2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

主要資産クラス毎の信託報酬最安のファンド一覧

戦艦大和

昨年2015年秋からインデックスファンドの超低コスト化競争が激化し、後発の三井住友DCインデックスシリーズたわらノーロードシリーズiFreeインデックスシリーズを中心に最安信託報酬の座を競い合っています。

現時点の主要資産クラス毎の信託報酬最安のファンドを一覧表にしてみました。



主要資産クラス毎の信託報酬最安のファンド一覧

主要資産クラス毎の信託報酬最安のファンドは以下になります。
確定拠出年金(401k)専用ファンドを除き、ネット証券で一般購入できるものから選んでいます。

ただし、新しく設定されたファンドが多く、三井住友・DC日本株式インデックスファンドSの実質コスト年0.20%(税抜)を除き、運用報告書発行前のため実質コストは不明です。


主要資産クラスの信託報酬最安のファンド
  ファンド 信託報酬(税抜)ベンチマーク 
日本株式  三井住友・DC日本株式インデックスファンドS 0.19%TOPIX(配当込み)
先進国株式  iFree 外国株式インデックス 0.21%MSCI KOKUSAI
新興国株式  たわらノーロード 新興国株式0.495%MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み)
全世界株式  三井住友・DC全海外株式インデックスファンド 0.25%MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)
日本債券  iFree 日本債券インデックス 0.14%NOMURA-BPI総合
先進国債券  iFree 外国債券インデックス0.18%シティ世界国債インデックス(除く日本)
新興国債券 iFree 新興国債券インデックス0.22%JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス-エマージング・マーケッツ・グローバル・ディバーシファイド
日本REIT  三井住友・DC日本リートインデックスファンド0.26%東証REIT指数(配当込み)
 先進国REIT 三井住友・DC外国リートインデックスファンド
0.28%S&P先進国REIT指数(除く日本)(配当込み)


参考: 低コストインデックスファンドの実質コスト完全比較 (2016年10月更新)




既存の低コスト扱いのインデックスファンドは一気に旧式化

SMTインデックスシリーズの登場から始まり、eMAXISインデックスシリーズFunds-iインデックスシリーズ等が出そろったころまでは、信託報酬0.40%~0.60%のノーロードのインデックスファンドが低コストとされていました。

去年2015年ごろからのニッセイインデックスシリーズの信託報酬引下げから始まった超低コスト化競争により、上記の表のように、新興国株式を除き、信託報酬0.1%台~0.2%後半のファンドでアセットアロケーションが組める時代となりました。

同じ資産クラス、同一のベンチマークで信託報酬が1/2や1/3と超低コストのインデックスファンドの登場により、SMTインデックスシリーズやeMAXISインデックスシリーズ等の既存の低コストだった同じ資産クラスのインデックスファンドは一気に競争力が落ちてしまい、一世代前のファンド扱いになっています。




2016年がインデックスファンドの低コスト化の大きな節目に

実行委員として参加した、今年7月のインデックス投資ナイトで、登壇いただいたカンさんと控室でも「今年はおそらくインデックスファンドの低コスト化の大きな転換となる年ですね」とお話ししていました。

さらに今後も低信託報酬のインデックスファンドが登場しそうですが、2016年は後になっても「超低コスト化インデックスファンドの節目」となりそうです。



これは世界の海軍の戦艦建造の歴史でも大きな転換点となった1906年のイギリス海軍の戦艦「ドレッドノート」(30cm連装主砲5基搭載。横方向の敵に最大4基8門使用可能)の登場で、それまで戦艦と言えば、横須賀に保管されている「三笠」(30cm連装主砲2基搭載。横方向の敵に最大2基4門使用可能)のような一般的な戦艦を一気に旧式化してしまったのと同様の衝撃があります。

この1隻で既存戦艦2隻分以上の戦闘力を持つ戦艦ドレッドノートの登場により、それ以前の戦艦を「前ド級艦」、ドレッドノートと同等の火力の戦艦を「ド級艦」、その後登場する、日本の戦艦「大和」(46cm3連装主砲3基搭載。横方向の敵に最大3基9門使用可能)を頂点とするさらに強力な新型戦艦を「超ド級艦」と区別されるようになりました。 (ドは「ドレッドノート」の頭文字です)


ニッセイインデックスシリーズが信託報酬を近く引き下げてくるとの報道もあり、個人投資家としては今後の超ド級艦に相当する超低コストインデックスファンドの登場に期待したいです。



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 [2016.10.21追記]
 期待通り、ニッセイインデックスシリーズの信託報酬引下げの正式発表がありました。
 <購入・換金手数料なし>ニッセイインデックスシリーズ7本の信託報酬引下げ(正式発表)

 [2016.12.24追記]
 情報を更新しました。
 主要資産クラス毎の信託報酬最安のファンド一覧(2016年12月)
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低コストインデックスファンドの実質コスト比較 たわらノーロードの実質コスト追記(2016年12月)
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