jugement:パワハラ内部告発でクビ!慰藉料
新聞記事サイトだが、
毎日jp:パワハラ訴訟:内部告発で解雇、無効 東京地裁判決
骨髄バンクを運営する骨髄移植推進財団とかいうところで、常務理事のパワハラ・セクハラを理事長に報告した総務部長が、逆にクビになったという事件である。
裁判で真実と認められた内容を報告書にして理事長に報告したというのに、この扱いである。
公益通報者保護の法律ができたとはいえ、まだまだ、組織ぐるみでたたきつぶすつもりになれば、一従業員などどうにでもなってしまう。
かといって監督官庁に通報すると、監督官庁から天下りのパワハラ常務理事に連絡が行くことは火を見るよりも明らかであろう。
不祥事を隠す人々がまだまだ跋扈しているわけである。
慰藉料50万円というのは画期的だそうだが、絶望的なまでに安すぎて、被告の立場からすれば必要経費くらいにしか思わないに違いない。
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