stage1 旅立ちの朝ショッピングモールをサッカーボールを蹴りながら通る学ランを来た高校生の魁は小さな女の子とぶつかってしまい、その弾みで女の子は風船を手放してしまいます。一方、妙に暗い世界では地面に開いた大穴に飛び込んでいくバンキュリア。 穴の底に到着したバンキュリアは「皆、目覚めたようだね」と戦闘員達(ゾビル、ハイゾビル)に声をかけています。 この深い穴が敵組織の基地らしいです。 「お目覚め?ブランケン様」 「おう、バンキュリアか」 「ご気分は?」 「良い訳がない!!最悪の気分だ」 バンキュリアに気分を聞かれ、玉座に腰掛けていたブランケンは苛立ちを見せています。 戦闘員達に「いいか、手前等。我らがインフェルシアの掟の下、地上の虫けらどもに極上の恐怖を味わわせる」として侵攻を呼びかけます。 ゾビル、ハイゾビル達も何だか嬉しそうで、やる気の高さがうかがえます。 「じゃじゃじゃ~ん。産地直送、採れたてアニキサラダ」 「うわぉ、アニキ農場大収穫」 どこかの家庭では髪を後ろで縛っている青年、蒔人が「アニキサラダ」を食卓に出しています。 「麗ちゃん、ドレッシング取って」 「はい」 茶髪の芳香が黒髪の麗にドレッシングを取ってもらい、そのドレッシングをサラダのボウルにかけたりします。 「アニキ農場にアニキサラダって何とかならないの、そのネーミングセンス。食欲無くすぜ…」 「土いじりはいいぞ。翼もやれ、愛情をこめて」 「そうそう、やっぱ愛情よね~。麗ちゃん、ジュース取って」 「はい」 「ありがと」 「芳香ちゃん、また恋しちゃったの?」 「27歳イケメン独身カメラマンだと」 「恋の魔法かけられちゃったの~」 ちなみに茶髪の青年、翼はサラダのネーミングにも芳香の物を頼んでばかりの態度にもいちいち不満があるような発言をしています。 「ねえ、お母さんは魔法って信じる?」 「魔法?何子どもみたいなこと言ってるのよ。そんなこと信じてるわけないでしょ。ほら、早く食べちゃって」 「もう、おかあさんったら夢がないんだから~」 そこに深雪もパンを持って登場。 そんな中、1名不在な事に気付く蒔人。 深雪に拠れば、日曜なのにサッカー部の朝練に出ているそうです。 「ご苦労なこった。日曜の朝だっていうのにさ」 「麗ちゃん、TVつけて」 「はい」 「つうか、偶には自分でやれよ、芳姉」 つけた型式の古いTVに、建物のポールを登る少年の姿がライブで映っていました。 「えーーーーー!!」 「魁!?」 「家の馬鹿だったか…」 ポールを登りきった魁は引っ掛かった風船を手に喜んでいます。 魁はバランスを崩して落下しますが、下の店の庇がクッションとなって無事でした。 小さな女の子に風船を返し、預けた荷物を返してもらって別れる魁。 「何がバイバ~イだ、ボケ」 しかしそこに家から駆けつけた蒔人と翼が報道陣を振り切って魁を回収します。 「一体何であんな危ないことしたの?」 「女の子とぶつかっちゃってさ、風船が飛んでいっちゃたんだ」 そして深雪や芳香、麗も待ち構えており、一緒に住宅展示場のような家並みを戻りながら事の顛末を話す魁。 「それで、あ~んな高い所に取りに行ってたんだ」 「弁償すりゃいいだろ。あんな風船いくらでも売ってるだろうが」 「違うんだよ、ちぃ兄。分かってねえな、あの子の風船はあの風船なんだ」 「あぁ!?」 その時、皆の足元に魔方陣のような光が出現、深雪は皆に逃げるように指示します。 魔方陣からは2階建ての住居より少し大きいぐらいの怪物が出現します。 逃げ惑う一家。 「遂にこの日が来てしまった」 深雪は金色の携帯、マージフォンを手に怪物に向かっていきます。 「天空聖者よ、我に魔法の力を。魔法変身マージ・マジ・マジーロ!!」 深雪は変身します。 怪物は深雪にその辺の自動車を投げつけて攻撃を試みますが、深雪の魔法で自動車は消滅。 そして深雪は怪物に冷凍ビームを浴びせ破砕しました。 家に戻って子供達の見守る中、自分用に紅茶とケーキを魔法で出現させる深雪。 「すご~い、魔法使いみたい」 「だって魔法使いだもの」 「魔法使いだものって一体どういうこと?」 「さっき現れた怪物は地底冥府インフェルシアの冥獣。分かりやすく言うと地獄の化け物…」 「冥獣?」 「そして私はそのインフェルシアと戦うために天空聖者から魔法の力を授かった魔法使いなの」 深雪は子供達に自分が魔法使いである事を明かし、先程の怪物の出自について教えています。 「マジーロ」 魔法でローブやマージフォンを蒔人、芳香、麗、翼に与える深雪。 「マージフォン…天空聖界マジトピアとの連絡通路。それで空の上に住む天空聖者から魔法の力を借り、魔法戦隊マジレンジャーとなるのよ」 魁にはアイテムが渡されませんでした。 マージフォンに敵の出現が表示され、蒔人、芳香、麗、翼を戦いに向かわせる深雪。 「お母さんは?」 「感じるのよ、より強力な邪悪な力を。お母さんはそれに立ち向かうために、もっと魔法力を蓄えないといけないの。だから今は、あなた達が戦って」 「そんな、芳香達だけなんて急に言われたってできないよ」 「大丈夫。あなた達兄弟ならできるわ」 「分かったよ、母さん。俺達頑張ってみるよ」 「俺達!?ちょ…ちょっと待ってよ。俺はまだ…」 「こうなったらやるしかないって」 「麗姉までその気かよ」 芳香、翼は乗り気でないものの出陣しました。 取り残された魁が深雪に文句を言っていますが、深雪は先程の風船の件を持ち出して、少年が勇気と無茶を履き違えており、本当の勇気を知らないと魔法を使えないので戦いに出せないという考えを伝えています。 魁は納得できず、家を飛び出してしまいます。 雑木林みたいな所で魔方陣からゾビル達が出てきています。 「キモ~い。今度は一杯うじゃうじゃ出てる」 芳香は蒔人の後ろに隠れています。 「あんな化け物達が街に行ったら大変なことになるぞ」 「やるしかねえのか」 構える4人。 4人はマジレンジャーに変身します。 「唸る大地のエレメント、緑の魔法使い、マジグリーン」 「吹きゆく風のエレメント、桃色の魔法使い、マジピンク」 「たゆたう水のエレメント、青の魔法使い、マジブルー」 「走る雷のエレメント、黄色の魔法使い、マジイエロー」 家を出てきた魁も影から兄弟の様子を見学して驚いています。 蒔人はその辺の枝に魔法をかけ、戦闘員達を縛り上げると武器のマジスティックをマジスティックアックスに変形させて地面を叩き、地面を這った火花がゾビル達にダメージを与え、更に直接アックスで切りかかったりしてゾビル達を倒します。 麗は水場に立ち、ゾビル達を引き寄せて水柱で攻撃、ギリギリ生き残っているゾビルの頭に浮かんだ星で占いをしてピンク色が不幸を招くと宣言。 そして芳香はピンク色の扇風機に変身して相手を吹き飛ばす攻撃をします。 乗り気でなかった翼もマジスティックをボウガンに変形させゾビルに向かって乱射。 ゾビル達を片付けた所で、天候が急に怪しくなり始めます。 深雪は強い奴が現れた気配を感じ取りますが、魔力がまだ溜まっていないようです。 魁が魔方陣の出現に気付きます。 中から出てきたウルザードに驚く魁。 しかしウルザードは魁を無視します。 ウルザードは盾からビームを出してマジレンジャーに向け攻撃。 ウルザードは蒔人に剣を突きつけ「魔法使いは俺1人で良い」とか仰っています。 魁は怯えながらもその辺の空き缶を蹴飛ばしウルザードにぶつけて攻撃を中止させます。 そして兄達の盾になろうと両者の間に割って出ます。 振り下ろされる剣を素手で掴んで受け止める魁。 そして魁はマジレッドに変身します。 魁が変身したのでゾビル達を差し向けるウルザード。 魁は飛び掛ってきたゾビルを魔法でサッカーボールに変化させ、それを他のゾビルに蹴りつけたりして攻撃、しまいにはボールが爆発しゾビル達にも大打撃。 残りのゾビル達はマジスティックをマジスティックソードに変化させて攻撃。 最初に切りつけたゾビルは頭皮が落ちてしまい、魁はやや引いています。 そして地道に相手を斬っているだけだとキリが無いので、体から炎を発した状態で飛行し、敵に突っ込む魁。 敵を一掃して喜ぶ魁に駆け寄るマジレンジャー。 レッドが戦闘員を倒す間マジレンジャーへの攻撃を中止してくれていたウルザードは近くの岩の上から声を掛けてきます。 ウルザードは地面の魔方陣からバリキオンを出現させ、自らも空中の魔方陣を通り抜けて巨大化し、バリキオンと合体。 巨大な敵に驚くマジレンジャー。 stage1完。 次回に続きます。 |