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2010/05/07

mayor:阿久根市長の専決処分

毎日jp:阿久根市長:「花火規制条例」を専決処分 議会側反発

このこと自体はまあ、市長の権限でもあろうが、問題は次の発言。

「仕事は迅速にやるべきで、議会にかけたら時間がかかる」と発言した

記事はやや曖昧な書き方だが、条例の制定に議会を通すと時間がかかるから、専決処分でやるというのは、民主主義のコストを敢えて否定する危うさを顕わにしている。

というか、この人はそういう意識が前面に出すぎていて、それがまた市民の人気にひょっとするとつながっているのかもしれないと思うと、余計に怖い。

民主主義が民主制廃止を支持してどういう結末を迎えたか、歴史家ならずともよく知られていると思うのだが、それが見えない人もまた昔からたくさんいたわけで。ネオナチとか、リビジョナリストたちとか(独仏で非合法だが日本では合法)、最近ではネトウヨとか。

吉田久裁判官の事蹟も、彼が正義を貫いたことばかりでなく、彼の部しか正義を貫かなかったという観点をもっと強調する必要があるし、戦後も裁判の前にアメリカの大使の意見を聞いてしまう最高裁長官がいたことは、もっともっと強調されて然るべきだし、青法協つぶしに協力してヒラメ化した裁判官がほとんど全部だったことを思っても、司法は政治的イシューについてアテにならない。

議会とこれを選出する市民自身が、民主主義を維持する責任を負っているのだ。

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