Book:新訂ワークブック法制執務 2 ed.
北大では法情報学という授業をやっていて、立法過程では当然ながらいわゆる改め文方式の法律改正方式を取り上げた。
ただやってもつまらないので、官報から適当な改正法文を引っ張ってきて、改正後の条文を作成してみようというワークをやらせてみたが、受講生のうちの留学生にはやや難しい課題だったかもしれない。
この本はかつて参考にしたものだが、現在新しいバージョンとなっている。しかしまだ新旧対照表方式には対応していないらしい。
理論的には正しくても、改め文方式はやはり職人的な近寄りがたさがあり、立法の権限を有する議員さんにも、立法の主体であり客体でもある有権者にとっても了解可能な方式を正式なものとしないことには、やはり問題があると言えよう。
なお、類書に以下のようなものもあるが、著者名を見て色々と感慨を深めてしまう。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- Book:ナポレオン四代 中公新書(2024.12.30)
- Book:加耶/任那 中公新書(2024.12.29)
- Book:象徴天皇の実像「昭和天皇拝謁記」を読む 岩波新書(2024.12.29)
- Book:レコンキスタ 中公新書(2024.12.29)
- Book:芸能界を変える #森崎めぐみ(2024.12.28)
「法律・裁判」カテゴリの記事
- Arret:欧州人権裁判所がフランスに対し、破毀院判事3名の利益相反で公正な裁判を受ける権利を侵害したと有責判決(2024.01.17)
- 民事裁判IT化:“ウェブ上でやり取り” 民事裁判デジタル化への取り組み公開(2023.11.09)
- BOOK:弁論の世紀〜古代ギリシアのもう一つの戦場(2023.02.11)
- court:裁判官弾劾裁判の傍聴(2023.02.10)
- Book:平成司法制度改革の研究:理論なき改革はいかに挫折したのか(2023.02.02)
コメント