低コストインデックスファンド6種の実質コスト比較 (2012年11月)
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野村インデックスファンドFunds-iの最新の実質コストが判明したので、低コストインデックスファンドの資産クラス別の実質コスト比較表も更新します。
SMT、eMAXIS、インデックスe、Funds-iに加え、今回から年金積立とニッセイのインデックスファンドもコスト比較表に追加しました。
実質コストは、信託報酬+運用報告書に記載されているその他費用を合計したトータルコストです。
以下比較表にて、最も実質コストが安いものに色を付けています。
資産クラス | 実質コスト(%) ()内は次回決算時予測値 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
年金積立 | SMT (旧STAM) | eMAXIS | インデックスe (旧CMAM) | Funds-i | ニッセイ | |
日経225 | 0.65 | 0.42 (0.39) | 0.43 | - | 0.42 | 0.27 |
TOPIX | 0.66 | 0.47 (0.39) | 0.42 | 0.39 | 0.42 | - |
日本債券 | 0.48 | 0.42 (0.39) | 0.42 | 0.40 | 0.42 | DC専用 |
先進国株式 | 0.93 | 0.70 (0.59) | 0.67 | 0.59 | 0.62 | - |
先進国株式 (為替ヘッジ) | 1.35 | - | - | - | - | - |
先進国債券 | 0.73 | 0.61 (0.55) | 0.64 | 0.56 | 0.59 | - |
先進国債券 (為替ヘッジ) | 0.73 | - | - | - | - | - |
新興国株式 | 1.16 (0.81) | 1.05 (0.97) | 1.00 | - | 0.84 | - |
新興国債券 | 1.44 (1.08) | 1.34 (1.34) | 0.89 | - | 0.85 | - |
新興国債券(為替ヘッジ) | - | - | - | - | 0.65 | - |
日本REIT | - | 0.57 (0.45) | 0.42 | - | 0.42 | DC専用 |
先進国REIT | - | 0.88 (0.74) | 0.72 | - | 0.67 | - |
全世界株式 | - | - | 0.74 | - | - | - |
8資産均等型 | - | - | 0.66 | - | - | - |
波乗り型 | - | - | 0.61 | - | - | - |
年金積立の海外新興国株式、海外新興国債券と、SMTインデックスシリーズは信託報酬を引下げてからまだ運用報告書が発行されていません。
そのため、引下げ後の信託報酬で計算した実質コストを予測値として()内に併記しました。
年金積立インデックスファンド海外新興国株式が信託報酬を大幅に引下げ
年金積立インデックスファンド海外新興国債券も信託報酬を最安に引下げ
STAMインデックスシリーズ 2回目の信託報酬引下げ
各インデックスファンドシリーズの直近の運用報告書については、以下を参照ください。
SMTインデックスファンドシリーズ(2012年5月決算) 実質コスト(信託報酬+その他費用)
eMAXISインデックスシリーズ全12ファンドの実質コストまとめ
CMAMインデックスe 全4ファンド実質コストまとめ (2012年3月版)
野村インデックスファンドFunds-i 全10ファンドの実質コスト更新
実質コストで比較すると、日本株式(TOPIX)、先進国株式、国内債券、先進国債券の基本4資産クラスは安定のインデックスeでOKです。
私は、日本株式クラスはMAXISトピックス上場投信(1348) を利用していますが、他3資産はインデックスeシリーズを利用しています。
特に国際分散投資の主力である外国株式インデックスeは、去年のFund of the Year 2011でも第1位に選ばれています。
関連記事: CMAMインデックスeはもっともっと評価されるべき
上記基本4資産クラス以外の新興国株式やREITクラスはFunds-iが最安です。
特に、Funds-i新興国株式の実質コストは驚きの0.8%台です。
新興国株式クラスの有力候補として切り替える方もおられると考えています。
また、ドル建ての新興国債券インデックスファンド(為替ヘッジ)であるFunds-i 新興国債券・為替ヘッジ型 は私も先日より保有しています。
マザーファンドの規模も大きくコストが低いですが、Funds-iの最大のリスクは、野村様の気分で低コストインデックスファンドを切り捨てている前歴があり、途中償還されるリスクのみです。
関連記事: 野村インデックスファンド(Funds-i)がやる気かも知れない記事
なんといっても、確定拠出年金(DC)用ファンドが一般売りされた ニッセイ日経225インデックスファンド (信託報酬0.2625%)の存在が大きいです。
(このファンドを取り上げるために、コスト比較表に「ニッセイ」を追加しました)
日本株式クラスへの投資は私はTOPIX連動を好みますが、日経平均インデックスファンドを選ぶ方は、このファンド一択です。
関連記事: 意外と知らないTOPIXと日経平均の違い
他の競合ファンドの信託報酬引下げや後発のFunds-iの低コストな信託報酬の品ぞろえにより、有意性がなくなってきています。
新興国株式と先進国リートインデックスは、私もeMAXISインデックスシリーズを利用していますので、今後の対抗策に期待したいところです。
関連記事: eMAXISインデックスファンド 低い信託報酬率を実現できた理由
信託報酬を引下げてからまだ運用報告書が発行されていませんが、かなり低コストになりそうです。
SMT新興国株式インデックスの実質コストの結果に期待しています。
SMTインデックスシリーズの運用報告書がUPされたら、記事にてお伝えします。
関連記事: SBI証券 STAMインデックスシリーズ5つの魅力
新興国株式、新興国債券インデックスファンドの信託報酬を最安に2012年2月に大きく引下げてからまだ運用報告書がUPされていません。
他のインデックスシリーズと異なり、年1回小額の分配金を出すのが余計ですが、実質コストがどの程度になるか楽しみです。
こちらも運用報告書が発行され次第、記事にします。
投資信託購入はSBI証券が1番 証券会社のポイント還元比較 でお伝えしたように、SBI証券でファンドを保有すると最低でも年0.1% (残高1000万円以上では年0.2%)のポイントキャッシュバックがあり、実際にかかるコストはさらに下がります。
上記の比較表のファンドのうち、年金積立の先進国株式(ヘッジ有)と先進国債券(ヘッジ有)だけは投信スーパー千センターでしか取り扱われていませんが、それ以外は全てSBI証券で購入できます。
比較表に載っている実質コストから、0.1%(または0.2%)引いた数値が、SBI証券で購入した場合の実際にかかるコストです。
私もSBI証券でファンドを購入するようにしています。
インデックスファンドのリターンは、コストだけで決まるわけではありませんが、確実にリターンをむしばみます。
毎回実質コストは変化しますが、実質コストの低いファンドはリターンもその分良いことが多いです。
純資産総額の増加により、コストは次第に低下傾向にあります。
数年前ではとても考えられない低コストで各資産クラスに投資できる環境が整ってきたと感じています。
今後も、良い意味で競争してもらい、我々個人投資家も「良いものは良い」と発信することで、さらなる低コスト化に期待しています。
今後も実質コスト比較表は、各ファンドの運用報告書が発行され次第、随時更新します。
[2012.12.10追記] SMTインデックスシリーズの実質コスト情報を更新しました。
SMTインデックスシリーズ(第5期2012年11月決算) 実質コスト
[2012.12.11追記] 各インデックスシリーズの実質コスト一覧を最新版に更新しました。
低コストインデックスファンド6種の実質コスト比較 (2012年12月)
[2013.01.19追記] 実質コスト比較表を更新しました。
SMT、eMAXISインデックス等6シリーズ実質コスト比較 (13年1月)
[2013.12.14追記]
低コストインデックスファンド6種の実質コスト比較 (2013年12月)
[2014.01.19追記] 年金積立インデックスシリーズの実質コストを更新しました。
低コストインデックスファンド6種の実質コスト比較 (2014年1月)
[2014.03.07追記]
低コストインデックスファンド6種の実質コスト比較 (2014年3月)
[2014.06.08追記]
低コストインデックスファンドの実質コスト完全比較 (2014年6月)
[2014.12.28追記]
低コストインデックスファンドの実質コスト完全比較 (2014年12月)
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