news:法務大臣曰く、検察がいったこと
恥の上塗り発言だという意識は本人にあるだろうか?
毎日.jp:鳩山法相:「検察が言っていること」…「冤罪」発言で
鳩山氏は「真犯人が後から現れた場合を冤罪と言い、裁判による無罪は冤罪とは言わないというのが法務省、検察の基本的考え方だ」と指摘。
法務大臣がそのように言っているから、法務省はそのような考え方であろう。しかし冤罪という言葉自体、法律用語でもないし、明文上出てくる用語でもない。法務省がそのように考えているからと言って、それに何かの権威があるわけでもないのだ。
単に日本語能力の欠如を露呈しているともいえる。
それに、この新しい言い訳によれば、先の発言は「個人的見解」ではなかったということか。法務省検察庁としては、あやまるべきでなかったというのも、つまりは法務省ぐるみで、鹿児島の事件は冤罪でなく、実は有罪だったかもしれないが調べ方に下手を売ったにすぎないと考えているということであろうか?
法務省の皆さんたちは、これでよいのか?
で、結局、冤罪ではないとわざわざ言うことで、何が言いたいのか、この大臣は。
いずれにしても、民主党は鳩山大臣ウエルカムであろうなぁ。
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コメント
検事の歓心を買おうと焦ったのでしょうね。(ご存じのように,法務省ではキャリアですら検察官には肩身が狭い。)でも結局,検事の所為にせざるをえなかった。省内での孤立は避けられまい。いままでの失言で一番本人へのダメージが大きいと僕は見ています。大臣が官僚の歓心を買わなければ組織を回せないという現実をどうするかも考えるべきでしょう。
投稿: kisslegg | 2008/02/17 07:29
鳩山法務大臣は、危なっかしくて見てられない。という感じです。
政治的にきわどい立場を取っている人でももあるし、法務大臣という職に相応しくない政治家なのではないのか?という気がしています。
投稿: 酔うぞ | 2008/02/17 09:39