legislation:民法改正に着手
毎日jp:民法改正:債権の時効、3年か5年に統一 1世紀ぶり着手
法務省は、民法が定める債権の消滅時効を統一化する改正作業に着手した。原則の10年を引き下げる一方で、短期消滅時効(1~5年)も廃止し、5年か3年に統一する方向で検討を進めている。
この記事では、消滅時効にしか言及されていないが、このブログsite:民法改正委員会のホームページでも紹介したサイト「民法(債権法)改正検討委員会ホームページ」によれば、民法改正の対象はそれにとどまるものではない。
残念ながら、議論の内容が分かる議事録は3月の段階で止まっているのだが、審議状況では10月末までの議論の進展が示されている。
各準備会の担当
準備会民法典中の担当領域
第1準備会
○「債権の目的」
○「債務不履行の責任等」
○「契約の効力」
○「契約の解除」
○ その他
第2準備会
○「法律行為」(「条件及び期限」を除く)
○「契約の成立」
○「贈与」「売買」「交換」
○ その他
第3準備会
○「債権者代位権・詐害行為取消権」
○「多数当事者の債権及び債務」
○「債権の譲渡」
○ その他
第4準備会
○「消費貸借」「使用貸借」「賃貸借」「雇用」「請負」
「委任」「寄託」「組合」「終身定期金」「和解」
○ その他
第5準備会
○「条件及び期限」
○「期間の計算」
○「時効(消滅時効)」
○「債権の消滅」
○ その他
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コメント
担保法改正の時には,前年の学会のワークショップで話題になったと思ったら,あれよあれよでしたが,今年は,当年のテーマでしたね。
内田チームのとは別にいじるのかな(2010年となっている)。
投稿: h | 2008/11/04 12:29