憲法記念日に思う、札幌市のLGBT施策
札幌市の同性パートナーシップ制度、発表当時からスッタモンダしていたが、まずは制度としてうまくいっているようで、その制度を支える担当者の苦労と努力の一端が垣間見える記事を読んだ。
同性パートナーシップ制度の導入に伴い、札幌市には800件もの反対意見が届いた。偏見に満ちた意見を目の当たりにした担当課長は「(当事者は)こんな偏見の中で暮らしているのか」と気がつき、「だからこそ制度が必要」と思いを強めたという。#ハートネットTV pic.twitter.com/Z98IlpKh0c
— レインボーフォスターケア(RFC) (@rainbowfoster) 2018年5月2日
反対意見を吐き捨てるどころか、市の担当者は連絡先のわかる全ての人に一通一通返事をしています。数多く寄せられた意見への回答はHPに掲載しているそうです。 pic.twitter.com/vY2TPlp2DV
— レインボーフォスターケア(RFC) (@rainbowfoster) 2018年5月3日
憲法14条1項は以下のように定める。
すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
この規定は本来的には自由権に属するものと習った記憶があるが、実際には、それを超えて社会権的な位置づけというのか、国や自治体に対して差別解消のための積極的な行動を起こすよう求める積極的な権利も含まれていると考えないと、現代社会においてその意義が十分尽くされるとは言い難い。
そのような観点から上記の札幌市の施策を見ると、行政としての差別的取扱いの解消にもまだまだ不十分なものがあるが、それと並行して、市民の側の差別偏見に対して毅然と立ち向かう姿勢が見られて、積極的な意義を持つ人権規定としての憲法14条をまさしく体現するものと評価できる。
長年住んでいた札幌市、問題は色々抱えている(例えばアイヌ民族など存在しないとか言っちゃう人が市議会議員に選ばれるなど)が、やはり素晴らしいところだと再認識した。
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