2010/04/21
医は算術、
ということで
実際に死ぬほど働いて
医療をやっている
医師の思惑とは別に
「里帰り出産、どんどんやれば地域活性化!!」
なんてことをほざいております。
実際に24時間臨戦態勢で
へろへろになりながら
当直している医師のとなりで
「おめーら頑張れば地域に1億円売上出るんだけど」
とか言ってみれば?
どれだけ
ひどいことを言っているか
全然分かっていないようです。
語ろう地域医療 現場は今 妊婦や親の負担数倍2010年4月21日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shimane/news/20100420-OYT8T01448.htm 益田医療圏(益田市、津和野町、吉賀町)では、圏域外に住む妊婦の“里帰り出産”が制限されている。都会で暮らす地元出身の女性たちは、古里に戻って赤ちゃんを産めない。(小川紀之)
益田市神田町の宮田明子さん(56)の携帯電話の待ち受け画面に、初孫の一瑠(いちる)君が映っている。大阪市西淀川区で子育て中の長女、愛子さん(31)がメールで送ってきた画像だ。見るたび、つい笑顔がこぼれる。「でも、あの時は大変だった……」と、慣れぬ大阪での日々を振り返る。
――昨年6月24日、午前2時。
「破水があったみたい」
愛子さんからの電話に、明子さんは驚いた。予定日より10日も早い。朝、職場の上司の出勤を待って休暇の許しを得て、午後1時25分、JR益田駅から新山口駅行き特急「スーパーおき3号」に乗った。
初産の娘が気になる。「まだ、大丈夫?」「今、どんな様子なの?」。新幹線を乗り継ぎ、大阪市内の産院に着くまでの約4時間、携帯メールで何度も問い合わせた。自力で産院に行った愛子さんから「陣痛を待って階段を上り下りしている」などの返信が届く。
午後7時過ぎの分娩(ぶんべん)に、明子さんは立ち会うことができた。
■ □
明子さんが、愛子さんと一瑠君の元気な顔にほっとしたのは、つかの間。産着の用意、洗濯、買い出し――その夜から、することは山ほどあった。6日後に退院してからは愛子さんのマンションに泊まり、一家全員の食事を作った。買い物に出ると、あふれる人、込んだ電車。都会の目まぐるしさに疲れがたまった。
長野県にある娘婿の実家からも、応援に来てくれた。しかし双方とも都合がつかず、娘と孫とを2人きりにする日もあった。仕事があり、明子さんは益田に戻らねばならない。「泣き出しそうな愛子の顔がまぶたから離れなくて。『申し訳ない』と思いながら電車に乗りました」
その愛子さん。妊娠を知った時、益田で産むつもりでいた。産前産後の2か月間実家に戻り、“新米ママ”として必要なことを母から学ぶはずだった。関西や広島などに嫁いだ同級生らは、みんなそうしていた。だから、妊娠3か月だった一昨年11月、「これからは里帰り出産ができなくなるそうよ」と母から聞いた時、受話器を握ったまま「えー」と声をあげた。「じゃあ、私はどこで産めばいいの」
大阪でも知り合いはできた。親切に声をかけてもくれる。でも、「出産前後のお世話までなんて頼めない」。実家の母、明子さんを頼るほかなかった。
明子さんは結局、7月半ばまで10回前後も益田と大阪の間を行き来した。「2人目を産む時は、上の子の世話もあるので手伝いの苦労も今回以上でしょうね。それに次女が今、東京にいるんです」
孫の誕生は、もちろん楽しみだ。ただ、里帰り出産できない大変さを思うとため息が出る。
□ ■
益田医療圏への
里帰り出産は、制限されるまで
年間約160件。今、圏域外で産む妊婦と駆けつける親らが、その数だけいることになる。
益田市高津、石田米治さん(66)、悦子さん(59)夫婦は昨年10月、福岡市東区に住む長男(37)夫婦の次男、道(わたる)君の出産の手伝いのため、駆けつけた。悦子さんは、長男夫婦宅に2週間泊まった。「お嫁さんも私に気をつかったろう」と言う。益田赤十字病院で産まれた初孫、晃太朗君(3)の時より、
時間もお金も数倍かかった。
米治さんは福岡まで車で7、8回往復。現地では、保育園まで晃太朗君を送り迎えし、買い出しもした。
市議で、
議会医療対策特別委の委員長を務めた米治さんは、
かかった費用をメモ帳に記してみた。
出産費、交通費、買い物代など、
総額71万円。
里帰り出産をしていたはずの160人で掛け算すると、
計1億1360万円にもなる。「元々、地元で使われていたお金が今、ほかの街に落ちている」と米治さん。地域経済にとって無視できない金額だ。
<メモ> 「出産期の娘や息子が圏域外にいる家族は困っているだろう。国策でも何でもいいから、里帰りして産めるように制度を整えてほしい」。米治さんはそう願っている。
益田赤十字病院は2008年11月から、益田医療圏外の妊婦の受け入れを制限中。年間約100件の出産を扱っていた益田市内の診療所の取り扱い休止から、同病院に集中するのを防ぐため。同病院は常勤産科医3人で07年に544件を扱い、このうち“里帰り”は155件。派遣元の大学病院などが「過剰な受け入れは安全管理上好ましくない」とした。
本質とずれますが記事の、
メモの位置、ずれてませんか?
まだ記事終わっていない気がします。
こんな簡単なミス、
というかもしれませんが、
医療関係者は
この程度のミスで訴訟を起こされ、
一生を棒に振る可能性を
毎日背負って仕事をしています。
さて、タイトルで
>語ろう地域医療 現場は今 妊婦や親の負担数倍とか言ってますが、
現時点で数倍なのは個人的な経験だけで
きちんとしたデータではないということです。
語ろう地域医療
と言いますが、
一方的な語りに終始しています。
里帰り出産で大変な苦労をしてきた
医療現場には
これっぽっちも感謝の声がないのはなぜでしょう?
いつも思うのですが、
「産科が無くなって不便」
「里帰り出産できなくなって大変」
という声は聞きますが、
「いままでやってくれてありがとう」
という声は全く聞こえません。
きっと、住民の脳内は
医療と水と安全はタダで当たり前、
なければ激怒、
なんでしょう。
いままでさんざん食い物にしてきて、
元
議会医療対策特別委の委員長だか何だか知りませんが
里帰り出産が無くなって1億円以上地元が損している!なんていわれている土地に
医師が行こうと思うでしょうか?
私なら一気に萎えますね。
こんな方々とお付き合いしている
益田赤十字病院の先生方、
ご愁傷様です。