「官邸に抗議するというのが今日の全体の目的なんです」
古賀茂明氏報ステ終了直後の直撃インタビュー3/27岩上安身氏(文字起こし)
<最後の報道ステーション>「世界によって自分が変えられないようにするため」
3/27古賀茂明氏のコメントの部分全てそのまま文字起こし
報道局長「4月以降は絶対に出すな」2/25日本外国特派員協会会見 古賀茂明氏 & 1/23「I am not ABE」(完全文字起こし)
↑に関して菅官房長官の記者会見(文字起こし)↓
2015年3月30日 午前
内閣官房長官記者会見
毎日新聞 記者:
話題が変わって恐縮なんですけれども、テレビ朝日の報道ステーションの古賀茂明氏の発言に関してなんですが、
番組の中で古賀氏が「官邸からバッシンングを受けていた」と。
「菅官房長官に直接文句を言ってきて欲しい」と古賀さんが直接名指しされているんですけれども、
菅 義偉官房長官:
ま、あの〜、私も番組は見ておりませんでした。
あー、しかしですね、あのー、ま、そのあとで指摘をされてですね、
えー、Youtube等で見ましたけれども、
全く事実無根であってですね、
言論の自由、表現の自由というのは、これは極めて大事だというふうに思っておりますけれども、
事実にぃー、全く反するコメントにですね、
まさに公共の電波をぉ使った行動として極めて不適切だというふうに思っております。
別の記者:
今の話なんですけれども、
全く事実に反するということは長官の方からなにか聞かれるとか、措置とか反論とか、
菅 義偉官房長官:
それはあの、放送法という法律がありますので、
まずテレビ局がどのような対応をされるかということを、しばらく、み…見守っていきたいというふうに思います。
「古賀さんの言う通り僕はやりました」などとこの恐ろしい人が言うはずもなく…
「事実無根」としか答えられないわけで。
そして最後に「テレビ局がどのような対応をするか見守っていく」と、
放送法を盾にしてテレ朝に脅しをかけているように私には聞こえました。
そして、3月31日ミヤネ屋
あの「原子力発電が全部止まると日本んは江戸時代になる」と公共の電波を使って言っていたミヤネが
何の裏も取らずに一方的に古賀さんが嘘をついていると公共の電波を使って偏向報道、というか、
事実を捻じ曲げてくどくどと時間をかけて放送していた。
そんなミヤネを見ていて、わたしは「死の街」の鉢呂元経産省大臣を思い出した。
日本テレビが先頭に立って、古賀さんを立ち上がれないくらいに突き落とすつもりなんじゃないかと。
メディアが一人の人をいじめて叩き潰す。
ミヤネは公共の電波を使って偏った方向からしか物事を判断せず、
安倍政権の報道への介入という危機をないことにした。
ーーー
この動画の前にも事細かにセリフを読みながら、古賀さんバッシングのみをしていました。
途中からの動画になっています。
20150331ミヤネ屋 投稿者 j817
8:20〜文字起こし
宮根誠司:
古賀さんもある程度ね、信念を持ってね、もちろん自分の考えをテレビの電波を使って喋ってらっしゃると思うんですが、
これねぇ〜。
例えば、主婦の方もそう。それから会社帰った方もそうだと思うんですけれども、
やはりイエメンがどうなっているのか、
国会どういう動きになっているのか、
安倍さんばどういう発言をしたのか、ってこう踏まえた上で古賀さんの意見を古舘さんだって聞きたいわけじゃないですか。
突然こんな話をされても視聴者の方は置いてきぼりって言えば置いてきぼりだったんですね。
岩本勉(日ハムの元エース):
あれは影響力のあるマンモス番組ですよね、そこで発言された。
やっぱり中立である番組姿勢があるにもかかわらず個人的な意見を。
ま、ちょっとゴリ押しに見えてしまいましたね。
(※「個人的な意見」としか見れないところが救いようのないアホ)
住田裕子弁護士:
そうよ、やっぱり放送自体が公共の電波でみんなのものですから、
逆に言うとこの報道の自由の中でこういうテーマを取り上げているときに、
自分の、ましてや内輪話的なものをやるっていうのは一種の電波の私物化ですよね!
それはやっぱり公共の福祉に反するやり方だと思いますね。
宮根誠司:
いろんな裏でね、プロデューサーとかとの話はあると思うんですけれども、
岩本さんね、プロ野球選手でもそうですし、我々テレビ局に出入りしているタレント出入り業者は、
「はい、今日からいりません」って言われたら「はいそうですか」って出て行かなあきませんやんか。
岩本勉(日ハムの元エース):そうですね。
宮根誠司:
それがまあ言うたら、タレントというか出入り業者じゃないですか。
岩本勉(日ハムの元エース):
お互い協議はあったとしてもですね、ハイ、まそれに従って。
宮根誠司:
裏で、ウラで喧々諤々あったのはいいですけど、
<strong>「はい辞めて」って言われたら辞めなしゃあないわけやから、
「それまでいちいち言われても」っていうところは正直ありますわね。
(※だから、テレビには真実を語る人は出なくなるんだ)
岩本勉(日ハムの元エース):
言論の自由なんかも言われていましたが、それは当然のことだと思うんですけれども、
違った角度でね、例えばツイッターであったりとか、あの独自のそのネットワークを使って、おっしゃられて方が良かったんじゃないかなぁ、って個人的には感想を持ちましたけれど。
藤村幸司:公共の電波ではダメだということで。
宮根誠司:しかもこれは事実無根だから。
(※事実無根の根拠はどこ?菅の言葉だけですね)
藤村幸司:
官房長官の話をさせていただきますが、やはり不快感をあらわにしておりまして、
「全くの事実無根なんだ」と。
言論の自由、表現の自由は極めて大事なんだけれども、やっぱり公共の電波を使った形で極めて不適切だと。
「放送法」というところにも関わってくるので、
テレビ局の出方っていうのをちょっと見たい、というような発言をされました。
宮根誠司:
テレビ局の出方を見たい。
言論の自由、表現の自由がある。その一方で放送法
藤村幸司:
放送法がどういう風に関わってくるか、って。
まずこの一番上ですが、憲法ではね、言論、そして表現の自由というのはこれは大前提で保障されています。
宮根誠司:民主主義の根幹ですよね。
藤村幸司:
放送法というのがあって、今回関わってきそうなのは事業者の義務(第4条)としてね、この2番目。
「政治的に公平であること」っていうのもどうだろう?っていうのもありますし、
あと、「報道は事実を曲げないですること」
つまり、古賀さんが言ってことが本当に官房長官が言うように事実無根なんだとすれば、
事実とは異なることが放送されたということにもなりえますし、
あるいは本当に圧力のようなことがあったら大問題ですけれども、あったらまた放送法の法律にも引っかかってくるんじゃないかということで、これ法律に関わってくるということですね。
住田裕子弁護士:
表現の自由は本当に民主主義の根本なんですが、
名誉毀損とか信用毀損という形で、故意に事実無根のものを捻じ曲げて出したっていうときには、犯罪に当たったり不法行為に当たったりするっていうことは一つあるっていうことですね。
宮根誠司:
報道の事実を曲げられるっていうのは、岩田さんちゃんとした取材に基づいた裏打ちですよね。
(※ミヤネは古賀さんの言っていることに関しての裏打ちは全くしていない。つまり事実を曲げている)
岩田公雄(読売テレビ特別解説委員):
私も全くそう思います。
私も22年やってきましたけれども、組織に属してやってきたわけですけれども、
やっぱり公正であるとか、両方の意見というのはこういう問題もありますよということ。
根底はですね、やっぱり権力というものを監視しなくてはいけない。
民主主義や人権というのがもし脅かされるのなら、それについて指摘するというのも役目ですから。
ただここで、スタジオの中でやっぱり公共の電波で、何度も出ますけれども、
あくまでこういう具体的な事実というのがよくわからない中でずっと出てくると、
やっぱり見ている方も非常に不安っていうか混乱を与えたのは事実だと思うんで。
宮根誠司:
政治的に公平であること。
それからできるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。
ま、賛否両論いろいろ出てくる中で、
住田裕子弁護士:
すみません、ひとつだけいいですか。
やはり菅官房長官が言いたかったのは放送局に関しては干渉されたりそれに対して規律されることはないという意味でのこちらの第3条が非常に重要で、
「不当な圧力をかけた」ということで今回古賀さんが非難されたことに関して官房長官が反論されたんですね。
そういう意味では、ですからそういう形では「干渉していない」という言い方、
それをテレビ局側がどう受けるか、それがすごく重要なんです。
岩田公雄(読売テレビ特別解説委員):
そういう事実があったのかどうか。
具体的な文章であるとか文言であるとか、それが今後ね。
それは我々はわかりませんからね。
住田裕子弁護士:だからテレビ局がどうするかということになったときに
宮根誠司:
だから菅さんは「テレビ局がどういう対応をするかしばらく見守っていきたい」と言ったのは、
ここの、第3条の部分をおっしゃっていたんですね。
住田裕子弁護士:
そうですね。だから干渉していないかどうかについてテレビ局は答える義務があるか責任があるか。
一義的にはないと思います。
しかしあった場合にはそれに対して反論をし、それに対してきちっと非難するのが、私は報道局として仕事だと思います。
そういうことがあったかなかったか関係なしにですね、報道ステ、あ、報道局は自律性を持って独立性を持って権力と対峙した上で、自分たちで責任を持って報道していくべきだと思っています。
(※テレビ朝日が古賀さん一人を守って本当のことを言うはずもなく。テレ朝は政府に屈するだろう)
宮根誠司:テレビ朝日のコメントです。
藤村幸司:
「古賀さんの個人的意見や事実に基づかないコメント」というふうに、テレビ朝日は正式なコメントをしています。
宮根誠司:「事実に基づかないコメント」って。
藤村幸司:はい。
報道ステーションでも古舘さんがあらためて、ま、「お詫びをした」という形になっていて、
「これがテレビ朝日側の見解」と、現時点で。ということになっています。
宮根誠司:
まぁぼくも、放送ステーションを毎日ね、見ているわけではないんでよくわからないんですけれども、
やっぱり「できるだけ多くの角度から論点を明らかにする」っていうこと。
やっぱり一つのテレビの役割として
まず我々は材料を提供させていただいて、テレビをご覧の皆さんにいろんなことを考えていただくメディアであるっていうところがありますよね。
(※菅官房長官側か一方からしか見ていないですね、この番組は)
岩田公雄(読売テレビ特別解説委員):
そうですね、いろんな情報を提供してね、それについてみんなで考えたいと。
それから、いろんな今動いている政治というのがやっぱり一方の方向に行かないようなチェック機能というのをやっぱり持っていなければいけない。
だからそういった議論をするのは全然構わない、やるべきだと思いますけど。
宮根誠司:
古賀さんには古賀さんの信条があってそれに基づいておしゃべりになっていますが、
一つのテレビとしてはどうか。
それからやっぱり古舘さん、それを突然言われたらね、「それは関係ないでしょ」というところは、僕は同じテレビの司会者としては感じるところは当然
藤村幸司:
古賀さんもね、やっぱり説明を。
この圧力について説明を尽くされていない部分がまだあるんですよね。
宮根誠司:どこかでされるんですかね?
(※ここまで言うなら自分で直接取材するべきだよね、嘘か本当か)
藤村幸司:ま、いずれか、まだツイッターなどではまだそういう具体的なことというのは詳しくは述べられていないと。
宮根誠司:みんな仲良くやっていこうね、うちはね、うちは仲良くやっていきましょ〜。
(※)→()の中は私の独り言です
ーーー
古賀さんは日本のメディアが政府の圧力で言いたいことが言えなくなっていることの危機感を体を張って伝えてくれているのです。
この件があって初めて、私の友達は「テレビのニュースはもうダメなんだね」と自ら気が付いたようです。
そういう人が絶対に何人かいるはず。
このミヤネっていう人は危機感ゼロなのか?
能天気なのか?
ただのバカなのか?
それとも確信犯なのか?!
ーーー
今原発は一基も動いていませんが・・・
宮根「じゃあ原発を止めようそのかわり江戸時代の暮らしに戻しましょう」僕はずーーっとそないやと思ってるもん7/22山本太郎ミヤネ屋出演(動画・文字起こし)
メディアが正しい人を突き落とす
記者会見「鉢呂辞任」9/10に思う。いろんな事も見えた。(ほとんど文字起こし)
先日突然倒れられて、仕事に復帰したばかりの岩上安身さんが青山墓地で古賀さんを待ち伏せ。
岩上さんの体調がとっても心配だと思いながら、古賀さんのお話が聞きたくて、IWJを見ていました。
待つこと50分以上。
古賀さんを乗せた車がやってきました。
以下文字起こし。
動画はこちら↓
IWJ
【速報】「報道ステーション」終了直後の古賀茂明氏に岩上安身が緊急直撃インタビュー!降板の内幕を衝撃暴露
岩上安身氏直撃インタビュー
岩上:
今日は本当にお疲れ様でした。
長いこと報道ステーションでコメンテーターを勤められて、
最後の回、最終回はどんなお話をされるのかなと、みんな固唾を飲んで見守ってたと思うんですけど、
最初からイエメンのコーナーで、
ま、「その前に」と言って、今回の降板に至った経緯を短くではありますけれども、お話になった。
お話になったところで逆にですね、古舘さんに止められましたね、ちょっと驚いたんですけれども。
古賀:
いやぁ、私も驚いたんですけど、
あれは、結局官邸に抗議するというのが今日の全体の目的なんですけど、
岩上:古賀さんとしての目的で報ステとしての目的じゃない?
古賀:
もちろん報ステの目的じゃないんですけど、
古舘さんは、私に対してとにかく平謝りで、
「何もできなくてすみません」っておっしゃっていたんで、
私は、「あれぐらいのことは言ってもいいのかな」と思って普通に言ったつもりなんですけど、
ま、古舘さんとしては立場があるわけですよね。
要するにテレ朝の上層部に対して、何考えているかわからないけど、
「私もちゃんと言うべきことは言いました」と、ま、いうことなのかな〜って思ったんですけど。
今まで随分仲良くしていただいてたので、非常に、ちょっと驚くような話
岩上:あ、そうですか、驚かれたんですか?
古賀:
非常に驚きました。
ま、あそこまでいうのかな、って思ったので、しょうがないから
「いやだって言っていることと全然違うんじゃないですか」っていうことをちょっと言わせて頂いたりして、
ま、ちょっと、自分では不本意だったんですけど、
結局それで時間が短くなっちゃうのでね、他のことを話す。
いろいろ準備していたものもあるので。
大分気は使ったつもりなんですよ。
そのあとの国会の議論のところでも「I am not ABE」というのを言わせてもらったんですけれど、
結局ね、なんでそれをやらなきゃいけないのか。
「古賀さん、なんでね、あそこまでやるの?」というふうに思う人もたくさんいると思うんですけれども、
それは、何にもなくてあんなことをやったら、それはバカですよ。
ね、普通に考えれば。
だけど、なぜ僕があれをやらなくてはいけないと思ったかというと、
結局、官邸が私のことを個人的に攻撃してきているんですね、あきらかに。
菅官房長官が官邸で名前は言わない、わざとですよ。
言うと問題にされるからね。
でも誰が聞いてもわかるという言い方で私を批判する。
そして「あれは古賀さんのことですか?」ってみんなが聞きに行くと、
また名前は言わないけど、ますます私を特定するような言い方で、
ま、なんて言ったんですかね「とんでもないことを言うやつだ」と。
「俺だったら放送法違反だと言ってやったのにな」と言っているという話を聞いたりしているものですから、
岩上:菅官房長官がそういう風におっしゃっているわけですね、「放送法違反だ」と。
古賀:でも、それはね大変なことですよね。
岩上:大変なことです。
古賀:
政府の要人が「放送法違反だ」と言っているということは、
「免許取り消しだってあるよ」という脅しじゃないですか。
でもそれは、複数の記者がいるわけですから、
もちろん官房長官なんていう人が、それで、
「まさか漏れるなんてこと思いませんでした」っていうことではないんですよ。
岩上:それが伝わるという前提でね。
古賀:
つまり脅しですよね。
だから私は”脅されているのに黙る”っていうことをしちゃったら、
これはもう、僕は常に不安を持ちながら、いつ殺(や)られるかと思いながらも、
「でも黙っちゃいけない」ということで、
もう無理やり自分を追い詰めて、
岩上:抗議されたわけですか
古賀:
それはどうしてかというと、僕が今日の番組で言った通り、
最後にね、ガンジーの言葉があるように、
言わないでいたらね、どうせここで俺一人が騒いでみたところで、
そんなに社会が変わるわけじゃない、世界が変わるわけじゃないと。
「だからもうちょっと大人になれ」というふうに思って言わなくなったら、
「知らないうちに、世界はもちろん変わらないんだけど、自分は変えられているんだ」と。
岩上:
「世界によってあなたが変えられてしまうことを気をつけろ」と。
そういう言葉だったんですよね。
古賀:
そうです。
だから、それは本当に僕がいつも強く思っていることなので、
ということはやっぱり(僕が)どんどん攻撃されて黙るんじゃなくて、
攻撃されたら逆に、「ちゃんと言いたいことは言わなきゃいけない」というつもりで、
だから、テレ朝には申し訳なかったですよ。
それはね、そういう面もあります。
それをだけど、それを僕がもし事前に相談したら、
そこで「出す出さない」の話になって、周りの人はみんな困るんですよ。
あれはいきなり言ったから誰の責任にもならないんですよ。
「私は知りませんでした」ってみんな言えるんですから。
だから、
岩上:
もうそれはアドリブですからね。
古賀さん一人のアドリブで言ったことで、テレ朝がやったことじゃないと。
古賀:
やったことじゃないです。
前回の「I am not ABE」の時は、僕は言っちゃったんですね。
だけど、番組スタッフは頑張ってそれを黙認していたんですよ。
だけど後で怒られちゃったんですね。
だから、じゃあ今回、
今回もしも言いますと、またなんか言わざるを得ないですよね、向こうの人たちは。
だから、それは「内緒で言おう」というふうに決めて、
だからフリップもいろいろ作ってもらったけれども、
「I am not ABE」
これを作れっていうのはちょっと悪いな、と。
岩上:「テレ朝には申し訳ないから自分で持ってきた」とおっしゃっていましたね。
古賀:
だからあれだけペラペラなんですけど、持ってきたわけですね。
ですから、ま、僕としては最大限色々と気を使ったつもりだけど、
やられた人から見れば突然ですからね。
それは怒るのもわかるし、
岩上:「段取りと違うじゃないか」というふうに思った方もいらっしゃると。
古賀:
そうですよ。
だから「裏切りだ」とか思う人も当然いるんで、
ま、そういう人、報道局長はじめですね、出てきて
岩上:番組が終わった後?
古賀:
そう。
でガンガンガンガン、それで遅れちゃったんです。
岩上:なるほど。
古賀:だって言われたら、またこっちも言い返さないといけないじゃないですか。
岩上:どんなやり取りがあったんですか?
古賀:
いやだからあんなね、「ニュースと直接関係ないことを言っているのはおかしい」と。
それから「事前に言ってくれなかったのもおかしい」と。
でも、僕がちょっとおかしいなと思うのは、
事前に喋ることを打ち合わせなきゃいけないということ自体が変なんですね。
岩上:そうですね。
古賀:
そもそもは。
でもね、古舘さんも全部アドリブでやるのは大変だから、だいたい僕が何を言うのかというのは承知しておきたいとかというのはわかるから、一応それは応じてきたんですけれども、
でもそれをやると必ず、「いや、これにしたほうがいいんじゃないですか」というニュアンスのことを言われる、
岩上さんもあるでしょ?そういうのは。
岩上:
僕はですね、あんまりなかったんですよ。
あんまりなかったんですよ。
だから多分ですね、僕の発言はやっぱり軽視されているといいますか、
大したものじゃないんですよ、社会に与える影響は。
やっぱり古賀さんの発言が影響力があるがゆえに、すごく番組側も慎重になって、
「事前にすり合わせを」とか、そういうことを言ってきたんじゃないですかね。
古賀:
いや、ま、だいたいどなたともやっているような話を聞きますけれども、
なんていうかな、それはさておき、要するに
「なんでそんなことをするんだ」みたいなことをワーワー言われたので、
後半はもう私がずーっとしゃべっていました。
岩上:そうですか。
古賀:
だから「あなたたちにはそんなちっちゃなことばかり見てほしくないんですよ」と。
「今の日本のマスコミの状況ってなんなんですか」
これ、時間大丈夫なんですか?
岩上:
大丈夫、全然大丈夫!
今ね、待機時間中3600人見てたんですよ。
今何千人見ているかわからないんですけど。
古賀:
あ、そうなんですか。
それってなに、多いんですかね?
岩上:
多いと思いますよ、最近では。
もうものすごく数が増えちゃいましたから、最近でもこれだけの数っていうのは多いと思います。
古賀:
だから彼らは、
「今日あんなことを言ったってね、そんな、世の中の人は何にもわからない」というふうに言うんですね。
そうじゃなくて、
「そんなことを急に言われたって何もわからないじゃないか」
いや、でも、わからなくてもいいんですよ。
それは時間がかからないとわからないけど、でも一石を投じるということで、今日本の報道というのはどうなっているのか?ということを議論のきっかけにして欲しいし、
で、「それをなんで番組でやるのか。番組を私物化しているんじゃないか」って、なんか言っていました。
岩上:ほぉ〜
古賀:だけど”私物”って、僕は自分の宣伝をしている訳でもなんでもなくて、
岩上:私利私欲でやっているわけじゃないですものね。
古賀:自分の利益のことを考えたらこんなこと言わないほうがいい(笑)に決まっている
岩上:そうですよね、上手に立ち回った方がいいってことですもんね。
古賀:
ええ。
だから「そうじゃないんですよ」と。
それはみんなで議論してもらわなければいけない。
だってそれを官邸とか政府は、もうお金も大量にあるし、それから組織だって
「マスコミをどうやって抑えるか」っていうことをガンガンやっているわけじゃないですか。
そういうのに戦う人っていうのはどんどんどんどん数が少なくなっているし、
そういう数少ない人間が戦う場を与えられたら、もう最大限活用せざるを得ないし、
それを活用しないで「ま、ちょっとここはおとなしくしよう」っていうことでやってたら、結局日本というのはもうとんでもないことになるなと、そういう思いでした。
岩上:
今日の話はですね、僕は全く文脈を無視した話じゃなかったと思っているんですね。
つまり、戦争の話だったじゃないですか。
そしてそういう、アメリカが背後にある各地の戦争や紛争のその片棒をこれから日本が担がされることになるんだという、やっぱり大きな文脈があって、その中で「これでいいのか?」ということを異議申し立てをしよう。
異議の申し立てを、しかしするためには、時には非常に荒々しく段取りを無視したような言い方をしなければ、この普通の人たちのお茶の間に届かないんだということを今日身を持って示されたんだと、僕は見ていてそういうふに思いましたけど、いかがでしょうか?
古賀:
そういうふうに言っていただければありがたいです。
もちろん「なんだあいつキチガイか」というね、キチガイというのは放送禁止用語か、
岩上:大丈夫ですけど
古賀:
でもそれも変だと思いますけど、
まあね「あの人はちょっと変だ」という人もたくさんいると思います。
だからね、それは賛否拮抗したりするかもしれないんだけど、
でもやっぱり、普通の人はまだまだわかっていないと思うんですよ、どんなに危機的な状況になっているか。
政権が圧力をかけるっていうのは、これは日常茶飯事ですよ。
もう、僕は官僚をやっていたから、そんなのは何十年も前からあるわけですね。
だけど、それは普通はアドホックなんですよ。
※アドホック(ad hoc)特定の目的のための」「限定目的の」などといった意味のラテン語の語句。
あるいは個人撃なんですよ。
だけど今行われているのはそうじゃないんですね。
もう、計画的に「どうやって抑えていくのか」というのをやって、そして周りから攻めたり。
で、どんどんどんどん転向していくんですよ。
官邸の偉い人とご飯食べて、「審議会の委員にどうだ?」と言われれば、
みんな「ありがとうございます」
岩上:コロコロと。考えが変わっていく。
古賀:
「変わらない人の方がほとんどいない」と言っていました。
それは官邸のね中心にいるような人たちが、
「みんな、民主党のブレーンだってみんな俺たちの味方だからね」というぐらいの感じで、
ま、彼らから言わせれば「そうならない人はけしからん」ということになるんですけど、
ある人は、僕らから見ていてそうかなと思うんだけど、
ある人のことを「アイツだけは変更しなかったんだ、許せないやつだ」って言っている人が約1名いました。
僕は今その人に了解を取っていないから名前は言えませんけど、
でも一人いたと。
とんでもない奴。
逆に言えば他の人はだいたい押さえた。
岩上:その一人っていうのは政治家ですか?それともテレビに出ている出演者みたいな
古賀:
テレビのキャスターです。
だからもう、非常に数少ないと思いますけど、でもまぁそういう人もいると。
でもそういうふうに組織的に、これは官邸だけじゃなくてもちろん自民党とかね、お金もいっぱいありますよ。
この間電通の人と話していて言ってたのは、
「自民党にはお金がうなっている」と。
「そしたら会社としたらどうなるか?それを取りに行くんですよ」と
当たり前だけど、営業で。
もしそれが少しでも取れればそこに一番優秀なやつをつけるんです。
だってどんどんお金が毎年出てくるんだから、そこに優秀なやつをつけないっていう手はないでしょ。
っていうことを言っていました。
だからそうやって、どんどんどんどんなびいて行っちゃうんです。
すみません、ちょっとそろそろ。
岩上:
そうですね、4月2日に、今度改めてお時間を取っていただいて、
こんな路上での立ち話じゃなくて、お話を聞かせていただけたらなと思います。
本当に今日はお疲れ様でした。
大変な1日だったと思いますけれども、最後に一言。
これからどうするつもりか?っていうことだけちょっと一言。
古賀:
ある意味、幸か不幸かですね、これで東京のキー局での出演というのはまず有り得ないですね。
今後、当分有り得ないので。
ということは逆にいろんなことがやりやすくなったなと思いますので、自由にやらせていただきたい。
その取っ掛かりがですね、フォーラム4という新しい市民キャンペーンを始め
岩上:フォーラムフォーっていうのは4(よん)のことですか?
古賀:4というのは「なぜそんなに縁起の悪い数字をつけたんだ?」っていう人も
岩上:ここは一応青山斎場前ですから。
古賀:
って言われるんですけどそれはもうフォーラム4って入れていただければ、サイトが。
本当になんというか、素人のボランティアで一生懸命やってもらってなんとか立ち上がったサイトがあるので、
そこに是非行って、
岩上:そこになんか4人老人がいるとか、そういうことではなくて?
古賀:(笑)ちがう
岩上:全然違う?別の意味があるんですね?
古賀:
それは今度ね、また放送で解説させていただければと思うんですけど、
そういうこともやっていこうかなと思いますんで。
岩上:
待ち受けていた場所が青山斎場というですね、似つかわしいのか何なのかわからないですけど、
(番組を)降ろされた二人がツーショットで、聞き手になって聞かれる側になってという。
古賀:
でも降ろされた人っていうのは本当にたくさんいますから、なんかもう死屍累々っていう感じですけど。
でも、それはやっぱりね、
岩上:死屍累々…(笑)ご愁傷様みたいな
古賀:話なんだけど、でもね、降ろされた人はみんな知っている人ばかりですけど、
岩上:みんなIWJに出ていただきたいと思いますよ。
古賀:いや、みんな元気ですよ。
岩上:そうですか
古賀:
元気ですよ。
よくわからないけど元気だと思いますよ。
だから僕もこれで降ろされちゃったからこういうふうになっているということは全然無いので、
岩上:お陀仏じゃないそうです。
古賀:そうです。
岩上:そう簡単に成仏しないそうです。
古賀:そうです。再生します。
岩上:
ゾンビのように再生します。
ということで、本当に蘇りみたいな感じですけれども、
いやいやいや、死んじゃいないぜという、ちょっと力強いところを、
古賀:はい。
岩上:
わざわざ墓地前から中継でお伝えしました。
でも本当にお疲れ様でした、ありがとうございました。
古賀:大丈夫ですか?体は。
岩上:ずっとね、心臓の薬ここに持ってるの。
古賀:あら。ちょっと気をつけてくださいね。
岩上:
気をつけます。
でもね、待っている間ドキドキしてきた。
古賀さんを待っている間にドキドキしてきた。
関係ブログ
<最後の報道ステーション>「世界によって自分が変えられないようにするため」
3/27古賀茂明氏のコメントの部分全てそのまま文字起こし
報道局長「4月以降は絶対に出すな」2/25日本外国特派員協会会見 古賀茂明氏 & 1/23「I am not ABE」(完全文字起こし)
報道ステーション
古賀茂明氏のコメントの部分全てそのまま文字起こし
サウジ主導の空爆続く
緊迫イエメン”宗教対立”
古舘:
このアメリカの流れに関してはイランと連携をしつつあるという、
今までとは考えられない流れがありつつも、
いざこうなるとサウジの後ろ盾ですか、やっぱり。
古賀:
そうですね。
今ちょっとそのお話をする前に、私、ま、今日が最後ということでして、
テレビ朝日の早川会長とか、あるいは古舘プロダクションの佐藤会長のご意向でですね、
私は、ま、これが最後ということなんですが、
これまで非常に多くの方から激励を受けまして、
で、一方で菅官房長官初めですね、官邸の皆さんにはものすごいバッシングを受けてきましたけれども、
ま、それを上回るみなさんの応援のおかげでですね、非常に楽しくやらせていただいたということで、
心からお礼を申し上げたいなというふうに思います。
本当にありがとうございました。
古舘:古賀さん、あのちょっと待ってください。
古賀:はい。
古舘:ちょっと待ってください、古賀さん待ってください!
古賀:はい。
古舘:今のお話は、ちょっと私としては承服できません。
古賀:はい。
古舘:あのー、古賀さんは金曜日に
古賀:はい、
古舘:こう、時折出てくださって、
古賀:はい、
古舘:ま、大変私も勉強させていただいている流れの中で、
古賀:はい、
古舘:番組が4月から様相が変わっていく中でも、
古賀:はい
古舘:古賀さんに機会があれば、企画が合うなら出ていただきたいと、
古賀:あ、
古舘:相変わらず思っていますし、
古賀:ま、それは本当にありがたいことです。
古舘:えーー、
古賀:もし本当であれば、本当にありがたいことだと思います。
古舘:
古賀さんがこれで、全て、なんかテレビ側から降ろされるということは、
ちょっと古賀さんそれは違うと思いますよ。
古賀:
いやでも、私に古舘さんは言われましたよね。
私がこういう風になるということについて「自分は何もできなかった、本当に申し訳ない」と。
古舘:
はい、もちろんそれはこの前お話したのは、楽屋で、
古賀さんにいろいろ教えていただいている中で、
古賀さんの思うような意向に沿って流れができていないんであるとしたら大変申し訳ないと、私は思っている今でも。
しかしさっきのはちょっと極端すぎる。
古賀:
私は全部録音させていただきましたので、もしそういう風に言われるんだったら全部出させていただきますけれども、
古舘:いや、こちらもそりゃ出させていただくっていうことになっちゃいます、古賀さん。
古賀:いや、いいですよ。
古舘:だから、ちょっとじゃあそれは置いて、
古賀:はい
古舘:
これは私は違うと思っていますが、
じゃあ、イエメンのお話、アメリカの方に行かせていただけますか。
古賀:
それで、非常に複雑な状況にあるんですけれども、今になって大騒ぎしていますけれども、
これは火薬庫みたいなもので、ずーっと前からそうだったんですね。
で、フウシ派っていうのは、今言った通りイランの支援を受けているので、イエメンがフウシ派に支配されちゃったら困ると。
で、サウジが困るとアメリカも困ると。
その前提はですね、アメリカから見るとサウジが正義なんですね。
で、サウジアラビアというのは普通に見ると全く民主的な国ではなくて、
人権侵害というのは国際的にも問題だし、ヨーロッパでも非常に大きな問題になっているわけですけれども、
もしシリアだったらアメリカはものすごい勢いで非難をするでしょう。
でも、サウジアラビアだったら非難をしないんです。
なぜかというと、アメリカの石油利権をしっかりと守ってくれるのがサウジアラビアだから。
ということは、アメリカの正義=サウジアラビアの正義。
「サウジはアメリカの味方だしアメリカはサウジの味方だ」ということを単純に思っていて、
「アメリカの正義は日本の正義だ」というのが安倍さんたちの考え方ですよね。
そしたら「サウジを応援するのが正義なんだ」と短絡的にいっちゃう可能性があるんですけれども、
これはもう、今言ったようにアメリカの正義というのは非常にダブルスタンダードになっているので、
正義というのはわからないんですよ。
だからそういう前提で、日本は何をするべきなのかということを一歩引いて考えていかなくてはならないと。決して短絡的に、アメリカとサウジが一体なんだから日本もそこと一体でサウジを応援しなければいけないというような単純な考え方は取っていただきたくない。
ま、今の所は慎重な対応になっていると思いますけれども、ぜひそういう風にしていただきたいというふうに思います。
古舘:かなり入り組んで複雑に揺れ動いた情勢を冷静に見なくてはいけないということですね。
古賀:はい。
高村氏訪米 安保法制を説明
”国会を延長しても成立”
古舘:
今日、今お届けしている古賀さん、
国会の流れも含めて、国会全体でもいいんですけれどもどんな風にご覧になりますか?
古賀:
そうですね、今日本の外交とか安全保障が根本から変わろうとしていますよね。
そういう中で、中身がよくわからない、法案も出てきていませんし。
国民とか国会でちゃんとした議論が行われていないという状況で、
もうどんどんアメリカとの間では先に進めてしまおうと、
アメリカに安倍さんが行って約束しちゃおうというような、
この動きというのはよく考えてみたらとんでもないことだと思うんですね。
なぜか国会では大きな騒ぎになっていないし、
マスコミもですね、「それは大変だ」ということになっていないというのは、
本当にこれはどういうことなのかというのは、非常に私はおかしいなと思っているんです。
で、一方で国会は戦争するとかしないとかそれだけやっているわけじゃなくてですね、
今度の国会というのは、安倍さんは「改革断行国会」というふうに名前をつけたんですね。
もう「改革するぞ」と。
でもはっきり言って、今のところ大きな「岩盤規制にメスを入れます」なんていう話は出てきてないわけですね。
農業で言えば農協改革。
最初の頃そんなことを言っていましたけど、
結局統一地方選で地域農協にメスを入れられないということで、竜頭蛇尾になっちゃいましたし、
それから医療改革を見ていてもですね、チマチマしたことはやるんですけど、大きな変更はできないと。
電力改革に至っては自然エネルギーを抑制して原発推進に行こうという、
「ほとんど原子力村の言いなりじゃないか」という風に今見えるんです。
一方でじゃあ安倍さんは何もやっていないのか?というと
そうじゃなくて一生懸命やっていることもあるんですね。
それはですね、
安倍さんが目指している国というのが社会というのがあるんですけど、
一つは原発輸出大国
世界中に原発を売り歩いています。
成果もかなり出てきている。
それから武器輸出大国
これも去年の4月に武器輸出三原則をなくしてですね、武器の輸出をどんどんしようと。
これも驚くほど進展してきています。やや驚きなんですけれども。
そしてギャンブル大国。
これは何か?っていうとカジノ法案ですね。
全国会で反対が強くて廃案になったんですけれども、それでも依然として自民党を中心にこれを進めようと。
こういうのを見たときにパット思いついたのは
今年の政府方針演説で安倍さんが、
「列強を目指していた、あの明治時代の、あの日本人て素晴らしいな」というふうに礼賛をしました。
「列強」という言葉を使ったので本当に私は驚きましたけれど、
列強(れっきょう、英語: great power, major power)
単に大国や強国とも呼ばれ、世界規模の影響力を持つ国家である。
列強は経済的、軍事的、外交的、文化的な力を持ち、しばしば他の小国の行動に影響を与える。
安倍さんの側近と話をしたときに「あれは完全なミスだった」とお認めになっていましたけれども、
この安倍さんが言う「美しい国」というのはどういうことなのかな?と一方で思うんですが、
私はこういうことは狙っちゃいかないなと思っているんですね。
じゃあどういうことを目指していったらいいのか?
これはもちろん私の考え方ですけど、多くの日本人と共通しているんじゃないかと思うんですが。
原発大国じゃなくて自然エネルギー大国だと。
あるいは武器輸出大国じゃなくて平和大国だ。
ギャンブル大国なんかやめて文化大国だと。
こういう国を目指して欲しいなという風に思うんですよ。
ま、安倍さんが目指しているような国と、「そうじゃない」という人たちのですね、ギャップがあるんじゃないかということで、私がもう一度申し上げたいのは、
「やっぱり安倍さんと我は考え方が違うよ」と。
それは「I am not ABE」ということで、前も申し上げたんですけれども、それはものすごい批判を受けました。
今日もですね、さっきああいうやり取りがありましたけれども、
やっぱり我々は「批判されたから言っちゃいけない」というふうになっちゃいけないので、
そういう意味ではですね、ま、ちょっとテレビ朝日には作ってもらうのは非常に申し訳ないと思いましたので自分で作ってきました「I am not ABE」というのをですね。
これは単なる安倍批判じゃないです。
要するに「日本人がどういう生き方をしようか」ということを考える上での一つの材料にしていただきたいなというふうに今一つの考え方を申し上げたと。
それはもちろん批判をしていただいてもいいですし、そういうことをみんなで議論していただきたいなというふうに思っていましたので、
まぁこれはもちろん官邸の方からまたいろんな批判がくるかもしれませんけれども、
あんまり陰で僕は言わないで欲しいなと思っているので、ぜひ直接、菅官房長官でも、ご覧になっていると思いますから、私のところにどんどん文句を言ってきていただきたいなと思います。
古舘:
古賀さんのいろんなこういうお考えというところには共鳴する部分も多々あるんですが、
一方で「はっきり申し上げておきたいな」という一点はですね、
古賀:はい
古舘:
マスコミの至らなさ不甲斐なさももちろん認めるところもありますが、
例えば私が担当させていただいているこの番組で言えば
古賀:はい
古舘:この前も数日前に原発のですね、川内原発に関する地震動に関するあの不安の指摘。
古賀:素晴らしい、素晴らしいですね。見せていただきました。
古舘:あるいは311の4年目の際には核のゴミが全く行き場がない問題
古賀:そうですよね。
古舘:
批判するべきところ。
それからあと沖縄の辺野古の問題ですね。こういうところも国部一帯でのああいうアメリカでの海兵隊の思惑もあると。
古賀:そうですね、それは昨日私もツイートしたんですよ。
古舘:そういうこともやらせていただいているんです。
古賀:
こういう立派なビデオを作っていますよ、と。
あそこのサイトに行って特集というところをクリックしてください。
あれを是非見てくださいって言ったんですね。
言ったんじゃなくて、ツイートしたんです。
もうすごく反響もありました。
で、「あれを作っていたプロデューサーが今度更迭される」というのも事実です。
古舘:
「更迭ではない」と思いますよ。
私は人事のことはわかりませんが、あのー、
古賀:いや、人事のことを、
古舘:いや人事異動を更迭っていうのは、これやめましょ、古賀さん。
古賀:それはやめましょうそれはやめましょう。
古舘:これは見ている人がわからなくなっちゃうと思うんで。
古賀:
それはやめましょう。
だから僕はそんなことは言いたくないので。
今安倍政権の中でどんな動きが進んでいるのかな、と。
古舘:すみません、ちょっとごめんなさい、時間がちょっと、
古賀:だからそんなこと言わないで欲しかったんですよね、もう。
古舘:いやだからちょっとこれは、
古賀:ただ言わせていただければ、最後に。
古舘:じゃはいはい。
古賀;
これを是非、ま、古舘さんにお贈りしたいんですけど、マハトマ・ガンジーの言葉です。
あなたのすることのほとんどは
無意味であるが
それでもしなくてはならない
そうしたことをするのは
世界を変えるためではなく
世界によって自分が
変えられないようにするためである
つまり、圧力や自粛に慣れていってですね、
何もしない、一人でやってもしょうがない、ただ叩かれるだけだ、ということでやっていないと、
知らないうちに自分が変わってしまって本当に大きな問題が起きているのに気がつかないということがあるんですよと。
これは私もすごく自分に言い聞かせて今生きているんですけれども、
これはみんなが考えていただきたいことだなというふうに思っています。
いろいろね、ちょっと申し訳ない。
いろんな口論みたいなことになっちゃって申し訳なかったんですが、
私が言いたかったのは、やっぱりみんなが言いたいことをそのまま言おうと。
自然に言おうと。
もちろん違う意見の方は違う意見をどんどん言っていただいていいし、
古舘さんだって、私の考えがおかしいと思えばどんどん「おかしい」と言っていただいて、
何の問題もないですけれども、
何か言ったことに関して裏でなんか圧力をかけたり、官邸から電話をかけてなんだかんだ言ったりとかですね、
そういうことは止めていただきたいというふうに思っただけです、はい。
古舘:それでは、いったんコマーシャルを挟みます。
エンディング
古舘:
それから今日番組の中でですね、隣の古賀さんと私とのトークの中で、ニュースと直接関係のない話も出ました。
もちろん古賀さん自身のお考えというものは尊重し続けるつもりでございますが、
私としては一部、一部にですね、承服できない点もございました。
とにかく来週以降もですね、この番組は、そして私は真剣に真摯にニュースに向き合っていきたいと考えております。
これに関しては一切揺らがないつもりで真剣に皆様方と向き合っていきたいと思っております。
古賀さんこれだけは言わせていただきました。(古賀さんの方を見るが、画面は古舘さん一人のアップのまま)
もう時間がなくて申し訳ありません。
冒頭に私がしゃべってしまいました。
また来週以降お目にかかりたいと思っております、ありがとうございました。
〜岩上安身氏の番組終了直後の古賀茂明氏直撃インタビュー ↓ に続く〜
「官邸に抗議するというのが今日の全体の目的なんです」
古賀茂明氏報ステ終了直後の直撃インタビュー3/27岩上安身氏(文字起こし)
これこそ作り物ではない本当の報道番組だったと私は思います。
報道ステーションは古舘さんがおっしゃっているように、キー局の中では貴重な内容を報じてくれる大切で貴重な番組です。そのような番組だったからこそ、古賀茂明さんがコメンテーターとして呼ばれていたのだと思います。そのテレビ朝日の内部が微妙に変化してきているのだと思います。確か以前は古賀さんは木曜日にはテレビ朝日の昼の番組にも出演されていたと思います。それが、10月の番組改編以降出演されなくなっていました。
古賀さんが勇気を出して事実を話してくださったことは、メディアが安倍政権に支配されてきているという事実を気がついていない人々の一部には知らせることができたのではないかと思います。
そして私は、古賀さんは命をかけて発言してくださっているんだと思い、一人でも多くの人々に古賀さんの言葉を伝えたいと思いました。
現場のスタッフは、上からの圧力でとても大変な状態になっているのだと思います。
けれど、最後に古賀さんがおっしゃったガンジーの言葉。
あなたのすることのほとんどは無意味であるが それでもしなくてはならない
そうしたことをするのは 世界を変えるためではなく
世界によって自分が 変えられないようにするためである
圧力や自粛に慣れていって、何もしない、一人でやってもしょうがない、ただ叩かれるだけだ、ということでやっていないと、知らないうちに自分が変わってしまって本当に大きな問題が起きているのに気がつかない
「知らないうちに自分が変わってしまう」って、とても恐ろしいことだと思いました。
テレビ朝日の偉い人たちが安倍に取り込まれてしまっている中、
メディアが国民に本当に伝えていかなければならないことを報道しにくい環境に徐々になりつつあると思いますが、古舘さんも、そんな中で私たちのために揺るぎのない姿勢を、できる限り貫いていっていただきたいと私はこの日の報道ステーションを見ていて思いました。
だけど、プロデューサーもいなくなってしまう中で、古舘さんや弱い立場のスタッフだけでどこまで抵抗していくことができるのか?
できないんじゃないか。
少しずつ変わっていってしまうんじゃないかと、ものすごく心配になります。
このようにして一つ一つの番組やメディアが、いつの間にか安倍政権にどんどん取り込まれていくことがとても怖いです。
報道局長「4月以降は絶対に出すな」2/25日本外国特派員協会会見 古賀茂明氏 & 1/23「I am not ABE」(完全文字起こし)
「大竹まこと ゴールデンラジオ」 2014/9/12 オープニング
出演:児玉龍彦教授 室井佑月 太田英明アナウンサー (大竹まこと氏は遅めの夏休み中)
室井:
今日は東京大学アイソトープ総合研究センターセンター長児玉龍彦さんをお迎えしております。
先生、アイソトープってなんですか?
児玉:
アイソトープっていうのは、
いろんな物質の中で質量というのが違って、放射線や何かを発したりするものがあるんですよね。
同じ性質を持っていながら、質量が大きく、質量というかいろんな電化が、ま、電子が多いとか、なんというか状態が、エネルギーが多くて、それを放出していると周りに放射線を出したりするようなそういうものも結構あるんです。
そういうものの人体への影響とかいろんなことを調べているんですね。
太田:
研究していらっしゃる。
そこのセンター長をしていらっしゃるという。
室井:金子勝さんと中高時代の同級生、
児玉:はい。もう中学1年の時に隣に座ってて、
室井:えっ!
児玉:それで金子君は背も大きくて、
太田:体が大きいですもんね。
児玉:顔つきは怖いんですけど、
太田:はい。
児玉:
とにかく立派で、こっちは背も小さくて、
人格もすぐポッと激したり、おっちょこちょいだったりって、対照的だった記憶があります。
太田:
先生も負けず劣らず激するタイプですよ、熱くなるタイプですけどね。
児玉先生は2011年4月27日の衆議院の厚生労働会議に参考人として出席された時の映像が、
Youtubeで100万回以上再生されていて、
「放射線の健康への影響」児玉龍彦氏(内容完全書き出し)衆議院厚生労働委員会7/27
児玉龍彦氏厚生労働省委員会7/27質疑応答まとめ(内容書き出し)
室井:
私だってそのことに関して週刊朝日さんのコラムに書いたもの。
班目さんと児玉先生の言っていることの対比。
太田:
イギリスの科学誌のネイチャーで科学に影響を与えた今年の10人にも選ばれたこともあるということで、
今も南相馬市除染推進委員長、楢葉町除染評価委員長として、
現地での除染活動をやっていらっしゃると。
除染の問題も含めて、子供たちに対する放射線の影響ということを大変当時から心配されていらっしゃいましたよね。
児玉:はい。
太田:今一番懸念されていることっていうのはどんな事ですか?
児玉:
福島の浜通りの、私がやっています南相馬とか浪江とか楢葉っていうところは、もともと地産地消のところなんですよね。
海にはヒラメとかカレイとかマダラとかコウナゴとかシラスとかがいっぱいあるし、
それからお米も美味しいし、
それから、酪農畜産も盛ん。
飯館牛とか、いろんな牛もいるし、
それで柚子だとか果物もいっぱいあると。
それできのことか山菜も美味しいし、という、
本当に日本を代表するような地産地消の海畑山というのが全部揃っている地域だったわけです。
そこが放射線で汚染されてしまったために、
これからいろんな意味で放射線が問…、
東京にいるとほら、
「この程度の線量だったら安全だとか安全じゃない」とか、そういう線引きばっかりやっているけれども、
実際に現地の人達から見ると、
「これを食べていいのか?」「どこに危険があるのか?」
ということがすごく大きい問題になっています。
太田:
今でも福島第一原発の瓦礫とかを処理すると、放射性物質が飛散して、
お米からまた基準値以上の値が出ちゃったりしてますよね。
児玉:
それとともにやっぱりあの、ま、
広島原爆の何十倍というような放射性物質が、実際に福島に撒かれてしまっているわけですね。
それであの、僕が何でですね、一つの基準値を測るのに「意味がない」って言うのか?っていうと、
例えば我々が扱うときにですね、ヨウ素とセシウムっていうのは全然扱い方が違います。
太田:同じ放射性物質でも。
児玉:
セシウムとトリチウムでは全然違います。
ですから、普通の安全基準というのでいくと、一つ一つの放射性物質、アイソトープと我々は呼ぶんですが、
「それを物として対応しないとダメですよ」と。
それで例えばセシウムっていうのでみると、
いったいどこに散ってて、そしてすごく粘土やなんかにくっついていたり、あるいは特定のところに溜まったり、もう流れちゃってて無い所とか、そういうふうにもう、全くたいいつじゃないわけですよ。
「それを一つの線で見るっていうんじゃまずいんじゃないか」っていうことで、
僕らが一番一生懸命やっているのは「いろんな食べ物を全部測れるようにする」っていう事なんですけどね。
ですから国会でも最初に言ったんですが、
「お米をベルトコンベアーみたいなので全部測れるようにしなさい」っていうのを言ったわけですよ。
ところがその当時は、放射線審議会とか原子力安全委員会とか、いろんなところへ行って説明しても、
全然、「そんなのは無理だ」ということをおっしゃるわけですね。
ところが私の専門もアイソトープを扱って、
例えばPETという、ガンを診断するときに使っている、
あれでいくとですね、今までの検知器の100倍以上の検査効率というのをすぐに出せるんで、
それを使った機械を作るというのを進めまして、
その翌年の2012年までにそういう機械の開発を成功させました。
こうした機械が今福島では100台以上使われていて、
だから1000万袋。
30kgの米袋が今、福島では全部測られていますから、
「福島から出ているお米は、日本で一番放射性物質に関しては安全、実は」
ということになっています。
太田:ははははあ
児玉:
だから「安全だ、安全じゃない」という議論をやるよりも、
「セシウムが入っているお米があるか無いか」
それでもう一つ問題は、
東京の人はほら、低いお米だけ食べたら終わりじゃないですか。
僕らはおとといも南相馬に行ってやっているのは違うんですよ。
セシウムが入っちゃっているお米の出た田んぼに対して、土壌改良やなんかをやると。
それで、そこで試験耕作をやって、出来てきたお米を全部測って、それが基準値以下だったら
例えば私どもの東大のセンター研でも、そのお米袋は200袋引き受けて3年間食べます。
太田:美味しく頂くわけですね。
児玉:
だから、今一生懸命、試験耕作をやっている人のお家へ行って、
それで頑張って美味しいお米を作っている人は居るわけです、現地に。
昨日も、おとといお伺いしたのは杉さんっていう、酪農もやってらっしゃって、それでお米も作っている。
そうすると、「ここのお米はすごくいいものができていますよ」という、
田んぼの前で見せてもらっている。
そうしたらこの杉さんの作っているお米だったら、私どもは東京に紹介して、
「東京大学の人にみんな食べさせちゃうから安心して作ってください」と。
要するに、東京でいろんな議論を組んでいると、
「検査値こうすればいいじゃないか」と。
「低いお米を食べればいいじゃないか」と。
だけど電気を使ったのは東京なんで、
だから東京の人は、そしたら今度は安全なお米が出来てきたら、それはもうどんどん食べて応援してあげるから、
復興をやっていくっていうのは簡単じゃないんですよ。
例えば杉さんのところでも酪農もやっていますが、
牛を飼っていると、そばに仲間がいないと、休みの日は仲間がいれば仲間にみてもらえるから休みが取れる。
だけど側に仲間がいなくなっちゃったら、酪農は続かない。
だから一定のグループがあって、助け合って初めて酪農やなんかっていうのは成立するんですよね。
そうすると東京でみて安全であるかどうかっていう議論と、
現地の人たちっていうのが復興へ向かうのにはとてつもない落差があって、
この現地の人を助けるためにいろいろなことを考えないと、役に立たない。
だからお米の検査をまず最初にやってますが、
今一番一生懸命にやっているのは、次はお魚を全部、やっぱり流れ作業で検査できるようにすると。
それで、こういう機械、今度はですね、前の時は、お米の時はBGO検知器というのを使ったんですが、
今度は塩とか温度。
要するに冷たい温度で扱ったり、魚は4度とかマイナス20度、そういうのでいくと、
今度はガーネットという黄色い宝石みたいなものでシンチレーターを作るんですが、
GAGG装置という、そういうのを使った機械で、
今度は福島のヒラメだとかカレイだとかから、全部測るっていう機械の設置を今進めています。
太田:
じゃあ、きめ細かく個別的にやりながら、しかも包括的にやっていくことが地元へのバックアップになる。
それまではちゃんときちっとやらなければいけないというのが児玉先生のお考えなんですね。
児玉:
はい、それで面白いことにですね、
そのお魚の機械っていうのが、今、先月から何に使われるか?っていうとですね、
栃木や茨城なんかの方で、椎茸の原木の検査に使われるんです。
太田:あ、応用できるっていうことですか?
児玉:
椎茸って、一番セシウムを集めちゃって、最後まで大変じゃないか。って言われているんですが、
実は、木から吸うわけですよね。
そしたらきれいな原木で。
それで椎茸やきのこを作るのには原木がすごく大事。
だからいい原木を使わないと、どれでもいいっていう訳じゃないんですよ。
そうするとその木が綺麗かどうかというのを確かめて、
お魚の検査機として今作っている機械は、今もう一方では椎茸の原木の検査に使っている。
だから日本の科学技術というのはすごいもので、
お米の検査機もチェルノブイリ当時のゲルマニウム半導体検知器、
ま、放射線審議会とか原子力安全委員会が「これでやりなさい」と言っている機械の400倍ぐらいのスピードで流れ作業でできるような性能のをどんどん出しています。
お魚の検査機もそう
子供の甲状腺ガン
太田:
そういう食べ物に対する検査がしっかりとできる、できる技術があるということで、
一方で児玉先生が心配されていた、
例えばお子さんの甲状腺の癌の検査とかというのの精度みたいなのは、だいぶ上がっているんですか?
会社によって随分知見が違いますよね。
平気だっていうのを
児玉:
あのー、甲状腺癌というので一つ知っていただきたいのはですね、
世界中ですごく発症頻度が増えています。
太田:うん
児玉:
たとえばお隣の韓国では、5000万人の人口で4万人甲状腺癌の患者がいるっていうふうに、最近の集計ではなっています。
ところがですね、今度今福島でやっている集計では、その韓国の子供の、ま、10倍近い程度の甲状腺癌が見つかっているというふうに、
太田:多いということですね、割合として。
児玉:
いや、その多いというのが、だけれどもそういうふうに増えていって、
検査制度を徹底してやっていて増えているかどうか?というのは非常にこれから難しい問題なんですよ。
僕らはその、なんでですね、こういう、…ま、いろんなあのー、
国会とか内閣府の議論でも、
私といろんなほかの学者とかなり激しい議論をやっていることがいろいろありますが、
私はコレステロールの事をずーっと専門でやってきていまして、
実はコレステロールも疫学論争というのはずーーーっと続いてます。
それで今ですね、疫学論争をやるために検査をやっているわけじゃないんです。
「福島で100人を超える甲状腺癌の子供が出た」っていったらば、
どうやってこれを最良の治療をやるかという議論をもっとやらなくちゃいけない。
太田:そうですよね。
児玉:
今我々は、
ゲノムの解析というのが私の本来のことですが、
甲状腺癌というのはですね、実は世界でもう300例ぐらいゲノムが解析されていて、
その6割の人は全く同じ遺伝子の全く同じところに異変があるということがわかっています。
そうすると、その検査をフルに使って、
治療法も今までみたいに全部取ったり、全部放射線かけたりじゃなしに、
乳がんと同じように保存的治療とか薬の治療とか、
その原因の遺伝子もわかって薬も作られてきていますから、そういうものにしなくちゃいけない。
そういうことがまったく行われていない。
室井:
あの、私がすごく、今回のことでえっ?って思うのが、
自治体の人たちも、お医者さんとか教授みたいな人たちも、
みんな「事故のせいじゃない」みたいなことを言いますよね。
児玉:
いやいや、それを言っているのは政府関係の人やなんかだけであって、
僕らは全く違うことをずーーっと言っている
室井:
普通に考えたら、やっぱりあんなに大きい事故があったんだから、
「事故のせいかもしれない」っていうことも考えながら、
太田:
それを認めないと治療に向けて前進していかないですよね。
前向きになっていかないですよね。
室井:私もそう思う。
児玉:いや、僕はそこはですね、
室井:もちろん、その、
児玉:
ちょっと複雑な問題があって、
いろんな因果関係論というのを言い出すと、もういつでも問題になる。
これは水俣でも四日市でも全部そうです。
因果関係論が解かれるまでにはすごく長い科学的な努力がいる。
室井:でもおかしくないですか、やっぱりああいう大きい事故があって
児玉:
その前に、でもね、まずやらなくちゃいけないのは、
その子供の状態を正確に捉えて、それで最良の治療をやる。
室井:もちろんそうです。
児玉:そうすると、その中でね、本当の原因というのは実は見えてくる。
室井:でも、最初から理由が「そこじゃない」っていうと、なんかやっぱり、
児玉:いや、「そこじゃない」っていうのは言えないんですよね。
太田:
なるほどね。
正確な治療を進めていくことによって因果関係があるかどうかもわかってくるという、
児玉:
正確な原因の検査と治療をやっていく中で、
水俣でも四日市でもイタイイタイ病でも全部そうです。
だからこの歴史に学んで、予防原則と、本当に被災者のために最良のことをやるっていうことが、
まず第1番目に大事ということだと思っています。
太田:じゃあ、「影響がないという決めつけが一番危ない危険なこと」ということですよね?
児玉:はい。
太田:そうですよね。
児玉:
それとともにね、今できるいろんなことをちゃんとやっていって、
子供のためにまず最良の治療をやるということがとっても大事だと思います。
太田:そうですね、はい。
内堀知事、水道水の安全把握 楢葉の浄水場を視察
福島民友ニュース 2015年3月22日
内堀雅雄知事は21日、東京電力福島第1原発事故に伴い、ほぼ全域が避難区域となっている楢葉町の双葉地方水道企業団小山浄水場を視察し、水道水の安全性などについて専門家らと意見を交わした。
浄水場は、同町を流れる木戸川を水源に同町などに水道水を供給している。
町は今春以降の避難指示解除を目指しているが、解除に向けては水道水の安全対策について住民から不安の声も出ており、現状把握を目的に視察した。
内堀知事は、企業団職員や町除染検証委の委員長を務める児玉龍彦東大教授らと意見交換。
児玉教授は「(浄水場では)非常に的確な対応が行われている。(放射性物質の24時間モニタリングなど)監視体制も整い、安全な水が提供できる」と語った。
視察後、内堀知事は報道陣の取材に対し「安全のお墨付きをもらったが、住民には放射線に対する不安もある。データ公表など支援を続けていく」と語った。
【社会】
「農作物の産地選ぶ」3割 汚染可能性で、国環研調べ
東京新聞 2015年3月20日 19時28分
国立環境研究所(茨城県つくば市)は20日、全国の成人を対象にしたライフスタイルに関する調査で「農産物を購入する際に、放射能汚染がありそうな産地を避ける」ことが「いつも」や「多い」と回答した割合が計33・4%となったと発表した。13年2月に実施した前回調査では計36・1%だった。
同研究所は「東日本大震災から4年目になり風化が危惧される中で、放射能汚染などがまだ日常に影響を与えていることが分かる」としている。
調査は同研究所が民間調査会社サーベイリサーチセンター(東京)に委託。昨年10~11月、全国150地点の20~79歳の男女3千人に実施した。
(共同)
たった3割、されど3割
3人に一人は気をつけているということ。
私が想像していたよりも多い。
口に出して言わなくても、注意している人はちゃんといるということ。
何を隠そう、もちろん私もその一人です。
ヨウ素131・ストロンチウム・空間線量など 小出裕章氏インタビューホワイトフード(文字起こし)
福島、2号機も炉心溶融を確認 名古屋大、ミュー粒子使い
47News 2015年3月20日
名古屋大は20日、宇宙から地球に降り注ぐ宇宙線から生じる「ミュー粒子」を利用して東京電力福島第1原発2号機を調べた結果、原子炉内の核燃料が少なくなっており、炉心溶融が裏付けられたと発表した。
東電は19日、ミュー粒子を使って1号機で燃料がほぼ全量溶け落ちたことを確認したと発表したが、2号機での確認は初めて。
名古屋大は、ミュー粒子を観測できる特殊なフィルムを使い、原子炉圧力容器の周辺を透視。2号機と、炉心溶融していない5号機を比較した。
2号機と5号機で2014年4~7月に計5回観測したところ、5号機に比べ、2号機の燃料が少ないことが確認された。
2015/03/20 14:22 【共同通信】
<福島第一原発>1号機の原子炉に核燃料なし
森:
アメリカ政府のDepartment of Energyが出している放射性検査についての関連でご質問させていただきたいと思います。
放射線汚染の地図というのは、実データで出しているものはほとんどなく、
アメリカ政府のデータは結構貴重かなと思っているんですけど、
先生がご覧になって、放射性ヨウ素の汚染地図のデータをご覧になっての感想をお聞かせいただけますでしょうか?
小出:
まずはデータが少ないっていうことですね。
もちろんDOEのデータというのは、森さんがおっしゃったように大変貴重なものです。
日本の政府、あるいは研究機関が福島第一原子力発電所の事故にはほとんどが対応できない。
後手後手になってしまって、事故直後の放射能測定に関しては、
ほとんど何もできないままデータがなかったわけですが、
それに比べれば、さすがに米国のDOEというのは、事故直後から活動を始めてデータを取ったということで、貴重なデータだと思います。
それでもやはり、データが足りなすぎるというのが、…事実です。
Department of Energy
アメリカ合衆国エネルギー省(United States Department of Energy、略称:DOE)は、
アメリカ合衆国のエネルギー保障と核安全保障を担当する官庁である。
その役割は核兵器の製造と管理、原子力技術の開発、エネルギー源の安定確保、
及びこれらに関連した先端技術の開発と多岐にわたる。
森:
甲状腺癌を引き起こす素だと言われているんですけれども、
放射性ヨウ素自体で気をつけなければいけない県というのはどの辺りまでなのか?
小出:
ヨウ素というのは皆さんご承知だと思いますが、
揮発性の高い元素でして、原子力発電所の事故が起きれば、
希ガスと言っている完全にガス状の放射性物質は、もう、ほとんど全部出てきてしまうんですが、
それに次いで大量に出てきた放射性核種です。
で、その次に大量に出てくるのがセシウムと、皆さんもよく聞かれる放射性核種なんですが、
このセシウムよりも、むしろヨウ素の方が大量に環境に出てきたものです。
そしてセシウムに関しては、これは今日までに大量のデータが出てきていますし、
どの程度の範囲まで汚染が広がっているということも、「ほば確定的にわかる」という状態になっています。
ヨウ素の方は、そのセシウムに比べれば、おそらく一桁大量に出たはずなのですが、
一番長い放射性核種のヨウ素、ヨウ素131というのですが、
それでも半減期が8日。
8日経つと半分になってしまう。
また、8日経つとそのまた半分になってしまう、という寿命が短い放射性核種なので、
測定に手間取っているうちにどんどん消えてしまってしまって、
実態がつかめないという状態になっているのです。
ただし、今聞いていただいたように「セシウムに比べて約10倍出た」と思われますので、
セシウムに比べても広範な範囲が、放射性ヨウ素によって汚されたと言っていいだろうと思います。
セシウムに関しては、うーん…そうですね、一言でいうのがとても難しいけれども、
例えば福島第一原子力発電所から、40km、50km離れている所、
方向で言うと北西の方向ですけれども、
福島県の飯舘村と呼ばれている村があった、所までは猛烈な汚染になっていて、
今現在も強制避難区域で飯館村も全村離村になってしまっているわけです。
40km、50km離れている所です。
ではそれでセシウムの汚染が収まったかと言えばもちろんそうではなくて、
福島県の中通り、そして栃木県の北半分、群馬県の北半分、
あるいは茨城県の南部北部、宮城県の南部北部、千葉県の北部、東京と埼玉県の一部というところまでが、
日本の法令を守るのであれば「放射線管理区域にしなければいけない」というほどの汚染を受けたのです。
ですから当然、ヨウ素に関しても事故直後には、
今聞いていただいたように「広範囲の区域で放射線管理区域にしなければならない程の汚染を受けたはずだ」
と思います
日本全体の放射性ヨウ素の汚染マップ ホワイトフード
情報ソース
*USDepartmentofEnergy
http://energy.gov/downloads/us-doennsa-response-2011-fukushima-incident-data-and-documentation
県別の放射性ヨウ素の検出値
東京都
・港区 7,637Bq/kg(2011年3月30日)
・千代田区 5,154Bq/kg(2011年3月30日)
・西多摩郡 1,109Bq/kg(2011年3月30日)
神奈川県 (2011年3月30日ベースで考える)
・横浜市 2,789Bq/kg(2011年3月28日)
・横須賀市B 879Bq/kg(2011年4月10日)
・逗子市 811Bq/kg(2011年3月28日)
・横須賀市A 762Bq/kg(2011年4月6日) 2倍で8日前その2倍で16日前 3.048
・相模原市 220Bq/kg(2011年4月7日) 上と同じでほぼ2倍2倍で計算 880
・三浦市 127Bq/kg(2011年4月7日)
・小田原市A 104Bq/kg(2011年4月7日)
・小田原市B 86Bq/kg(2011年4月7日)
・平塚市 72Bq/kg(2011年4月7日)
千葉県 3月30日
2011年4月7日 香取市 370Bq/kg 1,480
2011年4月7日 野田市 346Bq/kg
2011年4月7日 成田市 263Bq/kg
2011年4月11日 旭市 137Bq/kg
2011年4月7日 山武市 132Bq/kg
2011年4月7日 千葉市 131Bq/kg
2011年4月7日 木更津市 87Bq/kg
2011年4月7日 館山市A 87Bq/kg
2011年4月7日 睦沢市 43Bq/kg
2011年4月7日 館山市B 15Bq/kg
宮城県 3月30日
2011年7月4日 宮城県白石市福岡深谷 1,121Bq/kg 9,183,232
2011年7月4日 宮城県柴田郡柴田町大字入間田 898Bq/kg 7,356,416
2011年5月4日 宮城県名取市下増田 861Bq/kg
2011年7月4日 宮城県伊具郡丸森町金山 806Bq/kg
2011年7月4日 宮城県栗原市一迫真坂 427Bq/kg 3,497,984
2011年7月4日 宮城県黒川郡大和町落合桧和田 358Bq/kg
2011年7月4日 宮城県柴田郡川崎町大字支倉 345Bq/kg
2011年7月4日 宮城県仙台市泉区福岡 252Bq/kg 2,064,384
2011年7月4日 宮城県登米市迫町北方 248Bq/kg
2011年7月4日 宮城県遠田郡美里町牛飼 234Bq/kg
2011年7月4日 宮城県大崎市古川宮沢2 34Bq/kg 278,528
2011年7月4日 宮城県登米市南方町新亀代 220Bq/kg
2011年7月4日 宮城県大崎市鳴子温泉 159Bq/kg
2011年7月4日 宮城県栗原市志波姫新上戸 157Bq/kg 1,286,144
2011年7月4日 宮城県加美郡色麻町王城寺 157Bq/kg
※ピンクの文字と数字は私が書きました
港区の数字がとても大きいと思った。
よく見たら、採取した日付が違う。
ヨウ素131は半減期が8日しかないので、どんどん数字は小さくなる。
7月4日だと、3月30日から99日目になる。
8日で割ると13回半減期を迎えていることになる。
2×2×‥‥13回=8,192倍になる。
でも、3月30日では、爆発してからすでに2回の半減期が過ぎているし、
その後もずーっとで続けていたから、ちっとも正確じゃないけど、
半減期を考慮した数字も計算してみた。
森:
続きましてアメリカ政府のデータで、
ストロンチウムとプルトニウムのデータがあるわけなんですけれども、
福島第一原発事故の影響なのか?
あるいは大気圏内核実験の影響なのか?
どのような見解おを持ちでしょうか?
小出:
ストロンチウム90という放射性物質は、人体に対して大変毒性の高い放射性物質です。
プルトニウムはさらに毒性の高い放射性物質です。
でも、
でも、というかまずですね、
「人類がこれまでに一番被ばくを受けた」という原因は、
福島第一原子力発電所の事故でもない。
チェルノブイリ原子力発電所の事故でもない。
1950年代から60年代にかけて、長い時間にわたって行われた
「大気圏内核実験」というものがばら撒いた放射性物質から被曝を、最大に受けているのです。
考えていただければわかると思いますが、
大気圏内核実験というのは、空中で原爆、水爆を爆発させるわけですから、
「一切遮るものがないまま核分裂生成物が空気中にばらまかれてしまう」ということになるわけです。
ですから、その放射性物質が揮発性であろうが、揮発性がないものであろうが、水に溶けやすかろうが溶けにくかろうが、とにかく全部が出てきてしまうという、そういう汚染の仕方をするのです。
そして人類が大気圏内核実験で受けた汚染のうち、最大の被曝原因というのがストロンチウム90なのです。
ですから大変重要な放射線核種なのですが、
福島第一原子力発電所の事故の後は、
希ガスは
…、全量出た。
ヨウ素も、大量に出た。
そしてセシウムもかなり大量に出たわけですけれども、
ストロンチウム90という放射性物質は揮発性が少ないが故に大気中には出てこなかったのです。
「セシウムに比べると、多分1000分の1ぐらい」だっただろうと思います。
そしてプルトニウムという放射性物質は、さらに揮発性が少ないので、
「ストロンチウムに比べてもさらに1000分の1ぐらいしか出なかった」と、私は思っています。
ですから先ほど聞いていただいたように、
セシウムに関する限りは東北地方関東地方の膨大な地域が、放射線管理区域にしなければいけないほどの汚染を受けてしまったわけですが、
ストロンチウムに関しては、
ほとんど、敷地の中、あるいは、近傍は多分問題だと思いますけれども、
広範囲の汚染というのは多分無かっただろうと思いますし、
ましてやプルトニウムに関しては、広範囲の汚染は福島第一原子力発電所の事故では生じなかったと思っているのです。
そして、森さんが丹念にDOEのデータをまとめて、地図に示してくださったわけですけれども、
少なくてもプルトニウムに関しては、おそらく、日本の数カ所で測定をしているわけですけれども、
それは「大気圏内核実験による影響だろう」と思います。
ストロンチウムも、ほとんどは多分、
ほとんどというか大気圏内による汚染が、日本中というか、世界中に全部に存在しているわけですし、
今回のDOEのデータを見ると、ほとんどは大気圏内核実験の残りというか、その影響だと思います。
ただし、森さんが作ってくれた地図を見ると、
「福島を中心にして何か汚染が高い」のが棒グラフになっているのですが、
高いように、私には見えますし、
ま、それも言ってみれば当然のこと。
ストロンチウム90も事故によって噴き出してきているわけですから、
福島近辺が、大気圏内核実験の汚染の上に上乗せされて見えるようになっているということだと思います。
森:
先生はいつも陸上はストロンチムよりはセシウムというふう以後説明されてて、
ただ、海に流ているものに関しては、セシウムとストロンチムも調べた方が良いかもしれないというご見解をお持ちだと思うんですけれども、
小出:
そうです。
今聞いて頂いたように、ストロンチムという放射性物質は、セシウムに比べると揮発性が少ないので、
大気中に飛び出してきたという量と比べる限りは少なかった。
たぶん1,000分の1ぐらいで済んだわけですけども、
ストロンチムという放射性物質は水に溶けやすいのです。
セシウムも溶けやすいのですけれども、ストロンチムも水に溶けやすい。
そして、原子炉の炉心の中には、ほとんど同量存在しているという、そういうものなのです。
ですから原子炉がすでに溶け落ちてしまって、
その落ちた炉心に、4年間為す術がないまま水をかけて冷やそうとしてきたわけですが、
それが全て放射能の汚染水になっています。
その放射能汚染水の中には「セシウムとストロンチムはほとんど同量の汚染で存在していたはず」だと思います。
ただし、セシウムという放射性物質は、
水に溶けやすいけれども、一部の粘土鉱物に大変選択的に吸着しやすいという性質を持っていまして、
東京電力などは、たとえばゼオライトという粘土鉱物に通すことによって、
セシウムを汚染水の中から捕捉している、捕まえているわけです。
ですから汚染水の中のセシウムは、かなりの部分が除去されています。
しかしストロンチムに関しては、ほとんど今のところ何もやっていないという状態のわけで、
放射能汚染水の中には「セシウムはかなり減っているけどもストロンチムは大量に存在している」
という状態になっているわけです。
その汚染水が毎日のように海に向かって流れ出て行っているわけですから、
海の汚染ということに関する限りは、
今度は陸の汚染とは逆にセシウムではなくストロンチムを注目しなければならいと思います。
森:食べ物に関しては魚の骨とかそういうものに気をつけなければいけないんですか?
小出:
えーっとですね、セシウムという放射性物質が今問題になっているのですけれども、
セシウムというのはアルカリ金属元素類という、そういう一群の元素類に属しているのです。
アルカリ金属という元素の属はですね、属にはカリ、カリウムという元素もあるのですが、
カリというのは人間にとっては絶対に必要な元素でして、
人間の体全部、筋肉組織には全てカリが存在しているという状態なのです。
ですからセシウムをもし人間が摂取するようなことになると、カリと同じような挙動を取りますので、
全身の筋肉組織に分布して全身をくまなく被曝させるという形で被曝をさせるということになるのです。
ストロンチウムは、今度はアルカリ土類金属という、また別の元素類に属していまして、
その中にはカルシウムという元素が属しています。
皆さんカルシウムってご存知だと思いますけど、要するに骨に蓄積するという、そういう元素なのです。
ですから、ストロンチウムを摂取してしまうと、カルシウムと同じような挙動を取りますので、
骨に溜まっていってしまうということになるのです。
ですから魚にしても、ストロンチウムに汚れた海で生きているとすれば、
そのストロンチウムを体の中に取り込んで、骨に中心的に溜まっていくということになります。
ですから、例えば大きな魚を獲ったとして、
「骨は食べない、身だけ食べる」ということにすれば、ストロンチウムの被曝はかなり防ぐことができるわけです。
でも小魚のようなもので、もう丸ごと食べてしまうということになれば、
ストロンチウムをそのまま人間が食べてしまうということになります。
13:24〜https://youtu.be/nS-9xX-u3uE?t=13m24s
森:
モニタリングポストのデータを使ったホワイトフードの空間線量の地図で、
月平均と比較して高くなると色がつくようになっているんですけれども、
どういったケースで月平均より高くなるケースが想定されますでしょうか?
小出:
多分、自然とか環境というのは様々な要因が絡んでいるわけで、
空気中の放射線量というのも、常に変動しています。
例えば、大地というのは、天然の放射性物質がいろいろ入っています。
ウランであるとかトリウムというものも入っているわけですけれども、
そういう大地からは、日常的に放射性物質が、ま、空気中にも染み出している、のです。
特に問題なのは、ラドンというような、完全に気体の放射性物質なんですが、
それが染み出しているんですね。
例えば夜なんかだと、大気が安定しているので、染み出してきたラドンが地表付近に存在しているのです。
昼間になると日射が走ったりして大気がかき回されますと、
染み出してきたラドンが全部に、上空も含めて全部に拡散していく。
つまり「薄まっていく」ということになりますので、
地表付近のラドンをずーっと測定していると、
朝方は高いけれども、日中になると低くなっていって、
また朝方、夜になると高くなるという、こうやって変動しているというのです。
そんなこともありますし、森さんが福島周辺に特に気をつけて測定しているときに変動があるか?というのは、
かなりのものが、私は多分「雪」だと思います。
雪によって、一部は大気中に漂っている放射性物質が落ちてくる、地面を汚すということはあるし、
逆に今度雪というのは、地面からの放射線を遮る遮蔽材になるということになっていますので、
雪が降るかどうかでかなり上がったり下がったりしてしまって、
月平均から外れるというデータは出てくるということはあり得ると思います。
そしてもう一つというのは、森さんがもちろん心配しているように、
福島第一原子力発電所からは今でも放射性物質が噴き出してきているわけですし、
それが風に乗ってあちこちに流れて行っているわけで、
風がどっちの方向に流れているか?ということで、
その場所に置いてある放射線測定器の値が上がったり下がったりすることになっているというわけです。
ですから、かなり多様な要因が絡まっていますので、
その要因をできる限り分離して測定するのを考えるというか、
この日は雪が降っていたのか?とか、
高い値は朝出ていたのか?日中に出ているのか?とか、
そういうことを注意しながら、ま、考えるしかないと思います。
ただいまの空間線量
ホワイトフード
サービス内容
国が全国に設置されたモニタリング・ポストで観測された放射能の空間線量の過去30日間の平均を著しく超える場合に、放射能速報メールを送る仕組みをつくりました。
原子力規制庁が福島県および全国に設置している3,931箇所のモニタリングポストの空間線量数値が、過去30日平均の空間線量と比較して、数値があがった場合、下記のように色分けして表示しております。
10分更新になっております。
赤: 30日平均の2倍の空間線量
黄: 30日平均の1.5倍〜2倍未満の空間線量
橙: 30日平均の1.25倍〜1.5倍未満の空間線量
青: 30日平均で1.5倍未満の空間線量
森:
先生は3月末でご退官予定だと思うんですけれども、
ご退官された後はどのようにお過ごしされる予定でしょうか?
小出:
はい、え…、「仙人になります」と、言っています。
この間も2月27日に、この原子炉実験所の中の私の研究グループがずっとセミナーを続けてきて、
私が定年で退職する前にもう一度喋れと言われまして、しゃべりました。
その会場でも私が話し終えてから質問の時に、「退職したらどうするのか?」という質問が出てきて、
私はその時も「仙人になります」と言って答えました。
定年というのは単なる社会的な制度に過ぎないわけですけれども、
でも一方で、生き物は年老いていくし、いずれ死ぬということも避けられないわけです。
もちろん私も、いずれはどんどん年老いて、いつか死ぬわけであって、
定年というものも「それをきちんと考えておけよ」という一里塚なんだろうなと思いますので、
定年を機に私は少しずつ退いていこうと思っていますし、
これまでもそうでしたが、私しかやらない、私しかできないような活動は担おうとは思いますけれども、
できる限りこれからは退いていく。
ま、仙人になっていくというつもりでいます。
森:
ホワイトフードとのおつきあいがこれで5年目に入ってきたんですけれども、
今までずっと無償で嘱託をなさってきたわけですけれども、
ホワイトフードへの応援メッセージとしてはどのようなものがいただけるでしょうか?
小出:
ありがたく思っています。
残念ながら福島第一原子力発電所の事故は、事実として起きてしまって、
私には時間を元に戻す力がありませんので、
この汚れた世界に生きるしか、もうないのです。
そうなれば何ができるか?といえば、
私はこんな事故を防げなかった大人の責任として、
「せめて子どもの被曝だけは少なくしたい」と思い続けてきましたし、
そのためには、食べ物がどれだけ汚れているということを、知らない限りは手の打ちようがないという状態になっているわけです。
そういう状態で、森さんがホワイトフードという会社を立ち上げて、
多分森さんにとっても難しかっただろうと思いますけれども、
放射能の測定というようなことを始められて、今日まで続けてきてくださって、
どの食べ物がどれだけ汚れているということをかなり厳密に測定して多くの人に知らせるということをやってくださっているわけですから、
私から見ると大変ありがたいと思っています。
森:
ありがとうございます。
最後に、ホワイトフードの動画をご覧になっているのは小さいお子さんをお持ちのお母さんが多いんですけれども、
最後にお母さんがたに対してアドバイスをいただけますか。
小出:
今聞いていただいた通りです。
残念ながらもう事故は起きてしまったし、あらゆるものが放射能で汚れています。
その事実から逃れることができないのですから、
あとはその事実の中で、子供たちをどうやって放射能の汚染から守れるのか?っということしか、私たちの選択は残されていないのです。
子供というのは、毎日見ていても面白いほどに成長していく生き物なのであって、
それだけ細胞分裂を活発にやっているわけです。
そうなると、放射線で傷を受けた細胞がどんどん細胞分裂で拡大していくということになりますので、
「被曝に大変敏感」です。
平均的な人間、ま、30歳ぐらいの人に比べても、
赤ん坊は4倍も5倍も被曝に敏感ですし、
私のような年寄りから比べれば、何十倍、あるいは何百倍というほど被曝に敏感なのです。
ですから、一律に被曝の限度を決めるなんていうこと自身が、まずは本当は間違えているのであって、
子供に関しては、何としても被曝を少しでも少なくするということをやるべきだと思います。
それができるのは、もちろん親というか、大人になるわけですから、
それぞれの方が注意を払って、子供を被ばくから守る。
自分の子供だけ、というのではなくて、
むしろ地域全体、あるいは国全体、あるいは世界全体の子供を被ばくから守る、というように、
私は考えて欲しいと思います。
そこまで行くのは、大変なことですけれども、
でも、一歩一歩行くしかないわけですから、
ホワイトフードが出しているデータを見ながら、
せめて、まずは自分の周りにいる子供たちを、
そしてそれの次には地域の子供達、学校であるとか保育所の単位で子供たちを守っていくというような運動を広げて欲しいと思います。
【初回購入者限定】【天然物】【送料無料(沖縄・離島は除く)】【産地厳選】【ストロンチウム... |
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透視調査で「原子炉に核燃料なし」 福島第一原発
NHK福島 3月19日 20時58分
福島原発1号機原子炉に”核燃料なし”。素粒子ミュ... 投稿者 kotetsu1111
動画文字起こし
東京電力福島第一原発の廃炉作業にとって重要な調査結果が発表されました。
先月から行われていた、溶け落ちた核燃料を探す調査で、
1号機の原子炉の中に核燃料が見あたらないことがわかりました。
ほとんどの核燃料が原子炉の底を突き抜け、格納容器に落下している可能性が強まり、
廃炉の厳しい現実を改めて示す結果となっています。
福島第一原発の事故では、三つの原子炉にメルトダウンが起き、
廃炉を進めるためには、溶け落ちた核燃料がどこにあるかを突き止め、取り出す必要があります。
しかし、現場は極めて高い放射線量に阻まれ、
4年経った今も燃料がどこにあるのかわかっておらず、
東京電力などが様々方法を使って、場所を特定する作業を進めています。
このうち、高エネルギー加速器研究機構などのグループは、先月から様々な物質を通り抜ける性質がある、「ミューオン」と呼ばれる素粒子を捉える特殊な装置を1号機に設置して、レントゲン検査のように原子炉建屋を透視し作業を進めてきました。
その結果使用済み燃料プールにある核燃料は確認できましたが、
原子炉の中には核燃料が見当たらないことがわかりました。
建屋の構造などがわかるCGと合成した画像です。
黒い背景の中央に白い円筒状に写っているのが格納容器。
その中にうっすらとカプセルのように見えるのが原子炉です。
核燃料があればその部分が黒っぽく写ります。
格納容器右側の燃料プールは核燃料があるため黒く写っていますが、
原子炉やその周辺は白いままで、中に核燃料がないということを示しているといいます。
1号機ではコンピューターによる趣味レーションでも、
ほとんどの核燃料が原子炉の底を突き抜け、
その外側にある格納容器に溶け落ちている可能性が高いとみられており、
今回の調査結果でもその推定を裏付けた形になりました。
原子炉から溶け落ちた核燃料が多いほど取り出しが難しくなるだけに、
廃炉の厳しい現実を改めて示す形になっています。
今回の結果について調査を行った高エネルギー加速器研究機構の高崎史彦名誉教授は次のように話しています。
建物の外から見てですね、建物の中が綺麗に、
ま、キレイかどうかはあれですけど、
きちんと見えたというのはですね、
それはそれなりの意味のあることだと思います。
溶け落ちて圧力容器の底まで落ちちゃったと。
今後の廃炉の作業の助けになればなと思ってますけど。
<2.廃炉への道>
「今更『ミュー粒子でどこにあるか?』なんて、そんな議論をしている暇すら本当は無いのです」
小出裕章氏3/13報道するラジオ(文字起こし)参考あり
パーソナリティ:吉田照美
アシスタント:室照美
サルバトラー:パトリック ハーラン(パックン)
文字起こし部分のYoutube〜https://youtu.be/_iy498HIqTY?t=16m40s
パックン:
メインのニュースは原発の廃炉の動きですね。
これ、廃炉はもちろん僕は大賛成なんですけど、
去年の12月の経産省の発表した報告書を見ると、
「廃炉を進めましょう、円滑にやりましょう」と言っています。
その精神に沿っているんだけど、「新しいのも作りましょう」みたいなことを言ってましたよね。
吉田:そうなんだよな〜。
パックン:結局この先はどうするつもりなのか?
吉田:
本当。
だって色々他のエネルギーとか、
石炭とか石油と比べたって、ウランはさ、早く無くなっちゃうんだよ。
パックン:そうなんです。
吉田:
そしたらおかしくない?今の考え方。
ね、石油とか石炭の方が長持ちするんだからさ。
ウランのが短いんだったら、しかも危険度が高いって言うんだったら、
もう一回考え直したほうがいいんじゃないか、って思うんだけどね。
パックン:
っていうか、あの〜。ま、どうせ乗り換えるなら、
原発事故があってからまだ4年ですよ。
しかもまだ記憶に新しいですよ。
吉田:終わってないんだもの。
パックン:終わってない。片付けできてないし、動いているし。
吉田:
収束がいつになるかもわからない状況でさ、
なんでそんなに前のめりになれるのかが俺にはわからない。
パックン:
そうなんです。
例えば代替エネルギーは、「初期コストが高い」と、結構懸念されますけど、
一回導入したら、それは永遠に使えるものですよ。
永遠に電気料金から取れるものなので、
少しずつ、ま、ちょっと消費者の皆さんの負担になるんですけど、
ちょっと上げて、それを100年200年、1000年規模で返すと見れば、
その初期コストは大したことないと。
吉田:そう思うんだよね。
パックン:
なんか、乗り換える方向が古い原子力発電所から新しいのに乗り換えるんじゃなくて、
もっと代替エネルギーに風力とか水力とかそっちの方に出していったほうがいい。
吉田:
アメリカだって原発はもう切り替えてるんでしょ?
原発じゃないんでしょ?もう。
パックン:減らしてますよね。
吉田:
ね。
それなのになんで日本はさ、「減らそう」どころかまた「どんどんやろう」っていう動きがよくわかんない。
パックン:
その答えは簡単ですけど、
アメリカの場合はフラッキング法で大量の石油がとれるようになったからでもあるんです。
だから代替エネルギーにも力を入れているんですけど、
今は本当に天然ガスとフラッキングによるシェールオイルガスブームのおかげで、
原子力からは卒業できそうです。
吉田:そうだよね。
パックン:
でも、心配は心配ですよ、どっちも。
唯一みんなが「いいね」って言えるのは代替エネルギー
吉田:
そう思うよ。
だって国民全体にアンケートを取ればさ、もう、そうだと思うからね。
パックン:
そうなんですよ。
これにおいても政府はなんか、民意に沿ってじゃなくて、民意に反して動いている
吉田:動いているっていうのが理解できないし。
室:やっぱり海外に売りたいから、ここで動かし続けなきゃいけないっていうんじゃないですか?
吉田:海外で事故があったら日本がいろいろ費用をね、大損害を日本が持つんでしょ?これ。
パックン:え、
吉田:そういう話らしよ。
パックン:そうなんですか?
吉田:そういうふうに伝わってるよ。
パックン:向こうの事故の保険は日本が負担するんですか?
吉田:「日本が」っていうことだよ。
パックン:うっわ〜っ!
吉田:
そんな馬鹿な話し無いと思うけどね。
俺は「待てば廃炉の日和あり」を信じたいね。
関電と日本原電 廃炉を決定・届け出
NHK 2015年3月17日 18時59分
関電と日本原電 廃炉を決定・届け出
関西電力と日本原子力発電は、運転開始から40年以上たつ老朽化した3基の原発の廃炉を17日開いた取締役会で正式に決定し、経済産業大臣に届け出ました。原発事故後に福島第一原子力発電所以外で原発の廃炉が決まるのはこれが初めてとなります。
このうち関西電力は、17日午前に開いた取締役会で福井県にある美浜原発1号機と2号機の廃炉を正式に決定しました。
そして八木誠社長が、福井県庁を訪れて西川知事に対し、廃炉を判断した理由について「安全対策にかかる費用や運転ができる期間などを総合的に判断した結果、廃炉とすることに決めた」と説明しました。
日本原子力発電も、同じく福井県にある敦賀原発1号機の廃炉を17日の取締役会で正式に決定し、濱田康男社長が福井県庁を訪れ、西川知事に報告しました。
両社は、電気事業法に基づき経済産業大臣に廃炉を届け出て、3基の原発は来月27日付けで法的に廃炉となる予定です。
4年前に起きた原発事故のあとに福島第一原発以外で原発の廃炉が決まるのは、これが初めてとなります。
また、▽九州電力は玄海原発1号機を、▽中国電力は島根原発1号機を廃炉にすることを、18日開く取締役会でそれぞれ決めることにしています。
原発を再稼働させる場合には安全対策に多額の費用がかかりますが、各社は、廃炉を決定する5基の原発の発電規模が比較的小さいことから、多額の費用をかけて運転を継続しても経営上の利点は少ないと考えているものとみられます。NHK動画文字起こし
原子力発電の重要な節目となる決定です。
関西電力美浜原発の1号機と2号機。
それに、日本原子力発電の敦賀原発1号機。
運転再開から40年以上が経つ3基の原発の廃炉が正式に決まりました。
老朽化した原発が選別される時代に。
ただその先には不透明な部分もあります。
廃炉が決まった3基の原発がある福井県。
夕方日本原電の濱田康男社長が県庁を訪れ、西川知事に敦賀原発1号機の廃炉を報告しました。
日本原電 濱田社長:
本日、運転停止することを取締役会で決定し、電気事業法に基づく廃止の届け出を行うことにいたしました。
これに対し福井県の西川知事は、
廃炉工程の全体の流れをですね、明確にしていただいて、
えー、地域の理解を深めてほしい。
福井県の美浜町役場には関西電力の副社長が訪れ、
町長に、美浜原発の1号機と2号機の廃炉を伝えました。
関西電力 豊松副社長:
廃止ということにつきましては、私共についても断腸の思いでございます。
美浜町 山口町長:
継続的な雇用の確保は、これはあのー、おーー、最も重要なことでございますんで、
最大限の努力を、おーー、お願い申し上げたい。
日本政府は放射能から住民のいのちを守らない
矢ヶ崎克馬(琉球大学名誉教授)より
4.汚染に関するもう一つの重大な日本政府の過失
もう一つ日本の汚染表示には重大な誤りがあります。
日本政府の空間線量率を年間被曝線量に換算する係数が 2 倍以上大きなものになっています。
年間 1mSv は、空間線量率(時間当たり)から求めるときには単純に 1 年間の時間を掛けて 1mSvになる 0.114μSv/h が相当します。
ところが日本政府は追加被曝量(自然放射能に加えて原発事故で追加された量)の計算として 0.23μSv/h を年間 1mSv に対応させています(これは自然バックグラウンドとして 0.04μSv/h、原子炉から放出された放射性物質で年間 1mSv に相当する 0.19μSv/h)。
原子炉から放出された追加放射線量を自然放射線量と分離するためとしているようですが、全く誤った係数を使用し、実際の年間被曝線量を半分以下の年間量に計算させています (平成 23年 12 月 19 日放射性物質汚染対処特措法に基づく汚染廃棄物対策地域、除染特別地域及び汚染状況重点調査地域の指定について(お知らせ)による) 。
Fig3 省略
この値を使うと年間被曝量は真値の 60%しか示されません。
例えば、ある場所で測られた空間線量の実測値が 1.50µSv/h であり、自然放射能が 0.04µSv/h, であるとすると
(1)正しい計算:
(1.50 – 0.04)x24x365 = 12.8 mSv/y または, (1.50 - 0.04)/0.114 (inmSv/y) = 12.8 mSv/y, 此処で 0.114μSv/h が 1 mSv/y に対応しています。
(2) 政府の指導に従った正しくない計算:
(1.50 - 0.04)/0.19 (in mSv/y) = 7.7 mSv/y. (これは上記の 60% でしかありません),
此処では 0.19μSv/h が 1 mSv/y に対応するとされています。
モニタリングポストで被曝線量を半分にしたうえに、年間被曝量を計算する係数を不正に大きな値を用い、正規量の 60%しか計量しないようにしているのです。
さらに、チェルノブイリ周辺国では、土地汚染を文字どおりの環境量(24 時間屋外にいたとしての被曝線量)として確認し、その土地汚染レベルを住民保護基準にしています。
そのうえで、屋内の線量も幅広く実測して、土地汚染量と屋内線量の両者を明示しています。
住民の実質的被曝線量を生活時間から時間に比例させて計算し、足し合わせることによって、個々人の被曝線量を計算して、医学的な評価の被曝線量とし得ています。
この実質的被曝線量は「生活量」等と表現できます。
日本政府は環境量としての汚染量を明示せず、いきなり生活量としての実質的被曝線量だけを計算するようにしていて、これも汚染環境の著しい過少評価に直結しています。
このような放射能汚染状況を過少評価させるシステムを稼働させていることは住民の健康被害を増幅させるもので、直ちに、ありのままの汚染を評価するようにしなければなりません。
東京都環境局
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠
国(環境省)が示している毎時0.23マイクロシーベルト(μSv)の算出根拠について
環境省では、放射性物質汚染対処特措法に基づく汚染状況重点調査地域の指定や、除染実施計画を策定する地域の要件を、毎時0.23マイクロシーベルト(μSv)以上の地域であることとしました(測定位置は地上50cm~1m)。この数値は、追加被ばく線量年間1ミリシーベルト(mSv)を、一時間あたりの放射線量に換算し、自然放射線量分を加えて算出されています。 (詳しい計算は※の通り)
これは、放射性物質が面的に存在し、一年を同じような放射線量の場所で過ごすことを想定した地域の面的な汚染を判断していくための要件です。局所的に限定された地点での汚染については、滞在時間が短いと考えられるため、必ずしも、この要件が適用されるものではありません。
※線量の換算について
追加被ばく線量年間1ミリシーベルト(mSv)を、一時間当たりに換算すると、毎時0.19マイクロシーベルト(μSv)と考えられます。(1日のうち屋外に8時間、屋内(遮へい効果(0.4 倍)のある木造家屋)に16 時間滞在するという生活パターンを仮定)
毎時0.19マイクロシーベルト(μSv) × (8時間 + 0.4 × 16 時間) × 365 日= 年間1ミリシーベルト(mSv)
測定器で測定される放射線には、事故由来の放射性物質による放射線に加え、大地からの放射線(毎時0.04マイクロシーベルト(μSv))が含まれます。このため、測定器による測定値としては、
0.19 (事故由来分)+0.04 (自然放射線分)=毎時0.23マイクロシーベルト(μSv)
である場合、年間の追加被ばく線量が1ミリシーベルト(mSv)になります。
詳細はこちら
追加被ばく線量年間1ミリシーベルトの考え方(環境省)
追加被ばく線量年間1ミリシーベルトの考え方(環境省)
参考資料
平成 23 年 10 月 10 日災害廃棄物安全評価検討会・環境回復検討会 第1回合同検討会 資料(別添2)
追加被ばく線量年間1ミリシーベルトの考え方
追加被ばく線量は、空間線量率の測定により確認することができ、追加被ばく線量年間1ミリシーベルトは、一時間当たりの空間線量率(航空機モニタリング等の NaI シンチレーション式サーベイメータによる)に換算すると、毎時 0.23 マイクロシーベルトにあたる。
その考え方は、以下のとおり。
追加被ばく線量の考え方
① 事故とは関係なく、自然界の放射線が元々存在し、大地からの放射線は毎時 0.04 マイクロシーベルト、宇宙からの放射線は毎時 0.03 マイクロシーベルトである。
※大地からの放射線、宇宙からの放射線はそれぞれ年間 0.38 ミリシーベルト、年間 0.29ミリシーベルト(文部科学省「学校において受ける線量の計算方法について」(平成23 年 8 月 26 日))であり、これを一時間当たりに換算(24 時間 ×365 日で割る)
した数値
② 追加被ばく線量年間1ミリシーベルトを、一時間当たりに換算すると、毎時 0.19 マイクロシーベルトと考えられる。(1日のうち屋外に8時間、屋内(遮へい効果(0.4 倍)のある木造家屋)に 16 時間滞在するという生活パターンを仮定)
※毎時 0.19 マイクロシーベルト × (8時間 + 0.4 × 16 時間) × 365 日= 年間1ミリシーベルト
③ 航空機モニタリング等の NaI シンチレーション式サーベイメータによる空間線量率の測定では、事故による追加被ばく線量に加え、自然界からの放射線のうち、大地からの放射線分が測定されるため、
0.19 + 0.04 = 毎時 0.23 マイクロシーベルトが、追加被ばく線量年間1ミリシーベルトにあたる。
※通常の NaI シンチレーション式サーベイメータでは宇宙からの放射線はほとんど測定されない
※航空機モニタリングに使用する検出器では宇宙からの放射線も検出するが、その分は差し引かれている
本当は年間1mSv=0.114μSv/hだった!
ということは…
平均0.14μSv/hある私が住んでいる東京の端っこって、年間1mSv超になるということ!!!
[ 0.23μSv/h ]=[ 1mSv/y ]の関係
H26.5.29 橋本先生のホームページ
6.
(1)追加線量は、屋内の滞在を考慮し、低減係数 0.4 を用いているが、個人による滞在時間の相違、線源の分布の偏り等、信頼性に課題あり。
・ちなみに、全時間を屋外で過ごすと仮定すると、年間 1mSv(実効線量)は、0.114μSv/h となり、0.19μSv/h の約 0.6 倍低くなる(=全時間を屋外で過ごすと仮定した場合が 1mSv でも、屋内の滞在を考慮すると年間
0.6mSv の被ばくである)。
[8]
・1mSv/(365d/y×24h/d) = 0.114μSv/h
*屋内の滞在を考慮しなくても、1cm 線量当量で 0.19μSv/h は、実効線量で約 1mSv に相当する(=滞在時間の不確定性や信頼性に対して、実効線量で見れば 1mSv を担保している)。
「実際より少ないモニタリングポストの数値」ブログ
福島のモニタリングポストの数値は信頼できない!グリンピースの放射能調査結果
モニタリングポストに人為的操作!?
「郡山・相馬・南相馬30~65%も少なく表示」10/5矢ヶ崎克馬氏(会見内容書き出し・資料)
<質疑応答>モニタリングポストに人為的操作!?
10/5市民と科学者の内部被曝問題研究会(会見内容書き出し)
文科省・やっと認めたモニタリングポストのインチキな数値。
けど「低いのはたった1割、しかもバッテリーのせい」
線量が高くなると校正?自由自在に変更可能なモニタリングポスト
「福岡県のモニタリングポストは高数値を示したので修正」東京は?
東日本大震災4年~福島と原発のいま
21:19〜https://youtu.be/5GXzqghUwIY?t=21m19s
核のゴミ
水野:
小出さん、次は「核のゴミ」について伺いたいんですけれども、
原発再稼働への動きが進められている中で、
科学者の団体である日本学術会議というところが発表したものがあります。
それは「再稼働の条件」として、
「原発から出る核のゴミの対策を明確にしなさい」という提言なんですね。
これは具体的には「50年間の乾式貯蔵」というのを提案していると言うんです。
これはどう評価なさいます?
小出:
日本学術会議というのは、「学者の国会」と呼ばれるように、
学者の中の本当に偉い人たちが会員になって作っている団体なのです。
その団体がようやくにして、これまでの日本がやってきたやり方。
というのは、原子力発電所から出てきたゴミを「
地下深いところに埋め捨てにしてしまえ」というのが日本のこれまでの方針だったのですけれども、
「そんなものはダメだ」と言って、最近になってようやく提言を出してくれるようになったのです。
私は今水野さんが言ってくださったように、
「乾式貯蔵でやるしかない」と、もうずーーーっと昔から言ってきた人間なのです。
「埋め捨て」にするなんていうことをやってはいけない。
「埋め捨て」にしたところで100万年間そこにじっとしていてくれなければいけないというようなことは、
科学が保障できるようなことではないので、
水野:100万年埋めたままの状態が保証できるか?っていうことですね?
小出:そうです。
水野:「地球は変わる」っていうことです。
小出:
はい。
例えば関西には六甲山という山があります。
標高約900mあるはずですけれども、
あれは100万年前は海の底だったのです。
それほど長い時間のことを言っているわけで、
私たちがわずか何十年間で使った放射能のゴミを100万年も、
後々までじっとしておいてくれと望むこと自身が、まずはおかしいと思いますし、
「そのようなやり方をやってはいけない」と私はずーーっと言ってきました。
で、少なくともそういうやり方がダメなのであれば、
私たちの目の黒い場所で保管を続けるしかないし、
そのやり方というのは「乾式貯蔵しかない」と私は言ってきましたので、
学術会議が、ようやくにしてそこまで言ってくれるようになったということで、
ありがたいとは思いますけれども、なんで今まで学術会議が日本の原子力の暴走を認め続けてきたのか?と。
むしろ私は、…ちょっと文句も言いたいな、と思っています。
平野:その気になれば今は、これはもう実現できるんですか?
小出:
使用済み燃料というのは、かなり膨大な発熱体ですので、
原子炉から取り出した直後はプールで保管するしかありません。
でも、4年とか5年とか経ちますと、崩壊熱と言っている放射能が出す熱が随分減ってくれますので、
金属製のキャスクという、鉛と鋼鉄でできた容器の中に入れて、
いわゆる空冷で冷やすことができるという状態になるのです。
実際に世界でやっていますし、日本の原子力発電所も、
例えば東海第二原子力発電所とかいうところでは、
プールではなくて、金属製のキャスクに入れて、空冷で建屋内で保管をするということを既にやっています。
で、青森県のむつ市には東京電力と日本原子力発電が、中間貯蔵施設という貯蔵施設を作って、
金属製のキャスクで空冷式の保管をしようとして、もうすでにその建屋もできているという、
そういう状態になっていますので、やろうとすれば出来ます。
ただし、私自身はその乾式貯蔵の場所というのをこれまでやってきたように
過疎地に押し付けるということではなくて、「都会に作ってくれ」と私は言っています。
東京電力の本社ビルの地下、あるいは関西電力の本社ビルの地下でもいいわけですから、
そういうところにおいて、都会の人達が自分達の生んだゴミというのをきちっと認識すべきだと思っています。
水野:でも、「50年経ったら安全」というわけじゃない…ですよね。
小出:
もちろん違います。
50年たっても結局やり方がわからないということに多分なると思いますし、
それからまた50年間、なにがしかのやり方を考えるということになると思います。
水野:次のやり方を考えながら走らざるを得ない…
小出:はい
もちろん私は死んでいるし、平野さんも水野さんも死んでしまっているわけですけれども、
「そういうゴミというものを原子力というのは生んでいるんだ」ということを、
皆さんも認識して欲しいと思います。
26:33
水野:
小出先生は今月末で京都大学を退官なさるというふうに伺っておりますけれども、
今後もまた色々教えていただきたいと思いますので、
今後ともどうぞよろしくお願いたします。
小出:はい、ありがとうございました。
水野:京都大学原子炉実験所助教小出裕章さんにうかがいました、ありがとうございました。
ー参考ー
日本学術会議、核ごみ対策提言へ 再稼働条件で明確化要請
長崎新聞 2015年2月17日 18:01
日本学術会議が開いた「核のごみ」の最終処分に関する検討委員会で、政策提言案について議論する今田高俊委員長=17日午後、東京都港区
日本学術会議は17日、原発から出る「核のごみ」の最終処分に関する検討委員会(委員長・今田高俊東工大名誉教授)を開き、原発再稼働の条件として、核のごみ対策の明確化を政府と電力会社に求める政策提言案について議論した。3月にも正式に公表する。
日本学術会議の提言案は、原発の高レベル放射性廃棄物の処分地が決まらないまま再稼働を進める国の姿勢を「将来世代に対する無責任」と批判。原発推進、脱原発など立場にかかわらず、再稼働で生じる廃棄物の抑制や上限設定など「総量管理」を議論すべきだとしている。
核のごみ:日本学術会議が計12項目の政策提言
毎日新聞 2015年02月17日 21時47分
有識者で作る日本学術会議は17日、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の処分のあり方を議論する検討委員会(委員長=今田高俊・東京工業大名誉教授)を開いた。ごみを地中深くに埋める地層処分を将来的に導入することを前提にしつつも、原則50年間、地上施設で暫定的に保管することなどを含む政策提言をまとめた。
提言は計12項目。核のごみの保管・処分は電力会社の責任と明記。電力会社が配電地域ごとに暫定保管施設を少なくとも1カ所設置するように求めた。同時に、原発再稼働や新増設に当たっては、こうした暫定保管施設の確保を前提条件とすることも盛り込んだ。
国民の合意形成を図るため、市民が参加する「核のごみ問題国民会議」の設置も提唱した。今田委員長は記者会見で「再稼働を進めるなら、政府はごみ処分方針について国民に明確なプランを示す必要がある」と述べた。【中西拓司】
京大:反原発の闘いこれからも…小出裕章助教が定年退職へ
毎日新聞 2015年02月19日 15時15分(最終更新 02月19日 16時17分)
小出裕章さん=2014年7月、松井豊撮影
京都大学原子炉実験所=大阪府熊取(くまとり)町=の研究者として、40年以上、原発の危険性を指摘し続けてきた小出裕章(こいで・ひろあき)助教(65)が3月末で定年退職を迎える。市民に分かりやすい語り口で原子力利用に伴うリスクを訴える論客で、東京電力福島第1原発事故以降は週末ごとに全国の市民団体などの求めに応じて講演してきた。今月27日には同僚と始めた自主講座「原子力安全問題ゼミ」で最終講義をする。
◇今月27日「最終ゼミ」
小出さんは1974年、実験所に助手として採用された。もともと「原子力開発に命をかけるつもりだった」という原発推進派だったが、原発が都会に建てられず、過疎地に危険性が押しつけられている現実を知り、一転、反対派に。原発に批判的な実験所の同僚5人と研究グループを作り、市民が参加可能な「安全問題ゼミ」を開いた。活発な反原発の動きが注目され、「熊取の6人組」などと呼ばれた。
福島原発事故以後は、日常業務の傍ら週末などに約230回講演に出かけ、ラジオ番組に約150回出演した。27日午後2時から実験所で開く最終講義は「原子力廃絶の道のり」がテーマという。退職後は長野県に移住する計画を立てている。一方で「福島事故で苦難の底にいる人たちを考えれば、簡単には引き下がれない」と話し、7月末まで講演の予定が入っているという。【大島秀利】
京大の小出助教「原子力は危険」 定年退職前に最終講演
福井新聞(2015年2月28日午後4時09分)
公開勉強会で、定年退職を前に最後の講演をする京都大原子炉実験所の小出裕章助教=27日午後、大阪府熊取町
京都大原子炉実験所(大阪府)の小出裕章助教(65)は3月の定年退職を前にした27日、公開勉強会で最後の講演をした。「原子力は徹底的に危険で差別的。事故が起きれば古里を追われる」と話し、あらためて原発の危険性を訴えた。
福島第1原発の事故について「起きる前に何とか止めたかった。無力さを感じる」と話した。
事故により原発に絶対的な安全はあり得ないと明らかになったのに、国は安全性を確認したとして再稼働を進めようとしていると批判。「巧妙なすり替えだ。福島の事故はまだ終わっていない」と述べた。
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スクープ「個人線量計が最大4割低く表示」福島県内の子供が危ない!
ジャーナリスト・桐島 瞬 (更新 2015/1/28 07:00)
どの程度被曝したかを知るために福島の住民が首からぶら下げているガラスバッジ。
ガラスバッジは100円ライターほどの大きさの容器に特殊なガラス素材を封入。放射線を照射した後に紫外線を当てると発光する現象を利用し、個人の積算被曝量を測定する線量計だ。
首から紐で吊るして胸や腹の辺りに固定し、一定期間使用後に回収し、トータルの被曝量を利用者に知らせる。
その表示が空間線量率(周辺線量当量)に対し、最大4割も低く示されることがわかった。
住民からは「正しい数値を示さないなら余計な被曝を強いるだけだ」と反発の声が上がっている。
ガラスバッジ製造の最大手メーカー「千代田テクノル」が測定値のズレを認めたのは、1月15日。
伊達市で開かれた市議会議員政策討論会の席だ。
参加者の一人が説明する。
「プレゼンテーションをした執行役員がデータを示しながらこう言ったのです。『ガラスバッジを前面装着した状態で正面から放射線を浴びれば空間線量率とほぼ同じ数字を表示する。だが、前後左右からくまなく浴びる状態では0.6~0.7倍にしかならない。福島のような全方向から放射線が押し寄せる状況をきちんと考えずに住民にガラスバッジを配ってしまって申し訳ない』と。数値の違いを認め、謝罪までしたことには正直、驚きました」
伊達市の高橋一由市議はこう憤った。
「空間線量率より最大で4割も低く表示される線量計を配ってどうするのか?」
ガラスバッジで住民の被曝管理をすることの問題点を一貫して唱え、当日の討論会にも参加したフクロウの会の青木一政氏も言う。
「一方向から放射線を浴びることが多い放射線業務従事者向けに設計されたものを住民の被曝管理用として使うこと自体が無謀。しかも、子供が装着した場合の影響については実験さえしていないというのですから呆れました」
ガラスバッジは本来、原発作業員やレントゲン技師などが使用するもの。だが、福島第一原発事故以降、福島県の各自治体が住民へ配布するようになった。
だが、実は放射線管理区域でない低線量の場所では正しく機能しないとの指摘は以前からあった。原発内で放射線管理員として働いた経験もある男性がこう指摘する。
「一定の線量がないとガラスバッジは正しく表示しない。千代田を含む大手メーカーに確認したところ、毎時10マイクロシーベルト以下の環境では性能試験をしていないため、測定値の保証はできないと言われました。特に横方向から放射線を浴びた場合、形状的に0.6倍程度の被曝量しか反映されないというのです」
この男性は3カ月、ガラスバッジに一定量の放射線を当てる実験をしてみた。すると積算量として3.8ミリシーベルトを示さないといけないのに、0.45ミリシーベルトしか測定されなかったという。問題なのは、こうしたガラスバッジ測定で得られた正しくない個人被曝線量データが、除染、帰還政策などの復興を進める際の参考に使われていることだ。一例を挙げよう。
昨年8月、環境省と復興庁などは「除染・復興の加速化に向けた国と4市の取組」の中間報告をまとめ、伊達市などのガラスバッジ調査の数字を基に、空間線量率が高くても個人線量は低く抑えられるなどとした。
具体的には毎時0.3~0.6マイクロシーベルト程度の地域に住んでいても年間被曝量は1ミリシーベルト程度とし、それまで目安としていた毎時0.23マイクロシーベルトを棚上げしてしまったのである。
同時に被曝管理を空間線量率ではなく、個人線量で行う方針も打ち出した。だが、肝心の個人線量を計測するガラスバッジの値が低く表示されていれば、この政策は意味をなさなくなる。
それでは、住民の実際の被曝量はどれだけなのだろうか。千代田テクノルのガラスバッジを使用する南相馬市が昨年6月から8月にかけて約7千人の市民を対象に実施した個人線量調査がある。それによると年間被曝推計値が1ミリシーベルトを超える人は13%で、9割近くが国の目標値内に収まる。だが、実際は4割低いことを考慮して再推計すると、実に全体の40%の市民が1ミリシーベルトを超える被曝をしていることになるのだ。
南相馬市や福島市は「メーカーから4割低く表示されるという説明を受けたことはない」と困惑。伊達市に至っては、「当該の討論会に職員は参加していないので、今後、事実関係を確認していく」と話した。
千代田テクノルに取材をすると、ガラスバッジが空間線量率よりも4割低く表示されることに対して、こう回答した。
「(4割低くなることについて)そう説明しましたが、数値は本来、人への被曝の影響を測るべき『実効線量』とほぼ等しいものです。我々は法令に沿ってきちんと精度が確認された測定器を販売しているので、福島の住民に使用してもらっても差し支えないものだと考えています」
また、4割低いデータが行政に使われていることに関しては、「メーカーが答える立場にはありません」と回答した。
福島で子供の甲状腺検診を行っている北海道がんセンター名誉院長の西尾正道氏が言う。
「いまの低線量の福島ではガラスバッジの数字は当てになりません。実効線量だって正しく検証されていないのです。放射線を扱う仕事をしている人たちでも年1ミリシーベルト以上の被曝をするのは全体の約5%。それなのに福島の子供たちは間違いなく年間1ミリ以上、被曝している。このままいけば10年後には免疫不全などの健康被害が増える危険性がある。帰還を進めるなら、最低でも年1度の全身健康管理が絶対に必要です」
住民が将来の健康に不安を抱くようなことがあってはならない。
(ジャーナリスト・桐島 瞬)
※週刊朝日 2015年2月6日号
これを踏まえて、去年の記事
“放棄”される除染 政官財の非情
ジャーナリスト・桐島瞬,本誌・小泉耕平 (更新 2014/8/28 07:00)
環境省は8月1日、これまでの空間線量から個人線量を重視する新たな方針を発表。福島県内の4市で行った調査の結果をもとに、空間線量が毎時0.3~0.6マイクロシーベルトの場所の住民で年間1ミリシーベルト程度の被曝になるとし、0.23は除染目標ではないと主張し始めたのだ。ジャーナリストの桐島瞬と本誌・小泉耕平が取材した。
だが、被災地からは、まやかしの方針転換だと不満が噴出している。
「国がやろうとしているのは、除染がうまくいかなかったから基準を引き上げるということ。なし崩し的に除染を放棄するつもりではないか」(郡山市の住民)
三春町に住む橋本加代子さんもこう怒る。
「個人線量といっても、家族全員が違う。近所の学校に歩いて通う子供と、10キロ離れた郡山の会社へ車で通勤する私とでも被曝量は異なります。第一、個人線量を測るガラスバッジは子供だけに配られ、大人は持っていない。子供にしても、首からぶら下げるのは嫌だと常時身につけている子のほうが少ないのです。そんな状況で、年間1ミリシーベルトを下回る人が多いから、除染はしないと言われてもまったく説得力がない」
橋本さんの高校生の娘は、原発事故が起きた11年の7月から9月の2カ月間で、おそよ0.5ミリシーベルトの被曝をしたことがわかっている。その後、被曝量は徐々に下がっているとはいえ、いまだ自宅やその周辺は除染されていないという。
「毎時10マイクロシーベルトを超えるようなホットスポットがまだあるのに」
と、橋本さんは国へ早期除染を訴える。
川俣町に住む新関まゆみさんの自宅は11年12月に除染した。ところが、本誌が8月に測定したところ、地表から1メートルの空間線量は最高で毎時0.4マイクロシーベルト以上だった。
そして線量計を手渡して2階の寝室を測定してもらったところ、毎時0.26マイクロシーベルトもあった。そこで一日7時間半過ごすというから、それだけで年間被曝量は0.7ミリシーベルトを超えてしまう。
新関さんによると、原発事故前の周辺の放射線量は毎時0.04マイクロシーベルト程度だった。震災前と比べて10倍近い放射線がある環境で毎日生活するのは不安だという。
「いまは東京で学生生活を送る娘とここで一緒に暮らしていた頃、『私はメッチャ被曝してしまっているから、もう子供は産めないね』と話していました。それで、2人で山形の米沢に避難したこともありました。本来なら子供を集団避難させるような状況。そうしたことも一切検討せず、除染をないがしろにする方向へ進んでいる」
住民だけではない。福島県の各自治体も、環境省が打ち出した突然の方針転換に困惑していた。ある市の除染担当者が打ち明ける。
「空間線量で毎時0.23マイクロシーベルトを基準にする除染方針は、いままで環境省がさんざん言ってきたこと。それを変更するとは、何をいまさらという感じがします。そう思っているのはウチだけでなく他の自治体でも同じですよ。だいたい、ガラスバッジで住民の本当の被曝数値を出すなんて無理。私たちの市では、従来どおり毎時0.23マイクロシーベルトを基準にやります」
今回の方針転換のベースとなった調査に参加した郡山市ですら同様だ。
「郡山市は『ふるさと再生除染実施計画』の中で毎時0.23マイクロシーベルトを除染の基準にしています。この計画を変えるつもりはありません。それに0.23という数値を出したのは、環境省ではなかったのでしょうか?」(原子力災害総合対策課)
※週刊朝日 2014年9月5日号より抜粋
「ガラスバッジ」ブログ
ガラスバッジの積算線量は信用できる?10/28おしどりマコさん・ケンさん(内容書き出し)
&事故前の線量
福一での冷却システム停電・原発事故と福島の子どもたち4/13おしどりマコケン
ラジオフォーラム(内容書き出し)
「長時間の滞留はご遠慮ください」
流山市 放射能汚染、注意喚起の看板
東京新聞【千葉】 2015年3月17日
流山市が設置した高い空間放射線量に注意を呼びかける看板=同市で
手賀沼に流れ込む大堀川の防災調節池(流山市)で高濃度の放射能汚染が本紙調査により判明したことを受け、市は地域住民に注意を促す看板を掲示した。
市は、本紙調査を受けて最も上流にある調整池の遊歩道で空間放射線量を測定。中央部付近で国の長期的な除染目標値である毎時0.23マイクロシーベルトを上回っていることを確認し、遊歩道沿いの二カ所に看板を設置した。看板は「この先、空間放射線量が0.23マイクロシーベルト(最大値0.434)を超える場所がありますので、長時間の滞留はご遠慮ください」などと注意を呼びかけている。
近くに住む女性は「野草を摘む人やベビーカーの親子も多い。汚染された土は除去したほうがいいと思う」と指摘。別の女性は「四年たっても汚染の数値が高いなんて、福島県だけの問題ではないですね」と話した。
本紙の調査でこの調整池の中央部では、空間線量が除染目標値の2.3倍にまで上がっていることなどが確認された。 (飯田克志)
「除染目標値の2.3倍」ということは
0.23×2.3=0.529
なので、「最大値0.434」よりも高い数値が出ているということなのでしょう。
だけど、このような看板を立てる流山市は誠実だと思います。
流山市の防災調節池より、もっともっと大勢の人々や子供が集まる
東京ドームやディズニーランドは看板立てなくてもいいのかな〜?
たとえば、こんな感じで…↓
東京ドーム1.34μSv/h
ディズニーランド0.42μSv/h
<首都圏の放射能汚染>東京ドーム1.34μSv/h、ディズニーランド0.42μSv/h、渋谷ハチ公前、フジテレビ、成田、羽田… 除染基準0.23μSv/h超の場所 3/20号フライデーより
東日本大震災4年~福島と原発のいま
10:56〜https://youtu.be/5GXzqghUwIY?t=10m56s
廃炉への道
水野:
そして最終的にはもちろん廃炉を完成させなければいけないんですけど、
その廃炉への道ですね。
福島第一原発でメルトダウンした燃料、溶融燃料がまだどこにあるか?わかっていないんですよね。
小出:わかりません。
水野:
それさえわかっていないんですよね。
で、その場所を知る方法に、今言われているのが
「ミュー粒子」っていうものを使うという案が上がっているそうです。
この「ミュー粒子」って、なんなんですか?
小出:
放射線の一つで、大変透過性の高い放射線の一種なのです。
それが、ま、宇宙から降り注いでいますし、ごく特殊な加速器を使うとそういうものも作り出すことができるのですが、
それを福島第一原子力発電所の原子炉建屋に照射する。
あるいは宇宙から降ってくるミュー粒子を利用して、
それがどのように原子炉建屋の中を突き抜けてくるか?ということを調べることによって、
「どこに溶け落ちた炉心があるかを知ることができるかもしれない」という話があるのです。
水野:小出先生はこれでわかると、場所を突き止められるとお思いになります?
小出:ダメだと思います。
水野:ダメですか。
小出:
はい。
そんなことをやっているよりは、もっともっと私たちは迅速に対処しなければいけませんし、
「何年後かに分かればいい」という話ではなくて、
まずはもう、汚染が外に出ないように、もう、何よりも早くどんどん工事、
というか、わたし自身は「閉じ込めるしかない」と思っているのですが、
1986年のチェルノブイリ原子力発電所の事故の時にやったような、
「石棺」というものをまずは作る。
チェルノブイリ原子力発電所の場合は地上だけで済んだのですけれども、
福島の場合には原子炉建屋が、地下でもうボロボロにひび割れてしまっていて、
地下水が汚染水と一体化してしまっているという状況ですので、
地下にも石棺を作らなければ、
水野:地下にも石棺って、出来るんですか?
小出:
はい、もう私は、水野さんに聞いていただいて、
前の「たねまきジャーナル」の時代にですね、
2011年5月の段階からそれを私はみなさんにお伝えしてきました。
「地下に遮水壁をめぐらして地下水と接触しないようにしなければいけない」
「すぐにでもやるべきだ」と私はあの時に発言をしたのですが、
もうすでに4年も経ってしまっていて、
「あまりにも遅い」と。
国や東京電力のやっていることが、思います。
今更「ミュー粒子でどこにあるか?」なんて、そんな議論をしている暇すら本当は無いのです。
どんどん地下の石棺、私が遮水壁と呼んだようなものを早急に作らなければいけないと私は思います。
水野:結局今地下水がどんどん汚染されて海へ流れているわけですもんね。
小出:そうです。
平野:
凍土壁というのを遮水壁として国とか東電はやろうとしている。
これはま、初めから「あんまり効果はない」と言われていたんですけれども、
特に、全然成果が上がっていないみたいですね。
小出:「出来ない」のです。
平野:はぁ〜
小出:
私よりは平野さん含めて報道の現場にいる方の方がご存じかもしれませんが、
凍土壁というのは、言ってみれば、「やったことがある技術」なのです。
トンネルなんかを掘削したりしているときに、どこかで地下水が噴き出してきたら、その場所だけ凍らせてトンネルを先に掘り進めようというための技術です。
ですから、やったことがないわけではないのですが、
福島第一原子力発電所で作る凍土壁というのは、深さ30m、長さ1.4kmというような氷の壁を作ると言っているわけで、
そんなことは人類全く経験がありませんし、それをずーっと、何年何十年と維持できるのか?といえば、
冷やしている冷媒が途切れてしまえば、氷が溶けてしまって壁がなくなってしまうわけであって、
そんなものが維持できるはずがないのです。
結局はその周りに恒久的な壁を作るしかなくなります。
ただ、ゼネコンから見ると、「大変うまいやり方だな」と私は思います。
凍土壁を作るために何百億円という金をゼネコンが儲けるわけで、
結局「凍土壁ではダメでした」
「また、次の恒久的な壁を作ります」と言えば、
また何百億円何千億円の金をゼネコンがせしめるということになるわけです。
ゼネコンというところは、原子力発電所を作るときに儲けて、
また事故が起きれば儲けてと、
どんなことがあっても儲けることができるという、そんなところなんだなと思います。
水野:
小出さんは「石棺をできるだけ早く作るべきだ」とおっしゃいますけど、
今言われているのは、実際にはメルトダウンした、溶け出した燃料を取り出すのは、
格納容器の横の部分ですね、側面に穴を開けて、そして溶融した燃料を取り出す。
これを検討していると聞きます。
このやり方はいかがですか?
小出:
もともと、国と東京電力は「上から取り出す」と言っていたんです。
圧力容器という鋼鉄製の圧力釜自身はもう底が抜けてしまって、
溶け落ちた炉心はさらに下に落ちているわけです。
どこか?というと、格納容器というもう一つ大きい容器の底に落ちた、のです。
格納容器というのは、放射能を閉じ込めるための最後の防壁として設計された容器ですので、
もちろん水も漏らさなければ空気も漏らさない放射能だって当然漏らさないという筈の容器だったのですが、
その容器がもうボロボロになってしまっていて、
地下水でもなんでもそこに入ってきたり、
あるいは、今圧力容器の中に水を意図的に入れているわけですが、
それが格納容器に流れ落ちて、それがまた原子炉建屋の中に流れ出ていってしまっているというように、
もう格納容器もボロボロに壊れているのです。
で、国や東京電力の工程表によると、
「格納容器の中に水を満水にする」と言ってるわけですけれども、
そんなこと自身がまずはできません。
水野:出来ないんですね。
小出:
はい。
ですから、
水野:
でも、この水っていうのは、放射能を
遮断する。
小出:そうです。
水野:
効果があるので、
本当は水を入れてから、
水の中に沈没させるような形にしてから、溶融燃料を取り出したいわけですよね。
小出:
はい。
上の方向に取り出したいと言っていたんですけども、
水野:それがもう出来ない。
小出:
それができないので、横方向からやろうか、
あるいは私の友人たちは「地下からやればできるんではないか」というような話もしています。
水野:どうなんですか?
小出:私は、多分出来ないと思います。
水野:出来ないと。
小出:
はい。
国や東京電力の工程表によると、
溶け落ちた炉心は圧力容器という鋼鉄製の圧力釜の底を抜いて下に落ちた。
で、格納容器の床に落ちたわけですけれども、
圧力容器の真下に、饅頭のように堆積しているという、そういう想像をしているのです。
そんなことは決してありません。
もう、猛烈なドラスティックな事故が進行したわけで、
溶け落ちた炉心はもう、格納容器の床に饅頭のように堆積しているのではなくて、
もうそこらじゅうに飛び散ってしまっていると私は思います。
ですから、上から取り出そうにしても、もうそこらじゅうに飛び散ってしまっていて、
上から見えるところというのはほんのわずかなところしか見えませんから、
まず上には取り出せません。
横からやったとして、
何がしかの物を取ったとしても、
取りきれないものは山ほど残ってしまいます。
「取る」という作業のために膨大な被曝をしなければいけなくなるわけですし、
そんなことをやって、仮に50%取ったとしても、50%は取れないで残ってしまうわけですから、
初めから、私はそんな作業は諦めるべきだし、
すぐにでも石棺化ということに行くべきだと私は思います。
水野:どうして石棺説の方に動かないんでしょう?
平野:ねぇ。
取り出すと言っても何か僕らのイメージでは、機械で取り出すみたいなイメージですけど、
そんな物は無いわけですね、
小出:
もちろんこんな経験をしたことはないのです。
1979年に米国のスリーマイル島というところで事故が起きて、炉心が溶けたことがあったのですが、
その時は「原子炉圧力容器の底は抜けなかった」のです。
ですから、溶けた炉心は原子炉圧力容器という鋼鉄製の圧力釜の底に、
饅頭のようにそれこそ溜まっていたわけで、
だから上から、圧力容器の中に水を満たしてですね、
上の方から、饅頭のように固まっている奴を取り出したんですけれども、
すでにもう、その圧力容器すらが、底が抜けてしまって、さらに下に落ちているわけで、
仮に格納容器を全部水没出来たとしても、
上の方から見ると30m、40mも下に溜まっているものを上から掴み出さなければいけない。
という、かつてやったこともないことをやらなければならない。
そして、わたし先ほど聞いていただいたように、
上から覗いて見えるようなところに饅頭のように溜まってるなんていうことが元々無いのです。
そんな馬鹿げたことを考えるよりは、
一刻も早く封印するという作業に入ったほうがいいと私は思います。
ーーつづく
ー参考ー
福島第1原発で「ミュー粒子」使用し、溶けた核燃料調査始まる
FNNLocal 福島 2015/02/12
こちら、茨城県の東海第二原発。
「ミュー粒子」というものを使って撮影されました。
レントゲンの写真のように建物の内部が一部透けていて、
こちら(右の黒い部分)は柱、そして梁(柱から横に伸びる黒い部分)。
青く見えているのは「燃料」です。
茨城県つくば市の高エネルギー加速器研究機構が撮影に成功しました。
福島第一原発でも、この技術を使い、溶け落ちた燃料の分布を探る調査が始まりました。
福島第1原発1号機の北側と西側に設置された、2台のコンテナ。
この中にそれぞれ、ミュー粒子を計測する装置が入っています。
ミュー粒子は、宇宙線が大気と衝突して発生するもので、物質を通過する性質を持っています。
しかし、ウランなどに衝突すると方向が変わるため、
ミュー粒子の動きを調べることで、燃料が原子炉内でどう溶け落ちているか把握できるのです。
30~50cmほどの大きさでも計測できるといい、
溶けた燃料の状態がわかれば、取り出し作業に向けた大きな材料になるということです。
12日、東京電力は、会見で
10cm厚の遮蔽(しゃへい)体の中に測定器が入っているのですが、
ま、その中の温度の状況が、その管理範囲内にあることを確認をして、
それから、測定を始めるというふうに聞いています。
溶けた燃料の取り出しは、廃炉にあたって極めて重要ですが、
一方で、これまでに例のない、未知の作業となります。
東京電力では、3月末までに調査結果をまとめ、取り出し方法の検討を始めたいとしています。
追記
<福島第一原発>1号機の原子炉に核燃料なし
透視調査で「原子炉に核燃料なし」 福島第一原発 NHK福島 3月19日 20時58分
先月から行われていた、溶け落ちた核燃料を探す調査で、
1号機の原子炉の中に核燃料が見あたらないことがわかりました。
福島第1原発 汚染水対策の鍵「凍土遮水壁」の最新建設現場公開
FNNLocal 2015/02/18
福島第一原発です。
東京電力が汚染水対策の柱に据えるのが、福島第1原発の1号機から4号機の周りを氷の壁で囲い、地下水の流入を抑える「凍土遮水壁」です。
18日は、その最新の建設現場が公開されました。
記者:
こちらが4号機脇の、一番工事が進んでいる凍結管になります。
この下にあるのが凍結管になるんですが、この下に凍土壁ができることになります。
公開された、凍土遮水壁の建設現場。
着工からおよそ8カ月で、建屋の山側部分は、凍結管の設置も6割以上進んでいます。
1号機から4号機の周りを囲うように地盤を凍らせる、凍土遮水壁。
完成すれば、建屋に1日300トン流れ込む地下水を遮断し、新たな汚染水の発生を大幅に抑制できるとされています。
建屋を見下ろす、高さ30メートルの高台。
ここに設置されたのは、冷凍機などが並ぶ凍結プラントで、
-30度に冷やした冷却液を建屋周辺の配管へと送ります。
記者:
こちらが凍土壁に欠かせない冷却液を作る冷凍機です。
この場所から冷却液がパイプを通って、建屋の周りにある凍結館へと流れていきます。
凍結プラントも完成し、東京電力では、3月中に、一部で凍結を始める計画でした。
しかし、相次ぐ作業員の死亡事故を受けた安全点検で、
作業が2週間中断したことから、工程の見直しを迫られています。
東京電力は、会見で
「今、詳細な日程を、今詰めている状況です。
現時点では、まだ、3月中には開始したいということで」
汚染水対策の鍵を握る、凍土遮水壁。
東京電力では、準備が整い次第、山側の凍結しにくい部分から先行して、凍結を始める計画です。
2014年12月
<福島第一原子力発電所>
燃料の取り出し・汚染水・魚・凍土壁・「処理水」・他
おしどり・木野龍逸12/31 報道するラジオ(文字起こし)
2014年9月
<作業員の証言5>
タンク・凍土壁・アルプス…「結局ゼネコンのただの食い物ですよ」9/12報道するラジオ(文字起こし)
2014年10月
<福島第一原発視察最新状況>
4号機使用済み核燃料・汚染水対策・凍土壁・今後について/服部良一×増山麗奈(文字起こし)
より一部抜粋
服部:
凍土壁を作っている現場であるとか、
そういう汚染水対策の現状というところを見てきたんですね。
これは凍土壁を作っている現場やね。こんな感じなんです。
増山:えっ、凍土壁って「地下掘って」と思ってたんですけど。
服部:地下にずーっと送っているわけよ、凍らすためのをね。
増山:え・・どこが地下掘っているところなんですか?
服部:だからここに管があって、ここからずっと送っているみたいよ。
増山:
へぇ〜〜〜、・・・しょぼいですね。
私はもっと世界最先端のすごい技術かと思ったら、
服部:うん、
続きを読む
NHK福島 2015年03月15日 12時35分
原発事故で川内村と楢葉町の避難区域に出されていたいわゆる「葉もの野菜」の国の出荷制限が解除され、全面的に野菜づくりが出来るようになりました。
原発事故にともなって避難指示が出された川内村と楢葉町の福島第一原発から半径20キロ圏内では、国の基準を超える放射性物質が検出される恐れがあるとして、国が「葉もの野菜」の出荷を制限しました。
その後、川内村の避難区域の一部で、去年10月に避難指示が解除され、楢葉町でも早ければ今年春以降の帰還を目指していることから、基幹産業である農業の再開が課題となっていました。
このため県が、地元の農家に委託し、出荷制限されている地域で試験的に葉もの野菜を露地栽培し、放射性物質の検査をしたところ、いずれも国の出荷基準を大幅に下まわったということです。
このため、国は安全性に問題はないとして、2月18日付けでホウレンソウやキャベツ、ブロッコリーなどの葉もの野菜の出荷制限を解除しました。
これによって川内村と楢葉町では、葉ものを含むすべての野菜が作れるようになり、今後の住民の帰還の後押しになると期待されています。
すでに一部で避難指示が解除され住民の帰還が始まっている川内村では、「野菜作りが本格化する春を前に出荷制限が解除されたことは喜ばしい。地域の復興につなげたい」としています。
福島復興ステーション
農林水産物の摂取及び出荷制限等について
2月18日:楢葉町および川内村(福島第一原子力発電所から半径20キロメートル圏内の区域に限る。)において産出された「非結球性葉菜類、結球性葉菜類、アブラナ科花蕾類」について、国の摂取制限解除および出荷制限解除の指示がありました。また楢葉町および川内村(福島第一原子力発電所から半径20キロメートル圏内の区域に限る。)において産出された「カブ」及び本県沿岸の特定海域において漁獲された「ホシザメ」について、国の出荷制限解除の指示がありました。
おかえり山田のシイタケさん 大浦小で給食会
岩手日報 2015/02/04
県やシイタケ生産者らでつくる県しいたけ産業推進協議会は3日、山田町船越の大浦小(佐々木祥子校長、児童44人)で原木シイタケを使った給食会を開いた。品質の良さで全国的に有名な生産地の同町では、東京電力福島第1原発事故の影響で長い間出荷制限が続き、昨年10月に一部解除されたばかり。児童は安全でおいしい地元の特産品を味わい、生産者らに感謝した。
同校で調理されたメニューが全児童に振る舞われた。6年生は佐藤信逸町長や県職員、地元生産者の漉磯(すくいそ)則行さん(51)らとテーブルを囲んだ。
メニューはジャガイモと干しシイタケのうま煮や同校近くで採れたフノリのすまし汁、節分にちなんだ手巻きずしなど。すしの具には、かんぴょうとシイタケのつくだ煮を取り入れた。
児童は「普段は食べないような料理もあり、とてもおいしい」と箸を進め、佐々木駿君は「これからも山田町のシイタケを食べていきたい」と堪能した。食事の合間には漉磯さんが生産の喜びや苦労を語り「山田町のシイタケは肉厚で歯ごたえがあるのが特徴。皆さんにおいしく食べてもらえるよう、私たちも頑張りたい」と抱負を述べた。
【写真=山田町産シイタケを使った給食を味わう佐々木駿君(左)と山崎詩織さん】
(2015/02/04)
東日本大震災4年~福島と原発のいま
水野晶子:
今日の報道するラジオ特集テーマ「東日本大震災4年、福島と原発の今」です。
今日は早速、京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんと繋がせていただきます。
小出さん、こんばんは。
小出裕章:こんばんは。
中間貯蔵施設
水野:
小出さん、今日はまず、最初にお届けいたしましたニュース、
中間貯蔵施設の話から伺っていきたいと思います。
これは、「福島大地原発事故の除染作業で出た汚染された土などの廃棄物が、運び込まれ始めた」ということなんですけれども、
地図で見たらものすごく広いんですね。
小出:そうです。
水野:
大熊町と双葉町にまたがって、福島第一原発を取り囲むような格好で敷地が予定されていて、
16平方キロメートルって。
これ、どれだけ広いか?ってちょっと勘定しましたらね、
だいたい4キロ四方でしょ、4×4=16ですから。
すると丁度、梅田から難波までの距離が4kmなんです。
これで4km四方をちょっと想像していただくと、
なんと広大な土地が、この汚染物質の中間貯蔵施設として必要か、っていうのが、
少しイメージしていただけるかと思うんですね。
16キロ平米っていったらね、芦屋市の面積よりちょっと小さいくらい、
それくらい広大な施設が必要だということなんですけど、
この中間貯蔵施設って、そういう広いところに汚染物質を持ち込んで、
どんなふうに保管。どんなことをするんですか?小出先生。
小出:
私はよくわかりません。
今現在は、それぞれの人々が住んでいる周辺に、いわゆるフレコンバックというものに詰めて野積みされている、
水野:あの”黒い袋”のようにみえますが、
小出:
黒いのもありますし、青いのもあるのですけれども、
とにかくそれに詰めて野積みしているのですが、
水野:
住宅のすぐそばなどにも置いていますし、
小学校などの校庭の土を剥ぎ取った場合、本当にそうした土を野積みの状況で、
子供達がいるすぐ近くにも野積みしていますよね。
小出:
そうです。
ですから「それをなんとかしなければいけない」ということは確かにある、のですけれども、
でも「どうできるのか?」と言っても、その方策がわからないのです。
とにかく目の前から何処かに消さないといけないということで、
中間貯蔵施設というのを作ろうとしています。
水野:
はぁ。
で、この敷地の中で焼却もするんですか?
小出:ええ、燃えるものは焼却すると思います。
水野:
はぁ…、
また、焼却した灰などをそこに埋めるんですか?
小出:
え…、何をしても放射能は消えないのです。
袋に詰めたところで放射能は消えていないで袋の中にあるし、
それを焼いたとすれば、また濃縮された形で放射能は残るのです。
それを本当に何百年、あるいはもっと長い期間にわたって『どうすれば閉じ込め続けられるか』ということがわからないのです。
水野:
閉じ込めることの難しさでいうとですね、
地図を見たら、海にも面しているところですしね、
「もしも、また次の津波が来たらどうなるんだろうか?」とか、
「地下水はどうなるんだろうか?」
「海水に流れないんだろうか?」とかいろんなこと。
そうした、汚染物質をそこに搬入した後の懸念というのはどうなんでしょうか?
小出:
もちろんあるのです。
例えばこれまでは、福島原子力発電所の事故が起きない時でも、原子力発電所が動いている限りは放射能のゴミが出てきたのです。
そのうち、あまり汚染の高くないゴミというのは、「青森県の六ヶ所村に埋め捨てにする」ということでこれまでもずーっとやってきました。
そこには、いわゆるプールのようなものをたくさん作って、そのプールの中に放射能のゴミを入れていく。
そしていっぱいになったら蓋をして粘土で固めて盛り土をする。
というやり方でこれまでやってきました。
では、それをやって何年間じっとしておいてくれればいいか?というと、300年、
水野:300年!?
小出:
と、日本の国や電力会社は言ってきたのです。
もちろん私は死んでいるし、水野さんや平野さんも死んでいるわけですし、
東京電力、関西電力、すべての電力会社のお偉いさんも死んでいる。
自民党のお偉いさんも死んでいる。
ま、たぶん「自民党」という政党すらが無いという、
そういう長さに渡って「お守りをするからいい」と言って、自民党政府がそのやり方を認めてきてやっているのです。
300年という時間の長さは、私にとっては途方もなく長いと思いますし、
300年前は、じゃあどんな時代だったか?というと、「忠臣蔵の討ち入りの時代」だったのです。
水野:そうなんですね。
小出:
そんな先のことまでなんで今の私たちが
「もう大丈夫だ、保証できるんだ」と言えてしまうのか?ということが、
とてつもなく私には不思議です。
水野:じゃあ、300年の話から、ちょっと小さい数字の30年という話にさせてもらったら、
平野:そうですね、この根拠がなかなか分からないですね。
水野:
これは「30年以内に福島県外で、福島県じゃないところで最終処分を」という話なんですけど、
これは、…できるんですか?出来る話なんですか?
小出:
できません。
出来る道理が無いと私は思います。
今の中間貯蔵施設にしても、住民たちは本当に嫌なんです。
自分たちがずっと生活をしてきた場所が、放射能のゴミ捨て場になってしまうということは、耐え難いほどの苦しみだと思います。
それを、先ほども平野さんがおっしゃってくださったように、
暴力的にとにかく「金でやってしまおう」としているわけですけれども、
30年経って、じゃあどこか別の人たちが引き受けてくれるか?といえば、
そんなことを引き受けてくれるところがあるはずがないのです。
水野:
その辺りのことをリスナーの方が聞いてくださっているんですね。
「最終処分場が決まらないままで『中間』と言って地元を説得しているんですが、最終地が見つかるわけないと思うんですよ」って。
小出:はい、私もそう思います。
水野:そうですか……ということは「このまま」になる可能性が高いっていうふうに小出さんはみてらっしゃる。
小出:当然そうなります。
水野:
そもそも、じゃあ、
「最終処分」というのは、どういう状況を示すんですか?
小出:
それもわからない…わけです。
で、私自身は、今作ろうとしている中間貯蔵施設。
福島第一原子力発電所の周辺の、いわゆる民有地ですね、に作ろうとしているのですけれども、
それ自身が全く間違えていると思います。
今周辺で、たくさんの汚れたものを集めてフレコンバックに詰めたりしているわけですけれども、
その汚れの正体というのは、もともと福島原子力発電所の原子炉の中にあった放射性物質なんです。
東京電力のれっきとした所有物だったものなのですから、
住人がそれを必死で集めたものは、「東京電力に返せばいい」と私は思います。
住民たちがそれを引き受けるなんていうことは決してあってはいけないことなので、
元々あったところ、本来であれば福島第一原子力発電所の敷地に返せばいいと私は思います。
かなり広い敷地がありますけれども、
ただ、福島第一原子力発電所の敷地の中では、今7000人近い労働者たちが、放射能を相手に格闘しているのです。
ほとんどが下請け労働者、いわゆる非正規労働者が被曝しながら戦っているわけで、
そこに新たな放射能を戻すということは、私はできないと思います。
でも、福島第一原子力発電所南約15kmのところに福島第二原子力発電所という広大な敷地があるのです。
東京電力は「そこにある4基の原子炉をまた再稼動させる」ということを言っているわけですけれども、
私は「冗談を言わないでください」と思っています。
これだけ周辺の人たちに苦難を押し付けながら、自分だけは無傷で生き延びるということは、到底許すべきことではないと私は思いますし、
福島第二原子力発電所の敷地を、まずは中間貯蔵施設。
当然、最終処分場になってしまうのですけれども、
そのために使うべきだと思います。
それでも足りなければどうするか?ということがまた出てきますけれども、
なかなか難しいことであって、
私はとにかく東京電力に責任を取らせたいと思っていますので、
福島第二原子力発電所で足りなければ、
新潟県の柏崎刈羽原子力発電所という、世界最大の原子力発電所の敷地がありますので、
そこに持っていくべきだと思っていて、
先日柏崎に行った時にもそう発言しました。
水野:あー
小出:
柏崎の方々から見れば「なんというとんでも無いことを言うのだ」と思ったと思いますけれども、
でも、何と言っても第一義的な責任は東京電力にあるわけですから、
それを住人が引き受けてしまうということは、やってほしくありません。
水野:あ…、私たちは本当にずっと背負っていかなければいけない問題をいくつも持ってますね。
平野:そうですね、国と電力会社は両方とも責任を取っていませんからね。
小出:そうです。
平野:押し付ける形ですよね、これ。
小出:弱いところ弱いところにしわ寄せをしていっているのです。
ーーつづく
ー参考ー
【3.11から4年】「中間貯蔵施設」 13日搬入開始 迫る
福島民報 2015年3月7日
東京電力福島第一原発事故に伴う除染廃棄物を保管する中間貯蔵施設をめぐり、内堀雅雄知事は2月24日に廃棄物の搬入受け入れを表明、翌25日に政府に伝えた。これを受け、環境省が3月13日の搬入開始を表明するなど、施設整備に向け、大きく前進した。中間貯蔵施設は除染の進展につながるなど、本県復興に欠かせない。ただ、2000人余りともされる地権者との用地交渉の多くは、これからだ。「県外最終処分は実現できるのか」「先祖代々の土地を手放したくない」。地権者は複雑な思いを抱える。
■福島復興の"出発点" 9市町村から先行輸送
13日搬入開始の決定に伴い、同省は平成57年3月までの県外最終処分の完了の責務を負った。しかし、最終処分場の候補地の選定は始まっていない。中間貯蔵施設の用地確保の見通しや施設建設の日程などは不透明なままだ。
望月義夫環境相は13日搬入開始の理由を「中間貯蔵施設は日本全体の復興のためにも一日も早く稼働させたい。ただ、3月11日を静かに過ごしたいという地元の思いを重く受け止めた」としている。また、地権者が墓参りする彼岸の間にも配慮し、3月18日から24日までの7日間は廃棄物の搬入と一時保管場の整備工事などを停止する方針も示している。
搬入開始後の最初の約1年間はパイロット(試験)輸送を行う。双葉郡に田村市を加えた9市町村から先行して輸送した後、除染計画を策定している計34市町村からそれぞれ約1000立方メートルずつを一時保管場に搬入する。その後の本格搬入に向けては、同省が各仮置き場からの搬出スケジュールや施設建設の工程表などを早急に示す必要がある。
搬入開始日の決定を受け、建設予定地の大熊町の渡辺利綱町長は「地元の意向を受け入れてもらった。安全に作業を進めてほしい」、双葉町の伊沢史朗町長は「国がある程度の配慮をしてくれた。地域の人の思いをくみ取った丁寧な対応をしてもらいたい」と語った。
内堀知事は「両町の思いを受け止め、国が判断した。輸送の実施に当たっては安全・安心の確保を最優先に取り組んでほしい」との談話を発表した。県は搬入受け入れに際して、地権者への丁寧な説明など5項目を政府に求めた。
同省は今年1月中の搬入開始を目指してきたが、県、大熊、双葉両町、建設予定地の地権者との交渉が難航して断念。東日本大震災から4年となる3月11日を新たな目標としていた。
中間貯蔵施設への搬入開始から30年以内の県外での最終処分完了は昨年11月19日に参院本会議で可決、成立した日本環境安全事業株式会社(JESCO)法の改正案(中間貯蔵施設関連法案)で定めている。
【県が搬入受け入れに当たって政府に要請した5項目】
(1)地権者に対して分かりやすく丁寧で寄り添った対応をする。
(2)30年以内の県外最終処分に向けて万全の措置を講じる。
(3)中間貯蔵施設の交付金の運用に当たって、県と市町村が自主的、主体的に使えるよう対応する。原子力災害からの復興に関わる財政措置は引き続き国と協議していく。
(4)道路交通対策やルートの維持管理、積込場からの搬入ルートの生活環境の除染などは県と市町村の意向を踏まえ国がしっかり取り組む。
(5)輸送の実施に当たっては安全確保を最優先する。県全体の搬入の見通しを早急に示す。
【中間貯蔵施設への搬入例】
○県内市町村の仮置き場に保管されている除染に伴う汚染土壌などの廃棄物
○1キロ当たり10万ベクレルを超える放射性セシウム濃度の焼却灰など
※1キロ当たり10万ベクレル以下の廃棄物は富岡町の民間管理型処分場「フクシマエコテッククリーンセンター」で埋め立て処分
※中間貯蔵施設
原発事故に伴う除染廃棄物を最長30年間保管するため、環境省が双葉、大熊両町の福島第一原発周辺に建設する施設。面積は約16平方キロで約3千万トンの貯蔵が可能。貯蔵や減容化のための施設の他、空間放射線量や地下水のモニタリング、情報公開、効果的な減容化技術の研究開発・評価のための施設も併設する予定となっている。
(2015/03/07 17:14カテゴリー:震災から4年)
中間貯蔵施設へ廃棄物搬入 12袋で2時間半の慎重な作業に
FNN 2015年3月13日
福島県の最重要課題の1つ、中間貯蔵施設への廃棄物の運び込みが始まった。2,200万立方メートル、東京ドーム18個分という、前例のない廃棄物の輸送が行われる。
13日に初めて搬出が行われた場所は、福島第1原発から、およそ20km離れた大熊町の南平仮置き場。
そこから県道を北上して、常磐自動車道、国道6号線を横切って、中間貯蔵施設一時保管場へと搬入された。
廃棄物の量は、わずか12袋だったが、2時間半もかかった慎重な作業となった。
午後1時、大熊町の居住制限区域にある「南平仮置き場」で、廃棄物の積み込みが始まった。
保管が長い期間に及び、袋が劣化しているおそれもあるため、新しい袋に詰め直しての搬出となった。
廃棄物を積んだトラックは、15km離れた中間貯蔵施設の一時保管場へと運ばれた。
一時保管場で行われるのは、廃棄物の移し替え。
環境省の担当者は「(なぜ移し替える?)場内と場外の作業を分けるためです。汚染の拡散を防ぎますし、効率もいいと思います」と話した。
一時保管場の放射線量は、毎時3マイクロシーベルト(μSv)から4マイクロシーベルトほどだが、輸送と搬入でトラックを分けることで、汚染の拡散を防ぐ狙いがある。
また輸送の前後で、重さや線量に変化がないかチェックする。
環境省の担当者は「(搬出の前後で放射線の値に変化がないかわかる?)そうですね。途中でフレコンバッグを落としていないか、何か違う物に変わっていないか確認する。(その資料がトラックに?)全部のトラックに積まれています」と話した。
13日は、2台のトラックが、12袋を一時保管場に搬入。
1カ月ほどで、1,000袋ほどが一時保管場に運ばれる計画。
福島の中間貯蔵施設へ除染で出た土を搬入
NHK 2015年3月13日 17時02分
(ニュース動画の文字起こし)
原発事故の後、福島県内の除染などで出た土などを保管する袋です。
人々の生活の場に仮置きされたままです。
事故から4年を経て、今日(13日)中間貯蔵施設の「保管場」への搬入が始まりました。
30年以内に完了するとしている福島県外での最終処分へ時計の針は動き始めたことになりますが、
今後の工程が着実に進むのか、見通しはたちません。
除染で出る土などが入った袋。
福島県大熊町の借り置き場です。
午後袋がトラックに積み込まれ運び出されました。
ヘリ 記者:
午後2時55分です。
除染で出た土などを載せたトラックが中間貯蔵施設の「保管場」に到着しました。
東日本大震災、そして原発事故発生から4年を経て、
ようやく今日、中間貯蔵が始まりました。
施設の建設予定地は、双葉町と大熊町にまたがり、
土地の広さは東京渋谷区とほぼ同じおよそ16平方キロメートルです。
土などの借り置き場の近くに住む人は、
「なるたけ早く持って行ってもらいたい。というのが願いですね」
避難生活を続ける大熊町の住民は搬入が始まったことについて、
しょうがないと思ってますけど、…何処かが受け入れなきゃならないわけですよね。
反対ですけどね。
諦めてるっていうかね…、…帰れないし。
福島県内堀知事
本当に大切な節目になると考えています。
ただ一方で様々な地元の方の思いもありますので、
県としては複雑な思いせこの件を受け止めています。
土などの搬入は、施設の用地確保もほとんどできていない中で始まりました。
今現在保管できるのは、搬入が計画されている量の0.1%未満です。
広大な建設予定地の地権者は2300人以上にのぼるとされますが、
契約できたのはわずか1件です。
施設の完成や、搬入の完了時期の見通しは立っていません。
そして大きな課題は土などの最終的な行き場です。
政府は、保管が始まった13日から30年以内に福島県外で最終処分を終える方針です。
しかし処分場の候補地の選定を含め、その具体的な工程は示されていません。
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2014年10月〜12月分の全国水道水蛇口セシウムランキングを作成しました。
使用した資料はいつもと同じ↓です。
原子力規制委員会
上水(蛇口水)のモニタリング
<測定方法>
水道の蛇口から毎日一定量の水道水を採取し、
水分を蒸発させて濃縮したものを3か月分まとめて
ゲルマニウム半導体核種分析装置を用いて分析。
全都道府県の水道水の数値が3カ月ごとに公表。
環境放射能水準調査結果(上水(蛇口))(平成26年10-12月分)
平成27年01月30日
1.本データは、1Bq/Lを1Bq/kgとみなす
2.原子力規制委員会が各都道府県等からの報告に基づき作成
3.検出下限値は、I-131、Cs-134、Cs-137すべて0.001Bq/kg未満
(参考)水道水中の放射性物質に係る指標の見直しについて(厚生労働省)における水道水中の新たな目標値 放射性セシウム(セシウム134及び137の合計) :10Bq/kg
原子力委員会の数値を使用してグラフにしてみました。
(クリックすると大きく見ることができます)
(※宮城県は今回から採取場所を「仙台市」と初めて公表しました)
茨城県ひたちなか市はダントツトップでセシウムが入っていた時期がありましたが、前回から他の検出地域の数値に近づいてきています(下がっている)
それに比べると、栃木県宇都宮市は平成24年よりは下がっているものの、他の検出地域のちょっと上のポジションを維持し続けています。
ジャジャーン!
(≧o≦)∠※PAN!。.:*:・'゚☆。.:*:・'゚★゚'・:*
2014年9月〜12月
全国蛇口水セシウムランキング発表!
1位 栃木県宇都宮市 0.0047Bq/kg
2位 群馬県前橋市 0.0028Bq/kg
3位 茨城県ひたちなか市 0.00271Bq/kg
群馬県前橋市が急上昇 ベスト3にランクイン!
オリンピックが開催される東京都は7位に順位を下げました。
4位 山形県山形市 0.00268Bq/kg
5位 福島県福島市 0.00238Bq/kg
6位 宮城県仙台市 0.00193Bq/kg
7位 東京都新宿区 0.00178Bq/kg
蛇口水モニタリングが開始された2012年1月からの順位
(クリックすると大きく見ることができます↓)
今回数字を記入していて、ひとつ気になったことがありました。
それは埼玉県。
埼玉県は、セシウム137が東京都の0.00130 Bq/kgよりも0.00140 Bq/kgと高いのに、
セシウム134が「検出限界値未満」として記載されていません。
東京都はセシウム134が0.00048 Bq/kg検出されているので、埼玉県ではこれに近い数値だと検出限界未満となるようです。
なので、セシウム137のみのランキングを出してみました。
全国蛇口水セシウム137ランキング
1位 栃木県 0.0034Bq/kg
2位 山形県 0.0021Bq/kg
3位 群馬県 0.0020Bq/kg
山形県山形市が群馬県前橋市を抜いて、2位となりました。
以下はご覧の通りです。
4位 茨城県 0.0019Bq/kg
5位 福島県 0.0018Bq/kg
6位 宮城県 0.0015Bq/kg
7位 埼玉県 0.0014Bq/kg
8位 東京都 0.0013Bq/kg
埼玉県と東京都は順位が入れ替わりました。
ごくごく微量かもしれませんが、関東地方と東北地方の水道水には福島第一原発事故由来のセシウムが含まれているということを知っておきましょう。
それにあまり問題視されていないように思いますが、山形県と群馬県は注意したほうがいいと思っています。
水道水に含まれるトリチウムも調べて欲しいと、私は強く願っています。
これまでの蛇口セシウムランキングブログ↓
<東京オリンピックおめでと(*^ー^*)∠※Pan!!。・:*:・>
注:TOKYOの水道水には事故後常にセシウムが入っています。
最新情報では福島と東京同率で全国3位決定!
日本全国都道府県水道水蛇口セシウムランキング(2013年7月~9月)
発表!日本全国都道府県水道水蛇口セシウムランキング(2013年10月~12月)
日本全国都道府県水道水蛇口セシウムランキング(2014年1月~3月)
<発表!>日本全国都道府県水道水蛇口セシウムランキング(2014年4月~6月)
<でました!>日本全国都道府県水道水蛇口セシウムランキング(2014年7月~9月)
31:25〜
で、脱被曝・TPP反対・飢えさせない、この3点を主張して参議院に取り込んでもらえたんですけれども、
これ、矢が飛んでくるというのは反対側からだけじゃないんですよね。
背中からも飛んでくるんだと。
味方からも飛んでくるか!っていうようなね、非常にいろんな面白い状況というのを経験した1年半だったんですけれども、
たとえば、「特定秘密保護法がやばいぞ」
当然ですよね。
特定秘密保護法、何がやばい?
何が秘密かわからないからやばい。
「何が秘密か秘密」なんだ?それ。
要は自分たちが不都合なこと。
今までやってきた不都合なこと、これからやっていく不都合なこと、全部網羅するような法律が通ろうとしているというときに騒ぐのは当然ですよね。
全てに当てはまるじゃないですか。
被曝の問題も原発の問題も、もちろんベールに包まれるに決まっているんだから、
特定秘密保護法、この法案を絶対に通しちゃいけないっていう運動をやったりとか、
たとえば、2ヶ月3ヶ月っていう期間、それに集中してやっていると、
「あいつは被曝の問題をやらずに」と言って矢が飛んでくるんですよ。
グサグサですよ、背中はもう。
でもそれは、そういう状況なんだということを直接お会いする方には説明していけるんですけど、
で、国が考えているのは、特定秘密保護法でほぼ外堀が埋まっている状況。
それはそうですよね。
知ることがなければ、動けないですものね。
知らなきゃ怒れないんです。
そこに輪をかけてより身動きができなくなるような状況を今国会でも考えています。
「刑事訴訟法」っていう法案が待っているんですね。
これはどういうことか?っていうと、ぱっと見は「確かに必要かもしれない」と思わされるんです。
どうしてか?というと、「取り調べの可視化」
警察とか、検察とか、取り調べをされますよね。
その取り調べを可視化するためにモニターするんだと、映像で写すんだと、録音するんだと。
確かにそれは必要だよね。
どうして?
「冤罪が多いじゃないか」それを防ぐためには取り調べの録画録音することは必要だよな。
っていうことを入り口にしているんです。
でも実際は、蓋を開けてみたらおそらく、警察側が取り調べの可視化に応じるのは2%程度なんです。
で、他に付随しているものがセットになっているんです。
一番目立つように看板をあげられているのは
「刑事訴訟法って何?」って言われた時に「取り調べの可視化ですよ」。
でもそれにセットにされて付いてくるものが、
「司法取引」
要は自分が救われるために人を送らなければいけない。
ということは余計、冤罪が増えるっていうことですよね。
可能性が高まるっていうことですよ。
逆に言ったら、その人はやってないのに自白を強要されて、
で、関係のない人の名前まで言っちゃったということもあり得るわけですよね。
それだけじゃなくてやばいのは「盗聴法の拡大」まであるんです。
「盗聴法」っていうのも「私は悪いことしていないから関係ないよ」っていう話かもしれないんですけど、
この「盗聴法」、今は4つの組織犯罪にしか当てはめられていない。
たとえば、武器とか、麻薬とか、組織的殺人とか。
だけどもこれを一般犯罪にまで拡大するっていう話なんです。
その内容は何?
詐欺とか、窃盗とか。
詐欺・窃盗この二つだけで全ての犯罪の80%ぐらい占めるんですって。
それを拡大されていったらどうなるか?
もちろん悪いことを言っている人に対して、罪を犯した人に対して罰が下るのは仕方がないけど、
一人だけを盗聴するわけじゃないですよね。
その周りにも広げていかれるわけだから、
これ、「おおっぴらにどんどん盗聴されていきますよ」っていうことを明け渡すのと同じことなんですね。
特定秘密保護法であったりとか、
これでもう表現することに萎縮しちゃいますよね。
自分が表現することによって、何か特定秘密に当たるようなことだったら、
これは警察のお世話になるかもしれない。
日常的にそれぞれの通話。
これも聞かれる可能性もある。
メールも見られる可能性もある。
このメールについては刑事訴訟法の中にあまり触れられていないんですよね。
でももうすでに持っているんですよ、警察。
あるサーバーに対して器械を置けば、そこのサーバーに入る全てのメールが見れるんですって。
それを警察の中だけでやられて、
「わかりますか?」
「それ見ちゃいけないメールだよね」って、言えませんもんね。
中で何をやっているかわからない。
でもその与えられる権限っていうのはどんどん拡大していく。
すごく恐ろしくないですか?
これは今、ひとつ今国会でやってくる「刑事訴訟法」というとんでもない法案の話をしたんですけど、
中間処理施設っていうものが県内にできますよね。
この中で焼却も行われるんですよね。
この焼却、ちゃんとルールを守って焼却されますか?っていう話です。
とんでもない高濃度のものだって燃やされるじゃないですか。
そうでしょ、外から見えないんだから。
ですよね。
漏れてるのもわかんないんだから。
「大丈夫ですよ、バグフィルターがあるから」って、
「99.9%捕捉いたします」って言ってたんですよね。
広域瓦礫処理の時に。
でも、島田市とかいろんなところのデータ。
鮫川。
いろんなところのデータを計算しました。
そういう方がいらっしゃいます。
このあとお話になる方のお友達ですけどね、
だいたいどのくらいだった?って、
60%〜80%しか捕捉できなかったって。
じゃあ、漏れること確実じゃないかよ。
どんなものが燃やされていて、どんな数値のもので、っていうのも、
全くわからない状況にされてしまうんじゃないか。
一事が万事そういう状況なんですよね。
本当に今僕が喋ったことって、絶望的に聞こえるかもしれないですね。
でも、今ある状況が絶望的であるならば、もうあとは希望しかないと思うんですよ。
違います?
ね。
絶望は絶望で受け止めようじゃないか、って。
でもその先には希望しかないんだから、もう希望ある未来じゃないか、っていう話ですよね。
で、その希望ある未来をどう変えていくか?っていうことなんですけれども、
先ほど国会での話をしました。
委員会でだいたいその法案に対して反対するのは、僕と共産党だけなんですよ。
で、共産党も中で賛成するのもあるんです。
僕一人が反対した時があって、
それはどういうことだったか?というと、
テロ関連の法案だったんです。
テロ関連。
「テロ」と名のつくものは全て許されるような世の中になるんですよ。
「しょうがないな」っていう世の中にこれからなっていくんです。
だからこそ特定秘密保護法に関しても、この刑事訴訟法ということに関しても、
「しょうがないよな、テロリズムと戦うということだから幅が広がってもしょうがないよな」
いろんなことに繋げていかれるんですよね。
「しょうがない」
だって「テロ」を利用しているじゃないですか。
先日のisイスラム国のことも、結局あれは火事場泥棒ですよ。
二人の命を救える可能性があったのに、
全力で救いに行かなかったということは皆さんも感じるところだと思うんです。
ーー:そうだ
この二人の命にかけられた金額じゃなくて、
この国でテロが行われる可能性を含む案件なんですよね。
全員の命に関わる問題なのに、
結局今の政権が何をしたかというと、
このisによる今回の事件を利用して、自衛隊を海外に派遣できる。
しかも国連の決議なしに、わざわざ出かける。
わざわざ自分のお仲間の国がやっている戦争にも首を突っ込めるような。
無茶苦茶ですよね、やっていること。
しかも「地理的制限なし、地球の裏側まで行けます」っていう事を自分たちで言っているんですよ。
そのようなことにまでテロは火事場泥棒的に利用されるっていう中で、
話戻りますね。
何が言いたかったか?先ほどの委員会の話。
僕一人で委員会の反対をした。
反対をした人には反対討論といって、もう一度反論をする時間が与えられるんです、2分程度。
で、僕がそこで言った反対討論が、「一部削除しよう」ということを言われているんです。
「これは議事録に残せない」っていうことを言われたんです。
ーー:おかしい
変でしょ。
じゃあその該当する部分、どういう部分なのか皆さんにちょっとお読みしようと思うんですけど、
「この法案何なの?」って言いました。
「テロ関連の法案だ」と言いました。
どういうことなのか具体的に簡単に言うと、
テロリストと疑わしき人間に対して、組織に対して、グループに対して、
それに関わっている人間に対して、その人の資金を凍結できるんです。
「銀行預金を差し押さえ出来る」っていうことなんです。
ーーなに?
凍結できちゃうんです。
だとしたら、ちょっと待ってくれって、
「お前テロリストかもしれないよ」って決めつける人間が「テロリストみたいなやつだったから」
っていう話が一番の問題なんですよ。
ね。
そう考えたときにすごく恐い法律だと思いません?皆さん。
この国の状況がもっとやばい状況になってきて、「これはもう海外脱出しかないな」って思った人。
「テロリストの疑いがる」って言われたらもう、動けないんですよ。
この国から動くな。
この場所から動くな。
なんか聞いたことないですか?
命を守るために自由に行き来できるというのは憲法で保障されているじゃないですか。
でもその移動の自由さえも、表現の自由さえも、
いろんな自由を私たちから奪おうとしている今の政治なんですよね。
で、僕が反対討論で言って「削除しろ」と言われた部分を今から読みます。
政府は、すべての国民の基本的人権が十分に尊重される制度を整えることを、
何よりも優先させるべきではないでしょうか。
両法案が可決されるならば、(先ほどのテロ資金凍結案ですね)公の安念を破壊しかねない。
最も調査監視が必要な、国内に存在する真のテロリズムとまずは戦うべきです。
汚染物質をばら撒き、情報を隠蔽し、収束方法さえもわからぬ中、
国から投入された税金を決算時に黒字にすることだけに全力を注ぐ東京電力。
及び、事故の原因究明も出来ておらず、火山予知も不可能と分かっていながら、
人々の声も聞かず、再び安全神話で原発を再稼動させる。
この国に生きる人を無理心中へと巻き込む政治家、規制委員会、九州電力、経済団体などを、
まずはテロ支援、資産凍結をするのが筋じゃないかというのを申し上げて、
わたしの反対討論を終わらせていただきます。
っていう話を反対討論でしたんです。
そしたら、「削除しろ」って言われたんです。
「お前がこれを削除することをOKしなきゃ、議事録に載らないんだよ」
ーー:えー?
「お前が言ったことを議事録に残すといったことだけじゃなくて、
その日の議事録すべてに載らないんだよ」
っていうことでプレッシャーをかけているんです。
ーー:えーっ!信じられない。
「じゃあわかりました」と。
でもね、そうは言いながらも、それを言ってくる人たち、与党側の人たちは、いい人なんですよ。
本当に、なんの恨みもないんです、僕。
そのポジションとして言いに来ている。
「言いたかないけどさ」っていう空気なんですよね。
ま、しょうがないですよ。
そういうポジションにいらっしゃる方々だから、言うべきこと、党から言われたこと。
わからないです、誰から言われているのか。
でもさすがに「該当することだらけで、これを議事録に残すのはちょっとな」っていう話なんでしょうね。
でもこれに応じない場合は、おそらくこの委員会の中での雰囲気っていうのが、大きく変わるんだろうと。
何が大きく変わるのか?って言ったら、
おそらく、わかりませんよ。
質問時間がどんどん削られるんだろうな。
無所属、もしくは少数会派。
僕たちのような小さなパーティですよね。
は、かなり短い質問時間なんです。
でもそこを与党側、大きな会派、そういう等が気遣いをして、時間を確保してくれている。
多分、この時15分、20分喋らせてくれているんですよ。
質疑でね。
でもこれをリアルに行くと僕たちは3分ぐらいになっちゃうんです。
1分半とか。
そう考えると、もうインターネットにも載っているし、
これ一応流れているからここで引いておくか、みたいな。
政治的なこと考えているんです、僕今。
大事ですよね?
ーー:大事です。
何が何でも戦うぞー!みたいになったら、
「じゃあ、次の質疑1分半ね」みたいな話になるんです。
1分半の演説で終わるみたいな話になりますからね。
だからそこらへんのバランスっていうのも取っていかなきゃいけないのが政治なんだなというふうに思ってます。
でも、少しまた話が戻ると、
僕はこの先希望しかないと思っています。
理由は先程言った通り。
これだけ絶望するに値するぐらいの現実が目の前にあったとして、
だとしたらもう先は希望しかない。
未来は希望しかないと。
じゃ、その「未来の希望」を手に入れるためにはどうしたらいいんだろう?と。
残念ながら政治を通して以外は手続きが踏めないんですよね。
じゃあ、中を入れ替えるしかないと。
議席を入れ替えるしかないんですよ。
だとしたら選挙しかないんです。
で、先の衆院選が行われた時に僕は言いました。
大きく繋がるために「とりあえず自民以外で」っていう、
選挙区によっては「入れたい人いないもん」っって人もいるし「入れるのやめちゃった」っていう人もいるから、
「とりあえず自民党以外で」というキャッチフレーズで勝てる人。
自民党の議席を削れる人っていうことで考えたんですけど、
「お前は再稼働を許した民主党を応援するのか!」みたいな、いう話なんですよね。
もちろん言いたいことはいっぱいあるけど、現実として今このパワーバランスを変える以外なくて、
自民党から削れるためにはどうしたらいいか?っていうことを一番最初に考えなければいけない。
こんなことを言ったら色々怒られるんですけどね、また。
主義主張が違うものまで仲間になって、横に手をつなぐなんて無理だ。っていう方もいらっしゃるかもしれないけど、
例えば2016年。
来年の夏に参議院の選挙が行われます。
半分の改選なんですけれども、参議院全体の半分の選挙が行われます。
で、「ダブルだ」っていう話もあるんです、衆議院と。
まず参議院の話だけしておくと、一人区っていう所がありますね。
その選挙区で一人しか受からないよ。
東京都とかっていう大きな都市になれば5人だ6人だっていう人達が受かることができるけれども、
一人区っていう所があるんです。
じゃ、この一人区で、前の参議院選挙でどういう勝敗があったか?
先の参議院選挙では31。
31議席分の一人区。
そのうちの29議席は自民党が取っているんです。
理由はなんで?
野党が一つにならずに一騎打ちにならなかったから。
ここを一騎打ちに持って行けたなら、野党側の方が投票数が多いんです。
「全部繋がれ」という話になったら無理が生じるけれども、
「少なくても1人区だけは自民には取らさんとこうぜ」という、そこだけで31議席
そこだけで31議席築けるんですよ。
というような柔軟な戦い方をしていかないと、この絶望は継続されるだけなんです。
継続された先に未来はあるか?というと、
僕はもう…闇しかないんじゃないかなと思うんですよ。
だけど、それを変えられるんだ、と僕はそう思っていて、そう動きたいなと。
そう動くと注文が来そうなんですよね。
裏も表も知り尽くした人。
一郎さんです、小沢一郎さんです。
「いやーあの人の人相は悪い」という人も何人かいますけどね、
そんなもん「人相悪い」なんて顔のことは親に言ってっていう話ですよ。
ぶすっとしててもあの人は家で金魚を飼い、鳥も何十羽も飼い、植物に水をあげ、っていう人なんです。
心やさしき人なんです。
もちろん今までの運動の歴史の長い方は、じゃあお前、六ヶ所はどうなんだ?
という話になってくるかと思うんですけど、
僕の基準は3.11の後にどういうスタンスで政治をやっているか?ということにやっぱり僕自身は目を向ける、僕の中では。
じゃあ、この数ある政党の中で、
「高線量地から避難の権利を与えるべきだ」という政策を出しているのは、残念ながら生活だけなんですよ。
だから違和感がないんです、僕は。
そして「消費税増税の時に民主党を出た」ということです。
基本通しているじゃないか。
少なくとも「3.11以降は変わった」って言えるんじゃないか。
そこまで違和感がなかったんです。
ま、わかりません、政治の世界は、次何があるのか。
生活の党と山本太郎と仲間たちが来年の今日、あるかどうかもわからない。
それが政治ですよね。
でも僕は小沢さんを市民側にどんどんどんどん引きずり込んで、たくさんの人たちにいろんな話をしていただきたい。
で、憲法の話とかもしました、自分でインタビューして。
「憲法」っていうと「左翼だ」とか「右翼だ」そういう話をされちゃいますよね。
よくわからない話だけどされちゃう、全然そういう話じゃないのに。
保守本流と呼ばれている小沢さんが憲法のことをどう思うのか?という話をしたら、
やはり今考えられている改正というものに対しては「NOだ」と。
「全てそのままがいいとは思わない」と。
例えば私学の助成。
これは憲法上は憲法違反(89条)になると。
そんなことを言い出したら細かい話になると。
とにかく今の状態だったら、今のままがいいという話をこのあいだ話している時に言われて、
やっぱりバランス感覚っていう部分で、持たれた方は考えてみてください。
田中角榮さん、島根の竹下さん、
この方々は時の最高権力者になっていながら失脚していった方々ですよね。
その中にいながら、未だに政治をやり続けてられているんです。
これはバランス感覚じゃないですか?
この国を揺るがすような事態になった。
っていうことで、その権力の中枢にいるにもかかわらず、今も政治家としてやられているというのは、
これはやっぱり、バランス感覚の良さなのかな?って思います。
別にみなさんに小沢一郎のファンになってくれっていう意味で言っているわけじゃないんですけれども、
なかなか誤解が多い方なので、検察やマスコミから叩かれて、今も犯罪者扱いされていると。
挙げ句の果てには何が嫌いなのかわからないけれど、「顔が嫌い」っていう人まで出てくる。
是非、「何を言っているのか?」というところをですね、耳傾けていただいて、
その中で、それぞれの政治家の評価であったりとか、ということを考えていただきたいなと。
なんかしゃべりたいことと全然逆の方に行っているんですけど。
とにかく希望はあると。
そのためには選挙だと。
で、今年の春統一地方選がありますね。
あ、もうちょっと先ですね、被災地は。
ここで是非皆さんには、選挙の先端に入っていただきたいんです。
自分の地元の、応援できると思う候補者のところで、実際に選挙に関わっていただきたいんです。
どうしてか?
この先大きな国政選挙で候補者を何人か立てなきゃいけないといった状況になった時に、
実際にその選挙事務所を回せる人間っていうのは極端に少ないんですよ。
候補者も大事だけど、候補者を支える人々がいなきゃ成立しないんですね。
じゃ、結局候補者はいるけれども回す人がいないからここは諦めようっていう話にもなり得るということです。
是非、もうすでにやられている方は多いと思うんですけれども、統一地方選。
岩手は8月だと言っていましたけれどもこちらはいつですか?
その頃ですか?その頃ですね、被災地はちょっとずれているんですね。
是非、夏休みの、今日はいいかな、って思う日はお時間を作って直接選挙に関わって、
なんとなく自分がその選挙の、自分と仲間でも回せるというような状況をぜひ体験していただけたらなと思います。
もうすでに始まっているんですよね。
来年の参議院選挙。
そこで少なくても皆さんに光が当たる、この国で生きている人に光が当たるっていうのを
当てるっていう思いを持った国会議員を中に入れないと、もう間に合わないと思います。
これから何をやっていくのか?短く一言で言うと、
「この原子力事故による不利益を被った方々に対して、未来永劫保証し続けろ」っていうことを求めるという、
大きな力にしていきたいと思います。
ぜひみんなで頑張りましょう、ありがとうございました。
ーーー
続きを読む
千葉県立柏の葉公園で放射線基準値超え
ちばとぴ 2015年03月7日 09:25
千葉県は6日、柏市の「県立柏の葉公園」で、国の基準値(毎時0・23マイクロシーベルト)を上回る空間放射線量が検出されたと発表した。県は安全確保のため、基準値を超えた園内6カ所周辺を立ち入り禁止とした。
県公園緑地課によると、県は今月、園内の307カ所で空間放射線量を測定。基準値を超えたのは西洋庭園北側脇の植栽など6カ所で、地上50センチ地点では0・24~0・35マイクロシーベルトが検出された。
県は今後、国のガイドラインに基づき除染作業を行う方針。
東京は除染しないのかな?
<首都圏の放射能汚染>
東京ドーム1.34μSv/h、ディズニーランド0.42μSv/h、渋谷ハチ公前、フジテレビ、成田、羽田… 除染基準0.23μSv/h超の場所 3/20号フライデーより一部抜粋
「(都は)放射性物質汚染対策特措法の対象地区街なので、本格的な除染はしていません。区の施設で地表1mの放射線量が0.23マイクロシーベルトを超えれば、敷地内の砂をとりかえるなど清掃はします。ただし、民間施設は別です。測定器を貸し出して、相談に乗るぐらいしかできないのが実情です」(環境政策課)
東京ドーム 1.34
成田空港 0.45
東京ディズニーランド 0.42
羽田空港 0.36
上野恩賜公園 0.35
浅草寺 0.35
恵比寿ガーデンプレイス 0.35
フジテレビ 0.34
JR渋谷駅 0.31
月島高層ビル群 0.30
池袋サンシャインシティ 0.27
JR東京駅 0.24
東京電力本店0.24
葛西臨海公園0.23
ストロンチウム含む“汚染された雨水400t”が地中に
テレビ朝日 2015年3月10日 16:50
400tもの汚染された雨水が地中にしみ込んだことが分かりました。
福島第一原発で10日朝、放射性物質を含む汚染水を保管しているタンクエリア近くの側溝で水位が低下しているのが確認されました。東京電力は、側溝にたまった水が地中にしみ込んだとみています。たまった水には1リットルあたり100ベクレルを超えるストロンチウムが含まれていて、約400tの汚染された雨水が地中に浸み込んだとみられています。側溝が劣化している可能性があるということで、東京電力は現状を調べて対策を講じる方針です。福島第一原発周辺では、9日朝から激しい雨が降っていました。
福島第一原発の地下水から…ストロンチウム最高値
2015年2月7日 08:00
東京電力は、福島第一原発で去年7月に採取した地下水に人体に影響の大きいストロンチウム90が過去最高の500万ベクレル含まれていたと6日になって発表しました。
この地下水は、2号機の東側の岸壁近くに掘った観測用の井戸から去年7月5日に採取して分析したものです。東京電力は当初、「分析に時間がかかる」として、その後は「ストロンチウムの分析方法が正しいか再調査する」という理由で公表していませんでした。そして、6日になって、汚染水1リットルあたりにストロンチウム90が過去最高の500万ベクレル含まれていたという結果を明らかにしました。井戸は3年前の事故直後に高濃度の汚染水が海に漏れた場所のそばで、東京電力は関連も調べることにしています。
汚染雨水、タンクせき外に=流出量は747トン―福島第1
時事通信 3月10日(火)20時12分配信
東京電力は10日、福島第1原発の汚染水タンク群を囲うせきの2カ所で汚染された雨水が流出していたと発表した。東電は流出した量を、当初の約400トンから約747トンに訂正した。雨水は、地中に染み込んだとみられる。
せき内の雨水からは、ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質が最大で1リットル当たり8300ベクレル検出された。東電は、「海への流出はない」と説明している。
東電によると、雨水はタンク群を二重に囲うせきの外側から流出。せきは、土のうの上を樹脂で覆い、水の浸透を防ぐ仕組みだが、2カ所で土のうと地面の境目から雨水が流れていた。
せき内では、コンクリート製の底の複数箇所で気泡が出ているのを確認。この場所からも汚染雨水が流出し、地中に染み込んだとみられる。
東京電力
報道関係各位一斉メール 2015年
福島第一原子力発電所H4タンクエリア外堰内雨水水位低下について
平成27年3月10日 東京電力株式会社
本日(3/10)、午前6時24分頃、当社社員によるタンクパトロールにおいて、H4・H4北・H4東エリア内周堰外側の外周堰に溜まった雨水の水位が以下の通り低下していることを確認しました。
各タンクエリアの外周堰の止水弁(排水弁)は降雨時に溜まった雨水を排水するため通常「開」運用としておりますが、当該タンクエリアについては、外周堰に比較的高い放射能濃度の溜まり水が確認されたことから、外周堰内の水を回収するとともに、念のため当該堰の止水弁を閉としておりました。
<当該堰内水位>
3月9日 午後10時30分:15cm
3月10日 午前6時24分:10cm
午前8時15分:7cm
当該外周堰内水位の低下は現在も継続しておりますが、この堰の内側にあるH4北・H4東エリア内周堰内の水位に低下がないこと、当該外周堰の東側にあるB排水路への流れ込みがないこと、構内側溝排水放射線モニタの指示値に有意な変動がないことを確認しております。
当該外周堰内の低下水量は、3月9日午後10時30分から3月10日午前8時15分にかけて低下した水位と当該外周堰床部の面積から約400tと推定しております。
当該外周堰内の雨水については、
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:11Bq/L)
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:17Bq/L)
ストロンチウム90:約100Bq/L超過(簡易分析)
を確認しております。
現在、漏えい状況及び原因等を調査しており、状況等が分かり次第お知らせします。
記者会見で出てきた資料では数値が大幅に変更されています。
福島第一原子力発電所
H4タンクエリア外周堰内雨水水位低下について
<参考資料>平成27年3月10日東京電力株式会社
400トン→747トン
●当該堰内雨水の流出量は、降雨量および当該外周堰に流入した雨水の総量(約915m3)から移
送量(約168m3)を引いて、約747m3と推定。
100ベクレル/L超→8300ベクレル/L
3.11 東日本大震災四周年 安倍晋三内閣総理大臣の会見
2015年3月10日
文字起こし部分〜http://youtu.be/Kra9SjmWPAY?t=11m57s
記者:
福島第1原発への対応についてお伺いします。
福島第1原発をめぐっては、汚染水が排水路から海に流出していた事実が発覚し、
東京電力による公表が遅れるなど、安全管理の体制について問題が指摘されています。
また高レベル放射性廃棄物の最終処分場の選定も依然行われていません。
総理はこうした諸課題について、いつ頃までにどのようにして対処していくのでしょうか?
安倍:
東京電力の情報公開が不十分であったことは誠に遺憾です。
十分な情報公開を徹底することにより、関係者の信頼関係を再構築し、
また、はいすいる、排水路を通じた放射性物質の流出を抑制するための適切な追加対策を取るよう、
東京電力に指示をして、います。
安全面についても原子力規制委員会が変化する施設の状況に応じた、能動的な規制を実施していきます。
東電任せにせず、国も前面に立って廃炉、汚染水対策に取り組んでいく考えであります。
安倍総理は会見時、
「ストロンチウム90を含む汚染水が大量に大地に染み込んだ」
ということを知っていたのでしょうか?
山本太郎議員:
先ほど国会での話をしました。
委員会でだいたいその法案に対して反対するのは、僕と共産党だけなんですよ。
で、共産党も中で賛成するのもあるんです。
僕一人が反対した時があって、
それはどういうことだったか?というと、
テロ関連の法案だったんです。
テロ関連。
「テロ」と名のつくものは全て許されるような世の中になるんですよ。
「しょうがないな」っていう世の中にこれからなっていくんです。
だからこそ特定秘密保護法に関しても、この刑事訴訟法ということに関しても、
「しょうがないよな、テロリズムと戦うということだから幅が広がってもしょうがないよな」
いろんなことに繋げていかれるんですよね。
「しょうがない」
だって「テロ」を利用しているじゃないですか。
先日のisイスラム国のことも、結局あれは火事場泥棒ですよ。
二人の命を救える可能性があったのに、
全力で救いに行かなかったということは皆さんも感じるところだと思うんです。
ーー:そうだ
この二人の命にかけられた金額じゃなくて、
この国でテロが行われる可能性を含む案件なんですよね。
全員の命に関わる問題なのに、
結局今の政権が何をしたかというと、
このisによる今回の事件を利用して、自衛隊を海外に派遣できる。
しかも国連の決議なしに、わざわざ出かける。
わざわざ自分のお仲間の国がやっている戦争にも首を突っ込めるような。
無茶苦茶ですよね、やっていること。
しかも「地理的制限なし、地球の裏側まで行けます」っていう事を自分たちで言っているんですよ。
そのようなことにまでテロは火事場泥棒的に利用されるっていう中で、
話戻りますね。
何が言いたかったか?先ほどの委員会の話。
僕一人で委員会の反対をした。
反対をした人には反対討論といって、もう一度反論をする時間が与えられるんです、2分程度。
で、僕がそこで言った反対討論が、「一部削除しよう」ということを言われているんです。
「これは議事録に残せない」っていうことを言われたんです。
ーー:おかしい
変でしょ。
じゃあその該当する部分、どういう部分なのか皆さんにちょっとお読みしようと思うんですけど、
「この法案何なの?」って言いました。
「テロ関連の法案だ」と言いました。
どういうことなのか具体的に簡単に言うと、
テロリストと疑わしき人間に対して、組織に対して、グループに対して、
それに関わっている人間に対して、その人の資金を凍結できるんです。
「銀行預金を差し押さえ出来る」っていうことなんです。
ーーなに?
凍結できちゃうんです。
だとしたら、ちょっと待ってくれって、
「お前テロリストかもしれないよ」って決めつける人間が「テロリストみたいなやつだったから」
っていう話が一番の問題なんですよ。
ね。
そう考えたときにすごく恐い法律だと思いません?皆さん。
この国の状況がもっとやばい状況になってきて、「これはもう海外脱出しかないな」って思った人。
「テロリストの疑いがる」って言われたらもう、動けないんですよ。
この国から動くな。
この場所から動くな。
なんか聞いたことないですか?
命を守るために自由に行き来できるというのは憲法で保障されているじゃないですか。
でもその移動の自由さえも、表現の自由さえも、
いろんな自由を私たちから奪おうとしている今の政治なんですよね。
で、僕が反対討論で言って「削除しろ」と言われた部分を今から読みます。
政府は、すべての国民の基本的人権が十分に尊重される制度を整えることを、
何よりも優先させるべきではないでしょうか。
両法案が可決されるならば、(先ほどのテロ資金凍結案ですね)公の安寧を破壊しかねない。
最も調査監視が必要な、国内に存在する真のテロリズムとまずは戦うべきです。
汚染物質をばら撒き、情報を隠蔽し、収束方法さえもわからぬ中、
国から投入された税金を決算時に黒字にすることだけに全力を注ぐ東京電力。
及び、事故の原因究明も出来ておらず、火山予知も不可能と分かっていながら、
人々の声も聞かず、再び安全神話で原発を再稼動させる。
この国に生きる人を無理心中へと巻き込む政治家、規制委員会、九州電力、経済団体などを、
まずはテロ指定、資産凍結をするのが筋じゃないかというのを申し上げて、
わたしの反対討論を終わらせていただきます。
っていう話を反対討論でしたんです。
そしたら、「削除しろ」って言われたんです。
「お前がこれを削除することをOKしなきゃ、議事録に載らないんだよ」
ーー:えー?
「お前が言ったことを議事録に残すといったことだけじゃなくて、
その日の議事録すべてに載らないんだよ」
っていうことでプレッシャーをかけているんです。
ーー:えーっ!信じられない。
「じゃあわかりました」と。
でもね、そうは言いながらも、それを言ってくる人たち、与党側の人たちは、いい人なんですよ。
本当に、なんの恨みもないんです、僕。
そのポジションとして言いに来ている。
「言いたかないけどさ」っていう空気なんですよね。
ま、しょうがないですよ。
そういうポジションにいらっしゃる方々だから、言うべきこと、党から言われたこと。
わからないです、誰から言われているのか。
でもさすがに「該当することだらけで、これを議事録に残すのはちょっとな」っていう話なんでしょうね。
でもこれに応じない場合は、おそらくこの委員会の中での雰囲気っていうのが、大きく変わるんだろうと。
何が大きく変わるのか?って言ったら、
おそらく、わかりませんよ。
質問時間がどんどん削られるんだろうな。
無所属、もしくは少数会派。
僕たちのような小さなパーティですよね。
は、かなり短い質問時間なんです。
でもそこを与党側、大きな会派、そういう等が気遣いをして、時間を確保してくれている。
多分、この時15分、20分喋らせてくれているんですよ。
質疑でね。
でもこれをリアルに行くと僕たちは3分ぐらいになっちゃうんです。
1分半とか。
そう考えると、もうインターネットにも載っているし、
これ一応流れているからここで引いておくか、みたいな。
政治的なこと考えているんです、僕今。
大事ですよね?
ーー:大事です。
何が何でも戦うぞー!みたいになったら、
「じゃあ、次の質疑1分半ね」みたいな話になるんです。
1分半の演説で終わるみたいな話になりますからね。
だからそこらへんのバランスっていうのも取っていかなきゃいけないのが政治なんだなというふうに思ってます。
ーーー
議事録から発言内容を削除するということは、日常的に行われている?
「議事録から削除と箝口令」 日銀黒田総裁の発言
テレビ朝日 2015年2月20日 11:48
先週の政府の経済財政諮問会議で、日銀の黒田総裁が日本国債の将来的なリスクについて言及したにもかかわらず、議事要旨から削除されていたことが分かりました。
経済部・門秀一記者報告:
前回の諮問会議は財政健全化がテーマでした。
こちらがその議事要旨です。
こちらが黒田総裁の発言部分なんですが、私が読んでも1分ほどです。
しかし、実は自ら発言を求め、5分以上も日本国債のリスクなどについて話していて、
そうした発言は議事録から削除されていました。
出席者などによりますと、黒田総裁は、ヨーロッパで国債をリスク資産とみなし、
銀行への規制を強化する議論が始まっていると説明しました。
そのうえで、日本国債の格下げに絡み、
「安全資産とされている日本国債も持っていることでリスクになり得る」などと述べ、
財政健全化に取り組むよう訴えました。
こうした発言はマーケットに影響を与える可能性もあるため、議事要旨から削除され、
箝口令(かんこうれい)も敷かれたということです。
日本銀行・黒田総裁:
財政について信認が失われれば、国債の価格、あるいは金利に影響が出る恐れがある。
リスクがあることは事実でありまして、であるからこそ、政府は財政再建目標を決め、
それに向けて着実に前進しようとしてしておられると思います。
20日の予算委員会でも論点となった財政健全化の問題は今後も大きな焦点となりそうです。
「発言の一部を削除する」と言われた山本太郎議員の反対討論
2014.11.18
国際テロリストの財産凍結等に関する特別措置法案に対する反対討論
(文字起こし)
山本太郎:
私は犯罪による収益の移転防止に関する法律の一部を改正する法律案と、
国際連合安全理事会決議第1267号等をふまえ我が国が実施する国際テロリストの財産の凍結等に関する特別措置法案に対して、反対の立場から討論を行います。
犯罪収益移転防止法案について取引時における本人確認書類に関する政府の検討について、
運転免許証やパスポートなどを持たない証明弱者に対する配慮が十分ではないなどの観点から反対することを申し上げます。
また、国際テロリスト財産凍結法案ですけれども、
国際テロリストが日本国内で財産の譲渡などを行なおうとすることを規制することに関しては、十分理解いたします。
ですが、本法律案は、悪政を正すべく物を言う市民の運動に対し、現在でも行われている不必要な調査、監視など、無言の圧力がこの法案の可決後に特定秘密法やその他のテロ関連法案との相乗効果で一層強まり、
国民の人権保護をおざなりにする今の政府の姿勢を見ても、制度の乱用を恣意的に広げて適用していく危険性が全く払拭できません。
警視庁は本法律案に基づく財産凍結の対象となるような国際テロリストが、国内に存在した具体例、具体的な事実はないとしています。
例えば入国審査など、既存の制度を利用すれば十分対応できるのではないでしょうか。
国際的な欲求に屈する形で新たな規制を生み出すのは拙速と言わざるを得ません。
国際的欲求といえば、国連の人権諸条約に基づく国連の委員会が行う国別審査や、人権理事会で、これまで日本の人権をめぐる状況に対し、度々多くの指摘を受けていますが、改善しているとは言いがたい状況です。
国連の人権規約委員会、社会権規約委員会、女子差別撤廃委員会、子どもの権利委員会、拷問等禁止委員会、人種差別禁止委員会などからは数百の勧告が出されています。
同じ国際的要求であるにもかかわらず、これら国連の勧告の関連実施は行われず、FATFからの要求だけに応じるのは何故なのでしょうか?
さらに国内の民間機関では実際には対策のための努力がすでに十分になされており、そのことはFATFでさえも認めています。
政府は、すべての国民の基本的人権が十分に尊重される制度を整えることを、何より優先させるべきではないでしょうか。
両法案が可決されるならば公の安念を破壊しかねない。
最も調査監視が必要な、国内に存在する真のテロリズムとまずは戦うべきです。
汚染物質をばら撒き、情報を隠蔽し、収束方法さえもわからぬ中、国から投入された税金を決算時に黒字にすることだけに全力を注ぐ東京電力。
及び、事故の原因究明も出来ておらず、火山予知も不可能と分かっていながら、人々の声も聞かず、再び安全神話で原発を再稼動させ、この国に生きる人を無理心中へと巻き込む政治家、規制委員会、九州電力、経済団体などを、まずはテロ指定、資産凍結をするのが筋じゃないかというのを申し上げて、わたしの反対討論を終わらせていただきます。
(緑字→削除すると言われた箇所)
ーーー
参議院 内閣委員会 1 委員会審議経過をみると、○平成26年11月18日(火)(第10回)で
犯罪による収益の移転防止に関する法律の一部を改正する法律案(閣法第15号)(衆議院送付)
国際連合安全保障理事会決議第千二百六十七号等を踏まえ我が国が実施する国際テロリストの財産の凍結等に関する特別措置法案(閣法第16号)(衆議院送付)
以上両案について山谷国家公安委員会委員長、世耕内閣官房副長官、竹谷財務大臣政務官、越智内閣府大臣政務官及び政府参考人に対し質疑を行い、討論の後、いずれも可決した。
〔質疑者〕
上月良祐君(自民)、尾立源幸君(民主)、若松謙維君(公明)、井上義行君(みん)、山下芳生君(共産)、浜田和幸君(改革)、山本太郎君(無)
(閣法第15号)
賛成会派 自民、民主、公明、みん、共産、改革
反対会派 無
(閣法第16号)
賛成会派 自民、民主、公明、みん、共産、改革
反対会派 無
と、書かれている。その画像↓
議事録は?探してみた。
国会議録検査システム
(2015年3月9日現在)
002 188 参議院 内閣委員会 1号 平成26年12月26日
003 187 参議院 内閣委員会 9号 平成26年11月13日
画像を見ればわかると思うけど、内閣委員会10号(平成26年11月18日)はすっぽりと抜けている。
二つの法律案が可決された11月18日の委員会そのものの議事録が無い。
これにはちょと、驚いた!
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フライデー(2015年3月20日号)は頑張っています。
メディアが揃って口を閉ざす「被曝」について、きちんと調べています。
しかも、「被曝の地」は人が集まる主要地域です。
放射能は減っていない!
首都圏の“危”要除染スポット
福島第一原発の事故から4年。
首都圏は、いまだ放射性物質の塗れている。
左ページの地図と表をご覧いただきたい。
本誌は2013年3〜4月、2014年7〜8月と過去2回にわたりJR東京駅やサンシャインシティ、フジテレビ前など有名スポットの放射線量を独自に測定した。
今回(2月28日〜3月2日)20カ所をあらためて測定すると、15カ所でホットスポット(国が除染基準とした毎時0.23マイクロシーベルトを超える場所)が見つかったのだ。
そこに1年間いると、ICRP(国際放射線防護委員会)が安全の基準とする1mSvを超える被曝をすることになる。
最も高い放射線量が出たのが東京ドームだ。
実に除染基準の6倍近くになる。
毎時1.34マイクロシーベルト(単位は以下同)を計測。
3年連続で基準を大幅に超える数値が出た。
測定したのは三塁側外壁の外壁の廃棄物集積場近くにある落ち葉などの堆積物を積み上げた場所だ。
人通りも多い。
風が吹けば、大量の放射性物質を含んだチリを吸い込み内部被曝する。
通りがかった女子高校生グループの一人があきれる。
「ここに、そんな危険なところがあるなんて全く知りませんでした。原発事故なんて、もう誰も気にしていませんから。でも、私たちのいずれ結婚して子供を産む身なのに、被曝してガンにでもなったら恐いな…」
多くの若者が行きかうJR渋谷駅ハチ公前の広場でも、0.3マイクロシーベルトを記録。
ここも3年連続で除染基準を上回った。
20歳の女子大生が話す。
「マジ、渋谷もヤバいの? ネットで検索してもそんな情報わからないからどうしようもないよね。通学路だから避けて通れないし、役所はどうして何もしてくれないんだろう」
原発事故から4年たっても、なぜ放射線量は下がらず高濃度の汚染スポットが存在するのか。原子力資料情報室の共同代表・伴英幸氏が解説する。
「原発事故から放射性物質が残っているケースと、谷など地形上の理由で雨水がたまり線量が高くなるケースが考えられています。都内では後者が多い。放置しては改善しません。汚染源の堆積物を放射性物質として管理すべきです」
東京都もしくもよう汚染スポットへの反応は鈍い。
実績といえば2−12年6月に水元公園(葛飾区)の空間線量が周辺より1マイクロシーベルト高いとして都が園内を除染したぐらいだ。
今回、1マイクロシーベルト超を計測した東京ドームのある文京区は次のように答える。
「(都は)放射性物質汚染対策特措法の対象地区街なので、本格的な除染はしていません。区の施設で地表1mの放射線量が0.23マイクロシーベルトを超えれば、敷地内の砂をとりかえるなど清掃はします。ただし、民間施設は別です。測定器を貸し出して、相談に乗るぐらいしかできないのが実情です」(環境政策課)
”汚染都市”東京の市民が被曝の不安から解放される日は遠い。
本誌測定値の最も高かったもの。
除染基準となる0.23マイクロシーベルト以上の場所↓
東京ドーム 1.34
成田空港 0.45
東京ディズニーランド 0.42
羽田空港 0.36
上野恩賜公園 0.35
浅草寺 0.35
恵比寿ガーデンプレイス 0.35
フジテレビ 0.34
JR渋谷駅 0.31
月島高層ビル群 0.30
池袋サンシャインシティ 0.27
JR東京駅 0.24
東京電力本店0.24
葛西臨海公園0.23
新宿中央公園0.21
海の見える丘公園0.18
皇居 0.11
早稲田大学 0.1
東京スカイツリー0.06
ーーー
全ての場所で自治体の測定値よりも高い。
東京ドームの三塁側だから、対ジャイアンツの相手チームの応援は被曝に注意!
東京ディズニーランドはやっぱり高い。
子供も大人も夢のリゾートの筈なのに、命を縮めるリゾートが本当の姿かもしれない。
ディズニーランドは食べて応援もしているみたいだから、外部被曝だけではなく、内部被曝も要注意。
成田も羽田も高い。
東京に住んでいれば年間1mSvには到達するということを覚悟したほうがよさそうです。
4年たってもなおこの現状。
そんなに簡単には無くならないものだと、みんなが気がつかなきゃいけないと思います。
18:30〜
山本太郎:
生活の党と山本太郎と仲間たち、共同代表の山本です。
福島には何度目だろう?という感じなんですけれども、
おそらく政治の世界に足を踏み込む前から、2011年ごろから何度もお会いしている方もいるかもしれないです。
政治家になちゃったんですよ、ね。
ー略ー
なかなかテレビは取り上げない。
なぜなの?
原発の話をするときは原発のことだけじゃない。
東芝や日立も、そこにお金を融資する三菱UFJ銀行もみずほ銀行も。
それだけじゃなくて大手ゼネコンも鹿島・大林も。
それだけじゃなく、株主である日本生命も、安田生命も。
みたいな話をしている人間が、テレビに出れるはずないですよね。
どうしてか?
テレビをつければコマーシャルが流れる。
テレビを支えているのはスポーンサーや大企業だ。っていう話になるんですよね。
その大企業が税金と電気料金から自分たちの腹を傷めずに美味しい思いができるのが原子力だから当然ですよね。
でもその原子力の構造。原子力問題の構造。
それじゃなくて原子力問題の核心、被曝ですよね。
そのようなことに触れるというのは、もう許されない状況だと、テレビでは扱いづらい問題になっている。
例えば福島県の健康調査、
甲状腺癌の疑いを含めたものが100人を超えたという状況を把握しても大騒ぎされない。
「これは機械の精度が高いからたまたま出たんだぜ」みたいな感じにされちゃってるけど、
あまりにもおかしいよね。
100万人に一人か二人か三人か、って言われていたものが、
このような人数が出てしまったのなら全国的に調べて、
いったいどのようなことが原因でそのような状況になっているのか?
ということを調べなくちゃいけないんじゃないですか?
っていうことを国会内で言っても「ポッカーーン」なんです。
ね。
「ポッカーン」どころか、この人は一体何をしゃべってるんだろう?っていうような、
もう本当に違う星からやってきた人間みたいで、
なんか、全く違う生命体のような目で見られるんですよ。
そのようなかたちで、
この1年半自分自身がどのようなことをしてきたのか?というと、
今まで一人だったんですね、無所属でやってたんです。
ひとりでやっていました。
国会の中で無所属という存在は、ほぼ、すでに干されている存在なんですね。
それはどういうことかというと、発言の場が少ない。
委員会、全国の議員が必ず委員会に所属するんですけれども、
無所属は一つの委員会にしか入れない。
で、僕は「内閣委員会」というところに属しています。
今も属しています。
で、その「内閣委員会」の質疑。
その内閣委員会に降りてくる法案の質疑に無理矢理ねじ込んで、原発被曝の問題も話しているんですね。
例えばこの1年半で内閣委員会の僕の質疑が25回あったんですけれども、
そこで原発・被曝に関わる問題は15回質問しています。
25回で15回なんて少ないんじゃないか、って思われる方もいらっしゃるかと思いますけども、
でも審議する法案は原発被曝と全く関係ない。
ーー:笑
たまに一回ぐらいあったかな?っていうぐらいで、それ以外は全く関係なくて、いつも言われるんです。
「法案と関係ない話をしないように」ってことを言われるんですけども、
無理やりくっつけてしゃべる。
それがあまりにも続くので、
「今日はどうやって無理やりくっつけてくるのか楽しみや」って言われるようになって、
ーー:笑
そうなんです。
そこだけお手伝いをしてくれる、
国会議員としての山本太郎に力を貸してくれているのが今この前に座っているお二人です。
おしどりマコケンさん、このお二人にも質問であったり、
僕の弱い部分だったり僕の知らないことなど、あまりにも幅が大きすぎますから、
そういう時にですね、「こういう情報があるよ」「あ、それいいね」っていう話で、
もうちょっと詳しく教えて。
じゃ、こういう聞き方はどう?
この聞方だったらこういう盲点があるから、ということをいろいろ勉強させていただいて、
ちゃんと質疑に立てる質問を一緒に作って頂いたりとか、
今回もお話いただく青山泰さんにも、もちろん焼却施設の問題であったりとか、
質問主意書というものがあるんですけど、
活動できるのは委員会の質疑だけじゃなく、もう一つ内閣に直接質問主意書を投げられるんですね。
それを閣議決定。
ま、内閣のお仲間同士でそれに答えを出して戻してくれるんですけど、キャッチボールが出来るんですね。
その質問主意書という形でお力を借りたりしながらなんとか1年半、いろんなことを聞いてきたんですけど、
で、どういう答えが返ってくるか?っていうんですけど、全くやる気のない
例えば子供達の食品に対してあまりにも数値が高いからもっと厳しくするべきなんじゃないか、数値を。っていう話をしたら、「大丈夫だ。問題ない」
「大丈夫だ問題ない」って一体なんなんですか?っていうことなんですけれども。
例えば規制委員の田中委員長が結構原発のことだけじゃなくて食品のことにもいろんなインタビューに答えているんですね。
ー略ー
27:12〜
そんなことのずーっと繰り返しの中で、これどうなるんだろう?と思いながら国会の中でつづけて、
それでもなんとか有効な言葉を引き出そうという思いでやっていくんですよね。
例えば、有効な言葉をその中でも聞き出せたと。
その質問をした担当の官僚がその答弁をしたばっかりに飛ばされちゃったというのもあるんです。
「それ言うな」っていうことを言っちゃったんですよね。
例えばですけれどもSPEEDIのこととか、
SPEEDI、避難計画、
原発再稼動をするにあたって避難計画を作りますよね。
避難計画を作るんであればSPEEDIを使わないなんて有り得ないでしょ、国民の税金100億以上使って。
それによって事故が起こった時に地形とか風向きとかいろんなことを計算して、
どのように放射性物質が拡散されていくか?
というのを計算するシステムがもうこの国には存在しているんだから、
避難計画にこれを使わない、シミレーションして避難計画を作るって当然じゃないですか?
っていう質問に対して、
「使わない」って堂々と言うんです。
「じゃ、いつ使うんですか、それ」っていう質問になりますよね。
「事故が起こって、実測値で測って、それからシミレーションします」って、堂々と言うんです。
「ハァ〜?」でしょ。
言っている意味わかりますよね。
事故が起こったとしたら、一度皆さんに被曝をしていただきます。
被曝をしていただいている間に我々は実測をいたします。
実測してシミレーションをして、使用するかどうかわからないんですけど。
SPEEDIを使うのはそのタイミングだと。堂々と言ってるんです。
それは2014年の春ぐらいですよ。
その方は飛ばされちゃったんです。
規制庁から別のところに飛ばされちゃって、
で、結局このとんでも発言はですね、
これ、マスコミで流れますか?
流れないんですよね。
どうして流れないか?って言ったら、まずいからというのもあるんですけど、
「アイツが言ったことだから」ということもあるわけです。
「山本、山本が言っているからちょっと無視」というのもあるし、
山本が言っていることは届いてないということもあるかもしれないし、
でも結局それが秋ぐらいに流れるんです、報道番組で。
「SPEEDIを使用するときは、事故が起こった後、実測値を測ってそれから使うようだ」っていう内容が
やっと流れるんですよね。
これが本当に原発・被曝だけの問題なのか?じゃなくて、
もう隅から隅までそんな感じなんです。
本当にもうあきれて物も言えないけれども、物を言っていかなければいけないと。
当然ですよね。
だから沈黙のアピールと言いながら、沈黙しない方がたくさんいらっしゃると。
つづくーー
ーーー
太郎さんの話の中にある、マスコミに流れていないとんでも発言
「事故が起こって、実測値で測って、それからシミレーションします」って、堂々と言た人って
↓かな?
<川内原発>なぜ事故時の住民避難にSPEEDIを活用しないのか?
~黒木政府参考人と「SPEEDI」の関係~参議院山本太郎議員質疑4/3(文字起こし)
より一部抜粋
黒木政府参考人:
地域防災計画の作成の際にSPEEDIを活用するよう位置づけられてはおりません。
ー略ー
SPEEDIの問題に関しては、今原子力規制委員会が考えておりますのは
そもそも、あの、いわゆる拡散予測にもとづいて避難行動を起こす。
あるいは防護活動を行うという事は基本的には行わないと。
あくまでも実測のですね、モニタリングの数値。
それを持ってですね、避難行動あるいは防護活動を行うというのが原則として決められております。
ー略ー
従いましてこれは、げん、現実的にはですね、実測で勝負するしかないといったことで…
オドロキ!!
「放射線防護対策部長」という役職そのものがなくなっている!!
原子力規制庁幹部名簿
(2014年4月5日現在)
↓
(2015年3月9日現在)
次長が森本英香サン→清水康弘サン に代わった以外はメンバーは同じ。
山本哲也サンが原子力防災担当を併任して、黒木慶英サンの役職そのものが抹殺されていました。
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市原産のきのこ粉末 千葉県、業者に回収指示
放射性セシウム基準超で
ちばとぴ 2015年03月7日 10:38
千葉県は6日、市原市内で加工された乾燥きのこの粉末から、国が定める一般食品の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超える190ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。県は同日、加工業者に商品の回収を指示した。
県衛生指導課によると、基準値を超えたのは同市栢橋の生産加工業者が昨年11月から本年2月にかけて製造した「きの子のパウダー」(100グラムまたは150グラム入り)で、4~8袋が東京都渋谷区の屋外販売所「青山ファーマーズマーケット」で販売された。乾燥したヒラタケとシイタケを粉末にしたもので、この業者が生産から加工、販売までを行ったという。
同商品を自主検査した県外の消費者から、今月4日に市原市に連絡があり、県が検査したところ基準値超の放射性セシウムが検出された。
これは氷山の一角だと思います。
行政がきちんとした測定をしていないことが証明されました。
調べて市原市に連絡した方に心から感謝します。
消費者がコツコツと諦めないで調べ続けることはとても大切なんだと、
このニュースを見て、あらためて認識しました。
放射性物質はたった4年じゃ消えないということです。
恐いわぁ〜〜
2015.3.6(金) ご来場の皆さまへのお詫びとお知らせ
Farmer's Market
このたび、青山ファーマーズマーケット会場内にて、2014年11月から2015年2月の期間で、(有)ガーベラが販売いたしました「きの子のパウダー」について、千葉県衛生研究所による検査の結果、放射性セシウムが基準値を超えた検査結果となりました。 お客さまにご心配をおかけいたしましたこと、お詫び申し上げます。
当該生産者は、出荷制限のかかっていない「生しいたけ」「乾燥しいたけ」を検査機関にて自主的に検査し、基準値以下という検査結果を得ていました。その「乾燥しいたけ」を使って、今回の「きの子のパウダー」を加工しましたが、再度、パウダーの状態で、検査をした結果、基準値を上回る結果となりました。厚生労働省の基準値を超えた放射性物質が検出されておりますので、当該商品を早急に回収させていただきます。
今後このようなことのないよう、より一層、生産者および販売者への放射性物質に関する検査実施を要請し、マーケット運営における品質管理体制を強化してまいります。今後は生鮮品に限らず、加工品への検査実施も要請するよう努めてまいります。随時、厚生労働省の出荷制限状況をウェブサイトで確認し、情報共有し、お客さまにより安心してご利用いただけるよう努めてまいります。
尚、(有)ガーベラが同時期に販売しました「生しいたけ」、「乾燥しいたけ」も改めて検査をしましたが、いずれも基準値を超えるものではありませんでした。
1、商品概要と販売について
商品名:きの子のパウダー
販売場所:青山ファーマーズマーケット内
販売者 :(有)ガーベラ
販売期間:2014年11月から2015年2月
販売量 :4〜8袋
2、該当商品の確認方法
商品背面に貼付された食品表示ラベルにてご確認ください。
3、お問い合わせ先
(有)ガーベラ 担当:村串
千葉県市原市栢橋521
TEL/FAX:0436ー92−0956
特定非営利活動法人 Farmer’s Market Association
理事 諸橋洋勝
Farmer's Marketのこの内容を信じるとすれば、
原材料の生椎茸や乾燥しいたけは基準値100ベクレル/kg以内でも、
パウダーにすると濃縮されてほぼ倍の濃度になるということのようです。
基準値以内と言っても、果たして何ベクレルであったのか、
その数値が明らかにされていないところも不安です。
きのこ類はやっぱり心配
改めて調べたという「生しいたけ」、「乾燥しいたけ」に関しても、
きちんと数値を出して報告してほしいと思いました。
飛田晋秀(写真家)
2:32:41
美春から来ました飛田といいます。
カメラマンをやっているんですが、
私は12年の1月から、富岡、双葉、大熊、浪江と、ずっとここ数回撮影に入っています。
これが、とんでもないフレコンバックなんですが、水の中に浸っているんですね。
こういうふうな状態なんです。
こういうことを国は、環境省は黙認しながらこういうふうにやっている。
それから、これは富岡駅、富岡駅は全部が水没しています。
その時に、その海沿いにこういうふうにまた仮り置き場をつくっている。
そして、ここは津波で破壊された防波堤。
高波が来ますと、ここもまた水浸しになる。
こういうふうな、国はただ単に仮り置き場を作っているんじゃないかな。
そういうふうな思いで、すごく怒りに燃えてくる。
そういうことで、あとその他に、これが先ほど青木さんの方から出ました、
富岡に今つくっている仮設の焼却炉ですね。
これは三菱が今やっています。
いくらだと思います?この金額は。
600億ですよ。
ーー:えぇーーーーっ!
これをですね、早ければ4ヶ月から4年以内に全部壊すんです。
ーー:ええーー?
そしてこれを、今度は壊した時に、その作業員がまた被曝していくんですね。
そういうことを平気で国がやっている。
こういうふうな状態なんです。
これ(富岡の焼却施設の写真)は、つい最近1月13日に撮影してきました。
これ(富岡駅の写真)も1月13日に撮影してきた写真です。
あと、こちらは飯館で山を破壊して、本当にこれは環境破壊ですね。
こういう土地に今仮り置き場を作っているんです。
その3ヶ月後に行ったら雑草がこんなにひどいんです。
こんなことが平気で行われている。
これは1月27日の日に撮影してきたんですが、
3年も過ぎても、許可をもらって、そしてタイベックを着て、御墓参りをしなければならないという。
こういうふうな実態というのが今まさに福島県の中になされている。
こういうことが、まだまだ話せば長くなるんですが、
これもですね、富岡の方です。
玄関前に書いてあった言葉です。
まだローンを払いきっていない。
そういう中で、今でもローンを払っている。
ですからここにも書いてあるように、官僚、政治家、復興庁、東電、経団連、ここに物申すと、
住んでから物を言ってくれと書いています。
ですから今現実的に、こういうふうな部分がまだまだ多くあります。
去年の5月ですか、会津若松で写真展をやった時に、
大熊の方が見に来て私に言った言葉がものすごく恐ろしくて、今考えても背筋が寒くなります。
その方のところには蔵に30俵の米があったんです。
それが盗まれたんです。
どうですか、今ホームセンターで米袋売ってますよね。
県外産米と言っても全然わからない。
次の日にたまたま私は知事の秘書課の方に電話したんですよ。
そしたら、それは「米は売買することはないでしょう」ということを言われて私はカチンときまして、
「あなた考え方が甘いんじゃないですか」と、「相手は泥棒ですよ」
泥棒に入ったということはどういうことか?って言ったら、お金が欲しいから入っているんじゃないですか。
ですからそういうふうな馬鹿げたことが、県も本当に親身になって考えていない。
これがまたブレンドして、米をまかれたらどういうことですか?
すべて日本人の人が被曝をしているという、
そういう実態というのは、まだまだマスコミには出ていないですけど。
今私もおかげさまで、間もなく11年から来月で、
私も本当に沈黙のアピールと同じで100回目を迎えることになります。
最近もスイスで写真展が終わりました。
向こうで連絡が来た人はものすごく真剣になって捉えてくれる。
「ウィーンには原発はないけれども周りの国にはある」と。
ですから、もしまた事故が起きたら、ウィーンも福島と同じように避難をしていかなきゃならない。
そういうことを真剣になって考えているって言うんです。
福島だけじゃなくて、本当にそういうふうに、世界各国からそういうアピールが来ています。
今度4月にはカナダでも写真展をやることが決まりました。
これは世界グランシンポジウムというのがありまして、そこでも展示するようになりましたので、
もっともっとですね、皆さんでこういうことの現実を捉えて訴えていければいいかなと思います。
私も写真集を作っています。
ですから少しでもわからない人に見せて、今の現状はこうなんだということを訴えてもらえればいいかなと思いますので、
最後に時間もないので、本当にありがとうございました。
2:39:26
飛田晋秀「福島のすがた」
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~♪おしどりマコ・ケン おおいにさえずる♪~
山本太郎国会議員も訴える!
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2:21:14〜
青木泰:
東京からまいりました青木と申します。
まず、3月2日の日にタチアナさんという方が来られて、チェルノブイリの被曝の状況がどうだったのかということを訴えになります。
実は明日3月1日にも郡山で集会が行われます。
その中でまず問題にしているのは何か?というと、すでにみなさんご存知のように、
子供さんの調査で、甲状腺癌の疑いがある人を含めて117人が発症しているわけですよね。
で、これは原発事故によって放射性ヨウ素が大気中に振りまかれ、
その最大の対策としての安定ヨウ素剤を配布しなければいけなかったにも関わらず、配布しなかったわけですよね。
当然、今までの、世界の事例から言った時に、そこから完全に予想されることだったわけです。
その予想結果が117人の発症、85人の手術ということで出ているわけです。
すでに非常事態だと思います。
で、これに対して、つまりこれだけ原因と結果がはっきりした問題が出ているのに、
出てきた時にはすぐ、今までの違う対策の取り方、あるいは食品の規制のやり方を見直しをする。
すぐ対策を取り直すということが必要なのに、
昨日県との交渉を聞いていまして、そういう危機感というのは県の方から伝わってきませんでした。
それどころではないんです。
私は瓦礫の問題、廃棄物の焼却問題という。
瓦礫の問題は3年半ずっとやってきまして、
廃棄物の焼却問題については20年、あるいは30年ぐらい、ずーっと取り組んできたんです。
今、子供達の避難問題をもう一度改めて考えなければいけないときに、
何をしようとしているのか、ということです。
特定避難地域の解除をしようとして、また戻そうとしているわけです。
逆のことをしている!
戻ってきた子供たちに何をプレゼントしようとしているか?
指定廃棄物という、最も高濃度の汚染物の焼却によって、戻してきた子供たちを歓迎しようとしているんです。
こんな国がありますか!?
昨日の福島県との話の中でも、この問題が少し出まして、
国がやる政策だと言っても、県が環境面・健康面からチェックしているのか?
どうなのか?という質問だでたんです。
そしたらなんと答えたと思います?
「放射性物質を焼却しても99.99%取れるから大丈夫だ」って言うんです。
環境省の口移しですよね。
そこで私はちょっと質問したんです。
「じゃあなぜ鮫川村で行われている指定廃棄物の焼却は、焼却のための実証実験だと言っている。
なんでそんなのが付いているんですか?
指定廃棄物を燃やしたときに、周辺大気中に放射性物質が拡散しないか?
そういうことをちゃんと確かめるための実証実験だったんです。
確かめなきゃいけないっていう認識が国だって県だってあったはずです。
じゃあ、その経過は県にどのように報告されているんですか?」と聞いたらですね、
きちっとした答えが出てこなかったんです。
私は実は環境ジャーナリストをやりながら廃棄物資源循環学会というのに20何年ずっと入っているんです。
そこでこの鮫川村の実証実験のことが、去年の9月の学会報告で問題になりました。
どういう形で問題になったか?って言ったらですね、
国が言う99.99%という部分がなくて、鮫川村の実験じゃ
鮫川村がデータを全部出しているんです。
計算したところ60%〜80%しか取れていないということがわかった。
つまり大気中に燃やしている放射性物質の20%〜40%が周辺の大気中の放出されている可能性があるということです。
これがちゃんと昨年の9月の学会で、岩手県の宮古市のお医者さんで博士でもあるんですけれども、
その方が報告をしました。
そしたら今まで国の●のように、国立科学研究所の大迫博士がその場にいて、
その人は「99.99%取れる」って言ってた人なんです。
その人もその150人の発表の場にいて、その人の前で堂々と「40%〜60%しか取れなかった」
0.3ミクロン以下の汚染物についてはですね、
今、学術会議では「そういうのは取れないんだ」ということをきちっと言い切った。
反論も何もできなかったんです。
鮫川で行われている実験は、「実験の結果60〜80%しか取れない」っていうのは、ある意味では学会の中でことは認定されているような状態になっているんです。
こういう状態を放置して、今福島県内の各所で焼却を行うというのは、全くとんでもない話なんです。
福島では、つい先ほどお話ししましたように、もう緊急事態が始まっていると思います。
その中で、これ以上の被曝を止めなきゃいけないというのは、世界に向かってアピールしていくことじゃないか。
沈黙のアピールは今回世界にアピールしていこうということで、
その点を是非アピールしていっていただければと思います。
2:29:26
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山本太郎国会議員も訴える!
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1:28:48〜
今日は皆さんにちょっと緊急でお伝えしたいなって思ったのは、今話題になっている汚染水の話です。
この汚染水の話は、実は私、2013年から全く同じことをずっと質問し続けてきたんですよ。
K排水路というところの水が、汚染され続けたものがずっと海に流れているというのを、
2013年11月のデータですでにわかってたので、
「そのデータを公開してほしい」って、2013年から言ってたんですけど、
全然出してくれなくて。
「知らせる内容はない」とか、
「モニタリングしているから大丈夫」という感じで、ずっと出してくれなかったんですね。
で、それがこの間出てきて、
「実は、4月頃から測って、汚染されたものがずっと海に流れてました」
っていうことになったんですよね。
それで、これは一昨日の会見なんですけど、
この廃炉推進カンパニーの増田さんっていう人が
「みなさんが欲しがっている情報だとは思わなかった」って言ったんですよ。
ーー:え!?
ケン:これは毎週木曜日の中継の会見なんですね。
マコ:
Jビレッジと福島会場と東京電力の本店新橋で会見しているんですけど、
そこで、
なぜ私が2013年から排水路について聞いていたか?っていうと、
2011年に高濃度汚染水が海に流れたのは、
「4月2日から6日まで5日間だ」と言われているんですね、今の公式の発表では。
で、みなさん覚えてますか?
マーライオンみたいに高濃度汚染水がピューっと海に流れていて、
おがくずを入れたり、新聞紙を入れたり、バスクリンを入れたりして、
汚染水がどういうルートで流れているのか調べようとして、
ま、結局コンクリートで埋めて止めたという。
でも実際にどうかというのを当時の会議で言っているのを聞き直すと、
3月25日と4月7日に超高濃度汚染水が、今回問題になっている場所とまっとく同じところで流れているんです。
2回流れていて、3月25日は乾いた水の位置の表面線量で40mSv。ミリです。
40ミリシーベルト/h。
4月7日は50ミリシーベルト/h。
超高濃度汚染水がそのまま排水溝に流れて、海に流れていってるんです。
っていう会話があるので「これはどういうことなのか?」ってずっと聞いているんですけど、
「会話があったことは認めるけど、これ以上の調査をしない」っていう回答がきたんですね。
本当に、今回問題になっているのと同じ場所なんです。
「すみません、これ雨水と思ってたんで」という説明をずっとするんですよね。
「雨水なわけないだろ!」って、キレているところです。
一昨日の記者会見です。
Youtube(2015年2月26日東京電力記者会見)
マコ:
配管は壊れていなかったのかもしれませんが、
確実に原発事故以降、超高濃度汚染水の漏洩がこの排水路で確認されております。
その発言を認めるという回答をいただいています。
その部分でもあったにもかかわらず、雨水だったということで、
排水の告知限度を超えても18条の報告の対象じゃなかったと。気づかなかったとおっしゃった。
マコ:(Jビレッジが)シーンとするんですよ。
ーー:え?答えないの?
マコ:答えないでシーンとなる
ーーえぇっ・・・・!
Youtube(2015年2月26日東京電力記者会見)
増田:
2011年の話は今、あの、確認が、確認というか理解がちょっとできていませんので、
マコ:2011年は理解できてないって。
Youtube(2015年2月26日東京電力記者会見)
マコ:
理解できる方にご回答いただけませんか?
菅野さんは常に会見で質問していたんで、ご存知だと思うんですけど。
菅野:
はい、あのー、テレビ会議での発言のところをおしどりさんが言っておられるのかと思いますけれども、
そこに対してはですね、あの…建物の中で水漏れがあって、その水漏れが建物の外に出たという事実が、なかなかできなかったと、一度お答えしているんじゃないかと理解していますが。
マコ:
そのお答えはないです。
「発言は認めるが調査はしない」という回答なんです。
音源も残っています。
ーー拍手
マコ:
本当にね、言いたかったことは、
今、汚染水が排水路から流れているってことが問題になったんですけど、
とっくに分かっていたはずなんです。
2011年から、下手したら分かってたんですよね。
でも、なんで今更こんなにこの話になっているのか?っていうのがすっごい不思議なんだよね。
ケン:気になるよね。
マコ:
気になる。
これは去年の8月に出てきた漁連の方々に説明するためのグラフなんですけど、
放射性物質が海へ、日々どのくらい流れているか?っていうのが去年の8月に初めて出たんです。
2013年と2014年
これ、単位に注目してくださいね。
1日に何億ベクレル出ているか、なんですよ。
ーーえぇぇぇーっ!
マコ:びっくりでしょ。
2013年には
ストロンチウム90は1日に140億ベクレル。
セシウム137は1日に250億ベクレル。
トリチウムは1日に250億ベクレル出てる。
っていう資料だったんです。
ちなみに2013年に「汚染水はブロックしている」と言って、東京オリンピックが決まった年です。
で、2014年、去年はだいぶ減りましたけれど、
ストロンチウム90で50億ベクレル。
セシウム137で20億。
トリチウムで150億。
計220億ベクレルが1日出ている。
去年の8月にこの資料が初めて出てきたんです。
1日にどれだけ放射性物質を流しているか。
で、閉口後。
これは「汚染水対策が完成すると減りますよ」
ということを説明したいがためにこのグラフが出てきたんですけど、
だから汚染水対策のいろんな計画を進めさせてくれという説明資料だったんですけど、
進めたいって…ひどいことだよね、今!
ここまでひどいということになったんです。
で、この閉口後というのは
汚染水対策がいつかって、これ海側遮水壁ってやつなんです。
地下水がいっちゃうので陸側に(遮水壁を)やって、そのまま直に流れないようにします。
っていう海側遮水壁。
でも、これを完成させるためには、これを作ると、作れば作るほど
この辺(海側遮水壁のすぐ内側)が地下水でタプタプになっちゃって、
水位が上がってきて、「汚染水が広がった」っていう結果になったんですよ。
だから遮水壁はもっと山側の地下水対策を完成させるまで、海側遮水壁は閉じられないということがわかって、
今は閉じていないんですね。
で、その山側の対策っていうのが、これね。
これを完成させるためには、今一生懸命にやっている海側の凍土壁、凍土壁と山側が完成したら、
地下水が建屋よりも外にまわるので閉じられると。
それで、毎日ここ(建屋)に入ってくる地下水が入ってこなければ汚染水が増えない、っていう
これが理想形なんですよ。
だから、海側遮水壁は凍土壁が完成するまで閉じられないんです。
だから今も閉じてないんですね。
それで凍土壁は本来、今年の3月に完成させる予定、凍り始めさせる予定だったんですけど、
実は、凍土壁を凍らせるためには、ここ(海側)に海水配管トレンチというすごく太い管があって、
どれだけ太いか?っていうと、4m×5mぐらいの太さの配管が8mのびているんですよ。
相当な量の高濃度汚染水が入っているんですね。
だからその海水配管トレンチを全部建屋と切り離さなければ、
凍土壁を凍り始めさせることができない。
だから、凍土壁で囲ったとしても、
ここ(海水配管トレンチ)が超高濃度汚染水の通り道になっているから、
ここ(海水配管トレンチ)を止めなければダメだ、というのを去年の夏に一生懸命やって、
それが「トレンチ止水」っていうやつで、
みなさん覚えてますか?
ドライアイスを入れてもダメだったり、
氷入れてもダメだったり、「凍らない」ってやってたんです。
それで、全然凍らなかった時に規制庁の検討会で
「とにかく早く凍らせよ」と、怒っている更田さんは、
1日にものすごい数の「ガチンガチン」を言っていたのでまとめてみました。
Youtube
1:40:00
マコ:
話が汚染水からずれちゃうんですけど、
今福島第一原発に関する避難計画ってできてないんです。
なぜか?というと、他の全国の原発は再稼働で色々避難計画ができていて、
今監視評価評議会というところで、福島大学とか会津大学の先生が、
「なぜ福島の避難計画を一番に作ってくれないんだ」と、
一番避難する可能性の頻度が高いところは福島第一原発じゃないですか。
福島の避難計画をまず一番に作ってくれ。
って要望するんんです、
政府側の言い分は「まだだ」って。
なんでか?っていうと、「福島第一原発のリスク評価ができていないから」
どのくらいのリスクがあって、どういう状態になるのかというのが見積もられていないと避難計画ができない。
っていう話で、今リスク評価のリスクマップを作っているんですよ。
でもね、その作り方がちょっと問題があるんじゃないか、
「えいや!」って作る感じなんです、ちょっとみてください。
1:41:21 Youtube
更田委員:作った方に失礼かもしれないけど、「えいや!」って決めた部分がかなりあるんじゃないかと。
東電:このマップは「えいや!」で作ったわけではなくて。
更田:「えいや!」じゃないならきちんとした根拠を示していただきたい。
ついでにちょっと私の考えを申し上げますけれども、私はこの手の判断については「えいや!」で決めるのが最後は正しいのだと思います。
マコ:
最後は「えいや!」で決めるって言い出したから、ま、ちょっと笑いましたけど、
今リスクを見積もっていって、今避難計画を作らなくっちゃという話し合いが、まだ今途中だっていうことなんですね。
じゃ、汚染水の話。
1:42:16
で、これ、今年の1月広河隆一さんというフォトジャーナリストが、上空から撮った写真なんですね。
私はこの写真を見てびっくりしたんですけど、さっきお話しした、
陸側遮水壁の切れ目がバッチリ写真に写ってたんです。
その切れ目がここですね。
ここが10mぐらい開いていて閉じられない状態なんです。
現場の作業員の方に伺うと、
水位が下がったらもう本当にここしか開いていないので、結構な勢いで地下水がここから流れているらしいんです。
地下水というか汚染水ですね。
で、ちょっとしたすごい勢いで流れていて、目視できるところもあるそうで。
閉じられないので、先ほどグラフに書いてあった1日何億ベクレルというのは、閉じられていないのでまだそのままずっと続いているという状況なんです。
ちなみにこれはシルトフェンスというんですが、
シルトフェンスで除去できるできないの話を誰かがしていましたけど、
シルトっていうのは「泥」のことなんで、
細かい泥を除去するためのものなので、
まぁ、泥についた放射性物質は除去できるでしょうけど、そうではないもう少しこの辺(上流)で地下水が汚染されているのは、泥が入っていない地下水でもものすごく汚染されているので、
こういうものは全部通り抜けてしまうというのが現在の状況なんですね。
これ、「潮の満ち引きで港湾内の水は1日に50%以上入れ替わる」
っていうことはもう東京電力が言っているんですよ。
で、5、6号機は爆発も何もしていないので、割と現役なんですね。
使おうと思えばいつでも使える。
中にいろいろ使用済み燃料プールとか冷やすために、そのポンプのラインがまだ生きていて、
港湾の中から海水をくみ上げて港湾の外にせっせとくみ上げているんですよ、今も。
で、その量は1時間に7000トン。
1時間に7000トンの量を、震災以降せっせと外に出し続けている。
だから安倍さんがね、「汚染水は港湾で完全にブロックされています」って言った時に
「何を言ってるんだろうか」って思ったんですね。
ちなみに1時間に7000トンで、港湾内の全体の水量から計算すると、大体7.3%なんですね。
潮の満ち引きで50%入れ替わって、ポンプで7.3%汲み出す。
だから毎日57.3%入れ替わるということで計算してみたんですよ。
そうすると2日後には8割入れ替わって、5日後に99%入れ替わるんですよ、港湾内の海水が
なので、今でも汚染水が毎日港湾内に出ていて、5日で99%海水が入れ替わってしまう。
ということなので、汚染水が港湾内でブロックされているという状況では、本当にないんですね。
すごく細かい言い方なんですけど、「汚染水の影響はブロックされている」という言い方をするんですよ。
それはなんでか?っていうと、海水で測って「薄いから」っていう理由なんですけど、
でもやっぱり海水だけでは全然判断は出来なくって、海底がどうなっているか?ということですよね。
今年の1月に発表された、港湾内の魚を時々東京電力が捕って測定してるんですけど、
今年の1月、港湾口で捕れた魚、
タケノコメバルという魚がセシウムの合計で22万3000ベクレルっていうのがありました。
なので本当に、海水が薄いからといって、「汚染水の影響はない」とは私は言えないと思っていて、
魚がどうなっているか?泥がどうなっているか?海藻がどうなっているか?
そういうこともやっぱり重要だと思います。
で、今話題になっているのは、K排水路っていうのがあって、
「K排水路っていうのはそのここ港湾の外にずっとでてるよ」っていう話だったんですけど、
それがなんか、規制庁と東京電力でものすごく細かく取材して、
初めて、東京電力が主張しているロジックが分かったんですよ。
これはびっくりなんですけど、
ずっとね、「フォールアウト」
「原発事故の時に降ってきた放射性物質が雨に混ざったものだから、汚染水だとは思わなかった」
っていう言い方をずっとするんですよ。
「何言っているんだろう?」って思ってたんですけど、意味が分かった。
2011年に環境中に出た放射性物質っていうのは、
すでに東京電力は計算していて「どのくらい出たか」というのは出しているんですね。
だからそれが、2011年に出たものがあちこちに散らばってて、それで雨が降って汚染水になって海に流れる。
っていうのは、いったん「もうどれくらいのベクレル数を外に出したか」って報告しているから、
すでに報告している数字だからそれはもう報告対象じゃないんです。
っていう理由なんですよ。
へ理屈でしょ。
へ理屈なんですよ。
あ、そういう…、だから「フォールアウトだ、フォールアウトだ」っていうのを言い分にしてたんだっていうのを初めて腹を割って話していて分かったんですけど。
で、「腹を割りすぎですよ」って思ったのは、
雨水は、今回「汚染されたのが海に流れた」ってなるんですけど、
言ったら悪いけど、そんなの2011年からずっとだろ。
測ったから分かっただけで、
2011年12年、昔の方がもっと高濃度の雨水がずっと日々流れていたんだから、
「測らなかったら分からなかったんです」
っていうことを一昨日言われたんですね。
その、言い方は悪いけど、名言だったんだよね。
「海から陸に上げてきた段階で、産業廃棄物になるんですよ。わかります?」って言われたんです。
ーー:すごい……
マコ:そこまで言うのすごいでしょ
「何にも触らなかったら、今の法律では無視できるんです」
で、「とった瞬間に産業廃棄物になって責任が出てきてしまうので、放ってあるんです」
ーー:えぇぇぇぇーーーっ!
マコ:
それで政府にもそれを確認したら、実は本当にそうなっていて、
海に流していい排水の告示濃度とか、色々そういう規制はあるんですけど、
それは「液体廃棄物」の規制なんですね。
だから雨水、雨が降ってきてそれがもともと落ちている放射性物質で汚れて、
それは「液体廃棄物」ってみなされないんですね、今の法律では。
でも、すごく高濃度のものが海に流れっぱなしっていうのは見過ごすことはできないから、
規制庁としてもそれはちゃんとしなさいよ、っていう指示を去年からしてたんですけどね。
「ちゃんとしなさい」って言ってたんですけど、してなかったみたいな話なんですけど。
ケン:おもちゃ片付けられへん子供みたい
マコ:そう、そう。
だから今の、原発事故の後のこの環境の状況に、法律が全く追いついていなくて、
「測らなかったら分からないで済む」んだそうです。
誰にも責任はないんですよ。
で、とった瞬間に産業廃棄物になるんですよ。
原子力施設にかかっている規制側の法律は「液体廃棄物」とか、「気体廃棄物」とか。
だから、タンクから漏洩したら、それは液体廃棄物の漏洩として規制がかかります。
でも、雨が降ってきて勝手に汚染水になったぶんには液体廃棄物じゃないんです。
タンクも壊れてないし、配管も壊れてないし、なんか事故があって出てきた汚染水じゃないから、
法律で、
そう、2011年の事故なんですけど、今の法律では規制がかけられない。
っていうことが昨日、一昨日に分かったんですよね。
ケン:法律を作らないとね。
マコ:
そう、法律作ってください。
今ひどいことになっています、昨日おととい聞きました。
ーー:すごいとこ突っついたね。
マコ:うん。
それが本当にね、2013年から言ってて、
なんで、ずっと言ってたのに出さなかったか?っていうと、
K水路からずっと2011年から雨水で汚れた、本当は流してはいけない汚染水がずっと流れていたんですよ。
でね、今地下水バイパスとか、サブドレンとか、いろんな計画が汚染水対策にはあって、
地下水が建屋に入る前に、地下水をくみ上げて、汚染される前のものを海に出す。っていう計画とか、
もう今ね、日々、地下水バイパスの計画は進んでいて、
毎回毎回数日に一回は何百トンって出してるんですよ。
で、海に流すレベルの水はものすごく厳しく管理しているんです。
いろいろ、放射性物質をとる機械で除去したり、機械を通して綺麗にしたり、
地下水バイパスのレベルっていうのは法律の告示濃度限度よりもっと下の
ものすごい東京電力独自の厳しい基準のものの地下水だけを流します。
っていう話をずっとしてたんですよ。
いやいや、もっと汚れているのをずっと垂れ流していたでしょ?!
ーー:笑
マコ:
いくらここ(地下水バイパス)で頑張ってますって言っても、この辺全部だだ流しでしょ?
っていうことが、実は今回一番重要なことで、それを出したくなかった、東京電力は。
ずっと「排水路の値を出さないけど、排水路はどうなっているんだ?」
って言っても何も出してくれなかったんですよね。
もうね、いまK排水路とか、B排水路って言ってますけど、
名前すらまだ出ていなくて、B、Cしかでてなかったよね。
B、CがあるんだからAもあるだろ?
ここでK水路っていうのが出てきて、Kがあるんだったら、CからKの間はどこにあるんだ?とか。
DEFGHIJっていうと、K排水路はおそらく古い排水路で、「坑内排水路のKだ」っていうことだったんですね。
なんか、本当に全然、排水路に関する件は前からずっと言ってたんですけど全然出てこなかったんです。
でも、なんで今のタイミングで、こんなに大々的に出てきて、
そして他の大手メディアがちゃんと取り上げているのか?
そのね、今いろいろ記事で書いている新聞とかテレビの人達ね、
私はもう2年前からずっと東京電力の会見で、あの調子で
「排水路おかしいんじゃないか、数値出せよ。汚染水だだ漏らしじゃないか」って毎回言ってますよ。
それをみんな知っているはずですよ。
でも、それをなぜ今こんな時に「東京電力はひどいことしてました」っていう風に、テレビでやって新聞でやっているのか?
っていうのは、「別のなんか隠したいことがあるんじゃないかな」と、
「これよりもっとひどいことがあるんじゃないかな?」って、
なんか素直じゃなく、ひねくれてきたよね、性格がね(笑)
でも本当に汚染水の問題っていうのは、実はあちこちの地下水の濃度が最高値を更新していて、
いろんな施設が劣化していったり、
あちこちの突貫工事で作ったタンクからも漏れていて、
汚染水の問題は、実はあんまり今よくないんですよね。
どんどん、去年の秋以降ちょっと悪くなってきているっていうか。
本当にこれが、昨日一昨日でわかったことなんですけど。
本当にね、
「原発事故のことは、誰かが自分にベストな情報を教えてくれるのを待っていたら手に入らないんだな」
っていうのを本当に2011年からひしひしと思ってます。
もうね、ツバメの雛みたいにお口を開けていたら誰かが入れてくれるっていうのは、
自分にとってすごく都合のいいことを誰かが説明してくれるって思っていたら、ダメなんだなと。
自分で動いて、取りに行かなきゃダメですよね。
ケン:調べるというかね。
マコ:そうそう
ケン:自分で判断できるためにね
マコ:
本当に私が取材して知ったことは、実は福島県のことに一番知って欲しくて、
なぜか?というと、一番怒る権利を持っている方々だからです。
で、汚染水の問題に関しても、結局決定権を持ってらっしゃる方は福島県の漁連の方だけだし。
関係者っていう風にね。
「海はみんなのものじゃん」って思うけど。
だから本当に、今福島第一原発は、4年も経ったけど全然終わってなくてね、
まだまだひどい状況で。
で、全然情報は出てきていないし、規制側もちゃんとしていないし、
東京電力も情報をあんまり出す気は無いっていうことなんですよね。
ケン:はい
マコ:
で、色々面倒臭いこともいっぱいあるんですけど、
でも、原発事故だけじゃなく、「平和」っていうことも言い難い国になっちゃったじゃないですか。
下手したら「健康」っていうことも「差別的用語だ」みたいになったら、最悪ですよ、ほんと。
ケン:怖いね。
マコ:怖いよ。
健康のことばっかり気にするっていうのが国策に反するっていうことになっていくような雰囲気なんだよね。
だから、今できることをできるうちに自分でやりたいですね。
ケン:想像して。
マコ:そうそうそう。
ーーー
2015年2月25日
菅官房長官
「港湾外への汚染水の影響は完全にブロックしている 状況はコントロールされている」会見文字起こし
ま、従って港湾外への汚染水の影響は完全にブロックされている。
状況はコントロールされている。
そういう認識に変わりはない、そういういうことです。
ーーー
OSHIDORI Mako&Ken Portal / おしどりポータルサイト
海への汚染水流出:東京電力の本音
「測ってしまったから、わかってしまった」
Oshidori Mako&Ken mako oshidori 2015-02-28 (一部抜粋)
2015年2月26日
東京電力 中長期ロードマップ会見
質疑部分抜粋(書き起こし:おしどりケン)
質問:おしどりマコ
会見者:福島第一廃炉推進カンパニー・プレジデント 増田 尚宏(ますだ なおひろ)
(それまでの他の記者との質疑の中で、増田氏から
「いつからK排水路を測定していたかちょっとわからない、自分は4月からこの位置にいる」
「K排水路の測定値はみなさんが欲しがっている情報だとは思わなかった」という回答が出ていた)
ーーK排水路について伺いたいのですが。
増田さんが先程、「皆さんが欲しがっている情報だと思わなかった」と仰っておられましたが、私は2013年から「K排水路の測定値を公開して欲しい」と要望しておりました。
私が知る限り、K排水路の測定値が新規採取点として規制庁に報告が上がったのが2013年11月からで、サンプリング採取して測定し始めたのは11月の6日からです。
その時点で、海に流れている排水の全ベータの値などは、告示濃度限度に限りなく近かったですので。
「海に流れている汚染水として測定値を公表してください」と2013年から要望しておりました。
で、2014年6月16日の東京電力の定例会見にて、白井さんにはっきりと「今の段階で知らせることはない」と言う回答を頂きました。
その間ずっと公開を要望していたのですが。すいません!以前から私はK排水路の測定値の公開の要望をお願いしていたのですが、それが全く公開されなかったという事について。
欲しがっていたのですが、なぜ公開してくださらなかったのでしょうか。
すいません、質問がたくさんありますので端的にお答えいただければ。
増田:すいません、今の質問は我々がなぜ、情報を公開してなかったのかというところですか。
ーーそうですあの、海水に…
「海に放出する汚染水として告示濃度限度を超えたものを放出していた」と、すでにいくつか公開されていましたので。
「定期的にこの値を公表して欲しい」とずっと要望していたのですが。「知らせる段階にない」と。
少なくとも昨年の6月には何度も断られております。K排水路の測定値です。
増田:はい、えーと。ですからそこについては、去年の3月の監視評価検討会の席上で「1年かけてしっかり清掃しろ」と言う指示を規制庁からもいただいてますので、それに取り組んでいたというところです。
ーーはい存じております。
あの、「皆さんの欲しがっている情報と思っなかったので公開しなかった」とおっしゃられましたので…
欲しがっていたが、公開されなかった。という事に関してです。
増田:はい、私達はそのK排水路の出口の所の外の海のところのモニタリングデータを公開しています。
私はそれで充分だというふうに認識していたという所があります。
ーーわかりました。
すいません、海水に出ている時点では海水に希釈されていますので、そのご回答ですと排水の告示濃度限度という概念をご理解していないと思うのですが。
希釈された時点での測定値ではなく、環境中に排水していい告示濃度の限度なので。
どのような水を放水しているか。ということが重要ですので、「そのデータを公開して欲しい」とずっと要望しているのですね。
すいません、希釈して環境中に出た時点での測定値でいいのなら、排水の告示濃度限度という概念自体意味がないですよね。
増田:それで、去年の監視評価検討会の席上で「早く清掃してそういったものが守られるようなレベルまで、あるいはそういった議論できる、そういった管理ができるレベルまで下げなさい」と云うのが監視評価検討会からの指示だと思うので、、、。
ーーわかりました。
(まだ質疑は続く)
(ちなみに、会見終了時に、「記者さんの質問に回答するが、すでにおしどりさんの質疑の中で回答が出ている。K排水路のサンプリングの最初は2013年11月6日からで、規制庁の面談資料に出ている」と発表があった。
K排水路
朝刊1面写真は福島第一原発。写真下の四角い金網部分が排水溝の出口。ここから汚染水が外洋に漏れていました。昨年四月に把握していたものの、対策も取られず、公表もされていませんでした。 pic.twitter.com/McWMyFivLY
— 東京新聞写真部 (@tokyoshashinbu) 2015, 2月 24
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2月28日「沈黙のアピール」100回記念イベント
~♪おしどりマコ・ケン おおいにさえずる♪~
山本太郎国会議員も訴える!
http://twitcasting.tv/kienaiyoru3/movie/146353714
1:17:45〜
マコ:
子供たちは私たちが思うよりものすごく色々考えていて、
これは今年の話なんですけど、
小学校3年生の時に福島から東京に避難した男の子がいて、
毎日泣いて「ママ、学校に行きたくない」って言ってて、
少4の時に「将来の夢」っていう作文に
「僕には夢もなければ将来もありません」って書いて、お母さんがすごく心配してたんですよ。
で、去年の12月、小学校6年生になって、
「将来の夢」っていう作文を息子が初めて書いたって、
「嬉しい」って言って、息子に黙って見せてくれたんですよ。
黙ってだから、悪いんだけどね、
でもそれが素晴らしい作文で、
「自分は将来大きくなったら、夢ができた」と。
「一生懸命勉強して国会議員になりたい」と。
集団的自衛権のことや武器三原則の輸出ができるようになったことなども書かれていて、
「自分は大きくなったら平和な国を作りたい」と
今自分が色々勉強をしていても、安倍さんたちが自分の周りだけで話し合っていろんなことを決めていってるように思う。
自分は大きくなったら勉強して国会議員になって、世界に自慢できる平和な国を作りたいっていう、
素晴らしい作文を書いたんですよ。
で、彼は、お母さんに聞いたら、
なぜ自分が福島から東京に避難しないといけなかったか、
なぜ原発事故が起こったか、
なぜクラスのみんなは避難していないか、というところから始まって、すごくいろいろ考えて、
図書館に通って、インターネットで調べて、
でも、「いつの間にか息子は原発事故じゃなくて、平和のことを考えていた」と、お母さんはすごく驚いていたんですよね。
これは素晴らしい作文だと思ったので、
私はお母さんに相談して、DAYS JAPANという雑誌にこれを載せさせてくれと交渉して、載せたんですよ。
全部。
ケン:ちゃんと了解を取ってね。
マコ:
息子にも「黙って送ったけどごめんね」ってお母さんもちゃんと謝って、
ちゃんと了解を得て載せたんですけど、
そしたらそれがDAYS JAPANに載ったあと、お母さんから連絡が来て、
「実はあの作文が卒業文集に載らなかった」と。
ーー:えーっ!
マコ:
なぜかというと、
「政治的批判を含んでいるので、載せられない、書き直せ」
って言われたんですね。
本当にそれはお母さんもがっかりして、息子ちゃんもすごいがっかりして、
で、いろいろ彼らも悩んだんですけど、
最終的に担任の先生はすごくいい人で何も言わずにそのまま行こうってなってたんですけど、
それが原稿として卒業文集の中に織り込まれて、
「これでこのクラスはいく」ってなった段階で上の先生からクレームがついたっていうことで、
息子さんは担任の先生を苦しめたくないって言って、
「いいです書き直します」って言って、
結局彼の卒業文集は「小学校の思い出」っていう、移動教室とか林間学校の話になったんですよ。
で、DAYS JAPANだけがね、その平和な国を作りたいっていう彼の文章を載せられたんですけど、
これは東京の普通の公立の小学校です。
「平和な国を作りたい」っていう作文が、
「政治的批判を含んでいるからダメだ」っていうふうになる国になったんだな、って思って。
でもその話をすごく聞くんだよね。
今年1月に岐阜に行ってきたんですけど、岐阜の方々に聞いた話は、
まぁね、被爆に関する映画みたいなもの「A2BC」みたいな映画の上映は公民館で断られるという話は時々聞くんですよ。
今年の1月に聞いた話は「平和展」を公民館でしようと思ったら、「断られた」って言うんですよ。
ーー:えーーっ!
マコ:なぜかというと「平和」っていう言葉は「左翼用語だから」
ーー:え〜〜〜っ!
マコ:
「左翼的用語だから」で、断られた。
ということで驚いてらしたんだよね。
その話を聞いて私達も驚きました。
ケン:びっくりしました。
マコ:それを今年の1月に同時期に聞いたので本当にね、
ケン:知らない間にどんどん環境が変わっていっているんだろうね。
マコ:
そう。私は原発事故だけですごくひどいことだと思っていたんですけど、
なんか、本当にどんどん、「平和」っていう言葉が、左翼的用語で、政治的批判を含むということになって、
いるというのは、すごい恐ろしいことだなと思いました、本当にね。
だからこそね、本当に子供を守るっていうことは、よっぽど、結構覚悟してやらないとダメなんだな、っていうのを思いましたね。
ーーつづく
小学生の作文の話は本当に驚きです。
多分、一人の先生の意見だったのでは、と思いますが、
「政治批判を含むので書き直せ」という指導はいかがなものでしょうか?
教育委員会に問いただした方がいい事例ではないかと思いました。
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