nuk:原発危険度ランキング
原発ゼロの会というところで原発の危険度ランキングを作成発表している。
河野太郎議員のブログから参照できる。
参考資料2の配点項目・基準.pdfによれば、原子炉の危険度を図る考慮要素として、炉型、経過年数、平均設備利用率(利用率が低ければ危険)、事故率、脆性遷移温度(高ければ危険)、地盤に関して耐震性と地盤状況(断層や揺れに関する指摘による)、社会環境面で、周辺人口の多さ、事業者への行政処分歴が挙げられている。
これに基づいて総合ランキング.pdfと各項目ごとの危険ランキング.pdfが挙げられているが、総合ランキング上位26基には、大飯原発の1号機から4号機までが全て含まれているほか、北海道の泊原発1号機から3号機までがすべて含まれている。これは、活断層再評価中という注記がある。
さらに即時廃炉すべき24基には、敦賀、美浜、浜岡、柏崎刈羽、東海、女川、福島第一、福島第二、東通といったおなじみの名前がズラリと並んでいる。これは「活断層の上にあって危険な原発、東日本大震災や中越地震などで被災した原発」という理由である。
それにしても、老朽化した原発は脆くなって危険と言われているのだが、運転年数30年超の原発が15基もある。
敦賀1,美浜1、美浜2、島根1,高浜1,玄海1、高浜2,美浜3,伊方1,大飯1,福島1-5、東海第二、福島1-6、大飯2、玄海2である。
核燃料サイクルが実現できていない以上、半永久的にエネルギーを供給できる存在ではないわけだが、そのことを度外視しても、これらの老朽化した原発の後始末はもう現在の課題といっても良い。リスクの増大を無視して運転期間を延長するのにも限度があるだろう。少なくとも札幌で新幹線に乗れる時期よりは早く、廃炉と大量の高レベル核廃棄物、使用済み核燃料の処理が現実のものとなり、その膨大な費用は誰かが、国民か電力需要者かが負担しなければならない。
こうしたリスクとコストにいつまで目をつぶるつもりなのだろうか?
すべては子孫の負担で、俺達は利便性だけ享受するという態度で良いのだろうか?
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コメント
これが全国“原発危険度”ランキング!あの悪夢を二度と起こすな―【私の論評】当面5年以内の暫定的エネルギー政策をはっきりさせるべき!!
ブログ名:「Funny Restaurant 犬とレストランとイタリア料理」
こんにちは。原子力発電所の再稼働問題が注目を集めている。そんななか、気になる格付けが発表されました。その名も「原発危険度ランキング」が公表されました。このランキング、原発全廃という考えが、背景にあって発表されたのだと思いますが、立場が違えばまた別の見方ができます。私は、このランキングを見て、女川原発では、震災直後津波にも襲われず、被災者を受け付けていたという実績から、女川原発2を安全性のメルクマール(活断層に関しては別途)として、女川原発2以上の安全性があるもの、あるいは、後から改修工事などで、安全性が確保されたものについては、条件付で稼動させるべきものと思います。こののまま原発全部を稼動停止にしてしまえば、社会に及ぼす悪影響ははかりしれません。詳細は、是非私のブログを御覧になってください。
投稿: yutakarlson | 2012/07/08 09:26