google+の裁判特集
google+のsparksに設定した裁判というキーワードで集められたニュースのうち面白そうなものをご紹介。
英国各地に広がった暴動に加わったとされる人々の罪を問う裁判が十日、ロンドンやバーミンガムなどで始まった。逮捕者は千三百人以上と膨大な人数に上っているため、裁判はほぼ二十四時間体制で行われた。十一歳の白人の少年や三十一歳の黒人補助教師らが被告として出廷した。
イギリスの刑事裁判制度は詳しくないのだが、軽微な罪についてはマジストレイトくらいの人が即決裁判で行うということだろうか。我が国の略式裁判に似ているが、判決言渡し後に逃げ出そうとして親類に襟首捕まれて戻された少年の話とかが上記の記事に載っている。それなりにドラマがありそうだ。それにしても、夜通し裁判するのは、留置場が満杯となったからなのか?
金沢地裁の夏休み企画で小学校5・6年生が模擬裁判をした。
現役裁判官や検事、弁護士への質問コーナーでは「判決を言う時はどんな気持ち」「なぜ今の仕事を選んだの」など、素朴な疑問をぶつけていた。裁判官役を体験した金沢大付属小五年、佐藤侑奈さん(11)は「有罪無罪の判断は難しい。裁判は堅苦しいと思っていたけど、みんなの考えが聞ける大事な場と分かった」と話した。
「みんなの考えが聞ける大事な場」ということを関係者が思い出す必要もありそうな気がする。調書ばかりに頼るんでなく。
小学生対象の模擬裁判は大分でも報じられている。
毎日jp:高校生模擬裁判選手権:関西大会 京教大付が5連覇 /京都
模擬裁判ネタもう一つ。
こちらは日弁連主催の高校生の大会だ。
2年連続で参加した京都教育大付属高校のW・Yさん(17)は「(模擬裁判の面白さは)事実を組み合わせて論理を作ること。5連覇のプレッシャーの中で優勝できてよかった」と笑顔を見せた。
ぜひ、将来は法曹になっていただきたい。
MSN産経:中学生が模擬裁判 弁護士会の法律学校
これで小中高が模擬裁判で揃い踏みだ。茨城県の弁護士会が実施したもの。
参加した茨城大付属中2年、K・Uさん(13)は「証拠の信用性などは難しかったが勉強になった。法律の仕事に興味がわきました」。
毎日jp:東日本大震災:「震災ADR」の和解成立相次ぐ 手数料安く、早期処理で利用増
東日本大震災が原因で生じたトラブルの解決のために、仙台弁護士会が行っている「震災ADR(裁判外紛争解決手続き)」により和解が成立するケースが相次いでいる。5月の開設以来、受け付けた220件以上の相談のうち約50件を解決に結びつけた。手数料も安く、利用は増えており、担当の阿部弘樹弁護士は「裁判なら通常1年以上かかるトラブルも平均2カ月で解決できる」と、処理の迅速化も利点だと話している。
手数料が安いどころか、この震災ADRでは通常2万円の申立手数料を無料にしているそうである。成約手数料はさすがにただではないが、それも通常事件の半分とのこと。
震災賠償といえば東京電力に対する大量請求が思い浮かぶが、国が変な組織を立ち上げるのではなく、既存のADR機関に業務委託すれば安上がりで早く済むのではなかろうか?
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