モニタリングポストに人為的操作!?「郡山・相馬・南相馬30~65%も少なく表示」
10/5矢ヶ崎克馬氏(会見内容書き出し・資料)
会見の質疑応答部分の書き出しです。
自由報道協会主催 2012年10月5日
市民と科学者の内部被曝問題研究会による記者会見
ー質疑応答ー
23;45~
Q:モニタリングポスト選定の理由は?
吉田邦博:
基本的には文科省が設置したモニタリングポストすべて行う予定でいたんですが、
学校内にあるモニタリングポストなどは許可を得てはいらなければならない。
しかし、許可を得ようとすると断わられてしまうので出来ない部分があったと。
それ以外に関してはモニタリングポストがエリア別に掲示しているポイントを
全てポイントしているということです。
周っていない分がまだありますけれども、それはこれから追々全てチェックしていこうという考えであります。
Q:
モニタリングポストの数字が低く出ている事に関して、モニタリングポストの測定器自身の問題なのか、
それとも測定器じゃなくて除染とかを含めた環境の影響なのか、
この二つの原因を推定されるという事で、そういう意味で、
これをハッキリさせるためにはモニタリングポストと同じ景気を持ってくれば一目瞭然なんですが、
そういうことは技術的に可能なんですか?
矢ヶ崎:
まず確認いたしますが、赤い点はモニタリングポストとほぼ同じ場所で測定しています。
青いところは周辺が除染されている物ですから、それを越えて除染されていない所との比較をしました。
青いプロットはメーターの設置後除染されている問題で、こんなに低い値が出ている。
それから、計器というのは国際規格があって、
日本では自主規格というところで、きちっとメーターの指示など厳格にコントロールしています。
ですから同じメーカーのものを持ってきて測定するという事は、
原則的に更正済みのメーターで測定すれば、それが同じものである必要は全くありません。
Q:
数字がだーっと並んでいるところに、
モニタリングポストとアロカの数字が非常に近いものや、アロカの方が低くなっているものというのは、
いくつかかなり数があると思うんですけれども、これはこういう場所だと同じぐらいの数字が出ているとか、
なにか傾向みたいなものがあるんですか?
吉田:
傾向というか、除染ですね、ほぼ。
設置場所が、設置後かもわかりませんが、ほとんど除染してあるところなので、
除染する範囲が大きければ大きいほど、モニタリングポストから離れると、要は放射線量が下がってしまう。
という事で、周辺がなるべく除染されていない地域と比べると、大きな差は出ますけれども、
3番目の5m離れたところでは135%担っているところもありますけれども、
これは除染によって大きく変わってしまっている。
一番最初写真の真ん中に赤い丸がありますが、
ここで、良く見ていただくと、表土をはいでありまして、ここで止まってるんです。
これはですね、モニタリングポストを設置した時に、
これ位除染すれば、表土をはぎ取れば問題ないと、
線量が下げられるという事で途中でやめているんです。
これは今もずっとそのままになっているんで、
郡山の・・私たちに聞いていただければお教えします。
このように除染しているところが大きいポイントだと思います。
続きを読むにつづく
Q:
今除染とおっしゃっていますが、これは文科省が除染したというのでしょうか?
除染したところを確認したかたはいらっしゃいますか?
吉田:
文科省がしているのか、県がしているのか、市がしているのかはわかりませんが、
明らかに周囲の地表面とのベクレル数が違う。
桁違いに低い。
ということは、明らかに除染を行っていることです。
たとえば、公園なんかは、県とか市が除染していますけれども、
そこにたとえばモニタリングポストがございますよね、
それと同じように、設置したところの公園をあとから除染したり、
除染した保育園に希望者が設置したとか、
南相馬などは、文科省が市に、希望者がいれば「受け付けますよ」という事で、
市の方が募集をし、民間保育園とか託児所などが、応募したら全部ほとんど支給されたということです。
だから同じ保育園でもすごく近いところに20mぐらいのところに
モニタリングポストが乱立していたりしているところもあります。
矢ヶ崎:
えっとですね、このモニタリングポストは、文科省が業者を決めて設置しております。
Q:除染しているところを見た方はいらっしゃるんでしょうか?
吉田:
見た方というより、
このグラフの中にはよつば保育園というのがあるんですけれども、
ここは私たちが除染しました。
で、あとから、知らない間にモニタリングポストが設置されていた。
はい、そういうことです。
しかし、この幼稚園のグラフを見ていただくとですね、ものすごい山が突起しているんです。
要は除染して綺麗にしていると、ちょっと離れるとですね、ものすごい数値が噴出してくる
ここはまぁ、0.17ぐらいのモニタリングポストですけれど、
ほんとうに15mも離れないうちにですね、
使われていない農地の、そこはもう1マイクロ軽く超えています。
そういうふうな状況になるんです。
だから、モニタリングポストの数値も下げようと思えばごまかすことはできるんですね。
さらに機械に手が加えられていたとすれば、より下がるという事ですよね。
矢ヶ崎:
あの、補足いたしますが、レジメの(4)の測定方法の2番に書いておりますが、
私たちは除染されている範囲を2m、3mと、きちっと測っております。
その値を見ても除染されているということは明瞭であります。
Q:
除染とモニタリングポスト設置との時間的前後は今回の場合は問うてないんですね。
ようするに、除染されているところと、モニタリングポストとの関係でどうなっているか?
という問題と理解してます。
それで質問ですが、モニタリングポストの線量というのは
ある意味そこに住んでいる人たちの健康のバロメーターという、
どういう体制を取るかという事にもなりますし、
それから賠償問題の、「どれだけ線量があったらこうなるんだ」という事の基礎データです。
要するに日本政府が福島で行っている全ての対策の根幹に関わることで、
それが疑われている事態だと理解してよろしいでしょうか?
矢ヶ崎:
ご質問のとおり、その事を私たちは強く疑念を持っております。
除染エリアも、モニタリングポストを設置する時に、
文科省のオーダーで除染しているというふうに、実際やっております。
それから7番の問題点の2番に書いてありますけれども、
今すでに明らかになっている健康の問題で言えばですね、
福島県が秘密会というのをやっていて、意見会のすりあわせということで、
癌が出ても放射能との関係はないという事を、そういう事前調整をやっていた。
そして今お話しがありましたように、このモニタリングポストのデータが住民の汚染の基礎データとして、
賠償その他の基礎データになっていくという、そういう状況でありますので、
特にプリティカルな量、20ミリシーベルトであるかどうかというところでですね、
指示値が実際の半分しかないという事は、大きな問題を持っていると
そこらのきちんとした関係もこれからそれぞれはっきりさせていきたいと思っています。
Q:
南相馬ですと、特定避難緩衝地点とかで行政との交渉があったと思うんですが、
その際にモニタリングポストの数値が問題といいますかテーマになったことは
今までに、行政交渉、あるいは国との交渉の中であったのでしょうか?
それから今回の数値によってどういう対策、どういう問題、賠償の問題などで、
具体的にどのような交渉を、行政とのやりとりを考えていますか?
小澤洋一:
特定避難勧奨地点については、昨年来南相馬においては第一次から第四次まで
6月、7月、9月、それから今年の1月末から2月の初めにかけて、
4回ほど実施していますけれど、
モニタリングポストの設置、こちらのリアルタイム型は今年になってから、
可搬型は今年の3月末から4月にかけて設置されております。
ですから、第三次までは特定避難勧奨地点の指定があった訳ですけれども、
第四次以降については、モニタリングポストの数値が影響しているという事は御座いません。
まだ、第四次については今年の1月、2月に測定しているものについて、まだ発表がございませんので、
それも詳しい事は分かりません。
今後は、懸念しておりますのは、
可搬型においては積算しております。
毎月の積算、今年の4月以降ですね。それから今までの累計積算値。
これが、年間何ミリシーベルトという事に絡んでまいりますので、
我々将来の万が一の訴訟とか、そういった場合に大変大きな懸念があるという事だと思います。
ですからもっと詳しく進めていきたいと考えています。
Q:
今回のお話しの中には積算の線量という話はなかったんですが、
一番濃い時のヨウ素の積算値というのがどの新聞を見ても記載されていなかった。
3月23日からの積算線量を毎日新聞が発表している。
今回のモニタリングポストには積算量が示されるという事ですが、
その積算量についてなにか検証をされますか?
吉田:
基本的に、そこに出ているモニタがどうであるか?という事が今回の目的であって、
それがずれていれば、年間積算量も当然ずれている訳す。
ですからたとえばそこで2倍ずれていれば、年間積算量も2倍になる。
そこで5倍ずれていれば、年間も5倍になるということです。
ですから会えて年間に出ている物をこだわらなくても、お分かり頂けるんじゃないかと思います。
Q:その積算量の表示は何月何日からの積算量であったか?
吉田:このグラフの中にですね、日付も入っております。時間も入っております。
矢ヶ崎:
関連して発言したいと思いますけれども、
7の問題点のまる4というところに書いてありますけれども、
1時間当たりの被ばく量と、これを年間の被ばく量に換算するのに、
連続的な処理を文科省などが全くしておりません。
どういう事か?と言いますと、
実態的に人々が家の中に何時かいて、外の時間が何時間だと
大体標準として何ミリシーベルトぐらいになるか?という、そういう
生活に面した線量というものを計算方式として、走ってしまったと。
ところがですね、環境がどれだけ汚染されているか?という事は、
厳格に、一年は一時間が何時間あるかという、それだけ倍率をかければすむことであります。
この事を文科省も環境省もまるっきりやっていないんですね。
気温という事に対して考えれば、外気温というのは文字どおり誰が考えても外気温。
気温に関して言えば、外気温がマイナス10度で、
この人は外に8時間いて16時間はうちの中のプラス20度にいるから平均を取って示す。
そんなことは全くしませんね。
環境を示す、そういう評価の仕方が、
たとえば文科省では0.24だなんていう2半というような値をしますが、
ここによっても年間量の半分にしております。
そういう、年間量に換算する時に半分ほどにも切りつめているというそういう大きな問題がございます。
Q:
レジメの中に内部被ばく研究会として必要な対応を行いたいと書いてありますが、
具体的な対応の仕方があったら教えて下さい。
矢ヶ崎:
今回の記者会見は測定チームとしての研究の中間報告をしております。
内部被ばく研究会としては少なくても二次レベルで、ちゃんと確認して、
内部被ばく研としていろいろと言葉を発していく。
これを今後できるだけ早くやっていく。そういうふうに思います。
Q:
特に今のところ具体的な行動というか、提言というか、発表というのはないということですか?
矢ヶ崎:
ここの問題点の1,2,3,4という事に関連した事柄を、
やっぱりきちっと確認していきたいと思っています。
私どもが一番重視しているのは、
そもそも環境を測定することによって住民の健康が守られる。
それが重要でありますけれども、
何故、こういう事になってしまっているか?
少なくとも設置者の意図があるのか?
あるいはどうであるか?という、そういう基本的な事をですね、きちっと正していく。
それがこれからやらなければいけない事だと思っております。
あまりにも人々の健康が、足蹴にされ、切り捨てられ過ぎているというふうに私は思います。
Q NHK福島:
今日南相馬から来ていらしている人がいるのであえて聞きしたいんですけれど、
たとえばモニタリングポストの数値というのは、
行政側から言わせると、それを基準に避難区域のことですとか、賠償の事を見ていますので、
モニタリングポストと航空モニタリングでと公式には言うでしょうし、
あとはお子さん達の移住に被ばく線量に関しては
線量計をベースに被曝線量を把握していくっていう事になっていると思うんです。
そういう中であえてモニタリングポストの数値、
今回かなり「実際とは違うんじゃないか」というご指摘ですけれど、
市民にとって、この数値が違っているという事はどういう意味を持ってて
なぜそれを全体としてう お聞きしたい
小澤:
私は南相馬在住なんですけれども、
昨日は福島県の川俣町、福島市と飯館村の中間ぐらいの場所ですね。
その前日は南相馬市、さらに前日も南相馬市、
矢ヶ崎先生の放射能に関する懇談会、ま、勉強会のようなものを開催しましたけれども、
やはり、南相馬市に於いては、おじいちゃんおばあちゃんしか今はいません。
若い人は避難しております。
昨日の川俣町、ここは若いお父さん、お母さんがいらっしゃいます。
それで、やはりですね、マスコミの発表、新聞テレビの発表ではですね、
南相馬市は0.3マイクロシーベルトぐらい。という報道です。
で、最近、NHKさんだけが、範囲をとって、
南相馬市は0.08から4.7,4.8マイクロシーベルトぐらいですよ、と。
飯館村でもマックス5マイクロシーベルトぐらいです。と。
これはモニタリングポストの数値で、実際はもっと高いんですけれども、
それでもわずかながら、誠意を見せてくれている部分があると思うんですけれども、
それにしてもですね、やはりこれに騙されてですね、「低い」という事で戻ってくる。
それで再度また、避難している。
引っ越していなくなっちゃう。
で、こういう事で夫婦喧嘩をして離婚している。
本当にひどい状況です。
ですから、まず私たちとしてはですね、正確な情報を出していただきたい。
モニタリングポストの仕様が、プラスマイナス10%程度という事になっていますから、
せめてプラスマイナス5%ぐらいの数値が欲しいという事は考えております。
学校をですね、1年以上前の状態にしました。
でも、学校も公園も誰も遊んでおりません。
意味がないですね。
ここにモニタリングポストがあります。
あたかも国の基準の0.23マイクロシーベルトを
クリアしていますよというような事をやっているかごとくの事なんです。
ね。
ですけど、だんだん学校幼稚園以外にも、生活圏の公民館とかいろんなところに、
だんだんモニタリングポストが出てきました。
「これはおかしいよ」と。
「我々の被ばく線量じゃありません」ということで、
内部被ばく研にもお願いして、こういう取り組みをしていただいたわけです。
それからもうひとつ先程も話が出たんですけれども、
0.23マイクロシーベルト。
これはご存じだと思うんですけれども、屋外に8時間、屋内に16時間であって、
―動画1終わり-動画2-
屋内の場合は屋外の0.4倍。
木造家屋の場合。
確かに事故当時には、一年半前にはこれが成り立っていました。
でも今は全然違います。
こちらの資料で見ていただければ分かると思いますけれども決してそういう数値にはなりません。
これを、1年半前はそうだったんですけれども、文科省は押しとおすと。
ですから0.23、年間1ミリシーベルトを時間当たりで0.23にするという根拠は、
わたしは崩れなければいけないと思っています。私の場合はそういう意見です。
吉田:
今お話があった南相馬の、福島県のデータ、これですけれども、
このデータで、一番上は室内と屋外ですか、データが出ておりますけれど、
これを比べると室内の方が数値が大きいんです。
ですから、国がいている0.23なる理由はすでにもうここで崩れています。
これは県が測って、オフサイトセンターでしたっけ?
続いて二番目なんですけれども、これは同じ所で計測したところなんですけれども、
これは市が計測しています。
0.71.地上1m、屋外0.71。
こっちの県と比べるとですね、屋外が0.47。
同じポイントの同じ日の測定です。
県はこのようにしてですね、あたかもそこに住む住民が、
「数値が低い」というようにしたいのかわかりませんが、
このような半分近いような、60%強ぐらいですか、
の数値の違いを同じ場所で同じ日に出しているというんですね。
これが意図的なのか分かりませんが、後はこの資料に内容は書いてありますので読んでください。
小澤:
私から補足したいんですけれども、
オフサイトセンターですね、国と県が運営していますけれども、
ここで先ほどお話にも出ました測定避難勧奨地点。
玄関先、庭、それぞれについて50cmの高さと、1mの高さで計測してるんです。
4か所です。
で、その計測の仕方でですね、機器の安定ですね。
時間をかけないと安定しません、機器は。場所が変わったとか、スイッチを入れてからです。、
そういったものが安定が無いとか、
それから測定の間隔。
何秒おいて測定するというようなマニュアルがあるんですけれども、
そういう事についてマニュアルに沿って測定していないのがこちらのオフサイトセンターなんですね。
1枚目の資料です。
2枚目の資料はこれは南相馬の市役所で測っておりますけれども、
こちらはストップウォッチで、きっちりと決まった形でやっております。
ですから南相馬市で測ったデータについてはほぼ正確なデータということです。
Q:
今後として網羅的測定を完了させたいとあるんですが、
ポイントの地区をもっと網羅するという意味?それとも
今日検証が出されている地区についてもう一度何らかの理由で?
「網羅的」という意味と、「完了させたい」という時間はどのくらいかかるか
吉田:
まだ福島市とか郡山とか、そちらの方がまだ一度も測定しておりません。
この数値を「私たちだけが測って納得して終わるのか?」という事を私たちは考えていまして、
今回はたまたまスタッフがそろわなかったので、
郡山のエリアに関しては、郡山市民も参加されまして一緒に測りました。
これから福島市が、協力したいと名乗りを上げている団体が出てきましたので、
そちらと一緒に福島市を次にやりたいなというふうに私たちは考えています。
郡山の市民の方が参加された時に、その方達が、
「これは市民のために立っているんですか?」と、いうふうにはっきりと聞いていました。
私は「そうは思いません、あなたはどう思ったんですか?」と聞くまでもなく、
これは市民のために立っているものじゃないと思ったから、
私に市民のためにたてたんですか?と聞いたんだと思いますけれども、
それぐらい線量に差があり、
その方は女性だったんですけれども、
子どもを守るという立場の上にそんなに大きな差があるとは思っていなかった。
これはやはり国民、市民が生活するうえで、年間1ミリをやはり守らせるためにも、
もう一度この数値が異常であるために、私たちの健康が害される恐れがあるので、
見直して頂きたいなと。
で、同心円の、コンパスで引いたような線が全然役に立っていないことは、
国も分かっているはずなんですから、もう一度それを取っ払ってですね、
私個人的にはですよ、
もう一度線量を正確に測り、線量別で移住の権利などがあれば良いかなというふに、私は思います。
Q:完了についての意味合い、期間は?
吉田:
まだハッキリと決まってないですけれども基本的に無いです。
手を付けたいなと思っています。私たちも手が空けば少しずつやって行きたいなと思っています。
矢ヶ崎:
今回、3地区の網羅的な測定の結果、
指針、針の振れ方が約90%、約じゃなくてほぼ90%
そういうふうに設計されているという事が共通して得られました。
これが他の地区に於いても、指針が90%止まりになるようになっているのかどうか?
そういう事が私個人としては大きな問題を占めていると。
そういう事でモニタリングポストを設置されているところは全部測定したいという意図なんです。
ただ猛烈に労力を生む事なので、時間がかかることですから、
市民のみなさんのサポートがすごくありがたいと思っています。
Qカタログハウス:
モニタリングポストの構造について、
可搬型モニタリングポストはどこで検知する構造になっていますか?
吉田:
この可搬型は、真ん中にポッと半円の出っ張りがありますね。
ここがセンサーです。
Q:リアルタイムの方は
吉田:
リアルタイムの方は小学生とか小学校、それは下の方にバッテンが付いている、50cm。
その他は上にバッテンが付いている1mの高さで感知している。
Q:
設置の方法なんですけれども、可搬型モニタリングポストの場合は、
おそらくこれは鉄板ですか?
鉄板で下からのセシウムの影響を、やはりかなり弱める作用があるんではないか?と。
後リアルタイムの測定機の下は、これはコンクリートですので、
明らかにコンクリートが
アロカの測定器に関しては、先端で検知していますので、
当然下にはコンクリートや鉄板が無い事を分かっていながらこうやって測りますよね、
という事は地表からの影響を受けている訳ですね。
可搬型モニタリングポスト、リアルタイム、
このポストに関してはおそらく何らかの遮るような影響が出ているのではないか?と。
だから低くなっているんじゃないかという事も考えられると思うんですが、
矢ヶ崎:
これはわたくしが先ほど申し上げました遮蔽効果という事で、その中に含まれております。
私どももアロカの測定器で、例えば鉛モニタ15cm×25cm位厚さ25mm位のものが、
メーターからどのくらい遠く離れれば、都の程度遮蔽効果があるかという事をチェックしております。
広い面積のコンクリートがあるというのは明らかに5%、数%以上の遮蔽効果を持っております。
Q:
ーの場合は表土の除染をしていましたよね?
そこにモニタリングポストが置いてあると思うんですけれども、
:
ー公会堂前ですね、私が行かせていただいたんですけれども、
あそこは表土を除染しております
あそこはどこで測ってもですね、
通常はアロカとモニタリングポストが示すす地は同じになるんじゃないかな?と。
ところが、モニタリングポストの方が低く出てしまう。
という事は、設置してある鉄板が作用しているのではないか?と、遮蔽のですね。
という裏付けになるんじゃないかなという事を私は考えたんですけれども。
Q:質問ではないので、ちょっと参考までに。
吉田:
ま、そのような事も絶対ありますし、
メーターの方が手を加えていればそういうふうにも多少。
両方でなる場合もあるし、
Q:
そうするとですね、福島県内には3000ものモニタリングポストがあると言われていますけれども、
そのモニタリングポストの設置環境。
モニタリングポストのすぐ5m10mのところに、植わっていた林があればですね、
それは非常に数値、どの数値が本当なのか?という事が分かりにくくなりますよね。
ですからモニタリングポスト。
これの設置環境、こう言ったものもきちっとデータの中に加えてですね、
記録していただくという事も必要なんじゃないかなと思います。
吉田:
私たちもその辺については気がついていて、
測定の時に2m、5m、と離れた時に、林があれば、林と平行になるように移動しながら測りました。
従ってこのリアルタイムの方に指向性がもしあれば違う数値が出るでしょうけれども、
指向性が無いとすれば、どこに移動してもおんなじような結果が出なければおかしいわけですから、
私たちはそのように測りました。
Q木野:
今のこととも関係があるんですけれども、
周りの柱とか、町の中だとモニタリングポストのすぐ後ろに
建て物があったりとかというケースをよく見かけるんですけれども、
設置場所の問題にある傾向だとか、この辺が書いてないんですけど、
吉田:
この間取り付けた業者の方とちょっとお話をしたんですけど、
特に、意図的にどうしようというようなあれはなかったそうです。
結局置くスペースがそこしかないとか、そこが置きやすいとか、
私たちが見てもそういうふうにあまり意図的にやっているとは思いません。
私たちが除染したところも、
「もうちょっとこっちに置けば数字が下がるのにな」と思うところも実際にはあるんですけれども、
そこに設置するのはやはり大変なので、比較的簡単に設置できるというところにつけているようです。
小澤:
学校などの場合は、やはり校庭の真ん中に置くわけにはいかないものですから、
学校の端の方。
でも校舎から反対側には置かないんですね。
校舎の真下につけます。
グランドから来るよりは低くなりますし、校舎で遮蔽されていますから、
校舎の真下の方が低く出るという事だと認識しています。
こういう事から、公園でも集会所でも邪魔なものですから、
どちらかというと端っこの方についておりますけれども、
ただ、設置場所については周りの影響を、たとえば、立木があるとかそういう事を考えますと、
やっぱり住民としては、出来るだけ放射線の影響のあるところにつけてほしいと思っているんですけれど、
今吉田が話しましたように、そういう傾向は今のところ見られない。ところがございます。
Q:
他のところは待っていられない。
3地域で出したデータで、こういう傾向があると予測することは出来ますよね、
そういう資料は何時頃出ますか?
矢ヶ崎:
データそのものが今記者会見しているように、
出来るだけ早く内部被ばく研究会で公表していきたいと思っています。
データという意味ではどんどん出して行きたいと思っています。
Q:
チェルノブイリ移住ゾーンの事についてもちょっと触れられていますが、
日本として明確なチェルノブイリ基準のようなものはまだ出ていないと思うんですけれども、
モニタリング、福島県で3000以上あると、その測定と
土壌汚染というのをどういうふうに捉えるかというのが必要だと思うんですがその点と、
それから内部被ばくの影響についてを総合的に勘案して、
今後のきちんとした、チェルノブイリ基準のような
避難の基準を提示していきたいというようなお考えはありますか?
矢ヶ崎:
私どもは、今政府が通常の公衆に対する被曝制限基準というものが
年間1ミリシーベルトでした。
これを20ミリシーベルトに政府は積み上げました。
これについては「命を守る」という点では、大変、民を捨てるという方の視点だと思っております。
人の放射線に対する抵抗力は、
事故が起こったら20倍になっているというような特別な市民が日本にいるんだという、
そんなことは全くありません。
人間の放射線に対する抵抗力というのは、
事故があってもなくても同じなんですね。
ですからこの、1ミリシーベルトを20ミリシーベルトにつり上げるというような事に関しては、
まさに生活の条件を切り詰められたという、
まさに命を削られたという事に匹敵いたします。
これは福島であろうと、沖縄であろうと、全日本の市民が怒りを発しなければいけない。
そういう法的な制度がとられてしまう。
今日本は20ミリシーベルトという事で、一応避難基準というような、警戒区域をとられていますが、
チェルノブイリ周辺3カ国はいま、
「1ミリシーベルトでもう危ないから、移住したい人は自分の意思で移住を申し出て下さい」
「5ミリシーベルト以上はもういてはなりません」という、そういう工夫を行っています。
原理的に言えば命の放射線に対する抵抗力が、
チェルノブイリ周辺の国々よりも日本の方が20倍もすぐれているのか、という事は全くありませんので、
ですからこういう意味で日本の市民はもっと基本的な視点で命を守る事に。
もちろん報道される方もその視点で、
市民の命という事を標準にお伝えしていただければ幸いだと思っています。
私どもは市民共通でこういう事をすぐに設定しなければいけないと考えています。
どうぞその点はきちっとご理解いただいて、
一緒に戦うという事を言えばちょっと言葉が不適切かもしれないけれども、
市民の権利を守るために報道機関もきちっと役割を果たして頂けたらありがたいと思います。
是非、命を守るという事に関しては、
「事故が起こったから20ミリシーベルトでいいんだ」などという原理は
基本的には原子力発電所の都合によって、あるいは賠償の仕方によって
1ミリシーベルト以上だと沢山の人で20ミリシーベルトだったらちょっとだという、
こういう事のシステムに法的な意味を持たせるという事がつかわれていますが、
ICRPという組織が監督。
ICRPは原子力発電所の擁護はいたしますが、人の命の防護はいたしておりません。
そういう、人の命を守る立場にあるか、
原子力発電所を擁護する立場にあるか、
それは報道機関の方もきちっと向き合うべきで、
やはり主権在民の国の市民の報道をするという立場に立っていただけたらありがたいと思います。
司会:
1ミリシーベルトという法をないがしろにされている現状を
きちっと受け止めてという事になりますね。
調査の方もどうぞよろしくお願いいたします。
原子力規制委員会の広報課長は
「福島県民に無用の被ばくを避ける権利があるかどうかは分からない」と言った佐藤暁
避難勧奨地点設定に関する 渡利地区・住民説明会(2011年10月8日 渡利小学校体育館)
住民説明会の内容書き出しあり。
10/5矢ヶ崎克馬氏(会見内容書き出し・資料)
会見の質疑応答部分の書き出しです。
自由報道協会主催 2012年10月5日
市民と科学者の内部被曝問題研究会による記者会見
ー質疑応答ー
23;45~
Q:モニタリングポスト選定の理由は?
吉田邦博:
基本的には文科省が設置したモニタリングポストすべて行う予定でいたんですが、
学校内にあるモニタリングポストなどは許可を得てはいらなければならない。
しかし、許可を得ようとすると断わられてしまうので出来ない部分があったと。
それ以外に関してはモニタリングポストがエリア別に掲示しているポイントを
全てポイントしているということです。
周っていない分がまだありますけれども、それはこれから追々全てチェックしていこうという考えであります。
Q:
モニタリングポストの数字が低く出ている事に関して、モニタリングポストの測定器自身の問題なのか、
それとも測定器じゃなくて除染とかを含めた環境の影響なのか、
この二つの原因を推定されるという事で、そういう意味で、
これをハッキリさせるためにはモニタリングポストと同じ景気を持ってくれば一目瞭然なんですが、
そういうことは技術的に可能なんですか?
矢ヶ崎:
まず確認いたしますが、赤い点はモニタリングポストとほぼ同じ場所で測定しています。
青いところは周辺が除染されている物ですから、それを越えて除染されていない所との比較をしました。
青いプロットはメーターの設置後除染されている問題で、こんなに低い値が出ている。
それから、計器というのは国際規格があって、
日本では自主規格というところで、きちっとメーターの指示など厳格にコントロールしています。
ですから同じメーカーのものを持ってきて測定するという事は、
原則的に更正済みのメーターで測定すれば、それが同じものである必要は全くありません。
Q:
数字がだーっと並んでいるところに、
モニタリングポストとアロカの数字が非常に近いものや、アロカの方が低くなっているものというのは、
いくつかかなり数があると思うんですけれども、これはこういう場所だと同じぐらいの数字が出ているとか、
なにか傾向みたいなものがあるんですか?
吉田:
傾向というか、除染ですね、ほぼ。
設置場所が、設置後かもわかりませんが、ほとんど除染してあるところなので、
除染する範囲が大きければ大きいほど、モニタリングポストから離れると、要は放射線量が下がってしまう。
という事で、周辺がなるべく除染されていない地域と比べると、大きな差は出ますけれども、
3番目の5m離れたところでは135%担っているところもありますけれども、
これは除染によって大きく変わってしまっている。
一番最初写真の真ん中に赤い丸がありますが、
ここで、良く見ていただくと、表土をはいでありまして、ここで止まってるんです。
これはですね、モニタリングポストを設置した時に、
これ位除染すれば、表土をはぎ取れば問題ないと、
線量が下げられるという事で途中でやめているんです。
これは今もずっとそのままになっているんで、
郡山の・・私たちに聞いていただければお教えします。
このように除染しているところが大きいポイントだと思います。
続きを読むにつづく
Q:
今除染とおっしゃっていますが、これは文科省が除染したというのでしょうか?
除染したところを確認したかたはいらっしゃいますか?
吉田:
文科省がしているのか、県がしているのか、市がしているのかはわかりませんが、
明らかに周囲の地表面とのベクレル数が違う。
桁違いに低い。
ということは、明らかに除染を行っていることです。
たとえば、公園なんかは、県とか市が除染していますけれども、
そこにたとえばモニタリングポストがございますよね、
それと同じように、設置したところの公園をあとから除染したり、
除染した保育園に希望者が設置したとか、
南相馬などは、文科省が市に、希望者がいれば「受け付けますよ」という事で、
市の方が募集をし、民間保育園とか託児所などが、応募したら全部ほとんど支給されたということです。
だから同じ保育園でもすごく近いところに20mぐらいのところに
モニタリングポストが乱立していたりしているところもあります。
矢ヶ崎:
えっとですね、このモニタリングポストは、文科省が業者を決めて設置しております。
Q:除染しているところを見た方はいらっしゃるんでしょうか?
吉田:
見た方というより、
このグラフの中にはよつば保育園というのがあるんですけれども、
ここは私たちが除染しました。
で、あとから、知らない間にモニタリングポストが設置されていた。
はい、そういうことです。
しかし、この幼稚園のグラフを見ていただくとですね、ものすごい山が突起しているんです。
要は除染して綺麗にしていると、ちょっと離れるとですね、ものすごい数値が噴出してくる
ここはまぁ、0.17ぐらいのモニタリングポストですけれど、
ほんとうに15mも離れないうちにですね、
使われていない農地の、そこはもう1マイクロ軽く超えています。
そういうふうな状況になるんです。
だから、モニタリングポストの数値も下げようと思えばごまかすことはできるんですね。
さらに機械に手が加えられていたとすれば、より下がるという事ですよね。
矢ヶ崎:
あの、補足いたしますが、レジメの(4)の測定方法の2番に書いておりますが、
私たちは除染されている範囲を2m、3mと、きちっと測っております。
その値を見ても除染されているということは明瞭であります。
Q:
除染とモニタリングポスト設置との時間的前後は今回の場合は問うてないんですね。
ようするに、除染されているところと、モニタリングポストとの関係でどうなっているか?
という問題と理解してます。
それで質問ですが、モニタリングポストの線量というのは
ある意味そこに住んでいる人たちの健康のバロメーターという、
どういう体制を取るかという事にもなりますし、
それから賠償問題の、「どれだけ線量があったらこうなるんだ」という事の基礎データです。
要するに日本政府が福島で行っている全ての対策の根幹に関わることで、
それが疑われている事態だと理解してよろしいでしょうか?
矢ヶ崎:
ご質問のとおり、その事を私たちは強く疑念を持っております。
除染エリアも、モニタリングポストを設置する時に、
文科省のオーダーで除染しているというふうに、実際やっております。
それから7番の問題点の2番に書いてありますけれども、
今すでに明らかになっている健康の問題で言えばですね、
福島県が秘密会というのをやっていて、意見会のすりあわせということで、
癌が出ても放射能との関係はないという事を、そういう事前調整をやっていた。
そして今お話しがありましたように、このモニタリングポストのデータが住民の汚染の基礎データとして、
賠償その他の基礎データになっていくという、そういう状況でありますので、
特にプリティカルな量、20ミリシーベルトであるかどうかというところでですね、
指示値が実際の半分しかないという事は、大きな問題を持っていると
そこらのきちんとした関係もこれからそれぞれはっきりさせていきたいと思っています。
Q:
南相馬ですと、特定避難緩衝地点とかで行政との交渉があったと思うんですが、
その際にモニタリングポストの数値が問題といいますかテーマになったことは
今までに、行政交渉、あるいは国との交渉の中であったのでしょうか?
それから今回の数値によってどういう対策、どういう問題、賠償の問題などで、
具体的にどのような交渉を、行政とのやりとりを考えていますか?
小澤洋一:
特定避難勧奨地点については、昨年来南相馬においては第一次から第四次まで
6月、7月、9月、それから今年の1月末から2月の初めにかけて、
4回ほど実施していますけれど、
モニタリングポストの設置、こちらのリアルタイム型は今年になってから、
可搬型は今年の3月末から4月にかけて設置されております。
ですから、第三次までは特定避難勧奨地点の指定があった訳ですけれども、
第四次以降については、モニタリングポストの数値が影響しているという事は御座いません。
まだ、第四次については今年の1月、2月に測定しているものについて、まだ発表がございませんので、
それも詳しい事は分かりません。
今後は、懸念しておりますのは、
可搬型においては積算しております。
毎月の積算、今年の4月以降ですね。それから今までの累計積算値。
これが、年間何ミリシーベルトという事に絡んでまいりますので、
我々将来の万が一の訴訟とか、そういった場合に大変大きな懸念があるという事だと思います。
ですからもっと詳しく進めていきたいと考えています。
Q:
今回のお話しの中には積算の線量という話はなかったんですが、
一番濃い時のヨウ素の積算値というのがどの新聞を見ても記載されていなかった。
3月23日からの積算線量を毎日新聞が発表している。
今回のモニタリングポストには積算量が示されるという事ですが、
その積算量についてなにか検証をされますか?
吉田:
基本的に、そこに出ているモニタがどうであるか?という事が今回の目的であって、
それがずれていれば、年間積算量も当然ずれている訳す。
ですからたとえばそこで2倍ずれていれば、年間積算量も2倍になる。
そこで5倍ずれていれば、年間も5倍になるということです。
ですから会えて年間に出ている物をこだわらなくても、お分かり頂けるんじゃないかと思います。
Q:その積算量の表示は何月何日からの積算量であったか?
吉田:このグラフの中にですね、日付も入っております。時間も入っております。
矢ヶ崎:
関連して発言したいと思いますけれども、
7の問題点のまる4というところに書いてありますけれども、
1時間当たりの被ばく量と、これを年間の被ばく量に換算するのに、
連続的な処理を文科省などが全くしておりません。
どういう事か?と言いますと、
実態的に人々が家の中に何時かいて、外の時間が何時間だと
大体標準として何ミリシーベルトぐらいになるか?という、そういう
生活に面した線量というものを計算方式として、走ってしまったと。
ところがですね、環境がどれだけ汚染されているか?という事は、
厳格に、一年は一時間が何時間あるかという、それだけ倍率をかければすむことであります。
この事を文科省も環境省もまるっきりやっていないんですね。
気温という事に対して考えれば、外気温というのは文字どおり誰が考えても外気温。
気温に関して言えば、外気温がマイナス10度で、
この人は外に8時間いて16時間はうちの中のプラス20度にいるから平均を取って示す。
そんなことは全くしませんね。
環境を示す、そういう評価の仕方が、
たとえば文科省では0.24だなんていう2半というような値をしますが、
ここによっても年間量の半分にしております。
そういう、年間量に換算する時に半分ほどにも切りつめているというそういう大きな問題がございます。
Q:
レジメの中に内部被ばく研究会として必要な対応を行いたいと書いてありますが、
具体的な対応の仕方があったら教えて下さい。
矢ヶ崎:
今回の記者会見は測定チームとしての研究の中間報告をしております。
内部被ばく研究会としては少なくても二次レベルで、ちゃんと確認して、
内部被ばく研としていろいろと言葉を発していく。
これを今後できるだけ早くやっていく。そういうふうに思います。
Q:
特に今のところ具体的な行動というか、提言というか、発表というのはないということですか?
矢ヶ崎:
ここの問題点の1,2,3,4という事に関連した事柄を、
やっぱりきちっと確認していきたいと思っています。
私どもが一番重視しているのは、
そもそも環境を測定することによって住民の健康が守られる。
それが重要でありますけれども、
何故、こういう事になってしまっているか?
少なくとも設置者の意図があるのか?
あるいはどうであるか?という、そういう基本的な事をですね、きちっと正していく。
それがこれからやらなければいけない事だと思っております。
あまりにも人々の健康が、足蹴にされ、切り捨てられ過ぎているというふうに私は思います。
Q NHK福島:
今日南相馬から来ていらしている人がいるのであえて聞きしたいんですけれど、
たとえばモニタリングポストの数値というのは、
行政側から言わせると、それを基準に避難区域のことですとか、賠償の事を見ていますので、
モニタリングポストと航空モニタリングでと公式には言うでしょうし、
あとはお子さん達の移住に被ばく線量に関しては
線量計をベースに被曝線量を把握していくっていう事になっていると思うんです。
そういう中であえてモニタリングポストの数値、
今回かなり「実際とは違うんじゃないか」というご指摘ですけれど、
市民にとって、この数値が違っているという事はどういう意味を持ってて
なぜそれを全体としてう お聞きしたい
小澤:
私は南相馬在住なんですけれども、
昨日は福島県の川俣町、福島市と飯館村の中間ぐらいの場所ですね。
その前日は南相馬市、さらに前日も南相馬市、
矢ヶ崎先生の放射能に関する懇談会、ま、勉強会のようなものを開催しましたけれども、
やはり、南相馬市に於いては、おじいちゃんおばあちゃんしか今はいません。
若い人は避難しております。
昨日の川俣町、ここは若いお父さん、お母さんがいらっしゃいます。
それで、やはりですね、マスコミの発表、新聞テレビの発表ではですね、
南相馬市は0.3マイクロシーベルトぐらい。という報道です。
で、最近、NHKさんだけが、範囲をとって、
南相馬市は0.08から4.7,4.8マイクロシーベルトぐらいですよ、と。
飯館村でもマックス5マイクロシーベルトぐらいです。と。
これはモニタリングポストの数値で、実際はもっと高いんですけれども、
それでもわずかながら、誠意を見せてくれている部分があると思うんですけれども、
それにしてもですね、やはりこれに騙されてですね、「低い」という事で戻ってくる。
それで再度また、避難している。
引っ越していなくなっちゃう。
で、こういう事で夫婦喧嘩をして離婚している。
本当にひどい状況です。
ですから、まず私たちとしてはですね、正確な情報を出していただきたい。
モニタリングポストの仕様が、プラスマイナス10%程度という事になっていますから、
せめてプラスマイナス5%ぐらいの数値が欲しいという事は考えております。
学校をですね、1年以上前の状態にしました。
でも、学校も公園も誰も遊んでおりません。
意味がないですね。
ここにモニタリングポストがあります。
あたかも国の基準の0.23マイクロシーベルトを
クリアしていますよというような事をやっているかごとくの事なんです。
ね。
ですけど、だんだん学校幼稚園以外にも、生活圏の公民館とかいろんなところに、
だんだんモニタリングポストが出てきました。
「これはおかしいよ」と。
「我々の被ばく線量じゃありません」ということで、
内部被ばく研にもお願いして、こういう取り組みをしていただいたわけです。
それからもうひとつ先程も話が出たんですけれども、
0.23マイクロシーベルト。
これはご存じだと思うんですけれども、屋外に8時間、屋内に16時間であって、
―動画1終わり-動画2-
屋内の場合は屋外の0.4倍。
木造家屋の場合。
確かに事故当時には、一年半前にはこれが成り立っていました。
でも今は全然違います。
こちらの資料で見ていただければ分かると思いますけれども決してそういう数値にはなりません。
これを、1年半前はそうだったんですけれども、文科省は押しとおすと。
ですから0.23、年間1ミリシーベルトを時間当たりで0.23にするという根拠は、
わたしは崩れなければいけないと思っています。私の場合はそういう意見です。
吉田:
今お話があった南相馬の、福島県のデータ、これですけれども、
このデータで、一番上は室内と屋外ですか、データが出ておりますけれど、
これを比べると室内の方が数値が大きいんです。
ですから、国がいている0.23なる理由はすでにもうここで崩れています。
これは県が測って、オフサイトセンターでしたっけ?
続いて二番目なんですけれども、これは同じ所で計測したところなんですけれども、
これは市が計測しています。
0.71.地上1m、屋外0.71。
こっちの県と比べるとですね、屋外が0.47。
同じポイントの同じ日の測定です。
県はこのようにしてですね、あたかもそこに住む住民が、
「数値が低い」というようにしたいのかわかりませんが、
このような半分近いような、60%強ぐらいですか、
の数値の違いを同じ場所で同じ日に出しているというんですね。
これが意図的なのか分かりませんが、後はこの資料に内容は書いてありますので読んでください。
小澤:
私から補足したいんですけれども、
オフサイトセンターですね、国と県が運営していますけれども、
ここで先ほどお話にも出ました測定避難勧奨地点。
玄関先、庭、それぞれについて50cmの高さと、1mの高さで計測してるんです。
4か所です。
で、その計測の仕方でですね、機器の安定ですね。
時間をかけないと安定しません、機器は。場所が変わったとか、スイッチを入れてからです。、
そういったものが安定が無いとか、
それから測定の間隔。
何秒おいて測定するというようなマニュアルがあるんですけれども、
そういう事についてマニュアルに沿って測定していないのがこちらのオフサイトセンターなんですね。
1枚目の資料です。
2枚目の資料はこれは南相馬の市役所で測っておりますけれども、
こちらはストップウォッチで、きっちりと決まった形でやっております。
ですから南相馬市で測ったデータについてはほぼ正確なデータということです。
Q:
今後として網羅的測定を完了させたいとあるんですが、
ポイントの地区をもっと網羅するという意味?それとも
今日検証が出されている地区についてもう一度何らかの理由で?
「網羅的」という意味と、「完了させたい」という時間はどのくらいかかるか
吉田:
まだ福島市とか郡山とか、そちらの方がまだ一度も測定しておりません。
この数値を「私たちだけが測って納得して終わるのか?」という事を私たちは考えていまして、
今回はたまたまスタッフがそろわなかったので、
郡山のエリアに関しては、郡山市民も参加されまして一緒に測りました。
これから福島市が、協力したいと名乗りを上げている団体が出てきましたので、
そちらと一緒に福島市を次にやりたいなというふうに私たちは考えています。
郡山の市民の方が参加された時に、その方達が、
「これは市民のために立っているんですか?」と、いうふうにはっきりと聞いていました。
私は「そうは思いません、あなたはどう思ったんですか?」と聞くまでもなく、
これは市民のために立っているものじゃないと思ったから、
私に市民のためにたてたんですか?と聞いたんだと思いますけれども、
それぐらい線量に差があり、
その方は女性だったんですけれども、
子どもを守るという立場の上にそんなに大きな差があるとは思っていなかった。
これはやはり国民、市民が生活するうえで、年間1ミリをやはり守らせるためにも、
もう一度この数値が異常であるために、私たちの健康が害される恐れがあるので、
見直して頂きたいなと。
で、同心円の、コンパスで引いたような線が全然役に立っていないことは、
国も分かっているはずなんですから、もう一度それを取っ払ってですね、
私個人的にはですよ、
もう一度線量を正確に測り、線量別で移住の権利などがあれば良いかなというふに、私は思います。
Q:完了についての意味合い、期間は?
吉田:
まだハッキリと決まってないですけれども基本的に無いです。
手を付けたいなと思っています。私たちも手が空けば少しずつやって行きたいなと思っています。
矢ヶ崎:
今回、3地区の網羅的な測定の結果、
指針、針の振れ方が約90%、約じゃなくてほぼ90%
そういうふうに設計されているという事が共通して得られました。
これが他の地区に於いても、指針が90%止まりになるようになっているのかどうか?
そういう事が私個人としては大きな問題を占めていると。
そういう事でモニタリングポストを設置されているところは全部測定したいという意図なんです。
ただ猛烈に労力を生む事なので、時間がかかることですから、
市民のみなさんのサポートがすごくありがたいと思っています。
Qカタログハウス:
モニタリングポストの構造について、
可搬型モニタリングポストはどこで検知する構造になっていますか?
吉田:
この可搬型は、真ん中にポッと半円の出っ張りがありますね。
ここがセンサーです。
Q:リアルタイムの方は
吉田:
リアルタイムの方は小学生とか小学校、それは下の方にバッテンが付いている、50cm。
その他は上にバッテンが付いている1mの高さで感知している。
Q:
設置の方法なんですけれども、可搬型モニタリングポストの場合は、
おそらくこれは鉄板ですか?
鉄板で下からのセシウムの影響を、やはりかなり弱める作用があるんではないか?と。
後リアルタイムの測定機の下は、これはコンクリートですので、
明らかにコンクリートが
アロカの測定器に関しては、先端で検知していますので、
当然下にはコンクリートや鉄板が無い事を分かっていながらこうやって測りますよね、
という事は地表からの影響を受けている訳ですね。
可搬型モニタリングポスト、リアルタイム、
このポストに関してはおそらく何らかの遮るような影響が出ているのではないか?と。
だから低くなっているんじゃないかという事も考えられると思うんですが、
矢ヶ崎:
これはわたくしが先ほど申し上げました遮蔽効果という事で、その中に含まれております。
私どももアロカの測定器で、例えば鉛モニタ15cm×25cm位厚さ25mm位のものが、
メーターからどのくらい遠く離れれば、都の程度遮蔽効果があるかという事をチェックしております。
広い面積のコンクリートがあるというのは明らかに5%、数%以上の遮蔽効果を持っております。
Q:
ーの場合は表土の除染をしていましたよね?
そこにモニタリングポストが置いてあると思うんですけれども、
:
ー公会堂前ですね、私が行かせていただいたんですけれども、
あそこは表土を除染しております
あそこはどこで測ってもですね、
通常はアロカとモニタリングポストが示すす地は同じになるんじゃないかな?と。
ところが、モニタリングポストの方が低く出てしまう。
という事は、設置してある鉄板が作用しているのではないか?と、遮蔽のですね。
という裏付けになるんじゃないかなという事を私は考えたんですけれども。
Q:質問ではないので、ちょっと参考までに。
吉田:
ま、そのような事も絶対ありますし、
メーターの方が手を加えていればそういうふうにも多少。
両方でなる場合もあるし、
Q:
そうするとですね、福島県内には3000ものモニタリングポストがあると言われていますけれども、
そのモニタリングポストの設置環境。
モニタリングポストのすぐ5m10mのところに、植わっていた林があればですね、
それは非常に数値、どの数値が本当なのか?という事が分かりにくくなりますよね。
ですからモニタリングポスト。
これの設置環境、こう言ったものもきちっとデータの中に加えてですね、
記録していただくという事も必要なんじゃないかなと思います。
吉田:
私たちもその辺については気がついていて、
測定の時に2m、5m、と離れた時に、林があれば、林と平行になるように移動しながら測りました。
従ってこのリアルタイムの方に指向性がもしあれば違う数値が出るでしょうけれども、
指向性が無いとすれば、どこに移動してもおんなじような結果が出なければおかしいわけですから、
私たちはそのように測りました。
Q木野:
今のこととも関係があるんですけれども、
周りの柱とか、町の中だとモニタリングポストのすぐ後ろに
建て物があったりとかというケースをよく見かけるんですけれども、
設置場所の問題にある傾向だとか、この辺が書いてないんですけど、
吉田:
この間取り付けた業者の方とちょっとお話をしたんですけど、
特に、意図的にどうしようというようなあれはなかったそうです。
結局置くスペースがそこしかないとか、そこが置きやすいとか、
私たちが見てもそういうふうにあまり意図的にやっているとは思いません。
私たちが除染したところも、
「もうちょっとこっちに置けば数字が下がるのにな」と思うところも実際にはあるんですけれども、
そこに設置するのはやはり大変なので、比較的簡単に設置できるというところにつけているようです。
小澤:
学校などの場合は、やはり校庭の真ん中に置くわけにはいかないものですから、
学校の端の方。
でも校舎から反対側には置かないんですね。
校舎の真下につけます。
グランドから来るよりは低くなりますし、校舎で遮蔽されていますから、
校舎の真下の方が低く出るという事だと認識しています。
こういう事から、公園でも集会所でも邪魔なものですから、
どちらかというと端っこの方についておりますけれども、
ただ、設置場所については周りの影響を、たとえば、立木があるとかそういう事を考えますと、
やっぱり住民としては、出来るだけ放射線の影響のあるところにつけてほしいと思っているんですけれど、
今吉田が話しましたように、そういう傾向は今のところ見られない。ところがございます。
Q:
他のところは待っていられない。
3地域で出したデータで、こういう傾向があると予測することは出来ますよね、
そういう資料は何時頃出ますか?
矢ヶ崎:
データそのものが今記者会見しているように、
出来るだけ早く内部被ばく研究会で公表していきたいと思っています。
データという意味ではどんどん出して行きたいと思っています。
Q:
チェルノブイリ移住ゾーンの事についてもちょっと触れられていますが、
日本として明確なチェルノブイリ基準のようなものはまだ出ていないと思うんですけれども、
モニタリング、福島県で3000以上あると、その測定と
土壌汚染というのをどういうふうに捉えるかというのが必要だと思うんですがその点と、
それから内部被ばくの影響についてを総合的に勘案して、
今後のきちんとした、チェルノブイリ基準のような
避難の基準を提示していきたいというようなお考えはありますか?
矢ヶ崎:
私どもは、今政府が通常の公衆に対する被曝制限基準というものが
年間1ミリシーベルトでした。
これを20ミリシーベルトに政府は積み上げました。
これについては「命を守る」という点では、大変、民を捨てるという方の視点だと思っております。
人の放射線に対する抵抗力は、
事故が起こったら20倍になっているというような特別な市民が日本にいるんだという、
そんなことは全くありません。
人間の放射線に対する抵抗力というのは、
事故があってもなくても同じなんですね。
ですからこの、1ミリシーベルトを20ミリシーベルトにつり上げるというような事に関しては、
まさに生活の条件を切り詰められたという、
まさに命を削られたという事に匹敵いたします。
これは福島であろうと、沖縄であろうと、全日本の市民が怒りを発しなければいけない。
そういう法的な制度がとられてしまう。
今日本は20ミリシーベルトという事で、一応避難基準というような、警戒区域をとられていますが、
チェルノブイリ周辺3カ国はいま、
「1ミリシーベルトでもう危ないから、移住したい人は自分の意思で移住を申し出て下さい」
「5ミリシーベルト以上はもういてはなりません」という、そういう工夫を行っています。
原理的に言えば命の放射線に対する抵抗力が、
チェルノブイリ周辺の国々よりも日本の方が20倍もすぐれているのか、という事は全くありませんので、
ですからこういう意味で日本の市民はもっと基本的な視点で命を守る事に。
もちろん報道される方もその視点で、
市民の命という事を標準にお伝えしていただければ幸いだと思っています。
私どもは市民共通でこういう事をすぐに設定しなければいけないと考えています。
どうぞその点はきちっとご理解いただいて、
一緒に戦うという事を言えばちょっと言葉が不適切かもしれないけれども、
市民の権利を守るために報道機関もきちっと役割を果たして頂けたらありがたいと思います。
是非、命を守るという事に関しては、
「事故が起こったから20ミリシーベルトでいいんだ」などという原理は
基本的には原子力発電所の都合によって、あるいは賠償の仕方によって
1ミリシーベルト以上だと沢山の人で20ミリシーベルトだったらちょっとだという、
こういう事のシステムに法的な意味を持たせるという事がつかわれていますが、
ICRPという組織が監督。
ICRPは原子力発電所の擁護はいたしますが、人の命の防護はいたしておりません。
そういう、人の命を守る立場にあるか、
原子力発電所を擁護する立場にあるか、
それは報道機関の方もきちっと向き合うべきで、
やはり主権在民の国の市民の報道をするという立場に立っていただけたらありがたいと思います。
司会:
1ミリシーベルトという法をないがしろにされている現状を
きちっと受け止めてという事になりますね。
調査の方もどうぞよろしくお願いいたします。
原子力規制委員会の広報課長は
「福島県民に無用の被ばくを避ける権利があるかどうかは分からない」と言った佐藤暁
避難勧奨地点設定に関する 渡利地区・住民説明会(2011年10月8日 渡利小学校体育館)
住民説明会の内容書き出しあり。
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