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プロパガンダのツールとしての陰謀ラベル(要点)

以下はバハマ大学社会学助教授のリチャード・G・エレフリッツ氏の記事 The Conspiracy Label as a Tool of Propaganda の要点。

 エレフリッツ氏は「陰謀ラベル(誰かを陰謀論者だとラベル付けしたり、特定の主張や疑問を陰謀論とラベル付けしたりすること)」についての調査研究を行っている。「陰謀論者」や「陰謀論」と云うラベルは、歴史的に重要な出来事についての公式の、権威によって承認された説明を、社会的に心乱される様な類いの質問から守る為のプロパガンダ・ツールとして機能している。反陰謀論者が陰謀論者の特徴として挙げるのは、中でも「ただ質問する」と云うことだ。陰謀ラベルは循環論法、即ち「あなたが間違っているのであなたは間違っている」という主張を行っているに過ぎない。

 陰謀論と云う言葉自体は古くから存在している(米国議会図書館のデータでは最古の使用例は1868/04/09まで遡る)のでCIAはこの言葉を発明した訳ではないが、議論を封殺する為にこの言葉を広めた。「陰謀論」と見做されるものの正当性を失わせる使命を遂行する、資金の豊富な組織のネットワークは実際に存在し、機能している。

 例えば嘘を吐いた前科の有るジェン・サキ米報道官は公式の声明で「ロシアや中国の陰謀論」や「偽旗作戦」について警告しているが、事実を挙げて公式の物語に疑問を呈する人間には自動的に「ファクトチェッカー」によって「陰謀論者」のラベルが貼られる。「科学の為の同盟」は気候変動やCOVID-19についての陰謀論と戦っているが、それらの陰謀論の情報を検証して読者に伝えるのではなく、自分達が主張する「正しい情報」だけを広めている。JFK暗殺や9.11やウクライナのバイオラボについて公式の説明に疑問を呈する者は、強力なプロパガンダメディア・ネットワークによって「陰謀論者」と呼ばれるリスクを冒すことになる。
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川流桃桜

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