2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

CMAMインデックスeはもっともっと評価されるべき

電卓によるコスト計算
Image: FreeDigitalPhotos.net


CMAMインデックスeシリーズの初の運用報告書が出揃いました。
さっそく、信託報酬に加えてかかるその他費用を合わせた実質コストをチェックします。




CMAMインデックス eシリーズの実質コスト(2011年2月)

CMAMインデックス eシリーズの実質コスト(2011年2月)
 ファンド 信託報酬(%) 信託報酬その他 実質コスト
 日本株式インデックスe 0.3885% 28円 0円 0.39%
 日本債券インデックスe 0.3885% 32円 0円 0.39%
 外国株式インデックスe 0.525% 39円 4円 0.58%
 外国債券インデックスe 0.525% 41円 3円 0.56%


期待通り低く抑えられています。


以下各4資産クラスについての詳細です。




CMAM外国株式インデックスe

1.運用実績

今期騰落率は-2.3%(ベンチマーク -2.9%)
分配金0円。


2.費用明細

諸費用明細(1万口当たり)
信託報酬額 39円
売買委託手数料 0円
保管費用等 4円
合計 43円


信託報酬 0.525%なので実質コスト(トータルコスト)は 約0.58%



CMAM外国債券インデックスe

1.運用実績

今期騰落率は-11.1%(ベンチマーク -11.7%)
分配金0円。


2.費用明細

諸費用明細(1万口当たり)
信託報酬額 41円
売買委託手数料 0円
保管費用等 3円
合計 44円


信託報酬 0.525%なので実質コスト(トータルコスト)は 約0.56%



CMAM日本株式インデックスe

1.運用実績

今期騰落率は-6.4%(ベンチマーク -6.5%)
分配金0円。


2.費用明細

諸費用明細(1万口当たり)
信託報酬額 28円
売買委託手数料 0円
保管費用等 0円
合計 28円


その他費用はほぼゼロなので信託報酬、実質コストとも約0.3885%



CMAM日本債券インデックスe

1.運用実績

今期騰落率は+1.2%(ベンチマーク +1.7%)
分配金0円。


2.費用明細

諸費用明細(1万口当たり)
信託報酬額 32円
売買委託手数料 0円
保管費用等 0円
合計 32円


その他費用はほぼゼロなので信託報酬、実質コストとも約0.3885%



まとめ

CMAMインデックスeシリーズの純資産総額がなかなか増えないため、実質コストの懸念も聞かれましたが、マザーファンドが巨大で年金運用等に実績のある中央三井でしたので期待通り低コストでした。

実質コストでも競合のSTAMインデックスシリーズやeMAXISインデックスシリーズの同資産クラスのファンドの信託報酬を下回っていますので、競合インデックスシリーズの実質コストがどうであってもCMAMインデックスシリーズを今後は積み立てて行く価値は十分あります。

将来の値動きはわかりませんが、コストだけは確実に計算できるリターンに直接影響を与える要素です。
CMAMインデックスには今後も低コストでの安定運用を期待します。


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COMMENTS

10Comments

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じゅん@

No title

インデックスファンドの更なる低コスト化へと努めている「CMAMインデックスeシリーズ」、私ももっと評価されて良いと思います。
コストを削る為なのか、HP上での扱いも簡素ですし、販売チャンネルも少なく、浸透するにはまだまだ時間がかかりそうですが、保有者のひとりとして応援しています。

kenz

>じゅん@さん
たしかに販売チャネルもまだ数社ですし、WEBでの宣伝も極めて地味ですが、コスト削減のために頑張ってくれているところは好感が持てます。もっと話題になってもいいような気がしますので自分で記事を書いて普及しています。
これからも低コストインデックスファンドとして期待したいです。

sankaz

No title

僕も保有していますので
CMAMインデックスeシリーズの
初の運用報告書
目を通しましたが
まさに期待通りの
数字でしたね

あとは純資産総額が
順調に伸びていってくれたら
と思います

評価低いですよね
もっとされるべきだと思います

kenz

>sankazさん
期待通り低コストに抑えてもらっていて安心できましたね。知名度ももっとUPしてほしいです。
実質コスト判明まで様子見の方もいると思うので、今後の純資産額増加ペースは増えていってくれると思います。ただマザーファンド側の資産額が巨大なのでそれほど影響はないかと思います。

矢向

No title

CMAM外国株式フォルダーです。日本債券も少しだけ持っていますが、微妙(毎月定期買い付けまで魅力がありません)です。

4円か・・・・意外としっかりしているなって感想です。
22,3ヶ国への投資で、、今日本では、10000円に対して4円(結構アバウト表現です)でできると思うと、凄いな日本の投資力って感じです。

kenz

>矢向さん
4円は信託報酬以外のその他費用分だけですよ。それに10000円でなく1万口あたりです。
実質コストは低く抑えられていてありがたいです。

Kapok

ついに、

ついに運用報告書が出たんですね。
私はこれをすごく楽しみにしていました。

どんなに信託報酬が素晴らしく低くても、
やっぱり、実態の見えないファンドに投資する気にはなれませんでしたので。

情報ありがとうございます。

kenz

>Kapokさん
お役に立ててなによりです。
CMAMインデックスシリーズは実質コストも低くてよかったですね。
もう取り扱っている4資産はCMAMで良いと思っています。
#あとはeMAXISで新興国株式等補完すればOK。

WATANKO

ひと安心

遅レスですが、CMAMシリーズ、第1期決算からして完勝、といったところでしょうか。発売開始当初から積み立ててきた甲斐がありました。これでカミングアウト派または隠れCMAMファンも増えるかも。STAMもeMAXISも大きな目で見ればよい商品です。だがしかしCMAMもこれらと同様にもっとリスペクトされてもよいのでは?

kenz

>WATANKOさん
同感です。ただブロガーの皆さんも今後の購入ファンドのCMAMインデックスへの切り替え、または推奨記事をみかけるようになりましたので認知度は上がっていくものと期待しています。

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  • CMAMの隠れコスト
  • CMAMインデックスeシリーズの運用報告書が出たようですね。 CMAM外国株式・外国債券インデックスeの「隠れコスト」はごく低廉 ⇒【梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)】 CMA...
  • 2011.02.27 (Sun) 22:52 | とあるサーファーのインデックスWAVE  
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