WPなどから日本の少子化の懸念
草食化・セックスレスで日本の少子化加速!? 海外紙が真剣に心配
見出しは少々釣りかもしれない。
フォーブスとワシントンポストの両紙の記事を伝えているNewSphereが注目しているのは、少子化よりもセックスレスの方で、以下のようなデータを海外メディアが取り上げていることを指摘している。
・16歳から24歳までの女性の45%、男性の25%が「性的な接触に関心がないか、嫌悪している」(WP、国立社会保障・人口問題研究所「第14回出生動向基本調査」より)・日本人の半数以上が独身だ。18歳から34歳までの独身女性の49%と独身男性の61%は、いかなる種類のロマンチックな関係も持っていない(同上)
・子作り適齢期の日本人の3分の1以上は、セックスをしたことすらない。18歳から34歳までの女性の39%が処女で、男性の36%が童貞だ(同上)
・「性的に積極的な女子大生」は、2005年には60%いたが、2012年には47%に下がった(フォーブス、日本性教育協会調べ)
・日本の総人口は昨年、21万2000人減り、過去最大の減少を記録した。出生数も前年の121万人から大幅に減り、過去最低の103万人となった(WP)
・日本の労働人口(15-64歳)は現在、約7900万人。2050年には5200万人以下に落ちる(フォーブス、スタンフォード長寿研究センター調べ)
・2040年までに80歳以上の人口が15歳以下を上回る。
・総人口は現在の1億2700万人から、2060年には8700万人に減る。しかも、その40%近くが65歳以上となる(フォーブス)
確かに、「18歳から34歳までの女性の39%が処女で、男性の36%が童貞だ」というのは特筆するに値する異常さだ。
しかし、上記の記事の後半では、「予想通りに少子高齢化が進めば、世界第3位の経済大国が破滅する見込みは非常に高く、アメリカや中国なども大きな影響を受けるだろう」とか、「労働人口が増え続けているアメリカなどと比べ、日本の人口動態の縮小傾向は異常だと警告する」としており、その原因をセックスレスのみにあるかのような印象を抱かせるのはミスリードというものであろう。
いずれにしても、後半の指摘は誠にごもっとも。
日本の「低い犯罪率」「素晴らしい芸術的な伝統」「優れたインフラ」などは、このまま少子高齢化が進めば維持できなくなるとも記している。
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