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2011/05/24

news:失敗学の実践

失敗学で著名な畑村洋太郎先生が、福島原発事故調査・検証委員長につくということだ。

福島原発の検証に失敗学の提唱者が当たるというのは、なかなか言い得て妙だ。

毎日jp:福島第1原発:事故調査・検証委員長に畑村洋太郎氏

畑村先生は、畑村創造工学研究所というサイトを開設されておられ、その失敗データベースに原子力事故が集められていた。
中越沖地震の際の柏崎刈羽原発の事故について、知識化として以下のように書かれている。

1.設計値はあくまでも人が仮定したもので、自然は容易にその値を超えてしまう。
2.考えられることは、起こる危険性があるとの考え方が大切である。特に原発において、地震で火災が発生した場合の対応は、被害を危機的なものにしないためにも、非常に重要といえる。
3.原発における地震の被害は、放射能漏れ、火災、クレーンの破損など多岐にわたり、長期の稼働停止を余儀なくされる。

「起こる危険性があるとの考え方が大切」ということを、原子力に関わる皆さんにも共有していただき、コスト削減のために必要な安全防護措置を切り捨てないようにしていただきたい。

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