灼眼のシャナIIの第17話を見ました。
第17話 それぞれの道
「話って何?緒方さん」
「うん、別に大したことじゃないんだけどさ、この頃皆変だと思わない?」
「緒方さんも気がついてた?そうなんだよな、別に余所余所しいってワケじゃないんだけど…何ていうか…。でも田中とはそんなことないだろ?」
「え?!」
「順調そうじゃない?特に清秋祭が終わってこの方」
「いやぁ…。もう行かなくちゃ、ごめんね、どうでもいい話に付き合ってもらって」
「部活?」
「今度の金曜、練習試合があるんだ。一年で出してもらえるの私だけだから頑張らなくちゃ」
「誘えば?田中を、その試合に」
「だね、ありがとう」
迂闊に動けない
シャナ達にとって不可欠な情報収集は停滞していた。
アウトローから送られた情報に、依頼した調査以外の書類があまりも多く混在していたからだ。
その状況に対し、
ヴィルヘルミナは疑念を抱く。
悠二から望んだ新たな鍛錬は
ヘカテーが打った刻印で、逃げも隠れもできないなら、自分が強くならなくては…という意思表示でもあった。
「心構えだけは出来ているか」
「分かった。じゃあ行くわよ、悠二」
時を同じく、自分の道を見つけた
佐藤は共に
マージョリーに付いて行くと決意した
田中にその意思をぶつけていた。
「外界宿(アウトロー)?」
「フレイムヘイズ達の支援施設ってヤツだ。お前も名前くらい聞き覚えあるだろ?世界中あちこちにあって情報をやり取りしているらしい。何よりそこで働いているのはフレイムヘイズだけじゃない、生身の人間もいるって話だ」
「それがどうかしたのか?」
「分かんねえのか!?俺達もやれることがあるってんだよ。徒と真っ向戦うことはできなくても、後ろから支えることならできるだろ。だから…」
「良かったじゃねえか、自分の道が見つかって。でも、俺は…」
「いつまで腑抜けてるつもりだよ!?俺達、マージョリーさんに付いて行くって決めたんじゃなかったのかよ!?」
元通りになったとはいうものの、
マージョリーの手により
緒方を失った事実は、
田中の心を大きく揺るがしていた。
零時迷子に打ちこまれた自在式より、それを用いたサブクラの方を注意するべきだと言う
ヴィルヘルミナ。
「サブラク…確か、凄い殺し屋だって」
「零時迷子の一件に絡んでいる以上、奴がここ御崎市に現れる確率は高い。にも関わらず目撃情報が皆無という現状、これは奴が何かを狙い潜伏している証であります」
「どんな徒なんですか?」
「サブラク、真名は壊刃。如何なる集団にも属さず、ただ依頼を受けて標的を狩る恐るべき紅世の王。私も一度殺されかけたのであります」
そして、その時に
フィレスとヨーハンに助けられた恩があったようです。
「マージョリーさん、話があります。俺を外界宿で働かせて下さい。徒と戦うことは出来なくても、実践では役に立てなくても、どんな形でもいい、俺は…」
「さっき万条の仕手がここへ来たわ。外界宿の最重要拠点の一つが徒に襲われたそうよ。…襲撃されたのはそこだけじゃない。あちこちの外界宿から被害報告と救援要請が殺到してる」
覚悟を決めた
悠二も
シャナとの特訓に実を入れていた。
シャナの『殺し』の瞬間を見極め避けるまでに成長を見せ始めていた。
「今日のところはもう良かろう」
「まだだ、折角感覚を掴みかけているんだ、もう少しだけお願いだ」
「悠二…」
田中は
緒方を失いたくない気持ちに気付き、普通の世界に残って
緒方といようと決めたことを
佐藤に話す。
「いいんじゃね?良かったじゃねえか、自分の道が見つかって」
「佐藤…ぅ…」
「止せよ、みっともねえ。俺もちょっとばかし考えが甘かった」
佐藤は
マージョリーの助けになりたいと、外界宿入りを考えていたが、外界宿も生死の関わる場所であったことで、考えが甘すぎることを思い知らされても、
佐藤は決意を変えないことを
田中に話す。
「これを、これを姐さんに。姐さんに伝えてくれ、俺は腰抜けだって、根性なしの半端者だって」
「ちげーよ、バカ。お前は今、半端者を卒業したんだよ」
次回、「錯綜の悠二」
灼眼のシャナII DVDvol.2
灼眼のシャナII DVDvol.3
灼眼のシャナII DVDvol.4
灼眼のシャナII DVDvol.5
灼眼のシャナII DVDvol.6