東京五輪の閉会式、サッカーEUROの決勝、MLBホームランダービー のうち米国内ではどれが最も視聴されたか?
答え.サッカーEUROの決勝
既に報道されているように、東京オリンピックは、1988年のソウルオリンピック以降最少の視聴者だった。
1年遅れで開催された東京オリンピックは、開催国民からかつてないほどの反発を受け、会場のすべてが空っぽ。
米国のテレビの状況は変化しており、これは単純に新型コロナの影響だけでなく、過去2年間で伝統的な視聴率が急激に低下している。
東京オリンピックの2016年比42%という減少率は、驚異的な現象だが、昨年3月に業界を衰退させた新型コロナ肺炎による中止や延期の波から、他の多くのスポーツ施設が経験したことと同じだ。
昨年9月のケンタッキーダービー(43%減)、
昨年10月のNBAファイナル(49%減)、
昨年11月のマスターズ最終ラウンド(48%減)と比べても、それほど大きな差はない。
ただ、オリンピックは1年遅れたが、本来の7月から8月に開催された。
●2021年主なスポーツイベントの米国内の視聴者数(単位人)
2021 NCAAバスケット men's final: ベイラー大-ゴンザガ大 1690万
NBA final:サンズ-バックス第6戦 1250万
UEFA "ユーロ2020"決勝:イタリア-イングランド 902万
MLBホームランダービー 713万
MLBオールスターゲーム 824万
東京五輪男子バスケ決勝 米国-仏国 985万(すべてのプラットフォームで1260万)
東京五輪女子バスケ決勝 米国-日本 845万(すべてのプラットフォームで1050万)
東京五輪閉会式 1200万
東京五輪開会式 900万
東京五輪の男子バスケットボールは、アメリカ87- 82フランス で4連覇を果たした。
NBCテレビだけで985万人(すべてのプラットフォームで1260万)が視聴した。
これは、日曜日の午後に放送された2016年のアメリカ対セルビアの決勝戦(1,170万人)から21%、日曜日の午前中に放送された2012年のアメリカ対スペインの決勝戦(1,250万人)から26%減少している。
東京五輪の場合、特筆しなければならないことがある。
覚えている人も多いと思うが、この試合は日本時間の日曜昼間11:30に開始されている。
これはアメリカ東海岸ならば22:30、西海岸ならば19:30。
テレビ観戦には絶好の時間なのだ。
オリンピック男子バスケットボールの決勝戦がNBCのゴールデンタイムに放送されたのは、アトランタ大会の1996年以来初めてのこと。プライムタイムのフルウィンドウでは、NBCだけで平均985万人(全プラットフォームで1260万人)の視聴者がいた。
今年のNBAのfinalサンズ-バックス第6戦が1250万人、
あるいは、NCAAバスケット men's final: ベイラー大-ゴンザガ大の1690万人と比べると物足りない数字だ。
MLBと比較するとどうか。
7月13日に行われたMLBオールスター戦は、大谷翔平がア・リーグの先発し、1回無失点で勝利投手になった。
また、大谷はオールスターの前日に行われたホームランダービーにも出場した。
MLBは、意外と真夏の祭典の人気が思いのほか高く、ホームランダービー は713万人、
オールスターゲームは 824万人の視聴者を集めている。
東京五輪の閉会式とさほど変わらない視聴者を集めている。
さらに意外なところで、東京五輪の同様に1年延期されたサッカーの欧州選手権、EUROの決勝イングランド対イタリアは、902万人の視聴者を集めた。
もっと言うならば、ほぼ同時期に開催された南米選手権COPAの決勝アルゼンチン対ブラジルは350万人が視聴している。