘り、主を見捨ててみるかい?その教示はもはや破られたというのに…」 カレンに捕まってしまうスザクであったが、力づくで窮地を脱し、ユーフェミアを助ける。 だが、足下にギアスの紋章が赤く浮かび上がり、地面が落ちていく。 そして、洞窟内にいたロイドやシュナイゼル達と遭遇してしまう。 無人の上に起動してあるナイトメアを奪取するルルーシュ。 スザクは動けずにいた。 出口に集まるサザーランド達を攻撃しながら脱出を試みるゼロ達。 空飛ぶナイトメアを手に入れ、脱出に成功するルルーシュであった。 スザクは第2級軍事違反で逮捕されてしまう。 ユーフェミアが止めようとしますが、シュナイゼルが後で何とかしてあげるからと言うのだった。 ルルーシュは扇達と連絡が取れ、合流することになる。 「柩木が?」 はい。詳細は不明ですが」 「まったく。イシカワの制圧が終わったと思ったのに…」 「殿下!!」 「今度は何だ?」 「キュウシュウブロックの嘉門大橋が破壊されました」 「何!?」 「他、4箇所で陸路が…。さらに玄界灘に強襲揚陸艇が多数進入してきています」 「中華連邦か?しかし宣戦布告は…」 「いえ、それらの艇体には日本の国旗が…」 ルルーシュはアヴァロンに討たれる直前、生きろとスザクにギアスを使ったのだった。 そのため、スザクは生きることを優先した為に命令違反をしてしまったのだった。 STAGE19完 次回、「キュウシュウ戦役」 「シュナイゼルは何故あの島にいた?あの場所に何が隠されているというのか…。そして、ユフィ…。しばらくは信用できるはずだが…カレンとスザクのこともある。いや、今はキュウシュウの対応が先だ。それによって黒の騎士団の、俺自身のこれからが決まるのだから」 ジャンル別一覧
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