legal aide:パリ第8大学のリーガルクリニック
Dallozの記事によれば、パリ第8大学(サン・ドニ)法学部の学生が、この11月29日から、リーガルクリニック(フランス語ではクリニック・ジュリディク)を始めた。
Aide juridique gratuite pour tous à la clinique de Saint-Denis - Actualité | Dalloz Actualité
学生たちは、まだ大学二年生なので、法律の専門教育は受けていない。
従って相談者にその場で答えることはなく、聞き取りシートに相談内容を書き取り、持参の資料があればそのコピーを取り、報告書にまとめ上げる。
これをスーパーバイザーの先生や弁護士が学生たちとともに検討し、1週間後に回答をするのが原則的形態のようだ。
相談の内容は、労働関係と外国人関係が多いとのことである。
日本の大学でも、ロースクールのみならず法学部でも、法律相談部があちこちにあり、似たような活動を通じ法律を実践的に学ぶ場となっている。フランスの大学法学部の全体的な傾向は知らないが、こうしてダローズが取り上げるところを見ると、珍しいのかもしれない。
| 固定リンク
「フランス法事情」カテゴリの記事
- Arret:欧州人権裁判所がフランスに対し、破毀院判事3名の利益相反で公正な裁判を受ける権利を侵害したと有責判決(2024.01.17)
- フランス判決オープンデータ(ベータ版)(2023.02.22)
- 数字で見るフランス行政裁判所の2022年(2023.02.01)
- Book:フランス7つの謎(2022.11.04)
- ポワチエの新裁判所見聞(2022.09.14)
コメント