Le droit, est-ce pour moi ? フリーオンライン大学より
フランスの法学入門オンライン大学授業が、パリ第2大学Panthéon-Assasで提供している。
Le droit, est-ce pour moi ?
Université Panthéon-Assas - Paris II via France Université Numérique
シラバスは、以下の通り。
Section 0 : Présentation. イントロ
Section 1 : Clin d'oeil sur les métiers du droit. 法律職の概観
Section 2 : Vie étudiante. 学生生活
Section 3 : Présentation des fondamentaux du droit privé 私法の基礎
Section 4 : Présentation des spécialisations du droit privé 私法の専門
Section 5 : Présentation des fondamentaux du droit public 公法の基礎
Section 6 : Présentation des spécialisations du droit public 公法の専門
Section 7 : Histoire du droit et Science politique 法制史と政治学
Section 8 : Conclusion 結論
刑法がないじゃないかと思われる方もおられるかも知れないが、公法と私法と2分したときに、刑法は私法に入るのである。
もちろん私法の中心に位置するのは、民法 droit civilであり、最初に学ぶべきは民法である。次いで、刑法・刑事訴訟法について学び、その後に、人々がどのようにして自己の権利を実現するかという民事訴訟、そして私法が取引社会にどのように適用されているかという面での商法を学ぶ。
上記の教材の内容は、学生生活というセクションでは授業の様子、ゼミの様子、試験、図書館、スポーツなどなどについて学生が語るというスタイルであった。
大教室のでの講義は、フランス人学生にとっても奇妙なやり方で、高校と違うとか、受講態度がどうとか、語られるが、裏では学生たちがグループを作って、授業でやったことを互いに話し合ったりするということが述べられている。つまり、自主ゼミである。
フランスのゼミに相当するのがTravaux Dirigéesで、大講義の補足授業であって、履修は義務、先生にもよるが、講義のいくつかのテーマを深めるような勉強機会である。TDと呼ばれるが、私もポワチエ大学で履修させてもらった。先生は裁判官であって、学生に判例を読ませたり、教科書の特定ページのレポートを課したり、熱心に指導をしていた。ポワチエ大学の法学部では、講義担当の教員がTD担当の教員を集めて、教材などを統一していた。
ちなみに、成城大学法学部でも、一年生向けのゼミとして基本書演習というのをやっており、憲法、民法、刑法の一年生科目について、それぞれ使用する基本書をベースとした指導を公法、民事法、刑事法の教員が手分けして行う。これは非常に効果的な教育方法なので、学生は3分野のすべてを履修できれば良いと思うのだが。しかし、学生は大変であろう。
パンテオン・アサスの学生たちによるTDの紹介も、最後は、教材に最初は1回一つの判例が載っていただけだけど、そのうち1回15の判例を読まされ、それぞれ評釈もあって、もう付いていくのが大変だったと、心底うんざりとした顔を語っていたのが印象的であった。
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