第7話 汗と涙の合唱コンクールプリンセス・プリンセス第7話 汗と涙の合唱コンクール 2学期 宿題終わらなくて徹夜した実琴。 亨は写させてあげようとしたらしいですが、自分のみにならないと実琴自信が断わったみたいです。 変なとこらが固いので融通という言葉を知っているか尋ねる裕史郎。 それがいいところだと言う亨。 夏休み楽しかったなと言う亨に、ずっと寮にいて思い出なんかないと言う裕史郎。 「それでも、家に帰るよりはずっと…。あっ、ほら秋良の家に遊びに行ったのは楽しかったじゃん」 何故呼び方が変わっているのか尋ねる実琴に、前より親密になるようなことが色々あったと言う裕史郎と、驚くような展開があったと言う亨。 一体何があったのか気になる実琴 寝不足で倒れるなよと教室に入っていく亨と裕史郎。 はぁ~と、とぼとぼと教室に向かう実琴。 実琴の心配をする亨に、いつも以上に隙だらけなので倒れる前に襲われるんじゃないかと言う裕史郎。 「ギャーァ!!」 悲鳴が聞こえたので、廊下を覗く亨と裕史郎。 実琴は男子生徒に抱きつかれていました。 ほらねと言う裕史郎。 再び教室に入ってくる2人に気づく秋良。 「おはよう」 「「おはよう、秋良」」 驚く秋良。 「どうしたの、秋良?」 「俺達のこと名前で呼んでくれないんだ?秋良」 恥ずかしがりながらも2人を名前で呼ぶ秋良。 実琴と違って手強いと言う亨と、あいつにこんなからかい方したらキレて怒り出すと言う裕史郎。 なのに、さらりと受け流すとは流石秋良とまで言います。 からかわれていたのか尋ねる秋良。 別に悪気はないと言う2人。 姫のもとに集まってくる生徒達。 心の聖域は姫をおいてはないとかまで言っています。 わけの分からない亨に、裕史郎は夏休みの間に絶対彼女を作ってやろうと意気込んでいたが、夢破れたのだろうと説明してやります。 敗北者と理解する亨。 心の拠りどころを求めた生徒達はお慈悲をお与えくださいと涙を流しています。 新学期早々、姫の仕事だと笑顔を振りまく2人。 最高と元気復活する生徒達。 凄い技だと呆れる秋良。 授業が終わって帰ろうかなと思っている亨と裕史郎。 しかし、姫は放送で生徒会室に呼び出しをくらいます。 やっぱりとため息をつく裕史郎。 生徒会室 姫3人集合です。 有定は集まってもらった理由を説明します。 2学期の姫のスケジュールの説明のためらしいです。 2学期は姫の仕事が大変になると言う話を聞いて、嫌な顔をする3人はスケジュール表を確認します。 部活の応援など、これまでの仕事とは別に、大きなイベントが目白押し。 体育祭、合唱コンクール、学園祭、生徒会選挙等。 まずは合唱コンクールが問題だと言う有定。 前座をしなければならないようです。 野太い男声しかない合唱コンクールは盛り上がるわけありません。 だから、コンクール前のステージで姫が歌って踊って皆を発奮させるそうです。 「歌!?」 「踊り!?」 「うわぁ…!!」 選曲と振り付けは自由にしてもいいが、ちゃんと盛り上がるものにしてねと言う有定。 もし思いつかないようならば、こっちで構成を考えるからとも言います。 歌とMCで10分くらいのステージを頑張ってこなしてくださいと言う言葉に新人アイドルですか!?と訴える亨と裕史郎。 立派な姫のお仕事なんだから文句言わないと言う役員達。 有定が姫時代に何を歌ったのか気になる亨と裕史郎。 衣装が和服だったので、有定は演歌を熱唱したそうです。 流石一筋縄ではいかない人だと感じる2人。 実琴が珍しく静かなので、抵抗しないのか尋ねる裕史郎。 放心状態の実琴の体を揺する裕史郎。 「歌だけは…やりたくないんだ」 「「えっ!?」」 いつもやりたくない、嫌だじゃないかと突っ込む裕史郎と頷く亨。 歌だけは駄目なんだと訴える実琴に理由を尋ねる有定。 「だって、俺…俺…歌えないんだよぉぉぉ!!」 涙ながら訴える実琴。 カラオケ 「要するに、実琴は歌が下手ってわけだ。ま、とりあえず、どれだけ下手か聞いてみようか」 「だな。下手のレベルが分からないことには曲も決められないもんな」 下手と強調して言うなと怒る実琴。 ただでさえ足手まといなので文句言ってないでさっさと歌えと命令する裕史郎。 勝手にカラオケを始める有定。 亨と裕史郎は怒りますが、役員達は演歌も上手いけどバラードも上手いとか、そんじょぞこらの歌手顔負けとか、聞いて損はないとか言っています。 駄目だこりゃと別の部屋で実琴の歌声を聴くことにする2人。 最初から自分達が楽しむつもりだったのではないかと言う亨。 別の部屋で落ち着いたので、実琴に何か歌えるものを聞きます。 ないと答える実琴に、適当に曲を選んで歌わせることに。 メロディーラインも単純で、最近流れている曲を選びます。 マイクを向けられ嫌な顔をする実琴。 歌う曲は「微笑みをあげたい」。 要するにEDです。 歌を歌ってすっきりしたと言う有定と、流石有定だと笑顔な役員達。 逆に力の抜けている亨と裕史郎は最悪で特訓でもしないと駄目だと言います。 カラオケルームで落ち込んでいる実琴をドアの窓から覗く有定は笑顔で頑張ってと言います。 役員達は次はビリヤードかなと言います。 遊びたかっただけだったんだと裕史郎と亨。 寮に戻ってきた姫達。 どうすれば音痴を克服することが出来るのかわかりません。 地道に練習といっても合唱コンクールまで2週間なので、期待できません。 ため息をつく亨と裕史郎。 亨に辻が妹から電話があったと伝えます。 分かりましたと静かに部屋に戻っていく亨。 電話しなくていいのか尋ねる裕史郎。 あぁと答える元気のない亨を心配そうに見つめる裕史郎。 合唱コンクールの練習が始まっている藤森学園。 廊下を歩く裕史郎とやっぱし元気のない亨に、ハイテンションで話しかけてくる名田庄。 選曲にあわせて合唱コンクールでのステージ衣装を作るので、選曲は決まったか尋ねます。 まだ決まっていないと答える2人に早く決めるように急かします。 裕史郎は衣装は先輩任せなので好きなのを作ってくれたら良いと言い、亨も急奥にあっていなくても振り付けで何とかすると言います。 それを聞いて大喜びの名田庄。 秘かに製作中の衣装があるらしく、衣装について説明し始めます。 どうでもいいので、好きにやっちゃってくださいと話を中断させる2人。 1-D どうやったら歌が上手くなるか秋良に尋ねる2人。 バケツを手に、実琴を呼び出す2人。 実琴は何でそんなもん被って歌わなきゃならないんだと訴えています。 詳しい理論は分からないが、秋良が前にTV見たと説明する亨と、拒否権はないと言う裕史郎。 裕史郎はとっとと被れと実琴にバケツを被せます。 それを見て笑う2人に怒る実琴に、もう笑わないと言う2人。 そこに名田庄が衣装が出来たとやって来ます。 早く着てみてと言う名田庄。 衣装を着て特訓だと実琴に言う裕史郎。 どこかへ言ってしまう姫達に呆然とする名田庄に、目立たない場所で3人だけで練習したいと言う亨と本番までの楽しみだと言う裕史郎。 夕方 衣装に身を包んでいる姫。 実琴だけはバケツを被っています。 こんな練習効果ないと実琴は口パクにすると言います。 2人でやってくれとも言います。 また駄々こねると呆れる裕史郎。 「亨くん?」 そこに現れる女の子。 「さやか…」 バケツを脱ぐ実琴。 どうして来たのか尋ねる亨。 その格好は何か逆に尋ねるさやか。 姫の衣装着用中だったことに気づく亨。 混乱している亨の代わりに、隠し芸大会の練習をしていたと言う裕史郎。 これも学校行事の一環だと言います。 そうなの?と一応信じたさやか。 亨に、この女の子が誰なのか尋ねる裕史郎。 お世話になっている娘さんの娘さんだと言う亨。 「さやか、俺のところに来ちゃいけないって言われてるだろ?」 夏休みにも帰ってきてくれなかったし、談話にも出てくれないと言うさやか。 おじさんやおばさんに黙って来たのか尋ねる亨。 学校の場所は教えないでくれと頼んでいたみたいです。 戻ってきてと訴えるさやか。 「亨くんがいない生活なんて、私嫌だ!!」 「俺はお前のことを妹としてしか見れない。さやかも兄貴だと思ってくれるか?そうじゃないと戻れない」 「嫌よ!!私、昔から亨くんのお嫁さんになるのが夢だったの!!本当の兄妹じゃないと聞かされた時は本当に嬉しかった。亨くんも同じだと思ってた。私のこと、好きでいてくれるって。それに私と結婚したらパパやママと本当の家族になれるのよ。両親のいない亨くんにはとっても嬉しいことでしょ?」 とにかくおじさんに連絡すると言う亨。 「嫌!!戻るって言うまで帰らない!!」 裕史郎はお兄さんにいくらアタックしても駄目だと言います。 いきなりどういうことか尋ねるさやか。 「秘密なんだけどね、お兄さんは女の子に興味ないんだ」 驚くさやかと呆然とする実琴と亨。 亨には昔、好きな子がいたからそんなことないと訴えるさやか。 今は僕と付き合ってるからと言う裕史郎と、信じようとしないさやか。 「証拠、見せようか?」 キスする裕史郎と亨。 意外と長い時間の男同士のキスに驚くさやかと実琴。 手にしていたバケツまで落としてしまう実琴。 呆然とする亨。 「これでも信じないか?それなら続きを…?」 嘘よ、嘘だわとさやかは嫌ぁーと走って逃げていきました。 怒る亨に、彼女帰ってくれたんだから良かったじゃないかと言う裕史郎。 「お前ら、そういう仲だったのか?」 本気にするなと怒る亨。 今のは所詮一時凌ぎだと裕史郎は目の前のチューに驚いただけで、冷静になったらまたやって来るんじゃないかと言います。 次に来る時までに覚悟を決めとくように言う裕史郎ですが、今度はキスより先の行為を見せなきゃ駄目かもなと言うので、こぶしを握り締める亨。 亨が色々大変なんだなと感じる実琴と裕史郎。 もしかしたら姫の仕事をしていたら気がまぎれるのかなと言う実琴と、裕史郎は経済的にも精神的にも盛り上げているんだと言います。 御地なんてあいつの抱えてる悩みに比べたら何てことないだろうと言う裕史郎。 そうだなと言う実琴ですが、何度も音痴と言う裕史郎に怒ります。 さやかのことはいつか決着をつけなけらばならないと考えている亨ですが、まだ勇気が出ない様子。 合唱コンクール当日 前座(オープニングセレモニー)をする姫はキューティーハニーを歌います。 盛り上がる会場。 最後に「変わるわよ」と男声でしかも笑顔すら作らず言う実琴。 それでも目がハートになる生徒達。 やる気のない実琴を怒る2人。 あれでも相当恥ずかしいと言う実琴。 盛り上がったのでOKかなと言う有定。 第7話完 実琴のキューティーハニーはキャラソンで聞きましょう!! |