原発敷地内では100ベクレルは廃棄物として管理しなければならないのに、
宮城県栗原市では400ベクレルの堆肥を利用するらしい。
その堆肥を使ってできた作物は汚染されるだろう。
放射性物質を食べさせられることになるかもしれないので、覚えておいた方がいいと思う。
汚染牧草 堆肥化の実証実験
2016年05月27日 21時20分 NHK
原発事故で出た放射性物質で汚染された牧草の処理に向けて、宮城県栗原市は、牧草を堆肥にして再利用を図る実証実験を始めました。
原発事故で汚染された牧草などのうち、放射性物質の濃度が1キログラムあたり8000ベクレル以下のものは、市町村などが一般のごみとして焼却処理などを行うことになっていますが、住民の理解が得られず、各地で処理が進んでいません。
こうした中で、栗原市は、汚染された牧草を微生物を使って堆肥に変える実証実験を始め、27日、付近の住民などに実験施設の内部が公開されました。
牧草は、微生物の入った土や牛のふんなどと混ぜて100度近い高温の環境に1か月半ほど置いて発酵させると堆肥として使えるようになり、放射性物質の濃度も、通常に使用できる400ベクレル以下まで下がるということです。
市は、秋まで実験を続けた上で、市内に保管されているおよそ2600トンの牧草の処理に生かしていきたいとしています。
栗原市の佐藤市長は「焼却処理よりも堆肥にする方が安全性も高いと思われ、再利用できる可能性もありベストだと思う。実験が成功したら国や県と相談して堆肥化することで処理を進めたい」と話しています。
「焼却処理よりも堆肥にする方が安全性も高い」だって!?
↑
じゃあ焼却するな (◣_◢) !!!
牧草にはセシウム以外の放射性物質もたくさん張り付いているんじゃないかな?と、ふと思う。
下手にいじくりまわさずに、見えるところにしっかり隔離してちゃんと何百年も管理した方がいいとおもう。
東京電力に持って行ってもらって、福島第一原発の石棺にでもしてもらうべき。
各自治体で勝手に燃やしたり埋めたりいろんなことしてわけわからなくして欲しくない。
やっぱり、全てまとめて福島の東京電力に集めるべきだ。
最近、危機感が薄れてきていますよね、私を含めて。
もう一度しっかりと意識しましょう。
給食のタケノコご飯から基準超のセシウム 宇都宮の小学校
2016.5.11 20:17 産経新聞
宇都宮市は11日、市内の小学校で10日に提供した学校給食のタケノコご飯のタケノコから、基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。
市によると、10日の給食で同校児童531人が食べたタケノコごはんを簡易検査したところ、基準を超える放射性セシウムが疑われたため、栃木県林業センターで精密測定。その結果、最高で234ベクレルを検出した。
県環境森林部がタケノコの出荷者に事情を聴いたところ、出荷制限がかかっていない宇都宮市産に、出荷制限区域のタケノコが交じっていた可能性があるという。
給食に基準値超すタケノコ 宇都宮の小学校、放射性セシウム
2016/5/12 11:44 日本経済新聞
宇都宮市は12日までに、市立横川西小学校の給食に出たたけのこご飯の食材に使われたタケノコから、国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超える最大で同234ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。
直ちに健康に影響を及ぼす数値ではなく、体調不良の報告はないという。市内の小学校で月に1回ほど実施している放射性物質の簡易検査でタケノコに基準値を超える疑いが生じたため、栃木県が11日、精密測定した。
県がタケノコを採り、出荷した宇都宮市に住む男性に聞き取り調査をした結果、宇都宮市産と県北部の出荷制限区域のタケノコを混ぜて出荷したという。男性は「採った地域が出荷制限になっているとは知らなかった」と話し、県が詳しい経緯を調べている。〔共同〕
「直ちに健康に影響を及ぼす数値ではない」ということですが、
つまりこの言葉は、「直ちに影響はなくても後に影響を及ぼす」という意味。
栃木県宇都宮市横川西小学校の子供達はすでに食べてしまったあと「234ベクレル入っていた」ことを知らされたのです。
タケノコは食べてしまったのです。
食べてしまった小学生は本当にお気の毒ですが、このことをよく覚えておくことが大切だと思います。
「宇都宮市産と県北部の出荷制限区域のタケノコを混ぜて出荷した」ことが問題だと言っていますが、
宇都宮産のタケノコも私は食べない方がいいと思います。
100ベクレルを超えていなくても、100ベクレルを下回るセシウムが含まれている可能性が高いからです。
厚生労働省もタケノコは注意と言っています。
厚生労働省セシウム検査〜注意する食材〜
タケノコ
きのこ類
山菜(うど、ぜんまい、たらのめ、ふき、ふきのとう、わらび など)
そば
コマツナ
ブロッコリー
梅
ギンナン
ユズ
クリ
カキ
ビワ
さんしょう
米
大豆
はちみつ
ーー
ヒラメ
カレイ類
メバル・ソイ・カサゴ類
エイ類
クロダイ
スズキ
マダコ
ワカサギ
イワナ
ヤマメ
マス類
ギンブナ
コイ
ウグイ
ウナギ
アユ
(↑注意が必要な食材)
5年経っても放射能汚染は改善していないことを知っておきましょう。
国の放射性物質ばらまき政策のおかげで、改善されるどころかむしろより汚染されているのかもしれません。
ばら撒く
1.環境省「8000ベクレル/kg以下の除染土を全国の公共事業で再利用する」について(文字起こし)満田さん〜おしどりマコケン
埋めちゃう←地下水汚染
原子力規制委員会が了承〜廃炉の廃棄物処分 “地下70m以上深い場所に〜
燃やしちゃう
汚染牧草焼却 2万ベクレル超も〜環境省指定廃棄物対策チーム「8000ベクレル超は福島県内の仮設焼却炉でも処理してる」
流しちゃう
トリチウム海洋放出か!?〜生命体へのトリチウムの影響〜4/20原子力規制委員会文字起こし
今現在の話です↓
吸い込む
<今でも降ってる>定時降下物セシウム都道府県ランキング 2015年10月分
2016年3月もセシウムが降っています。(平成28年04月28日 原子力規制委員会)
飲む
セシウムが降ってきている地域では水道水にも入っています。
水道水蛇口放射性物質ランキングは東京都が初のNo1に!!2016年1〜3月原子力規制委員会蛇口水ランキング発表
太平洋もどんどん汚しています。
<福島第一原発>凍土壁・凍らない壁から汚染水が海へ〜大竹まことゴールデンラジオ5/26(文字起こし)
オバマ大統領広島訪問の陰で経済産業省「福島第一からトリチウムを太平洋へ放出」
報道全てが「オバマ大統領が広島平和公園へ」一色の日。
経済産業省ではこのようなことが決められていた…
海洋放出「最短最安」=福島第1、トリチウム汚染水-エネ庁
東京電力福島第1原発の放射能汚染水問題で、経済産業省資源エネルギー庁の専門家会合は27日、放射性物質濃度を下げた後も高濃度で残るトリチウムを含む水の処分方法について、薄めて海に放出するのが最も期間が短く、費用も最も安いなどとする報告書案をまとめた。エネ庁は細部を修正して正式な報告書をホームページで公開し、今後の議論の土台とする。
報告書案は地層注入や水蒸気放出などの方法も技術的に評価したが、海洋放出が選択肢として有力となる見通し。一方、地元漁協などはこれまで、海洋放出を認めない考えを示している。(2016/05/27-19:09)
費用が安ければそれでいいのか!?
命はどうなるの?
金の方が命よりも大切だとしか思えない決定だ!
トリチウム海洋放出か!?〜生命体へのトリチウムの影響〜4/20原子力規制委員会文字起こし
マコ:
今日は小出裕章先生と電話が繋がっています。
先日は松本のイベントに来てくださってありがとうございました。
松本子ども留学の。
小出:
こちらこそ、わざわざ来てくださってありがとうございました。
お会いできて嬉しかったです。
マコ:
私たちもです。
でも、京都大学の小出先生が本当に松本に引っ越されたんだなと思って、
小出:
私はもともと暑いのが大嫌いなので、できるだけ涼しいところで生活したかったのですが、私を雇ってくれたのが京都大学原子炉実験所しかなかったものですから、ずーーっと大阪府泉南郡熊取町という暑いところで生活をしていました。
でも、京都大学との雇用関係が切れれば、あとはもう自由に生きられるはずだと思いまして、涼しところを探しました。
そして私はもともと東京生まれの東京育ちなんですけれども、東京というような巨大な街はもう真っ平御免だと思いましたし、新幹線が通るような街もなんかみんなミニ東京みたいなつまらない街になってしまうので、新幹線も通らない地方の小さな都会に行きたいなと思っていました。
そして山があって温泉があってどこかいいところがないかなと思って探したら松本だったのです。
そして最後の理由というのは、松本市の市長を菅谷昭さんという方がやってくれていました。
彼はもともと信州大学の医学部のお医者さんだったのですが、チェルノブイリ原子力発電所の事故が起きたときにすぐに現地に飛んで行きまして、子供達の甲状腺治療に当たったという方でした。
もともと菅谷さんと私は知り合いでしたし、菅谷さんが市長をやってくださっているならそこに行きたいなと。
そして何よりもの理由は、菅谷さんを市長に選ぶという市民がいるわけですから、私も松本市民の一人になりたいと、そんな思いで松本市にやってきました。
マコ:なるほど〜
ケン:素敵ですね。
マコ:ね。菅谷市長はこの間でもう4選されましたものね。
小出:
そうですね。
私はこちらに来てから菅谷さんと何回かお会いしましたけれども、もう一期やってくださいとはどうしても私からはお願いできなかったのですけれども、
菅谷さんもずいぶん悩まれたと思いますが、最後にやはりもう一期自分でやろうと思ってくださったので、私はホッとして、ありがたいことだと思っております。
マコ:
なるほど〜。
私たちも原発事故の取材で菅谷市長を取材に行きましたもんね。
ケン:そうですね。
マコ:
それでこの間小出先生とお会いした松本子ども留学というイベントも、福島の原発事故のあと福島の子供達を松本で小学生、中学生まで預かろうというプロジェクトで。
福島から松本に避難された方々が立ち上げたものなんですよね。
で、その「留学」という言葉が、「避難」とか「保養」という言葉が使えないからこその「留学」ということで。
私は松本に行ってびっくりしたんですけど、他の地域で原発事故とかのトークイベントをすると、なかなか場所が借りられないと。
で、公のね、市立とかの、県立とかという場所が借り難くなっていて、申込書には原発とか被曝という言葉を入れずに申し込むということを聞いていたんですけど、
松本はもう、菅谷市長からとても原発事故とか汚染を気にしていらっしゃるので、皆さん堂々としの場所が借りられて当たり前だよとか、びっくりしましたもんね。
ケン:そうですね、ちょっと他にはないですよね、他の地域ではね。
マコ:
その松本に小出先生が引っ越されたというのが、本当に私は納得して、素晴らしいなと思いました。
で、小出先生に最近の福島第一原発のことを伺いたいんですけど、
陸側遮水凍土壁というのが3月31日にスイッチONして凍らせ始めました。
ちょうど私たち記者会見に行きましたね。
なんか「スイッチON中」という動画を見せられて、なんだこりゃと思いながら見ていたんですけど、
本当は去年の3月に完了する計画だった凍土壁ですけど、ま、やっと始まったということで。
なんでこんなに遅れたんでしょうか?
小出:
いくつか理由があると思いますけれども、
まず原子力規制委員会自身がこの凍土壁という計画に否定的だったのです。
だった、というよりは今も多分否定的だと思うのですが、
何か皆さん、凍土壁ができれば汚染水問題が解決するかのようにマスコミが入ってきているわけですけれども、
もちろんそんなことはないわけですし、
原子力規制委員会自身も、「凍土壁なんかできたって汚染水問題は解決しない。むしろ悪化する方に行くかもしれない」っていう危惧を持っていて、東京電力に対してなかなか許可を出さなかったということが一つあったと思います。
もう一つというか、一番根本的な理由は、要するに凍土壁ということがとてつもなく難しい、というか、大変な作業で、なかなかできなかったということだと思います。
マコ:なるほど〜。
ケン:規模がデカイですもんね。
マコ:
そうですね、あの範囲で凍らすのは世界で初めて、ということを何度も。
世界で初のプロジェクトって・
小出:
言ってみれば桁違いのものを作ろうとしているわけで、これまで作ったものとは。
まず、私は「できないだろう」と思っています。
マコ:
あー、なるほど。
私たちが現場の方に取材しても、凍土壁を作っている作業員の方が、凍結管を埋め込む方々が「無理じゃないか」っていうことをよくお話しされていましたもんね。
ケン:そうですね。
小出:
あぁ、そうですか。
多分現場をよく知っておられる方は「難しだろうな」ぐらいなことはきっと思っているはずだと私は思ってきました。
マコ:
はい、もうおっしゃる通りです。
でもそれを国のお金でやっているので、凍土壁を作っても、そして撤去するときも、どちらにしろお金が出るので、まぁやるんだろうな、と。
「自分たちだけが被曝してしまって損だね」っていう話をよくされているもんね。
ケン:はい。
小出:
そうですね、本当に作業に当たっている方々は被曝されながらやっているわけですし、
私は何れにしても多分出来ないと思っているわけですが、
作業員の方々んお被曝、努力というものが徒労に終わってしまう可能性が高いわけで、こんなことはもともとやってはいけないことだと思います。
ケン:
そうですよね。
だってその作業をするだけで被曝を受けるわけですもんね。
小出:もちろんです。
マコ:
もう、本当そうだよね。
で、この間鹿島建設さんが、他の記者さんが「一番被曝したのは誰ですか?」って「どれくらいですか?」っておっしゃったときに、まぁだいたいみんな年40mSv以下で管理していて、最高でもいても38mSv/年ぐらいです。みたいなことをおっしゃったじゃないですか、ね、ケンちゃん。
でも記者会見で最高40mSvで管理しているのに、それを超えた人が出てしまった。
「42mSv/年の人がいます」みたいなことを発表したにもかかわらずそういうことをしたので、
なんか、自分からは都合の悪いことは言わない、っていう感じでしたよね。
ケン:そうでしたね。
マコ:
今私が取材したところ、凍土壁の作業をされた方で一番被曝された方は、2年で66mSvの被曝だったんですよ。
っていうことを鹿島さんに突きつけたら、
「すみません、おっしゃる通りです。すみません、あの、それを自分から言わなくて、」みたいなことをおっしゃるんですけど、本当に被曝されている方の話とか都合の悪いことは、自分からは記者会見でもおっしゃらないので、情報が全然出てこないですよね。
ケン:記者会見の意味を成していないですね。
マコ:
小出先生、で、この凍土壁の汚染水対策というのは、今後6年をめどということですけど、
これは無事に進んでいくと思われますか?
小出:全く思いません。
マコさんやケンさんがよくご存知のように、この凍土壁は深さ30mまでの土を長さ1.5kmにわたって凍らせようとする、そういう計画なのです。
しかし、地下水というのは、一定のスピードでどこでも流れているわけではなくて、ほとんど流れていないところもあるし、猛烈なスピードで流れているところもあるわけですから、実験室でやるように土が凍るなんていうことはないわけですし、おそらく、全体が凍るなんていうことは私はないと思っています。
その上にその凍土壁を維持するためには四六時中冷媒というマイナス30度の液体を流し続けなければいけないですし、
電気が途絶えたら終わり。
パイプが壊れても終わり。
パイプが詰まっても終わり、というものですから、
長い間維持できるなんていうことは到底ありえないと私は思いますので、遠くないうちに「やはりこれはダメだった」と言い出すだろうと思っています。
マコ:わぁ〜、でもそんな、凍らし続けるなんていうことはお金もずいぶん使いますよね。
小出:多分年間数10億円ということになると思います。
マコ:
なるほど、で、汚染水対策は、陸側遮水壁は私はもうこれは無理じゃないかと思うんですけど、
あのー、これが無理であれば、あとどういう策が残っているんでしょうか?
小出:
汚染水対策でやるべきことは二つあります。
一つはこれまで溶け落ちた炉心に向かって水を入れ続けてきているんですけれども、冷却のためですね。
でもそれをまずやめるということが必要だと思います。
私はもう何年も前から提案していますけれども、
水を入れてしまいますと汚染水がどんどんどんどん増えてきてしまって、以前破綻するというところに追い込まれますので、
水での冷却を諦めるということをまずやらなければいけない。
場合によっては金属で冷却する。
場合によっては空冷の可能性も探ってみるべきだと、思います。
それからもう一つは地下の遮水壁ですけれども、私は凍土壁はできないと思いますので、やはり初めからコンクリート鉄、あるいは、場合によっては粘土ということもあるかもしれませんけれども、そういう物理的な物体で水を止めるということをやはりやるしかなくなると思っています。
マコ:なるほど、わかりました。
小出先生、ありがとうございます。
小出:こちらこそありがとうございます。
マコ:また、今後もずーっとよろしくお願いします。
小出:はい、よろしくお願いします。
自由なラジオ Light Up!【公式】
http://jiyunaradio.jp/
<福島第一原発>凍土壁・凍らない壁から汚染水が海へ〜大竹まことゴールデンラジオ5/26(文字起こし)
福島第一原発の汚染水対策と伊勢志摩サミット
「大竹まこと ゴールデンラジオ」 2016/5/26 オープニング
出演:大竹まこと 光浦靖子 太田英明アナウンサー
太田英明:
今日は朝日新聞、これは朝日新聞しか記事になっていなかったものなんですが、
東京電力福島第一原発の汚染水対策として、いま1号機から4号機を氷の壁で囲む凍土壁、これをつくっているんですが、
冷やし始めてから、凍結開始から1ヶ月半以上たっても、土の温度が下がり切らずに計測地点のおよそ1割で凍っていないことが見られたと、こういう記事が載っていますね。
大竹まこと:計測地点というのは、これは多分海側だっけ?
太田英明:いま先に海側を専攻して冷やしている。
大竹まこと:イメージで言うと、海側に大きな壁を縦に、塀が立っていると思っていいんですよね。
太田英明:地下30mに埋め込んで壁をつくっている。
大竹まこと:
埋め込んで塀が建っていると思っていい。
その塀の一部がまだ凍っていない。
太田英明:凍っていないと。
大竹まこと:ということは海側の方にそこから水が、汚染水が
太田英明:そうですね、地下水が流れていると、
大竹まこと:流れているということになる。
太田英明:海側に行っちゃっているかもしれないということなんですね。
大竹まこと:でも、この凍土作戦はものすごいお金をかけて
太田英明:はい、いままでにおよそ325億円の国のお金が投じられて、いま冷やしてるところなんですが、
光浦靖子:ひやー!
太田英明:
東京電力は、「特に温度が高い場所は今後も凍らない恐れが高い」ということで、原子力規制委員会に追加工事をする方針を伝えているということなんですが、
東京電力によりますと、「凍結管近くの地中の温度、5月17日時点でおよそ5800カ所の計測地点の88%しか0度以下になっていない」と。
つまり「88%しか凍っていない」ということなんですね。
中には10度ほどと、高いまま推移している地点もあると。
まだ10度下げなきゃいけない凍結管部分もあると。
で、氷の壁にいまいくつもの穴が空いている状態で、東京電力は「セメントや薬剤を流し込んで塞がりやすくする方針だ」とは言うんですが、ま、うまくいくかどうか、というところですよね。
大竹まこと:
ちょっと待ってくださいよ。
それね、たとえばあの〜、安い防水シートでね、こっちに穴が空いてたからこっちを手で塞いでいたら、今度は足の方に来たんで足で塞いでいたらって、塞いでいる穴があちこち抱えきれなくなってるっていうイメージだね。
太田英明:そうなんですね。
大竹まこと:
ま、一生懸命やろうとしているんだからあまりからかっちゃいけないけれども、ちょっとこれだけじゃないね。
いまサミットで、これ休んでいるんじゃないの?
太田英明:
そうなんです。福島第一原発の工事はサミットに合わせて、原子炉の冷却などを除いて作業がいま休止になっているということなんですね。
これは今日の東京新聞で写真付きで載っているんですけれども、
東京電力は「リスクを減らすために作業を中断」と説明しているんですけれども、「なんのリスクかな?」というのはハッキリ言っていないということなんですね。
大竹まこと:なんのリスクだろうね?
光浦靖子:凍土壁は関係ない?
太田英明:凍土壁は関係ないと。
で、1日述べ、いま福島第一原発では7000人の方が、廃炉作業も含めて働いていらっしゃるんですけれども、時間との戦いになっているはずのタンクの増設現場では重機の多くがアームを畳んで並べられておりますし、
3号機の上では原子炉建屋の上を鉄板などで覆う作業が大幅に遅れているんですが、やはり作業員の姿はなく、作業はピタッと止まっていると、ね。
大竹まこと:
作業員の方の、この間はさ、多い人は世の中はゴールデンウイークで10連休とかあったわけじゃない。
それで、今度はサミットで何日か休んだりする。
なんか、作業員の方の保障とかは何かされていないの?
太田英明:
ないということですね。
日給の人には3日の休みは大きいと話している方もいるということで、
大竹まこと:
日給の方もいらっしゃるわけですよね、たくさんね。
それと、この凍土壁と。
気になるけど、こう、ちょっとこう、
光浦靖子:
ねぇ、うまくいけばいいのに。
「セメントなどの注入を検討」か…
太田英明:いままでこうやって大規模な凍土壁を作ったことがないから、
光浦靖子:ないですよね。
太田英明:
ある種賭けなので、理論的にはうまくいくはずでもいろいろ、実際にやってみると想定外のこともきっと起きているのかもしれないですよね。
大竹まこと:はい、次です。
https://youtu.be/J66x7BdAbQs?t=4m41s〜文字起こしここまで。
福島第一原発の作業休止 時間との闘いなのに
2016年5月26日 東京新聞 朝刊
耐久性のないボルト締め型タンクを解体、その跡地に溶接型を増設する現場。重機はアームを畳んで並べられていた=25日午前、福島県大熊町で、本社ヘリ「あさづる」から
主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に合わせ、東京電力福島第一原発では、25日から原子炉冷却などを除いて作業が原則休止になった。東電は「リスクを減らすため」という。判然としない理由で作業が止まった福島第一の状況を、上空と地上から追った。 (山川剛史、片山夏子)
「リスクって何? 作業員たちの動向をチェックしきれないとでもいうのか?」。東電の言い分に疑問を感じつつ、午前10時半ごろ、本社ヘリ「あさづる」で上空に。1日延べ7000人が働く福島第一の異変はすぐ分かった。高度を変え、何度旋回してもらっても、作業をしている気配が感じられない。
時間との闘いとなっているタンクの増設現場では、重機の多くがアームを畳んで並べられていた。3号機では、原子炉建屋の上部を鉄板などで覆う作業が大幅に遅れているが、作業員の姿はなかった。
東京ヘリポート(東京都江東区)に帰投後、同乗のカメラマンと写真を拡大して探したが、対策本部のある免震重要棟や駐車場で10人に満たない作業員を見つけるのがやっとだった。
一方、いつもは午前6時ごろから、福島第一や第二に向かう作業員の車で渋滞する国道6号も閑散としていた。タクシー運転手平子一也さん(57)は「気味悪いぐらいすいている」。海岸に近く、片側2車線から1車線に減っていつも大渋滞の場所も難なく通過。割り込む作業車もなかった。少しでも遅くなると、パンもおにぎりもなくなると作業員が嘆くコンビニも、人は少なかった。6号から福島第一に折れる交差点も車はまばらだった。
ある作業員は、3日間の休止中は別の建設現場で働くため地元へ。「5月は10連休もあり、日給の人には3日の休みは大きい」と話した。別の作業員は「みんな給料が心配。3日間だけ別な所で働くのも難しい」と、子どもの世話などをするという。
福島第一原発 凍土壁「おそらく、全体が凍るなんていうことは私はないと思っています」小出裕章ライトアップジャーナル(文字起こし)
廃炉原発
福井県が課税へ 使用済み核燃料も
毎日新聞2016年5月19日 11時56分(最終更新 5月19日 13時19分)
福井県は、原発などの敷地内に5年を超えて保管されている使用済み核燃料と、廃炉原発を新たに課税対象にする方針を固めた。6月3日開会の定例県議会に条例案を提案する。実現すれば収入が年約30億円増える見通しという。使用済み核燃料への課税は新潟県柏崎市などの例があるが都道府県では初めて。廃炉原発への課税は全国初で、他の原発立地自治体の施策にも影響を与えそうだ。
福井県は現在、原子炉に挿入された燃料の価格に応じて課税する「価格割」と、停止中の原発でも出力規模に応じて課税する「出力割」の2種類の方法で、電力事業者から核燃料税を徴収。年約60億円(2014年度)の収入がある。
しかし、県内の商用原発全13基と高速増殖原型炉もんじゅが停止し、うち3基の廃炉が決まっており、税収減が課題に浮上。現行の核燃料税条例が11月に更新時期を迎えるため、課税方式の見直しを進めていた。
これまで、西川一誠知事は使用済み核燃料の中間貯蔵施設の県外立地を求めており、使用済み核燃料への課税は、保管が5年を超えて冷却され、移動が可能になった核燃料の県外搬出を促す狙いとしている。金額は1キロ当たり1000円とする方向。県内には現在、3680トンの使用済み核燃料があり、このうち約8割が対象となる。
一方、「出力割」も見直し、廃炉原発を対象に加える方針。現在課税対象の原発の税率(出力1000キロワット当たり年18万3000円)の半分を適用する考えだ。廃炉が決まった日本原子力発電敦賀原発1号機(敦賀市)、関西電力美浜原発1、2号機(美浜町)と、日本原子力研究開発機構が廃炉作業を進めている新型転換炉ふげん(敦賀市)が対象になる。
新税制の実際の導入には、総務相の同意が必要。【岸川弘明】
廃炉の廃棄物処分 “地下70m以上深い場所に”案了承
NHK 5月25日 14時53分
原子力発電所の廃炉で出る原子炉内の部品など放射性物質の濃度が比較的高い廃棄物の処分について、原子力規制委員会は、長期にわたって人が近づかないよう、地下70メートル以上深い場所に埋めるなどとする案を了承し、今後、具体的な規制基準を作ることにしています。
原発の廃炉で出る低レベル放射性廃棄物のうち、原子炉内の核燃料を支える部品など放射性物質の濃度が比較的高い廃棄物は、法令で地下50メートル以上深い場所に埋めるとされていますが、処分施設や管理方法の規制基準は整備されておらず、規制委員会が検討を進めています。
25日の規制委員会で、こうした廃棄物を処分する際の基準の基本となる考え方が示され、このうち埋める場所は、長期にわたって人が近づかないよう、今の法令の定めより深い、地下70メートル以上深い場所にするとしています。
また、電力会社などの事業者が廃棄物を管理する期間を300年から400年とし、基準を超える放射性物質が地下水に漏れていないか監視を義務づけることや、管理期間が過ぎたあと埋設地やその周辺を掘り返したりすることを国が制限する制度を設けるなどとしています。
規制委員会はこれらの案を了承し、26日から1か月、一般からの意見を募集したあと、正式に取りまとめ、電気事業連合会から意見を聞くなどして、今後、具体的な規制基準を作ることにしています。
こうやって日本の地下水は汚れていく
水は生き物の命なのに
志賀原発で警備員被ばくか、石川 誤って立ち入り
宮崎日日新聞 2016年05月25日16時28分
北陸電力などは25日、志賀原発2号機(石川県志賀町)で、検査のため立ち入り禁止にしていた非常用ディーゼル発電機室に24日夜、警備員が誤って立ち入ったと明らかにした。微量に被ばくした恐れがある。
北陸電によると、警備員の被ばく線量は身体に影響のあるレベルではない。外部への放射線の影響もない。
県と志賀町などは立ち入り検査を実施し、現場の管理や警備員の教育訓練の状況を確認した。
基準値超の汚染牧草焼却 2万ベクレル超も
河北新報 5月21日(土)10時52分配信
東京電力福島第1原発事故で発生した放射性物質を含む廃棄物処理を巡り、環境省と岩手県一関市が2012年から13年にかけて市内の大東清掃センターで、国の基準値を上回る汚染濃度の牧草を燃やしていたことが、20日分かった。市民の反発を受け、市は基準値以下の牧草の混焼を中断している。
放射性物質の濃度が1キログラム当たり8000ベクレルを超える農林業系廃棄物は、原則的に国が指定廃棄物として処理する。市農林部によると、12年2月~13年3月、環境省から受託した実証事業として汚染牧草約1600トンを焼却し、灰を東山清掃センターに埋設した。
焼却前の牧草ロールを測定した結果、最大で1キログラム当たり2万100ベクレルを検出し、1万ベクレルを超えるサンプルも相次いだ。平均値は1660ベクレルだった。
市は、基準値越えの牧草を指定廃棄物とせずに、混ぜる一般ごみの量を増やして燃やした。焼却灰や煙の汚染濃度、最終処分場周辺の空間線量に異常は確認されなかったとしている。
基準値以下の牧草の混焼を来週再開する市の方針に対し、地元住民グループは「詳細な説明がない。事実を隠蔽(いんぺい)した人体実験だ」と反発している。
環境省指定廃棄物対策チームは「8000ベクレル超は福島県内の仮設焼却炉でも処理しており、安全性を丁寧に説明したい」と話した。
このようなことはメディアが報じてくれなければ誰も知ることができない。
舛添知事のことみたいに、放射能汚染の問題もしつこく毎日時間を割いて報道して欲しいと思う。
原子力規制法だと100ベクレル/kgなのに、放射性物質汚染対策特措法だと8000ベクレル/kg。
東京のその辺で測っても100ベクレル/kgある。
こんなものを無視していいのか。
そこにさらに8000ベクレル/kg加え全国にばら撒こうという政策を、環境省がやろうとしている
FoEJapan http://www.foejapan.org/
【緊急署名】全国に被ばくを強い、環境を汚染する「8000ベクレル/kg以下の汚染土を全国の公共事業で利用」方針に反対
資料と解説 https://foejapan.wordpress.com/2016/05/02/8000bq_problem-3/
中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略検討会(第3回)
環境省資料→減容処理後の浄化物の安全な再生利用に係る基本的考え方骨子(案)
平成28年3月30日 環境省
https://youtu.be/N7WAonTEFS0?t=27m47s
満田:
なんかすごいですね、本当にどうしていいものやらという感じなんですが、
2939
マコさんがいまおっしゃったようにいろいろ問題があるんですが、
検討会の資料とか議事録を見る限り、安全性について評価されているか?というと、わたしは見つけることができませんでした。
資料の5ページ目に、ここで初めて評価らしきもの、しかも非常にわかりにくい。
ちょと環境省にこのことを聞こうと思っているんですが、
環境省は施工時1mSv。
工事中に作業員の人も周辺の住民の人も1mSv/hをクリアできると。
で、土に覆われてしまった「道路が完成した後は、住民の皆さんは10マイクロシーベルト/hになるんだ」みたいなことを言っているんですが、それは明確には書いていないのでちょっとわからないんですが、んなたぐいのことを言っているんですね。
でもそのわりに、表を見る限り、5200ベクレル/kgであっても、年1ミリシーベルトに相当するのが5200とか、10マイクロに相当するのが3500ベクレル/kgとか、なんかちょっと、なんで8000ベクレル/kgにしたのか?という評価は全然していな句て、この資料からは読み取れないと、そんな感じなんです。
で、この前の段階で福島みずほ事務所経由で環境省に質問を出しているんですが、8000ベクレル/kg、要は要は線量評価はどのような根拠を用いて8000ベクレルで良しとしたのか、という質問を出しているんですが、その回答は四等別の線量評価はこれからやりますという。
線量評価はこれからやります」っていうことだと思うんですが、4等別の、ということがくっついているんですが。
そういうお答えが帰ってきています。
ということでちょっとここらへんの…
https://youtu.be/N7WAonTEFS0?t=31m56s
マコ:
若干補足を。
わたしもそれが疑問だったのでずっと取材をしてたんですね。
で、なぜ8000という数字が出てきたか?
議論の中では1万とか、もうちょっと高い1万でも40cmの遮蔽をしたら使えるという話だったので、
8000に決まったときにそれを聞いたんですけれども、「特に根拠はなく特措法の指定廃棄物8000ベクレル/kgに揃えた」ということを、そのときの取材として、わたしは回答を得ました。
満田さんがおっしゃる通り、8000ベクレル/kgまで使っていくということではなく、公園とか住宅とか場所によって濃度を。
割と影響があるところは3500まで、2500までとか、場所によって線量というのは使い分けるけれども、上限ば一旦8000に決めた。
それで委員の合意を得たというのが一番最近の検討会でした。
https://youtu.be/N7WAonTEFS0?t=32m49s
満田:
ありがとうございました。
ということです。
ですから今日の講習でもそこが一つのポイントになると思うんですが、彼ら的には8000ベクレルはこれから評価をして、工事中1mSv/年、出来上がった後10μSv/年を満たすようなベクレル/kgをこれから出していくんだみたいな回答をすることが予想されます。
という状況です。
ちょっとややこしいですがわかりますでしょうか?
https://youtu.be/N7WAonTEFS0?t=33m34s
瀬川嘉之:
今の8000ベクレルと100ベクレルの話なんですかれども、
原子力規制法だと100ベクレル/kgなのに、放射性物質汚染対策特措法だと8000ベクレル/kgだというのが3ページに出てますよね。
だから二つの法律が今、両方が並存しているわけで、これはもうおかしい状況じゃないかというのが書いてあるんですけど、そして、クリアランスレベル100ベクレル/kgという、ま、普通の状態ですよね。
これがどこから出てきたのか、というのは、次のページの表がありますよね、原子力規制のクリアランスレベル。
これはいっぱい核種がありますよね。
原子炉の中というのは、とにかくたくさんいろんな放射能ができるわけです。
いっぱいあるんですよ。
で、みなさんお馴染みのセシウム134,137というのはどこにあるかわかりますか?
右上のところにCs-134,Cs-137とありますね。
これは/gなのでわかりにくくしていますけれど、
kgって1000倍ですよね。
だからこれは0.1ベクレル/gは100ベクレル/kgのことだということですね。
だからこれで100ベクレルってあるんですけど、今は本当は134と137を合わせて100とか言っているのでちょっとずれているんですけど。
一個の核種だけ取り出してきて、それで100ベクレル/kgと。
原子炉の中にはこんなにたくさん核種があるんです。
それで今、満田さんとマコさんが話題にしていた、いまやろうとしている8000ベクレル/kg、それはなんなんだ?ということなんですけど、この次を見ていくと、5ページの表だと5200だとか、いっているんですね。
ここの説明はこの上のところで10マイクロシーベルト/年と。
10μSv/年が、あれ?5200?
だとさっきの100、それをどう言いくるめて、要するに8000ベクレル/kgでも10マイクロシーベルト/年ですよ、というふうに多分言い張ると思うんですが。
「再生利用に係る追加被曝線量評価の考え方」
さっきの第3回の決めたという検討会の資料ですね。
それで、ここの表の一番下のところに「施設の設計による追加被曝線量」とさらなる提言があって、
そこに「レベル(0.01ミリシーベルト/年)になるように適切なしゃへいと処置を講ずる」と。
だからこの0.01というのは10マイクロシーベルト/年ですね。
だからその上の、普通に再生利用していくと8000ベクレル/kgで1mSv/年になっちゃうんだけど、適切な遮蔽をすると、10マイクロシーベルト/年になってる。
そういう説明になっているんだろうということですね。
「同じ10マイクロシーベルト/年に100ベクレル/kgになったり、8000ベクレル/kgになったりすることができる」と。
だから、この被曝量っていうのは要するにどういう状態でどういうシナリオで、どこにどういう人がいて、それでその放射性物質がどういう状態であるかと。
そこにどのくらいの時間いるかと、そういうシナリオと仮定によってのはなしです。
さっきICRPの勧告がでてきましたけれども、被曝の問題で重要というかICRP勧告に書いてあるんですけど、放射線の被曝というのは要するに、安全量というのはないわけです。
「どんなに低い線量であっても影響があり得る」というのが前提なんですね。
ICRPはこれを半分に値切っちゃったりしていますけれど、いろんな疫学的な研究の中から、これが大前提なんです。
だから、「できるだけ被曝を減らしていくにはどうしたらいいか」というのが一番の前提で大事な話なんですね。
これは疫学というだけじゃなくて、「放射線というのは人間の細胞のDNAを損傷する」というのはもう科学的にはっきりしていることで、しかもいわゆる二重らせんになっているのを、二本同時に切断するので、なおしにくいんですね。
それによる修復ミスがどんどん積み重なっていくということで、
ある個人が被曝した線量というのは積み重ねた全体の総量で考えなければいけないわけです。
年間1mSvといったときに、それは線量限度で言っていますけど、だいたい「個人の線量限度」という負に頭についているんですね。
だからいろんな物質から、さっきいろんな核種がありましたよね。
それから被曝して「全部合わせたので1mSvを超えないように、1mSvなんて許容できない線量だろう」とICRPに書いてあるんですね。
だから、1mSvを超えなければいいということだけではないんです。
これは他の化学物質でも、環境省が扱っているいろんな科学基準、特に発がん性がある物質はみんなそうですね。
だからこの図のように1ミリを下回っても、どんどん下げなきゃいけない。
できるだけ下げていきたい。
そのために線量拘束値とか、免除レベルとか、ICRP用語があるんですけれども、そういうのがあるわけです。
そのときに、線量拘束値というのは個人が全部受けるトータルと違って、ある線源についての被曝量なんです。
だから、0.3mSvってありますけど、これもやっぱり仮定で、だいたい一人の人が3つぐらいの線源から被曝することがあり得るだろうと。
そうすると、その中の一つについては0.3mSv/年を超えないようにしておけば、全体として一人は1mSv/年を超えないだろう。
そんなふうな仮定というか、話です。
だからどんどん下げていくんだけど、今出てきた10マイクロシーベルト/年。
そこまではとにかくいろいろやらなければいけないよとICRPに書いてあるんですよ。
下げる努力をしなきゃいけない。だけど、10マイクロよりもさらに下げるというのは、多分色々な他の要素でかかるだろうからそれより下は免除にしてやるか、という感じで科学の方でも無視できるレベルというのなんですけど、そういうふうに決められているものです。
だから本当は、許容するとか無視するとか、は、誰がするかということですね。
ま、規制当局にされちゃうんですけど、
許容するかどうかは誰が決めるのか?って言ったら本当は被曝する側ですよね。
ICRPなんかに勝手に決められていいのか、というのがあります。
ですから10マイクロシーベルト/年というとすくなそうですけど、ここにあるように10万人に4人ぐらいはがんが増えますよというレベルで、そんなことが容認できるのかという話です。
なのでICRPはいろんな用語などを使って、結局被曝を受け入れさせようという組織で、核実験の時代以来そうなんですけどね。
で、今私たちは異常状態で平常状態なら、個人が年間1mSvというのは許容できないはずなのに、そういうところに普通の人が、子供もみんな住んでいるという状況です。
だからここから避難するというのは当然の権利であるということです。
で、ここに土壌100ベクレル/kgと書きましたけど、東京のその辺で測っても100ベクレル/kgあるんです。
こんなものを無視していいのかというところです。
そこにさらに8000ベクレル/kg加えようと、全国にばら撒こうというような政策を、
事もあろうに環境省がやろうとしているのが、そういう状況です。
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気象庁の地震情報を見ていて最近気になっているのが↓
余震の続く熊本県の地震発生の間に薩摩半島西方沖がちょこちょこ顔を出す。
川内原発の位置を入れてみるとこんな感じ
平成28年05月10日08時25分 10日08時22分頃 薩摩半島西方沖 M4.3 震度1
平成28年05月08日07時02分 8日06時59分頃 薩摩半島西方沖 M4.2 震度1
平成28年05月08日05時40分 8日05時37分頃 薩摩半島西方沖 M4.2 震度1
大きな地震がきて自動停止するまで川内原発を前もって止めておかなくてもいいのだろうか?
やっぱりとても心配になる。
サミットがあるんだから、一応予防で止めておいたほうがいいんじゃない?
なんて嫌味も言いたくなる。
<東京電力>「余計なニュースが起きないように」サミット中、福島第一原発の作業休止
田中俊一委員長「熊本はマグニチュード7.3、川内原発は8.1で評価してる」←止めない理由(4/18記者会見文字起こし)
川内原発は止めない!〜田中委員長「想定外じゃありません。 想定内で判断しています、全て」(4/18原子力規制委員会会見文字起こし)
だから川内原発は止めない〜田中俊一「新幹線が走ることだって不安に思っている人がいっぱいいますよね。でも「電車止めろ」っていう人はいません」4/20規制委員会記者会見文字起こし
<地震>宜蘭南澳で震度6 台北でも震度3
【観光】 2016/05/12 11:47
中央気象局提供
(台北 12日 中央社)12日午前11時17分頃、台湾東部海域を震源とする地震が発生した。宜蘭県南澳で震度6、台北市でも震度3を観測した。(震度は台湾基準)
地震の規模を示すマグニチュードは5.8。震源の深さは17.5キロ。宜蘭県羅東などで震度5、宜蘭県宜蘭市、新北市、花蓮県和平、桃園市などで震度4、基隆市、新竹市などでも震度3を観測した。
台北市中山区では縦揺れの後、円を描くような横揺れが数十秒続いた。台湾では今月から地震の発生を一般市民に知らせる早期警報システムの運用が始まっており、携帯電話が「国家級警報」を受信した。
(陳葦庭/編集:齊藤啓介)
台湾の原子力発電所
第4原子力発電所あたりが震度4とか5に見える。
原発は大丈夫なのだろうか?
<地震>気象局「今後3日間は余震に注意」 新北ではけが人も/台湾
中央社フォーカス台湾 5月12日(木)16時20分配信
<地震>気象局「今後3日間は余震に注意」 新北ではけが人も/台湾
中央社フォーカス台湾
(台北 12日 中央社)12日午前11時17分に起きた台湾東部海域を震源とするマグニチュード5.8の地震。最大震度6を観測した宜蘭県では羅東で商店のガラスが割れたほか、亀山島でがけ崩れが発生するなどの被害が出た。中央気象局は12日、今後3日間は同規模の余震に注意するよう呼びかけている。(震度は台湾基準)
▽男性がけが
新北市板橋区では地震により建物の外壁タイルが落下。男性の頭に当たり同市内の病院に搬送された。同市消防局によると意識ははっきりしているという。また、同市三重区ではエレベーター内に女性が一時閉じ込められた。同区内では地震直後に一部で停電したが、現在は復旧している。
亀山島で起きたがけの崩落では、観光客74人を乗せた観光船が付近を航行中だったが、被害はなかった。宜蘭県内の小学校では防災頭巾を頭に被った児童らが校庭に一時避難した。同県内のスーパーでは商品の一部が落下したほか、美容室のガラスが割れるなどの被害があった。
▽原発に異常なし
台湾電力によると、新北市の沿海部にある第1、第2原子力発電所に、この地震による異常は確認されなかったとしている。
台湾鉄路管理局では揺れの大きかった地域で線路の点検を行った。台北メトロ(MRT)は一部列車で減速運転を行うなどしたものの、現在は平常通りの運行に戻っている。台湾高速鉄路(高鉄、新幹線)は平常通りの運行。桃園空港を発着する航空便への影響はなかった。交通部(交通省)台湾区国道高速公路局によると、新北市と宜蘭県を結ぶ雪山トンネルなどに被害はなかったという。
▽中央気象局が余震に注意呼びかけ
宜蘭県を中心に余震と見られる地震が相次いでいる。午後0時29分にはマグニチュード5.5の地震が発生。宜蘭県南澳で震度5、宜蘭県羅東、宜蘭県宜蘭市、花蓮県和平などで震度4、台北市などでも震度3を観測した。
中央気象局の関係者は、沖縄トラフの活動によるものと分析。余震に注意を呼びかけているほか、震源が浅く、都市部では震度3以上の地震で揺れが長く続く恐れがあるとしている。
(黄麗芸、黄旭昇、王鴻国、卞金峰、林孟汝、沈如峰、陳葦庭/編集:齊藤啓介)
よかった、異常はないらしい。
気象庁の地震情報によれば
2016年5月12日、12時17分マグニチュード6.4、13時30分にはマグニチュード6.3と続けて大きな地震が起きている。
12時17分
13時30分
どちらも震源の深さが10kmだ…
台湾付近でM6.3の地震、宮古島などで海面変動予測も
TBS 2016年5月12日
12日午後1時29分ごろ、台湾付近でマグニチュード6.3の地震があり、沖縄県で震度3が観測されました。気象庁は、宮古島や八重山地方の沿岸で、2~3時間は、若干、海面の上下動が続く可能性が高いとしていますが、被害の心配はないということです。
気象庁の観測によりますと、午後1時29分ごろ、沖縄県の与那国町で震度3を観測する地震がありました。震源は台湾付近で、震源の深さはおよそ10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは6.3と推定されます。気象庁は、午後1時36分に、この地震により、宮古島や八重山地方の沿岸では、2~3時間は、若干、海面の上下動が続く可能性が高いとする津波情報を発表しましたが、被害が発生する心配はないとしています。
台湾付近では、午後0時17分ごろにもマグニチュード6.4の地震があり、気象庁が、宮古島や八重山地方の沿岸を対象に若干、海面の上下動が続く可能性が高いとする津波情報を発表していました。(12日13:50)
一応念のために
全国の放射能情報一覧をチェックしてみよう
放射線量に大きな動きがないので、ここでやっと安心。
<台湾の原子力発電>〜もし台湾で原発事故が起きたら〜小出裕章氏3/21石垣島講演(文字起こし)
サミット中、福島第一原発の作業休止 東電「リスク減らす」
2016年5月11日 東京新聞朝刊
東京電力は、二十六日、二十七日に開かれる主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)の開催中、福島第一原発での、原子炉冷却や汚染水処理、パトロールなど止められない作業以外の、汚染水タンク建設などの作業を休止することを決めた。東電は「要人が集まるサミットの期間中、なるべくリスクを減らしたいと当社の判断で決めた」と説明している。
東電によると、作業休止は三月末、東電の福島第一廃炉会社の会議で決定。現場を担う作業員の一人は「テロ対策と聞いた。何かトラブルが起きたら問題になるのを避けるためではないか。東京五輪やパラリンピックの期間中も、作業自粛になるのでは」との見方を示した。
作業休止期間中は休業補償は出ないケースが多いとみられる。別の作業員は「休業補償は出ない。作業の休止前と再開前は点検になることが多く、これでは作業が全然進まない」と話した。東電の広報担当者は「余計なニュースが起きないようにということで、国からの要請はない」と説明している。
要人が集まるサミットの期間中、なるべくリスクを減らしたい
余計なニュースが起きないように
・・・・って
やっぱり毎日が怖い・・・・ということ?
https://youtu.be/N7WAonTEFS0?t=24m1s
8000ベクレル/kgと似たような関連の話なんですけど、みなさんご存知だと思うんですけれども、原発事故があった後、一般公衆の年間被曝線量が1mSv/年から20mSv/年で帰還政策が始まりました。
この間福島県の農水連の方々が政府交渉に来られていてそれを取材していたんですね。
で、そのときの国側の説明が、「1mSv/年というのは事故前の話で、それで20mSv/年というのは現存被曝でどうこう」という、いつもの話をされるんですよ。
「じゃあ電離則(電離放射線障害防止規則)、もともと事業者、原子力の事業者の方々が従わなければいけない電離則では20mSv/年の人々はきちんと管理していると、自分たちは誰が管理してくれるんだ?」といった話がありました。
しかし「電離則は事業者と労働者、労働者を守るものであって、一般公衆は関係ない」って言ったんですね。
恐ろしい話なんですけど。
その後、別の農家の方が質問しました。
「農業は自営業だけではない、法人もあるんだ」と。
じゃあ、「法人で農家をやっている事業者は労働者のために電離放射線障害防止規則に従わないといけないのか」
「電離検診を3ヶ月ごとにしなければいけないのか?」と、そういう質問をしました。
そうすると、農水省や規制庁の方々は「その質問は後ほど回答します」ということで、回答は出来なかったんですね。
農家の方はガラスバッチを持っているからとかいろいろ言われたんですけれども、
なので、原発事故の後いろいろな基準がすごく緩んでいて、しかしそれはその根拠について、そして事故前の法律との整合性というのは、本当に取れていない状況です。
いろんなところを取材しているんですけど、あと、人と仲良くなるのが得意なので、原子力推進課とか、あちこち取材に行って、IAEAとかOECD/NEAとか国際シンポジウムとかいろいろな学会とかに行って仲良くなるのが得意なんですけど。
そこでちょっとわたし、2012年にびっくりすることを聞きました。
それがちょっと関連があるのでお話をしておきたいんですけど、
それは、このシンポジウムの意味は、原発事故が起こるまでは原発は事故が起こらないということで整備してきたけれども、福島で原発事故が起こった後、「原発事故が起こっても大丈夫だ」というふうに変えていくと。
「そのために福島県の人たちが自分の手で除染をして、そして住み続けるということを選択することが重要だ」と。
そしてそれを世界に発信することが重要なんだ。それをふまえて記事を書いてね。というふうになんかちょっと違う要望が出たんですけど。
OECD/NEA(経済協力開発機構/原子力機関)の2012年のシンポジウムで言われました。
わたしはその話にびっくりして、彼一人が国立の研究者の方だったんですけど、いっていたのかどうかいろいろあちこちの学会で裏を取って仲良くなりました。
そうすると、複数の研究者の方が、広島と長崎に原爆が落ちた日本が原発事故の後住民が自分たちの手で除染をして住み続けるという、原発事故が起こっても大丈夫だというのを世界に発信することは、今後の原子力を世界で推進していくときにとても重要だということを、わたしは言われました。
いま、この再生利用の基準が8000ベクレル/kgに緩んでいくというのは、本当にわたしは重要な問題だと思っているんです。
私たちが許してしまえば今後世界に対して加害者になっていくと思っています。
以上です。
続きを読む
https://youtu.be/N7WAonTEFS0?t=10m17s
それが再生利用量を増やすということに議論が始まっていったきっかけでした、私が取材した中では。
で、特措法の施行検討委員会が終わり、そのあと、除去土壌中間貯蔵施設の戦略検討会というものがはじました。
それが去年(2015年)の7月から始まったんですね。
汚染土壌の再生利用に関するところはここで議論されています。
(中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略検討会)
私が知りたかったのは、再生利用をしていくことに関しての、もちろん安全性なんですね。
問題点の一つとして、
「汚染土壌を再生利用する」というのが、安全だからしていくという考え方からではなく、
政治的に経済的に、最終処分場を30年以内に福島県外に作るのが難しいので再生利用していこうという、考え方の発端にももちろん疑問はあるんですけど、汚染土壌の再生利用をしていく安全性。
それが一番私は重要だと思いました。
で、そのをずっと取材しているんですけど、これがなかなか疑問がいっぱいあるんですよね。
議論の中で、これは資料の中から私が引っ張り出してきた絵で
汚染土壌の土を再生利用する時に、土を混ぜたりコンクリートを混ぜたりして再利用するわけではないんですね。
汚染土壌の上に土をかぶせて、環境省の方は「土で土を遮蔽する」という言い方をされていました。
問題は、ここに雨が降った場合、染み込んだ雨で放射性物質は地下水などへ流れていくんですね。
それで、「放射性物質が流れていって、それが下流の方に畑などがあった場合、それを吸収して出来た作物による内部被曝による評価も必要だ」というようなことも資料に書かれています。
なので、「土で土を遮蔽する」という使い方はある程度放射性物質が雨によって、地下水によって流れていくという考え方でもあるんですね。
もうこれはどんどん被ばくの評価が重要になってくるんですけど、その被ばくの評価をやっているところはどこか?というと、
除染除去土壌等の再生利用に係る放射線影響に関する安全評価検討ワーキングというところなんですけれども、このワーキンググループ、やっと私は取材して名前を教えていただいたんですけど、このワーキンググループは非公開なんですね。
議事録も非公開。
で、どういう方々が委員になっているのか?メンバーも非公開なんです。
メンバーも非公開で議事録も非公開、しかしここの議論は親検討会である戦略検討会に結果をあげているので、いいということを言われるんですけれども、どういう被ばくに関する評価が話し合われているのか?というのは非公開のままです。
で、その後もこの委員を入れて欲しいというのは私は無理なのかなと思うんですけれども、そして、戦略検討会、その親検討会である除去土壌中間貯蔵施設の再生利用に係る戦略検討会、ここの委員でお一人だけ入ってらっしゃる被ばくに関する専門家が高村昇先生だったんですね。
いろいろ専門の方が入っておられるんですけど、長崎大学の原爆後遺症害研究所というところの高村昇先生が汚染土壌の再利用に係る検討会の被ばく担当なんですけども。
高村昇先生というのは、私が2011年から取材しているときにあちこちでお会いしました。
一番初めに知ったのは、2011年のもう3月に福島県の飯舘村で講演をされている時だったんですね。
その時の動画を、私は飯舘村の方から見せてもらって驚きました。
それは「毎時10マイクロシーベルトまで子供が外で遊べる」と「放射性物質と共存できる」という講演を2011年3月に福島県飯舘村でされていたんです。
その村民の方が撮っていた動画は、その後NHKに提供されて、それはオンエアされました。
で、それが公のものになったので、私はそれを踏まえて当時の東京電力合同会見で原子力安全委員会に質問したんですね。
7月23日のNHKの番組で長崎大学の高村昇先生がその中ではっきりと「10マイクロシーベルト/hまでは子供が外で遊ベル、普通に生活できる、ともに共存できる」とおっしゃっておりますと。
で、この値を計算すると、年間50ミリシーベルトを超えるので、これは原子力安全委員会として、放射線アドバイザーとして福島県に入っておられる方なので、これは、いいんですか?と質問したんですね。
そうすると、当時の原子力安全委員会の加藤審議官の回答は、
まずNHKの番組での高村先生のご発言ですが、私もそれを見ておりました。
「10マイクロシーベルト/hまでなら大丈夫」というところについては、何を根拠にそうおっしゃっているのかな、という感想を持ちました。
というご回答でした。
で、私はその後加藤審議官にぶらさがり取材をしたんですけど、加藤さんもその時のテレビを見ていてびっくりして、すぐに計算機を取りに行って、年間どれくらいになるか計算したと。
「なぜこんなことを、何を根拠に言ったのかと、わたしもとても不思議に思った」ということをぶら下がりでおっしゃっていました。
ちなみにこの議事録は内閣府にあるんですね。
当時内閣府も参加していた合同会見だったので、きちんと公の場です。
それを踏まえて、今もなんですけど、
福島県の県民健康調査をしている健康調査検討委員会の委員でもあるので。
「県の委員なんですけれどもいいんですか?」というようなことも聞くんですけど、
安全委員会は「健康管理の委員については県の方で依頼されていますのでこちらの方についてはちょっと無理です」みたいなことをおっしゃってたんですね。
わたしも本当に2011年から取材をしていて、これは公の文章だったので、内閣府の議事録だったのでちょっと今日は持ってきましたけれども、考え方とかおっしゃっていることというのは、被ばくに関して、そして子供の被ばくに関してかなりわたしは高村昇先生には疑問を持っています。
そして私だけではなく、当時の原子力安全委員会の加藤審議官も疑問を持っていました。
その方(高村昇)が、汚染土壌の再生利用の戦略検討会の被ばくに関する委員として、今も入っておられるというのは、私はとても不安に思いますし疑問に思います。
そしてなおかつ被ばくに関するワーキンググループが非公開のままというのもおかしいと思います。
で、汚染土壌の再使用に関すること、これは福島県が一度「3000ベクレル/kgまでのものを再利用したい」。
その数字は福島県が決めたわけじゃないんですけど、原発事故の後、東日本大震災の後、復興を早くするためにある程度再利用させて欲しいという要望があり、一度、福島県内だけで3000ベクレル/kgまでのものは、県のきちんとした管理のもと防潮堤などには使ってもいいということが決まったんですね。
でもこの8000ベクレル/kgのものを全国の自治体で、公共事業で推進していくというのは特にどこからか要望が上がったわけではなく、国の方で決められて、それを全国で推進していこうということになっています。
でも各地の自治体で再生利用していく、公共事業で使っていくといっても、汚染土壌の再生利用をするというのは、まぁ、メリットがないんですよね、各地の自治体には。
で、これを決めるためにも「手を挙げてもらわないと絵に描いた餅だ」という言葉が何回も出ます。
でどうするか?というと、インセンティブ(incentive)を付けるということになったんですね。
ちなみにインセンティブというのは、見返りとか報奨金です。
第3回が終わった時に井上環境副大臣に「インセンティブとは交付金など何かしらお金を渡して、そして再生利用してもらうことか?」と聞いたんですけれども、
井上環境副大臣は「それも含め検討している」と。
「まだ金額は検討していないけど、それも方策の手段だ」ということをおっしゃっていました。
検討会の議論が、委員の方々の議論が、戦略検討会というのが、「いかに安全に利用していくか」ということではなく、「いかに国民に受け入れさせるか」という議論が多いんですね。
もし、この再生利用を国民が受け入れなかった場合の、国民にかかるコストを説明して、それで受け入れさせるだとか、
安全性がどうかとか、これはどういう問題だとか、なんていうんでしょうね、戦略検討会、国民の啓発活動を防衛するとか、どうやって国民を理解させていくか、というのが戦略検討会の議論を割と占めています。
今言われていることは、この再生利用のモデル事業に予算がつきました。
今年度の後半からモデル事業を進めていくと。
でも、まだそこの場所は決まっていないそうです。
ちなみにモデル事業の予算、10億とか言ってたけど、「それはどこに書いてあるんですか?」って聞いて、
でもきっちり10億じゃなかったから、そうそう、たぶん「丸めて10億」っておっしゃったんです。
で、予算がついて、再生利用のモデル事業が進んで、それを受けて手引きを作って、
汚染土壌の再生利用に関する手引きを作って、それを配布して全国で進めていくように計画を立てるということでした。
https://youtu.be/N7WAonTEFS0?t=21m59s
8000ベクレル/kg以下のものを再生利用するというのが第3回で決まったんですけど、
その8000という数字がどこから出てきたか?
これは議論の中で、1回目と2回目は3000ベクレル/kg以下のものを処分したらこれくらい減るとか、
8000ベクレル/kgだったらこれくらいとか、
これは3000ベクレル/kgのものを出した場合↓汚染をスクリーニングレベルにして再利用した場合
3000、8000、10000ベクレル/kgというのを最初議論されていたんですけど、
それは安全だからではなく、そのくらいの数字にしたらどのくらい量が変わるか、という議論だったんですね。
なので本当に目的は最終処分量を減らすことであって、そこに一番必要なのは安全性の評価。
それで安全性の評価が年に10マイクロシーベルトの追加被曝ができるということでいろいろ議論をされていて、
そして一応資料の中に、こんな考え方がICRPから引っ張ってきましたということが書いてある中で、
私全部ICRPについて書いてあるところを読んだんです。
それで考え方としてわかったことは、ICRPには「年10マイクロシーベルトまでは許容できる」ということはものすごく昔からいろいろ書かれています。
でもそれは、汚染土壌8000ベクレル/kgを再生利用するというところとは全く関係ないんですね。
で、一番重要なことは、「再生利用するときにきちんと安全性の評価ができているか」、ということです。
それはICRPも繰り返し出てきます。
そして、もちろんその国によって違うんですけれども、「国民の合意が取れるか」ということです。
わたしはその安全性の評価についてきちんとオープンにしないのに、国民の合意を取ろうとするやり方というのにはとても疑問を持っています。
つづくーー
高村昇先生
2011年4月
福島市の広報紙「市政だより」4/21に疑問がいっぱいです
「健康リスクが出るといわれているのは100ミリシーベルトで累計される心配はありません。1回に100ミリシーベルト受けるより、100回に分けて受けるのはリスクがはるかに小さくなるので心配ない」
「ICRPの勧告により 100ミリシーベルトを下回る被ばくは胎内児に心配の必要は全くない」
「子供は毎時10μシーベルト以下であれば外で遊ばせて大丈夫、布団干しも換気も問題ない」など
2015年7月
「10μSv/hまで外で遊んでも大丈夫」と事故直後から言っている御用学者高村昇が相談受付支援センターを開所(川内村)
長崎大学の高村 昇教授:
福島の震災からの復興の1つの、ま、あーー、
住民と、行政と、ま、専門家がですね、一体となって復興を進める、
ひとつの、ま、モデルケースとしてですね、評価を、あ、していただいております。
2016年3月
2「甲状腺がんと原発事故 専門家で割れる”関連性”」 311から5年 報道ステーション文字起こし
長崎大学 原爆後生涯医療研究所 福島検討委員 高村昇教授:
福島で、えー、これまでですね、事故当時0歳から5歳という人で、甲状腺癌を発症した人はいません!
続きを読む
満田:
おそらく皆さん、「これは大変なことになる」と危機感を持ってらっしゃったと思います。
環境省が進めていたようなんですが、この度ナント、福島原発事故での除染で出た汚染土をいろいろ処理をした挙句、そのうち「8000ベクレル/kg以下の除染土を全国の公共事業で再利用する」という方針を出しました。
この問題は、皆さん直感的に「これは何??」と思われると思います。
ただ、2011年当時から全国で瓦礫問題なんかなさっていた方々はよくお記憶だと思いますが、この根っこは本当に深いんですね。
大量に発生してしまった放射性物質のついた廃棄物をとにかく減らしてとにかく片付けちゃえという発想で、
今まで100ベクレル/kg以上のものは放射性廃棄物として厳重に管理していた、厳重に処理していたものを、2011年以降どんどんどんどん緩めているということがあります。
で、先日この「8000ベクレル以下の廃棄物を通常の廃棄物と同じように処分できます」というような決定もなされました。
これも大問題です。
大大問題です。
今、各地の処分場に選定されそうな地域では、住民の方々が大変な反対運動をしています。
この問題も大変根の深い問題なんですが、今回、今日のテーマはひょっとしたらそれ以上の大問題かもしれません。
一般の廃棄物として処分するどころか、公共事業の建材として使ってしまうということなんですね。
今環境省が事例として幾つか挙げているんですが、
例えば道路の構造材ですね。
道路の上にかぶせるところではなくて、一番芯のところに使う構造材ですとか、
あるいは海岸の防波堤とか、
そういうところに使っちゃえということを言っているんですね。
ところが、残念ながらこのことに関する一般の方々の認識というか、そもそもマスコミが何故か報じないため、ほとんどこの問題は知られていません。
今日はこの問題をずっと当初から警鐘を発していたジャーナリストのおしどりマコさんに来ていただきまして、
この問題の概要についてお話をしていただきたいと思います。
そのあと、高木学校の瀬川さんから「じゃあ従来はどうだったのか?」
これも決して厳しいと言える基準ではないんですが、従来も大きな批判があったんですが、それでもクリアランスレベルという考え方で、100ベクレル/kg以下は今後規制免除したいという批判のある話なんですが、その考え方について解説していただきたいと思います。
そのあとは、今日の交渉のポイントについてみなさんとシェアしたいと思います。
おしどりマコ・ケン
https://youtu.be/N7WAonTEFS0?t=5m32s
簡単に説明していただいた8000ベクレル/kg以下の土壌を再生利用していくという話なんですけど、初めからの経緯をお話しますね。
私が初めてこのことに関して記事を書き出した時には「難しくてわからない」と言われて、あまりあちこちで相手にされなかったんですけど、今日本当にこうしてみなさんが問題だと思って集まってくださったことには、私はとても感謝します。
「なかなか記事にならない」ということを満田さんがおっしゃっていただいたんですけど、
汚染土壌を再利用していくという戦略検討会は取材している方々が、環境記者クラブという方々しかおられなくて、あまり取材する人がいないという形なんですね。
でもこの間初めて毎日新聞のきださんが取材にいらしてくださったので、これからもよろしくお願い致しますという感じです。
まず、経緯をお話します。
私が始めに再生利用がどんどん進んでいくということに気づいたのが去年ですね。
「放射性廃棄物汚染対処特措法」
という、指定廃棄物8000ベクレル/kg以上のものは国が責任を持って処分をするという、あの法律ですね。
それが2011年から施行されて、3年後に放射性廃棄物汚染対処特措法施行状況検討会というのが始まりました。
3年後にその指定廃棄物について各県でどのような状態になっているか?という検討会だったんですね。
そのとりまとめが出てきた時に私はびっくりしたんです。
去年の7月に放射性物質汚染廃棄物特措法検討会のとりまとめが出てきた時に、施行状況のとりまとめの半分以上が今後再生利用していいということに関してだったんですね。
で、この特措法に関して、2011年から様々な議論があった時から私たちは取材していたんですけど、その時は再利用に関するものなど特措法には入っておりませんでした。
なので、「再生利用というのはどこで始まった議論なんだろう?」と思って調べ始めました。
そのきっかけが2014年なんですね。
特措法の施行状況検討委員会のとりまとめです。
そこにはもう再生利用に関することがかなり書かれていました。
とりまとめを特措法に反映していくということだったので、それでは特措法、指定廃棄物に関する法律の中に、今後「再生利用」ということが法律に盛り込まれるのか!?と思って驚いたんですね。
で、2014年に各地にある、フレコンバックに入っている、積まれている汚染土壌、放射線廃棄物。
それを各県で中間貯蔵施設を作って、県のものはその県で処分していくということになり、
それをまず福島県がやっていきました。
福島県が自分のところの県に中間貯蔵施設を受け入れるということを引き受けた時、その時国に引き換え条件として、5つ条件を出したんですね。
その5つのうちの一つが、「30年以内に福島県外に最終処分場を作る」ということだったんです。
そしてその2014年にそれを法律に盛り込んで欲しいということを福島県は要望し、政府はそれを飲んだんですね。
なので2014年の中間貯蔵施設の法律の中に「30年以内に福島県外に最終処分場を作る」ということが書かれました。
その辺りの自民党の回答委員会や、その他の委員会での議事録を読むと、
そこから再生利用のことが、言葉が出てくるんですね。
そして2015年になり、30年以内に福島県外に最終処分場を作るのは用地設定が難しいということで、想定以上に放射線廃棄物がたくさん出たので、今の状態のまま30年以内に最終処分場をどこかに作るというのは難しいので、再生利用量を増やすという考え方になるんです。
これにはびっくりしましたね。
つづくーー
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2016年3月12日
311甲状腺がん家族の会
http://311kazoku.jimdo.com/
https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=36m23s
白い服の方:
私は中通り地方に住む震災当時10代の娘を持つ父親です。
いままで子供の病気のことは周りの誰にも言えずに、病院の先生と家族で話すだけでした。
この度甲状腺がん家族の会ができまして同じ病気を持つ家族、親と子供さんの普段の様子、手術前手術後の体調のこと。
また色々な悩み事などを、いままで誰にも言えなかったことを話すことができて本当に良かったと思っております。
また、同じ境遇の人たちに話すことで気持ちが大変楽になりました。
これからの病気の治療のこと、子供の将来のことを話せる人たちが周りにいることは、私たち家族にとって力強い限りです。
また、さまざまな相談ができる世話人の存在も大変力強いと思っております。
そして、定期的にがんの人たちが集まり、情報、意見の交換などできれば良いと思っております。
私たち家族と同じ立場にある方が多くいると思います。
是非、この会の方へ勇気を持って手を上げてきていただければと思っております。
以上です。
https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=38m24s
黒い服の方:
私は中通り地方に住む、当時10代の男子の父親です。
突然息子ががんと言われまして、本当に、息子も当然ですが私も非常にショックが大きくて、本当に大変つらい思いをしました。
今回こういう家族の会ができるということで、本当にあの…気持ちの分かり合えるみなさんとお話しするだけでも、本当に救われた気持ちでいっぱいでございます。
まだまだ大変悩んでいる皆さん方、多くの方がたくさんいらっしゃると思いますが、是非とも勇気を振り絞ってこの会に参加していただきたいなと思っております。
以上です。
質疑応答
https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=40m43s
フリー田中:
河合弁護士と牛山医師にお伺いいたします。
政府が、国会でも福島の子供の甲状腺がんと原発事故の由来を否定しています。
そうなるともうこちらで実証するしかないんですが。
チェルノブイリの事故を受けてウクライナには原発事故由来とされるがん患者を1000人以上入院させて、治療している病院があるんです。
わたしはそこに行ってきました。
それでね、そこの小児科部長に聞いたんですが、福島原発事故直後、日本政府とそこの病院の間で30回行き来してるんですよ。
つまり情報交換がされているんです、30回以上。
それでどこまでウクライナは認めているかというと、チェルノブイリから100km以上離れたところでプルームが飛んできたところで甲状腺がんになった子まで「これはもう原発事故由来だ」ということを認めて、その病院で預かっている。
それでその小児科部長がいうのには、明らかに因果関係があると言っています。
それで家族の会では調査団を出すおつもりはありますでしょうか?
医師と弁護士が行くとか。
そこまでしないとこれは医師団を切り離されますよ、日本政府から。
どうしますか?
河合弁護士:
急なご質問なのでお答えにくいと思います。
それだけの財政的基盤があるか?
また、チェルノブイリにそういう調査団を派遣することが社会的見解を、もしくは政府の見解を変えさせることに有力かどうか?を、よく、費用対効果を考えた上で対策を考えたいと思います。
牛山医師:
今のにお答えいたします。
わたし自身は2013年3月にベラルーシに行って、医学アカデミーで研修を受けさせていただいて、色々とお話しを伺っています。
でもそこで伺ったお話しと、また日本で色々と言われているベラルーシの実情とは微妙に違っていたりして。
そのお話しをされる医者も、その時の資料でお話しをされたのと、また最近の資料でお話しされたのとでは違ってきています。
非常に難しいなと感じています。
でも、そういう交流というか、情報交換を続けていかないと、本当のことはわからない。
チェルノブイリでもやっと30年です。
やっとこれからわかることもいろいろあると思うので、私たちはそこから学ばないといけないと思います。
是非、お金がなくても個人的にわたしはまたそういうところに行って勉強したいし、そう思っている医者は他にもたくさんいますので、是非やりたいと思っています。
朝日新聞 本田:
福島の二人の保護者の方にお一人ずつお伺いしたいんですが、
おふたりにとって、お子さんの治療を受けるときとか手術を受けるときに、相手側の、多分県立医大だと思いますが、最も不審だとか、不安とか、不満とかを感じた対応の具体的な話を。
もし、「こんなことが一番自分がショックを受けた」ということとか、お一人の方は申告のときだとおっしゃっていましたけれども他にももしあればその事例を挙げていただければありがたいです。
https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=44m58s
白い服の方:
「甲状腺癌が放射能の影響と考えにくい」と言われて、
じゃあ、何が悪かったのか?というのを、まず知りたいというのが本当の所です。
やっぱり、「考えにくい」と言われている中で、何度も検査をしていますので、「考えにくい」っていうならなんでそんなに検査するのかな?という思いもあります。
ま………、原因が私たちにはわからないので、今後再発することはないのか?とか、他に転移することはないのか?とか、その辺が一番心配な所です。
黒い服の方:
わたしも、そうですね、一番最初にがんと診断されて、子供の目の前で「あなたは癌ですよ」と言われたときは、ものすごくやっぱりショックでした。
あのー、もう少し、あの、…何て言うのかな、あのー、ちょっと、10代の、やっぱり思春期の子供、にはちょっと、あのー、あの言い方はちょっとひどかったのかなと、今思うとそんな感じがします。
それから私たちも、当然のことながら甲状腺と放射能の関係はなんの知識もわたしにはございません中で、とにかく藁にもすがる思いで先生の言うことを聞いて、手術をすることが大切なのかなと気楽に思っていました。
今後、長い間にやっぱり再発というのも、本当に、未だに払拭できない不安材料の一つです。
https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=47m58s
NHKみぎた:
今国内では「過剰診断ではないか」とか、どこか患者さんのお気持ちであったりとか、そういった存在をどこかに置いてしまったような議論が今進んでいると思うんですけれども、それについてはどうお考えですか?
牛山医師:
本当にその通りで、というよりも、患者さんご自身がどういうふうに考えていらっしゃるか?とか、ご家族はどんなふうに考えていらっしゃるか?というのも、わたしもこの家族会の設立に際してやっと話が聞けるようになりました。
県立医大で色々まとめていかれるんだと思いますけれども、あまりにもいろんな情報が出てこない。
じゃあ、十分に患者さんの心のケアとかもされているのか?と思っていましたが、実際にご家族からお話を伺うと、決してそうではない。
いろんな問題点があると思います。
それでこういう家族会によって改善していけばいいなと思っています。
白い服の方:
「エコー検査の精度が上がったからだ」とか、今色々言われておりますが、確かに医学も、年々良くなっているので、ま、本来見つからなかった小さな癌とかも見つかるようになったんだとは思います。
うちの娘の癌は比較的大きな状態で見つかりましたので、明らかに癌だと分かる状態で見つかりましたので、
「過剰診断」とかではないんじゃないかとは思います。
黒い服の方:
わたしも甲状腺に関しては早期の段階で、ま、癌の方を見つけていただいたっていいますか、そういう感じでありますので、わたしは、過剰診断というのをそんなに強く感じることはないです。
NHK:
今県内で、放射線の影響とか、そういった放射能であったりとか、そういう声が上げづらい環境にあると思うんですが、そういった中でこの家族会がそういう存在になっていくことを期待したいですか?
白い服の方:
最初に申し上げましたように、今まで誰にも話すことができなかった思いが、この会ができて同じ子供さんを持っている家族の方と話ができて、それで自分の子供の病気だったり、相手の子供さんの様子だったりを知ることができて、今まで何の情報もなかったものですから、お互いの情報交換ができて、少しでも、話すことだけでも気持ちが大変楽になったというのが、わたしにとっては一番大きいと思います。
黒い服の方:
会が設立しまして、まだ、数えるぐらいの会合しかまだ開いていないんですが、その中でもうちの息子はどうだった、わたしの娘はこうだった、本当に情報を交換できただけでも本当にこの家族会が、私どもにとっては本当に救いの場になったなと、そんなふうに思っております。
https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=54m31s
週刊金曜日 ふくだ:
本当に勇気を持って会見に応じてくださっているご家族の方に敬意を表します。
趣旨書の中に「様々な理由で孤立を余儀なくされてきました」と。
なんとなく、東京で暮らしていてもその孤立している状況というのはわかるんですけれども、当事者の方からどういうふうな状況なのか、どういった理由で孤立しがちになっているのか、そのあたりの思いを聞かせていただければと思います。
白い服の方:
やはり、自分の子供が癌であるということを、やはり誰にも言うことができませんでした。
子供自身も、友達とかにも言うことができず、最初は、学校側とかには伝えてはありますが、公に公言するということがやっぱり、できないために、家族だけで悩むということがちょっと色々ありまして、誰に相談していいのかというのもわからなくて、病院に行ったときにちょっと先生と話をするぐらいで、その他っていうのはもう…甲状腺癌の話を出すということが、正直できなかった状況です。
黒い服の方:
孤立といいますか、本当に、白い服の方が言っていましたように、自分の子供が実際に癌と診断されて、なんて言ったらいいのかな、中の にも本当に相談できるのか、って言ったら本当に、多分できる人はいないと思います、正直。
で、まぁ、こういうことで本当にね、他人に相談をどうしたらいいのか、また本当に、癌イコール死っていうのが、なんとなくイメージするものですから、とにかくもう本当に恐ろしいというか怖かったです、正直。
https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=58m14s
日本テレビ もり:
政府、県、東京電力に対して、訴えたいことがあったらお聞かせください。
白い服の方:
「放射線の影響ではない、考えにくい」という見解が今のところですので、もしその放射線の影響ではないとするならば、他の原因というのは何があったのか?というのを、県なり国なりに。
166名ですか、その方々の原因というものを探っていただきたいと思います。
黒い服の方:
わたしも同じように、因果関係が極めて低いといいますか、そういう見解をされていますけれども、じゃあ、いったい何が本当にそこにあるのか?というのを知りたいです。
Q:東京電力に関してはいかがですか?訴えたいことおっしゃりたいことはございますか?
白い服の方:今の所ちょっと、思い当たるところはございません。
黒い服の方:
はい、まだ今の段階では決定的に東電さんが原因だっていう確たる証拠があるわけじゃないので、その辺はまだ今のところは、コメントはすみません控えさせていただきます。
https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=1h1m11s
フリー しば:
先ほどからご家族の孤立のことが言われているんですけれども、もう少しちょっと具体的に。
例えばお医者さんだとか、あるいは行政だとか、本来であればそういった医療機関であったり行政というものが相談相手になったりだとか、色々ケアしたりだとか、そういうことを行うべきだと思うんですが、
あえてこういった家族会だとか、そういったものを作らないといけなかったそこの理由をもう少し具体的に教えていただけると嬉しいなと。例えばどういったことが行政やお医者さんに対しての不信感として根強くあって、やっぱり相談相手としてとてもじゃないけど相手にならなかった、というようなことを教えていただければと思います。
白い服の方:
相談できないというか、病院の先生は病院に行ったときにしかよく話すことができない。
その病院も非常に混んでおりまして、実際に一人の診察時間が5〜6分ぐらいじゃないかと思います。
その中で色々そういうことがやっぱりちょっとできない状況でして、行政の方にも、相談というのはしていませんが、やはり手術後の体調が悪かったりとかそういうことがありまして、行政には健康増進をするような課があるんですけれども、そこには一度話をしたことがあります。
黒い服の方:
わたしも病院の方からはっていいますか、診察時間も限られた時間の中で、色々とお話も聞けなかったこともあるんですが、その当時やっぱり、うちは息子なんですけれども、息子はやっぱりその、あんまり病気のことで色々な行政にしても、病院に行っても、相談とかそういうことをやってほしくないということで、子供にも強く言われていたものですから、あえて相談とかそういうことは行っていませんでした。
https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=1h4m55s
フリーライター おのえいこ:
広島の原爆の被爆者で、6歳の時に被ばくをしまして、急性放射能障害、原爆ぶらぶら病、目の障害、甲状腺機能障害による甲状腺全摘出手術、今また肺がん。
6歳の時から余命宣告を突きつけられた状態で70年を生きてまいりました。
いま福島のお子さんたちがそういう状態でこれからの人生を歩んでいかなければいけないのかと思うと、本当に胸がいっぱいで辛いです。
そんな私がこうして元気で生き延びてくることができたのは、二つ要点があります。
ひとつは被ばく者同士の支え合いです。
日本医だんき?を中心とする各地の被爆者の会によって支えあってきました。
もうひとつは国の公的医療保障です。
原爆被害者援護法に基づいて被爆者健康手帳が交付されて、私たちは医療が無料で受けられます。
この二つによって本当に厳しい人生をなんとか元気で生き延びてくることができたと思います。
で、福島の今回のこの会の設立は本当にこれからのみなさんの支えになっていく会だと思います。
それに際して、今回お子さんが対象になっていますけれども、福島ではすでに大人の方の甲状腺癌も多発していると聞いています。
私の友人の福島在住の方も甲状腺癌で甲状腺摘出手術を受けていらっしゃいます。
やはり大きなつながりとなっていくためにはお子さんだけではなくて、大人の方たち及びその家族の方たちも同じようにつながっていっていただきたいというのがひとつの願いです。
そして、やはり福島にも被ばく者手帳を国に求めていくという運動も同時にやっていっていただけると嬉しいと思います。
質問としては、そういう大人の甲状腺癌、及び白血病の患者さんたち、そういった方たちとのつながりは考えていらっしゃいますでしょうか?
千葉親子元福島県会津坂下町議 世話人 共同代表:
貴重なご質問をいただきましてありがとうございます。
私たちは患者の皆さんと繋がりながらこの会を立ち上げようと話を進めていたときに、いまおのさんからご質問があったような話もありました。
ありましたし、この会も、私たちのこの会は3.11、子供は付いていなくて大人も含めた形のなかで今後きちんと対応できる場所にしたいということと、あとは、いまお話しされましたように、大人も対象。
それからもうひとつは福島県によらずに、放射能の影響を考えるならば、福島県だけの問題ではないのではないかということも話し合いました。
そのようななかから、これからもっと充実した会の方針などを活動のなかで示していかれればいいなと思っております。
本当に勇気をいただくようなご質問をいただきました。
ありがとうございました。
河合弘之弁護士:
この会の設立の意味がそこにあって底辺をきちんとしていきたい。
で、個人が孤立している限りは、いくらAさんの親が言っても、Bさん自身が言ってもダメなんです。
それが患者団、家族団が結束して、そして申し入れをしたり発言をしたりすると、それは社会的勢力による発言というふうにみなされます。
そこで初めて重視され尊重されるようになるのです。
そういうための団体だと、家族の会だと。
もちろんその基礎に、まずお互いが知り合ってお互いが情報交換をし、慰め合い団結するという必要があって、それがまず第一目的ですが、その後にくるものがそういう社会的勢力をきちんと作って、そしてきちんと申し入れをしていって、自分たちの正当な要求を政策に反映させていくこと、これが311甲状腺がん家族の会の目的だというふうに考えていただいていいと思います。
11011
https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=1h14m37s
フリーランス まさの:
癌の宣告を受けられたときに医師の方からセカンドオピニオンについて「ほかの医師に聞くことができますよ」というお知らせをきちんと受けることができたかどうか?がひとつと、
それから癌患者には色々な患者会があるんですが、患者の会の紹介をしていただくっていうようなことはできたか?
多分できなかったと思うんですが、その確認です。
それと最後が、癌の状態についての説明を何分ぐらいで最初受けることができたかということを、もし覚えていらっしゃる範囲で構わないんですが、よろしくお願い致します。
白い服の方:
セカンドオピニオンについてははっきりした説明はあんまりなかったように記憶しています。
患者会の紹介というか、それは甲状腺癌を全部含めた会の案内は ました。
診察時間は通常5分ぐらいですので、10分以内の間だったと思います。
黒い服の方:
セカンドオピニオンに対しては、私には何もありませんでした。
患者の会の方も私どもの方には連絡は来ていません。
説明の時間は白い服の方と同じように10分以内だったと思います。
https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=1h18m4s
フリー きりしま:
白い服の方に伺います。
今の質問に関連するんですが、甲状腺疾患を含めた患者の会というのは福島県立医大の会のことだと思うんですが、案内をもらった時になぜ参加しようと思わなかったのか?
福島県立医大に対する不信感か何かがあって参加しようと思わなかったのか、それともほかに理由があったのか、教えて下さい。
後黒い方、もし案内をいただいた場合には参加をしたかどうかというのも教えて下さい。
白い服の方:
案内をいただきまして、参加というか、わたしは行かなかったんですが、妻が行って話を聞いてきました。
患者会というよりは、先生の説明会というような感じで、特に甲状腺癌を持つ子供さんの親御さんというのも見受けられなかったような感じだということを行った妻が言ってくれました。
黒い服の方:
通知が来ていれば参加したか?というと、ま、そうですね、参加したのかなと思います。
けれども、わたしがその会合を開催していたというのを知ったのは、今回この家族会ができてから初めて聞いた話だったので、非常にびっくりしました。
以上です。
https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=1h20m19s
フリー ほりこし:
患者さんやご家族の身を守らなければならないというのは十分理解した上で質問するんですが、このような形で声を変えて顔を隠して話さなければいけないという状況についてどう思っているのか聞きたいです。
白い服の方:
私ども、子供の甲状腺癌の原因がいまハッキリしていませんので、この原因がハッキリ分かればいいんですけれども、いまのところまだわからないので、こういう状況になっていると思います。
黒い服の方:
はい、顔を出せないということなんですが、そうですね、わたし本人ならばあれなんですが、あくまでもやはりわたしの子供のことなので、ま、いろいろと、いろんな意味で、子供にもプライバシーがあるので、まだいまは出る時じゃないのかなというふうに考えております。
https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=1h22m45s
東京新聞 いけなべ:
先ほど甲状腺癌はたちの良いものと思われがちだけれども、すでに肺転移やリンパ節転移を起しているものがあるというお話を伺いました。
それで、先ほど再発の不安を図と抱えていらっしゃるというふうに患者会の方がおっしゃっていらっしゃいまして、白いお洋服のお嬢さんはすでに体調が悪かったというお話もありましたけれども、一般的に甲状腺をとってしまえば、それでわりと「安心だ」みたいなイメージを持たれていると思うんですけれど、例えば何か後遺症で、何か苦しんでいらっしゃるとか、ホルモン剤を飲み続けなければいけなくて大変な思いをしてらしゃるとか、何かそうした生活の中で、何か困難みたいなものを抱えていらっしゃる事例がありましたら、またそういうことがございましたら教えていただきたいと思います。
牛山医師:
再発のことですけれども、今回県立医大でやった手術はほとんどが片側しか取っていません。
甲状腺は片方残してあるわけです。
そうすると、ま、うまくいけばお薬を飲まないで一生、取ったままで済むんですね。
でも甲状腺が残っているわけなので、残っているほうの甲状腺に多くは再発をする。
すでに再発をしている方があります、実際に。
いま、再発が疑われている方もあります。
ベラルーシなどでもそうやってお子さんが片方は取ったけれども、結局もう一つ取らなければならなくなった方がたくさんいらっしゃったのを聞いています。
だからそれはもう現実に、再発はしている。
それから手術をされた後は大体が喉に違和感があるとか、ものを飲み込みにくい、声がかれることが非常に多く出てきます。
わたしは今回の福島での実際の後遺症の例というのは直接は伺っていませんけども、事例としてはチェルノブイリではたくさんあります。
白い服の方:
薬は毎日飲んでいます。
甲状腺は半分とりまして、あと、何箇所かのリンパ節も取りまして、
後遺症的にいうと、やっぱりあの………、ま、お薬も痛いとか、声もかすれてしばらくは出なかったというのがあります。
https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=1h26m33s
日本医事新報 やまざき:
牛山先生に質問なんですけれども、他にアドバイザーとして島根大学の医学の先生や京大の先生とありますけど、他にこの会を支えるお医者さんのネットワークができつつあるのか、あるいはこれから広がっていく可能性があるのか?
特に福島県内のお医者さんにそういうサポートをしてもらえるようなお医者さんを見つけられないのか?というあたりお願いします。
牛山医師:
福島の中で医療をやっている方たちで、私たちと同じようにとても、こういったことを憂いている医者はいます。
ただ名乗り出るとか、大抵そういう方たちは県民健康調査の委託医というんでしょうか、この研修を受けて資格を取っていらっしゃるんですね。
で、実際に県立医大の先生方と一緒にいま検診をされている方なんですね。
そういう方が、顔を出して名前を出していろんなことを発言すると、ご自身がやってらっしゃる県民健康調査の協力というか、それが非常にやりにくくなったり、県立医大との信頼関係とか靄りにくくなるということで、残念ながら福島でいま医療をされている方、何人かの先生方は名前も出せない。
ただ、直接、仲間ですのでいろんなことは相談しあったりしています。
またその他にも、もっと昔に原爆症についての甲状腺について研究されて治療されてきた先生方にも協力を求めてOKをいただいています。
わたしの後ろにわたしが相談できる専門の先生たちがいらっしゃいます。
ただ、ネットワークという形できちっとは作っていません。
https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=1h28m27s
広河 隆一事務所 こばやし:
ご家族の方に質問なんですけど、いまこの問題に関して何が一番足りていなくて何が一番いま必要だと感じていますか?
白い服の方:
10代の子供がガンと言われまして、非常に精神的に落ち込んでしまいまして、それが一番家族としては非常に心配しているところで。
これから精神的なケアとか、それをもう少し充実してもらいたいと思います。
黒い服の方:
うちの場合は息子なものですから、比較的あれなんですけれども、そうですね、今後望むのはやっぱりメンタルのケアといいますか、そういったことをやっていっていただきたいなと思います。
https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=1h29m50s
フリー おくむら:
ガンというふうに宣告された時のその時のご家族のお気持ちと、それからもし言われることができたら、お子様のお気持ちをもう一度おっしゃっていただければと思います。
白い服の方:
今も言ったように10代でガンと言われまして、非常に、ま、わたしも妻も大変ショックでした。
それ以上に本人はショックで、大泣きしたというのが事実でございます。
黒い服の方:
うちの場合も、先生の方からダイレクトに「あなたはガンです」っていうふうに言われまして、うちの息子も顔面蒼白になって、本当にも歌っていられないというか、椅子に座っていても座っている状態じゃないぐらいにまで血の気が引いちゃった感じになりました。
わたしも本当にガンと言われて、正直本当に目の前がちょっと気が遠くなるような感じで、本当にひどい思いをしましたけれども、それからやっぱり息子もかなりショックで、数日間はかなり塞ぎ込んでおりました。
https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=1h31m59s
AP通信 やまざき:
今までお話を伺っていて、原発事故の中で発生したことが原因かもしれないことによる健康診断で甲状腺癌で治療を受ける人という文脈がない感じで病院で対応を受けてらっしゃる気がするんですけれど、
短い問診時間ですとけ、あまり心のケアというような相談も受けていらっしゃらないようですし、今のところ病院や政府、東電の方から見て、できればいて欲しくない患者さんというふうに思われているのかなという印象。
放射線との関わりはできるだけ言って欲しくないと思われているのかなと、そんな印象をお持ちになっていないかちょっとお聞きしたいです。
それと同じ福島で被曝をされた被災者の方がいっぱいいるのに、やっぱり言い出せないというということについてすごく不本意でいらっしゃると思うんですけれども、なんでそうなってしまったのか、その辺のこともお聞きしたいんですけれども。
白い服の方:
「いて欲しくない」と言われても、震災、事故当時福島県に住んでいて、子供が甲状腺癌になってしまったのは事実ですから、………
原因がちょっとわからないので、………ちょっとこれ以上はちょっと、答えられません。
黒い服の方:
はい、ちょっと難しい質問なんですけれども、関係というのもまだハッキリ決まったわけじゃないので、わたしがお答えするのは難しい質問だと思います。
https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=1h36m40s
日本消費経済新聞:
こども被災者支援法ができて、実際的には使えないような形になってはいるんですが、
まさにこういうことが起きるかもしれないという予想のためにいろんなことを考えてるくられたのがこども被災者支援法なんだと思います。
で、その因果関係は認められないというよりも、それを認めさせていくことがやっぱりすごく必要なんですけれども。
裁判というよりは、わたしはこの法律とこれを支えてきた事例があるわけですけら、その辺に働きかけていくことは考えていらっしゃるでしょうか?
千葉親子元福島県会津坂下町議 世話人 共同代表:
私たちもこども被災者支援法ができたときは本当にあの、喜びました。
なんとか法的な立場の中でいろんな問題を支えてくれるのではないかと思いましたが、
あのあと何回か見直しをされまして、こういう因果関係が認められていないということも含めて、なかなかそこに声が反映できるような状況にはなってこなかったのではないかと思っておりますが。
これからいろんな形で、今ご家族の方が不安に思われていることとか、そして今後短期間に終わるものではないということで、長いスパンの中で考えていくべきことを一つづつ整理しながら、働いきかけるところには働きながら、そしてつながりながら活動していきたいと思っております。
大事なことだと思っています。
https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=1h40m16s
毎日新聞 ふだ:
牛山先生、先ほど再発や再手術の事例があるということだったんですが、把握されている実数といいますか、どんな状況かもう少し具体的に教えていただけますか?
牛山医師:わたしが存じているのは本当に2〜3名です、直接知っているのは。
毎日新聞:再発されたのが2〜3名ということですか?
牛山医師:そうですね。
毎日新聞:再手術された方は?
牛山医師:
二人、かな。
ちょっといろんなルートがありますので、なんとも言えないんですが、ま、二人は再手術されています。
毎日新聞:
ご家族の方にお伺いしたいんですが、先ほど白い服の方が、初めの方で医師に「放射線の影響とは考えにくい」という説明を受けたということだったんですけれども、そこを具体的のもう一度改めてお二人にお聞きしたいんですが、放射線の影響についてどういう言葉で説明をされたのか教えていただけますでしょうか?
白い服の方:
診察のときに、気になるので「放射線の影響はあるんですか?」ということを聞きましたら、
その影響がないということは言えないけれども、やはり「考えにくい」という表現で言われました。
黒い服の方:
わたしの場合は、当然原発の影響なのかなと思いまして、その旨を尋ねてみたところ、先生は「ありません」ということで、「ない」とはっきりおっしゃいました。
https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=1h42m48s
共同通信 おおた:
ご家族の方にお伺いいたします。
河合代表は「がんになったのは原発事故の影響なのだから、その因果関係を認めて救済をしてもらいたい」というふうにお話しされていましたけれども、ご家族のお二人としては今どうお考えになっていますか?
白い服の方:
はっきりとした原因はわかっていないんですけれども、原発事故当時に福島で生活をしていたということ。
また、「放射線の影響が考えにくい」ということであれば、それ以外の原因は何があったのか?というのを親としては一番知りたいことです。
共同通信:
それは、原発事故の影響ではないということがはっきりするんであればそれでも構わないということですか?
白い服の方:それがはっきり証明できるのであれば、してほしいと思います。
共同通信:じゃ、今の時点では救済の有無というよりは、理由を知りたいということが大きいんでしょうか?
白い服の方:まずはそのがんになってしまったという原因を知りたいと思います。
黒い服の方:わたしも最初に、根本的な原因は何か?っていうことから知りたいです。
共同通信:
河合先生のお話しだと「はっきりわからないのであれば原発のせいと考えて救済してもらうという考え方も必要じゃないか」というお話しだったと思うんですけど、それについてはどうお感じになりますか?
黒い服の方:
そうですね、ま、わたしは正直先ほども言ったように、放射能に関しての専門的な知識も本当に乏しいので、河合先生初め皆様方にちょっと色々とお力添えをいただきながら相談していきたいと思います。
https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=1h46m42s
しば:
前わたしが福島で取材したときに、やはり放射線及び健康障害についての話しというのがタブーになっているというようなそういう印象をやはり福島で受けました。
先ほどから皆さんが「原因がわからないから」そういうような、なんとなく遠慮した物言いになっているのは、相当福島で「放射線大丈夫だ」とか「健康に影響はない」とか、そういうことが繰り返し繰り返し言われていることもちょっと関係しているのかなと思うんですけれども、そのあたりはどうなのかというのを聞きたいです。
男性記者:
今後の会の方向について具体的にお聞きしたいんです。
今までの先生方、牛山先生のお話しなんかによると、中心になるのは今後相談会とか交流会がまず中心になると思いますが、
これは新しい人が入って来るためにはまず広報しなければいけないと思うんですが、連絡先、まずホームページにそういうものを、月一回ぐらいの予定でされるのか、その辺を。
今後の活動の日程とか予定とか方針をちょっと聞かせていただきたいのが一つと、
もう一つは牛山先生にお伺いします。
歳ほど医療関係の改善とかが一つ大きな目的になってくるとありましたけれども、その場合、交流会とか相談会とかをやった場合に先生がいらっしゃるというのはわかりましが、それからもし集団として団結できれば行政交渉も起こるというのはわかりますが、個別に個別の内容で、たとえばインフォームドコンセントなどで非常に分断されていることによって不利益に扱われていることがあるけど、当然県立医大側は「個人情報だから」とか、「ここの情報は答えられない」と、我々マスコミが取材しても同じ言い方をされている。
それで、牛山先生のような医師の専門家が個別の患者さんに同行して、家族と同行して医大と交渉していく。
そういうふうなことも視野に入れたり考えたりしていられるか。
その点お伺いします。
男性記者2:
牛山先生にお伺いしたいんですが、再発の問題なんですけど、再発しているとしたら大きく分けて三つ考えられると思います。
テクニカルに切り取られていない。
二つ目がもともと再発が多い病気だ。
三つ目が被ばくの影響でまた再発したと。
この時に、一度手術をしてから2〜3年しか経っていないわけなんですけど、2〜3年後にまた1cm程度に大きくなる、これ検討委員の清水先生なんかは「なりづらい」と言っているんですが、そこを踏まえて牛山先生とか他のアドバイザーの方でどういう議論がされているのか?
被ばくの影響はあるのかないのかというのを含めて、どういう意見交換がされているのかというのを教えてください。
今後の活動についてと再発について
牛山医師:
今後の活動というよりも、まず発足するというのがワンステップなので、これから、具体的にはこれからいろんなお話をしていくんだと思っています。
個人的に、たとえば診療についていくかどうかということですけれども、なかなかそれは、今までの習慣では「ない」ですね。
ただ、お話し合いに参加するというのもドクターが了解してくれればこちらもできるし、そういった形になるかと思います。
今までのいろんな医療の習慣というのがありますけど、その中でもやれることはやりたいと思っています。
再発に関してですけれども、私が具体的にお聞きしているのはガン端から再発しているのではなくて、いわゆる切った端っこから出たのではなくて、また完全に違う、離れた。
切り取ったところから離れた部位に出ているということを聞いています。
実は、乳がんもそうですけれども、乳腺とか甲状腺というのはそこにある限りそこにガンが出て時点である意味ではどこにガンがまた出てきてもおかしくない。
つまり、遺伝子の異常が起きていると言われています。
だから組織を残しておくとまたそこからガンが出る可能性はなんだってあるんです。
だから乳がんも本当は片方だけじゃなくて両方取ったほうが安全は安全。
だから工場s年も本当は最初から全部とった方が安全は安全ですけど、それはやはり浸潤というか、傷が大きくなったりいろんな影響、後遺症を残しやすいので、できれば半分にする。
だけれど、30年前のチェルノブイリでは、本当にそうやって半分取った人が続々とみんな再発したんですよ。
で、2回目の手術を余儀なくされて、傷もまたさらに大きくなったというのもあるので、非常にそこは医者としても難しい、多分手術される方は難しいと思います。
じゃあ今の環境で再発するようなことが新たに起こっているのかというと、非常にそれは放射性ヨウ素が今は空気中にも大気中にもほとんどないわけですから、今の生活の中で新たに甲状腺に、放射性ヨウ素によって切るような条件的にはないと思います、
ただそれもなんとも言い切れません。
セシウムとかいろんな他の放射性物質もありますので、とにかく最初に被ばくした時点で、ガンの目というかそういったものは遺伝子レベルで変化が起きていると考えて。
それが一つ出た二つ出たというのは時間がずれて出て来れば、手術によって最初は片方とったけれどもまた片方出てくる、そういう形で考えています。
男性記者:
県立医大はそうすると、「甲状腺癌は予後がいい」と説明していますが、それは違うということですか?
牛山医師:
そうではなくて、子供さんの場合は、チェルノブイリでもそうなんですけど、結局首のところで再発したり、リンパ腺に転移したり、また肺に転移していったりと。
肺の転移の場合はこんどは放射性ヨウ素を使った放射線治療をするんですけれども、そういう適切な治療をすることで抑えられる、消えていくんですまた。
だからリンパ腺に転移しているとか、肺に転移しているというと、普通のガンだと非常にそれは重篤な、シテージ4という末期の状態というふうに私たちは思うんですけど、そこがちょっと難しいんですけど、甲状腺の場合はそうじゃないと今までも言われていました。
そこが甲状腺は楽な、安心な、安全なガンだと言われる一つのところなんですけど、やはりガンはガンなんです。
放置しておけば命に関わるものになります。
実際にチェルノブイリでも死亡者は出ていますし、今日本で甲状腺癌で死にそうになっている方はいっぱいいます。
もちろんお年寄りの方が多いんですけど。
だから、全然そんな、安全な放っておいていいガンではない。
子供が何よりも、10代の子供がガンだと言われることのショックを考えてみてください。
今の福島における話がしづらい空気について
白い服の方:
福島県は放射能による風評被害というのもかなり大きくて、それで放射線とか、その辺の言葉をいうっていうのは結局、さらにその風評を重ねてしまうというか、農産物が売れなかったりとか、非常に、その辺にも大きく絡んでいると思います。
だから無意識のうちにそういった言葉を入れなくなっているのかなと思います。
黒い服の方:
そうですね、あの、あの………、ちょっと難しいですね。
すみません。
終わり
2016年3月12日
311甲状腺がん家族の会
http://311kazoku.jimdo.com/
牛山医師
https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=23m13s
文字起こし部分→https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=23m52s
福島の県民健康調査によって原発事故当時18歳以下だった人たちに甲状腺癌が多発していることが明らかになっています。
この5年間で県が把握しているだけでもすでに116人が手術を受けられています。
甲状腺癌は侵進行も遅く命に関わることのない悪性度の低歪んだと言われていますが、実はそれは成人以降の女性に見られる成人の女性の甲状腺癌の話です。
2011年の福島原発事故以前、小児甲状腺癌は非常に少なく、診療経験のある医師は日本の甲状腺の専門医の中でも非常に稀でした。
チェルノブイリ原発事故後に7000人に増えたとされる甲状腺癌は、腫瘍が小さくてもリンパ節や肺転移などを起こしやすく、進行しやすいと言われています。
今回、ほとんどの方を手術された福島県立医大の報告を見ると、手術を受けた方々の90%以上は腫瘍の大きさがすでに手術適用基準を超えていたり、または小さくてもリンパ節転移や肺転移を起こしていたり、
甲状腺の外に広がりを見せていた、進行したものであり、
「いますぐ手術をしてよかった」そんな症例だったとのことでした。
これは、たくさん甲状腺癌が見つかったのは検診をしたせいだ、スクリーニング効果だ。
それは「過剰診断だ」という意見とはそぐわない事実です。
ではなぜこれだけの多くの甲状腺癌が福島の子供達に見つかったのか?
まったく、まだ解明されていません。
放射線の影響かどうかも、県の検討委員会の中ですら意見の相違があり、「影響とは考えにくい」とか、「影響を否定するものではない」とか、非常に曖昧な表現をされています。
患者さんやご家族は、今回診断された甲状腺癌がなぜ起こったのか、とても悩んでおられます。
お母様はすぐにおっしゃるんですよ。
「あの頃の食事が悪かったんでしょうか」
「放射能汚染を気にせずに食べさせたから、だからなったんでしょうか」
「外で遊ばせたのがいけなかったのか」
高校生の子は「自転車で通学したからいけなかったんだろうか」
皆さん自分を責めています。
また、遺伝的なものなのか?
そんなふうに、お子さん本人も親御さんも自分がいけなかったのかととても悩んでおられます。
実は手術を受けて、その後に再発した方は複数おられます。
再手術の前に治療方法においてセカンドオピニオンを希望される方も当然おられるんですが、
福島県内では「それは県立医大に行くように」と言われて、相談に応じてくれる医療機関もほとんどなく、実現が困難な状態なんです。
より良い医療を受けたいという患者として、また、人の親として当然の願いを実現させたいと思っています。
担当医師とのコミュニケーションも上手く取れていない。
それを上手く取れるようにお手伝いしたいと思っています。
甲状腺癌というものについて、忌憚のない意見の交換や、適切な情報の共有をして、できるだけ不安を、少しでも取り除いてあげたい。
また日常生活での健康に関する疑問に気軽に答えて、より安心できて健康的な生活を楽しめるようにサポートしたいと思っています。
また、叶えば、ですけれども、
患者さんがご自身の経験を活かせるよう、例えば、手術の経験をまた新たに患者になった方に伝えていく、そんな手助けもしたいと思っています。
福島の健康相談会とかに行くと、最近は「放射能」という言葉すら口にしにくくなっています。
また福島県外では、放射能とか福島の問題はもう過去の話になっています。
そんないま、臨床医としてやれること、やるべきことがここにあるのではないかと私は思っています。
私は原発事故当時ちょうど18歳以下だった子供をこの関東で育てている母親本人でもあります。
また、病気を抱えている患者さんの日常生活への助言や様々な不安を軽減することが主な任務の一つである内科の臨床医です。
そんな私はいま言っているような使命感を持ってこの甲状腺がん家族会の世話人になりました。
甲状腺外科の専門医がアドバイザーになってくださっています。
また他にも、甲状腺専門医のバックアップが得られています。
甲状腺がんという病気になってもより良い治療を受けて、不安を減らして、より安心して幸せに生活ができるよう医師として力を尽くしたいと思っています。
どうぞ、甲状腺がんと診断された福島の子供さんやご家族の方が一人でも多く参加されて、繋がって、力を合わせて問題を解決できるように皆さんもお力を貸してください。
以上です、ありがとうございます。
原子力規制委員会の3ヶ月ごとの水道水蛇口の放射性物質検査結果において兵庫県神戸市の水道水にヨウ素131が含まれていました。
神戸市の水道水からヨウ素131が!!!水道水蛇口放射性物質ランキングは東京都が初のNo1に!!2016年1〜3月原子力規制委員会蛇口水ランキング発表
なぜ?こんなことになったのか?
神戸市を見に行ってきました。
赤線を引きましたが、最終更新日2014年4月1日で「放射性物質は現在に至るまで検出されていません。」と書かれています。
原子力規制委員会が上水(蛇口水)のモニタリングを公表したのは平成28年(2016年)04月28日
神戸市のホームページは2年前のままで更新されないのでしょうか?
平成27年度 放射性物質の毎月検査結果より
平成28年3月(PDF形式:50KB)
平成28年2月(PDF形式:91KB)
平成28年1月(PDF形式:88KB)
平成28年1月〜3月浄水場 や量水池、配水池 、受水点などでは「放射性ヨウ素-131 も測定しており、すべての地点で不検出」となっています。
不検出とは「放射性ヨウ素-131 が「検出限界値1Bq/kg未満である」
1Bq/kg未満
今回水道水蛇口から検出されたヨウ素131は0.00045Bq/kgなので1Bq/kg未満
(蛇口から毎日一定量の水道水を採取し、水分を蒸発濃縮させ3か月分まとめて分析)
1Bq/kg未満の新鮮な放射性ヨウ素がたまたま検出されたのか?
それとも水分を蒸発させて濃縮させたから検出されたのか?
浄水場 や量水池などには入っていないが、そこから蛇口へ行く過程の部分でヨウ素131が入ってしまったのか?
「水道水中の放射性物質のモニタリングを行っており、神戸市内では兵庫区にある兵庫県健康科学研究センターで測定しています」と書いてあるので、
兵庫県健康科学研究センターを見に行ってみました。
が…、行ってみたけれど、検査結果など詳しい情報を見つけることができませんでした。
みんなが体内に入れる水道水から放射性ヨウ素が検出されたというところが問題だと思います。
しかもその調べ方は3ヶ月分まとめて測定(放射性ヨウ素の半減期は8日間)という、90日間分をためて測定しているということ。もともとどれだけ入っていたのか?
そしてどのような理由でどこから入ったのか?
神戸市の水道水からヨウ素131が検出されたことに関して、神戸市と原子力規制委員会は原因をきちんと調べて報告するべきだと思います。
今回は、原子力規制委員会 上水(蛇口水)のモニタリング 結果を見て驚きました。
兵庫県神戸市の水道蛇口水からヨウ素131が検出されている!@@:
そしてとうとう、東京都の水道水が日本で一番セシウムが含まれているということになってしまいました><;
原子力規制委員会
上水(蛇口水)のモニタリング
<測定方法>
水道の蛇口から毎日一定量の水道水を採取し、
水分を蒸発させて濃縮したものを3か月分まとめて
ゲルマニウム半導体核種分析装置を用いて分析。
全都道府県の水道水の数値が3カ月ごとに公表。
環境放射能水準調査結果(上水(蛇口))(平成28年1-3月分 ) 平成28年04月28日
1.本データは、1Bq/Lを1Bq/kgとみなす
2.原子力規制委員会が各都道府県等からの報告に基づき作成
3.検出下限値は、I-131、Cs-134、Cs-137すべて0.001Bq/kg未満
(参考)水道水中の放射性物質に係る指標の見直しについて(厚生労働省)における水道水中の新たな目標値 放射性セシウム(セシウム134及び137の合計) :10Bq/kg
(クリックすると大きく見ることができます↓)
なんと、驚きです!
神戸市の水道水からヨウ素131が検出されています。
これは水道水の蛇口からということです。
そしてセシウム134が検出された都道府県は東京都のみとなりました。
本当でしょうか?
過去6回分を見てみましょう、
(クリックすると大きく見ることができます↓)
水道水蛇口からの放射性物質の結果が原子力規制委員会から公表されるたびにいつも思うのは、新潟県から下(富山県〜沖縄県)は不検出[ND]の文字がずーっと並んでいる。
それを見るたび、「不検出[ND]の地域に移住したい」といつも私は思う。
定時降下物をまとめた時に空から降ってきている放射性物質も同じように新潟から下は不検出[ND]。
これが今の日本の現実なんだと、認めざるを得ないと思いました。
移住したい。
移住するべきなんだろう。
いつもいつも心の中でそう思いながら、もう5年経ってしまった。
そして、5年経ってもやっぱりこちら側には空からセシウムが降り水道水にはセシウムが入っているのだ…
今回神戸市の水道水からヨウ素131が検出された理由はなんだろう?
下水道から検出されたのではなく、水道水の蛇口の水の中にヨウ素131が入っていたということが大きな問題だと思う。
2016年1月から3月の間に、神戸市の水道水を飲んでしまった人々はヨウ素131も体内に入れてしまったということになるのだろうか?そうなんだろうな、と思う。
ヨウ素131の半減期は8日間なので、実際にはどんだけ入っていたんだろう?と、不安になる。
何時、何が原因で水道水にヨウ素131が入ってしまったんだろうか…
「飲んでしまった」ではなく、未然に防ぐことはできないのだろうか?
怖い。
前回は福島県の数値が計測中で未発表でした。
<2015年10月~12月>日本全国都道府県水道水蛇口セシウムランキング発表!(除 福島県)
今回チェックしたら2015年10〜12月の福島県の数値が届いていたので、その分も訂正してグラフ&表にしました。
(クリックすると大きく見ることができます↓)
(クリックすると大きく見ることができます↓)
と、いうことで、発表!!
水道蛇口に含まれる水放射性物質ランキンング
1 東京都 0.00213 Bq/kg
2 栃木県 0.00170 Bq/kg
3 群馬県 0.00130 Bq/kg
なんと!
東京都がセシウム水道水No1となりました。
東京都は今までに3位になったことは数回ありますが、
平成24年1月から3ヶ月ごとに公表されるようになって、初めての1位です。
2位の栃木県はセシウム134が検出されていません。
セシウム137だけの数値だと東京都も栃木県と同じ0.0017Bq/kgでした。
3 埼玉県 0.00130 Bq/kg
5 福島県 0.00120 Bq/kg
6 宮城県 0.00110 Bq/kg
7 茨城県 0.00080 Bq/kg
8 山形県 0.00076 Bq/kg
9 千葉県 0.00057 Bq/kg
10 兵庫県 0.00045 Bq/kg (ヨウ素131)
11 神奈川県 0.00040 Bq/kg
12 新潟県 0.00038 Bq/kg
兵庫県神戸市はヨウ素131のみで10位になっています。
ヨウ素131は半減期が短いので、実際にはかなりの量が入っていたのではないのか?
(水道の蛇口から毎日一定量の水道水を採取し、水分を蒸発させて濃縮したものを3か月分まとめてゲルマニウム半導体核種分析装置を用いて分析)
直近の過去のランキング結果です。
前回の福島県も、数値を入れて順位が確定しました。
(クリックすると大きく見ることができます↓)
2016年3月12日
311甲状腺がん家族の会
http://311kazoku.jimdo.com/
千葉親子元福島県会津坂下町議 世話人 共同代表
https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=16m31s
文字起こし部分→https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=17m49s
小さなお子さんからお年寄りまでの200万県民が5年前、原発事故の夜放射能が降り注ぐ下で生活をしていた事実は決して忘れてはならないと思います。
事故後甲状腺検査が始まりました。
甲状腺癌の発見が相次ぎました。
原発事故が起きるまでは、「甲状腺癌」などということは、あまり耳にしない病気でした。
1巡目先行調査から2巡目と検査が進む中で、私たちは甲状腺癌を宣告されたご家族の方々の悩みや苦しみに出会いました。
過酷な原発事故や放射能のことなど交錯する情報の中で、防御の術もなく、手立てもなく過ごしたためのあの時間を思い、親御さんたちは「あの時外出させなければよかった」「あの時避難しておけばよかったのではないか」と、無用の被ばくをさせてしまったのではないかと、ご自分を責め続けておられます。
311以降、被ばくの可能性のある甲状腺検査だけに、「被ばく者になってしまった」という切ない思いを抱え、誰にも相談もできない状態に置かれておられるのです。
福島県民健康調査検討委員会では「放射能の影響とは考えにくい」と説明を繰り返すばかりです。
専門家の間でさえも、「原発に由来する」、「しない」と意見が分かれ、
そんな曖昧な中でがんと診断された方も、被ばくをした多くの県民も、不安を抱えた5年目となりました。
私たちは昨年、ご家族の方々と集いました。
その日の私は、初めての出会いでとても緊張していました。
ご家族の方も、きっと、家族同士が出会えるという期待と「どんな集まりなのか?」「どんな人が来ているのか?」と不安であったろうと思います。
懇談が始まってからは、話す家族たちも、聞く私たちも、涙でした。
今までいろんなところで聞いていた不条理な出来事が、目の前で話すご家族の方に今起きていることの事実。
それに触れ、私は悲しい怒りがこみ上げました。
ご家族同士の意見交換では、医師への不信や診療の制約、情報が届かない、ご自分のお子さんの病気がこれからどのようになっていくのだろうか?
毎日の戸惑いに誰に話したらいいのか、どなたに相談したらいいのか、家族の孤独感を知りました。
懇談が始まる前の緊張した雰囲気も、お茶タイムの頃にはみんなで持ち寄ったお茶菓子を分け合ったり、とても和やかな雰囲気になり、「来てよかった」「同じ思いで話すことができた」と、明るいお顔になられたように感じました。
子供達は原発事故の後、理不尽な形で甲状腺癌と診断され、心に傷がつき、手術で体に傷を残すことになってしまいました。
私たちは日頃から情報交換や情報提供ができて、気軽に話し合い、支え合いができる関係と、気軽に相談できる場所が必要だと思いました。
同じ悩みや痛みを抱えている方同士が話しあうことがどれだけ癒されるのか。
どんな力にも勝ることだと思いました。
一人で悩まないでください。
多くの患者の家族の皆さんと手をつないで語り合う場所。
情報を共有し課題を話し合いながら、そこから希望をつかみましょう。
そんな気持ちです。
患者家族の皆様、お気軽に声をかけていただきたいと思います。
そして、安心して集えるよう、どうか、温かく見守っていただきたいと思います。
私たちもそのお手伝いをさせていただきたいと思っております。
このような会が短なところで色々と広がって、家族の方が安心して話ができるような場所が作られることを望みながら、私のご挨拶といたします。
【ふくしま便り】
横のつながり 励みに 甲状腺がん家族の会が発足
東京新聞 2016年3月22日
「何でも相談してください」と話す千葉親子さん=福島県会津坂下町で
東京電力福島第一原発の事故後に福島県が実施している「県民健康調査」で甲状腺がんと診断された子どもの家族らが、「311甲状腺がん家族の会」を設立した。調査は事故当時十八歳以下の子ども全員が対象で判明している患者、疑いのある人は百六十六人。集まった会員は男女五人の家族七人とごく一部にすぎないが、これまでは患者同士の横のつながりは一切なかった。「家族の会」は、どのような意味を持つのか。河合弘之弁護士とともに代表世話人を務める元福島県会津坂下(ばんげ)町議の千葉親子(ちかこ)さん(68)に聞いた。
◇
-設立の経緯は。
十六年前から精神障害者の家族を支える活動を続けてきました。その関係で甲状腺がんの患者家族の話も伝わってきました。状況はよく似ているのです。
自分の子どもが精神障害者だと診断されると、親は奈落に突き落とされたような大きな衝撃を受けます。そして親戚や友人に相談することをためらう。自分たちだけで耐えようとして、どんどん孤立していきます。
甲状腺がんの家族も同じようです。原発事故のせいではないかと誰もが疑います。ところが医者は「放射能の影響とは考えにくい」と繰り返します。納得できないままに、自分を責めます。あのとき、外で遊ばせなければ…、もっと食べ物に気を配れば…、自転車通学をやめさせていれば…。同じ境遇の家族同士が話をする機会もないので、情報を共有したり、なぐさめあったりすることもないのです。
精神障害者の家族の場合、家族会をつくって、一緒に小旅行に出掛けたり、食事をしたりして、随分と気持ちが楽になったと聞きました。そうした経験を生かせればと、河合先生に相談して、賛同してもらったのです。
-家族と会ったのは。
個別の面談を重ねて、今年一月に初めて一堂に会することができました。懇談が始まると、話す家族も聞く私も、涙、涙でした。医師への不信感、子どもたちの将来への不安、情報が届かないもどかしさなど、家族は話し続けました。最初は皆さん、緊張していたのですが、お茶タイムのころには、とても和やかな雰囲気になりました。やっと話ができて、胸のつかえがおりたという声を聞きました。
-医師への不信感とは。
福島県では、県民健康調査で甲状腺がんの疑いが出た患者については、例外なく福島県立医大病院で診療をうけることになります。このため実質的にセカンドオピニオンを得るのが難しくなっています。最近の医療の世界では、患者の基本的権利として認められていることが、ここでは通用しないのです。
手術後に再発した患者さんは複数いるそうで、再手術となれば悩みますが選択肢がない。
またある父親は、思春期の息子に医師がためらいもなく「がんです」と告知するのを聞いて悲しかったと話していました。
-会員は増えそうですか。
十二日に設立を発表してから、たくさんの電話をいただきました。患者家族の方もいましたし、応援したいという方もいました。「新鮮な野菜を送るから食べさせてあげて」なんて人もいました。会員は、これから少しずつ増えると思います。
患者ではなくても、子どもさんを抱えて不安な人は相談してくださって結構です。専門の医師につなぐことはできます。
また県民健康調査で発見された甲状腺がんの治療にかかる医療費のうち、十九歳以上の人の自己負担分を県が支援する事業があります。ところが申請が煩雑なせいか、申請者は対象者の一割ほどです。相談いただければ、申請の方法を教えます。
どうか一人で悩まないでください。
◇
問い合わせは、電070(3132)9155、メールは[email protected] ホームページは「311甲状腺がん家族の会」で検索。 (福島特別支局長・坂本充孝)