2012/07/19
■開業つれづれ:辻村 深月さん 第147回直木賞 おめでとうございます!「鍵のない夢を見る」 山本周五郎賞 残念でした「オーダーメイド殺人クラブ」
管理人はマンガだけじゃなくて
小説も読みます。
マンガばっかりアップしていると
誤解されそうだ。
「鍵のない夢を見る」で
第147回直木賞(平成24年/2012年上期)を受賞された
辻村 深月さんも
好きな作家さんの一人です。
今回を機に、
ぜひ手に取ってみてほしい作家さんだと思います。
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鍵のない夢を見る (2012/05/16) 辻村 深月 商品詳細を見る |
受賞作は、短編集ですが、
雰囲気は「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」
に近い感じと言ったらいいでしょうか。
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ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (講談社文庫) (2012/04/13) 辻村 深月 商品詳細を見る |
NHKがこの作品の
原作レイプで
逆ギレ訴訟を起こしていますが、
辻村さんが直木賞を取ったので
一気にNHKの恥知らずな対応が目立ってきています。
NHKが講談社を提訴 辻村深月さんの小説ドラマ化でトラブル 東京地裁
2012.6.21 18:43
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120621/trl12062118430008-n1.htm
テレビドラマ化を予定していた小説の使用許諾を一方的に撤回され、損害を受けたとして、NHKは21日、出版元の講談社を相手取り、既に支出した制作費など約6千万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。
問題となったのは、辻村深(み)月(づき)さん(32)の小説で直木賞候補作となった「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」(平成21年)。
訴状によると、NHKは23年8月以降、BSプレミアムチャンネルで同作品のドラマ化を企画し、講談社と交渉。出演者も決定し、撮影準備が進められていた。
しかし、脚本内容について辻村さんの同意を得られず、講談社は今年2月、撮影開始予定日の当日にドラマ化許諾の撤回をNHKに伝えたという。
両社間で契約書は作成されていなかったが、テレビドラマの制作では番組完成後に契約書を作成する慣行があると指摘し、「担当者間の口頭の了承があり、契約は成立している」と主張。「撮影開始直前の制作中止は過去になく、NHKのドラマ制作の信用は確実に低下した」と訴えている。
講談社広報室は「原作の改変が著者の意向に大きく反し、話し合いを続けたが合意に至らなかった。このような事態になり、大変残念」とコメントした。
契約もなくて、
原作レイプして、
勝手に制作はじめたから
金出せ、
って、NHKすごいです。
どこの国の人、って感じです。
ちなみにこの「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」も
第145回直木賞(平成23年/2011年上期)
の候補になっています。
辻村さんの今までの作品の中で
一番、才気煥発というか
中二病爆発中というのが
こちら。
「オーダーメイド殺人クラブ」
私はこの作品がとても好きです。
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オーダーメイド殺人クラブ (2011/05/26) 辻村 深月 商品詳細を見る |
タイトルが、あれ?
って感じでしたが
大槻ケンヂさんとの対談
http://renzaburo.jp/tsujimura/index2.html
が結構面白くて
即買いでした。
メフィスト賞でデビューされた作家さんなので
最初の方の本は分厚すぎます。
「オーダーメイド」は
辻村さんの才能あふれる感じが
とてもいいと思います。
でも、「オーダーメイド」は
今年の山本周五郎賞には
外れてしまっているんです。
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小説新潮 2012年 07月号 [雑誌] (2012/06/22) 不明 商品詳細を見る |
受賞は原田マハさん。
一部の選考委員は絶賛していますが、
他の選考委員は「ラストが気に食わん」
と言うことらしいのです。
訳が分からん。
わたしには「オーダーメイド」のラストがベスト
だと思っていますし、
辻村さんらしくて本当に好きです。
まあ、辻村さんの場合、
本当に多くの作品が文学賞の候補になっていますから、
山周におちて直木賞を取る、
というのも辻村さんらしいと思います。
言い方は悪いかもしれませんが、
「鍵のない夢を見る」が
すごい傑作、というわけではなくて
いままでの辻村さんの作品群が
すごい「辻村王国」を
形成しているので、
その作品群に対する
直木賞じゃないかと思っています。
知らない方はぜひ「辻村王国」に
はまってみてはどうでしょう。
ご参考になりましたら幸いです。
こちらが辻村さんのデビュー作。上下2巻です。
冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫) (2007/08/11) 辻村 深月 商品詳細を見る |
推理小説属性があるなら
絶対に、デビュー作から読むべきです。
本当にまあすごい作家さんです。
ドラえもんラブ、の人なら
絶対に「凍りのくじら」を読むべし。
凍りのくじら (講談社文庫) (2008/11/14) 辻村 深月 商品詳細を見る |
すごいです、いやはや、すごいです。
期待以上にドラえもんです。
文章の最初の方に
なんだかシンクロできずに
抵抗感があるかもしれませんが、
これも実はわざとです。
我慢して読んで下さい。
藤子・F・不二雄のファンなら
もう、絶対に必見です。
しかも、
私はハードカバーで買う方なのですが、
今回の文庫化で瀬名秀明が
解説ということで
わざわざハードカバーもっている上に
さらに文庫まで買ってしまいました。
辻村さんについて書き始めると
これまた止まらないですが、
本当に才能あふれる作家さんだと思います。
ぜひご注目です。
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2014/06/13 14:41 by 藍色 URL 編集