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マンション4階の通路に羽黒トンボが居た。大きさは5センチ程。
普通のトンボとは違い蝶々のように羽をヒラヒラさせて飛ぶ。
ベランダから遠くに若草山・高円山に並んで春日山中が見える。
小学生や中学生の頃は何回となく遠足に行った記憶がある。
その時の楽しみは紺紫の羽を持つ蝶「ルーミスシジミ」を見つけることだ。、
天然記念物と皆は承知しているため捕獲はしないで見つめて喜んだもの。
かつて昭和40年代半までは多産し、小川の流れる森林の彼方此方で見かけた。
「ルーミスシジミ」は何とか保護されて来たが春日山では昭和40年代に絶滅している。
マンションの通路ながら、遠くの春日山林を背景に羽黒トンボが蝶のように飛んでいた。
羽黒トンボも希少化が進んでいるという、悲しくあるが戻らぬ光景となるのであろう。
実は先日、4年半ぶりの歳月を経て懐かしい恩人と大和八木駅で御会いした。
諸々の思いが浮かび、話の尽きない中で我が新居までお運び頂いた。
2021.06.18 昔の土地勘
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迷った民家の道。更地になったところで鹿の母子連れが草を食んでいた。
逃げないので奈良公園は春日大社の鹿であろうと土地感を新たにする。
昨日、西大寺駅前に引っ越してから初めてバスを利用してJR奈良駅まで出た。
JR奈良駅から市内循環バスに乗り高畑というところにある法務局へ行くためである。
高畑と春日大社の間の奥林には馬酔木(アセビ)の木に囲まれた静かな小径ある。
「ささやきの小径」とか云われており、私も想い出がまま残るところ。
法務局の中に入ると自衛官が屯していた。そう云えば此処は奈良38連隊の駐屯地だった。
駐屯地の殆どは奈良教育大学の敷地となっており、今の学生は38連隊を知らないであろう。
春日大社と高畑の間には滝坂の道があり山岡荘八が「春の坂道」と云った柳生街道に続く。
そんなことで新しい墓地を柳生街道の入り口である此の地に求めたのであった。
祖父母や父母その兄弟姉妹がその墓地に葬られている。
その後、奈良柳生間の新道が整備され私も車を持ったので30年ほど前に墓を柳生に戻した。
車を持たなくなった今の私、白毫寺近隣の墓地は残していたので法務局の帰りに寄ろうとした。
分かっているつもりで高畑から白毫寺への裏道を通って行こうとしたのが間違えであった。
徒歩で2時間ウロウロしたが見つからない。高畑のバス乗り場まで戻って来た時はクタクタ。
昔の土地勘なんぞ、想い出と共に捨てなければならないと実感した次第。






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知人が持って来てくれた立派な落し紙。
箱には「皇室献上品」とある。なるほどに「菊の御紋」かと妙に納得。
さてこの落し紙、どこから手に入れたのだろうかと思案するが、女房は早速使おうとする。
まま、何事も水に流せば済むか。。残日の想い出となろう。




2021.06.05 ワクチン
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昨日、女房の通院先で私と女房のコロナワクチン接種予約を済ませた。
一日目が7月15日、二回目が8月5日と云うことだった。
今の世界ではアメリカ・イギリス・ロシア・中共のワクチンだという。
自分の体内の接種されるワクチンは日本製でありたいと私は願う。
私の記憶では、日本は1980年代までは「ワクチン先進国」だった。
水痘、日本脳炎、百日ぜきなどのワクチンを世界に先駆けて開発し技術供与していた.。
それが、2000年頃から海外では重症急性呼吸器症候群(SARS)やエボラ出血熱、中東呼吸器症候群(MERS)など、致死率の高いウイルス感染症が次々と流行。
それへの対応策として、ワクチン開発が急速に進んだと聞く。
米国はトランプ政権時にワクチン開発と供給の計画を立ち上げ、およそ2兆円を投資した。
バイデン政権は国防生産法に基づいてワクチン製造支援に企業を注力させる方針を打ち出す。
中共も政府主導でワクチンを開発し、海外で供給する「ワクチン外交」に乗り出した。
私としては、日本・日本人の開発するワクチンへの期待を捨てないでいた。
そんな中で、一昨日、ワクチン接種予約の知らせが郵便で届いた。
かかりつけ医院でもワクチン接種が出来るとのことである。
それで、女房の通院先へ出かけ予約を済ませ帰宅してテレビニュースを見た。
7つのグループが国産ワクチンの開発状況を報告したいう。
このうち、最終段階の臨床試験に入っているDNAを使った新しいタイプのワクチンについて、企業と共同研究を行う大阪大学大学院の森下竜一教授が初期段階の試験結果の概要を公表、免疫の働きや安全性が確認されたと報告。
また、ファイザー社製のワクチンなどと同じタイプの「mRNAワクチン」の開発で、初期段階の臨床試験を始めている製薬大手「第一三共」などのグループは「mRNA」の一部だけを使った新しい方法で開発を進めていると発表した。
「VLPセラピューティクス・ジャパン」のグループは、ごく少量のRNAを使うだけで、これまでと同等の効果が期待できる新たな仕組みのワクチンを紹介し、今月中にも具体的な臨床試験の計画を国の機関に提出すると発表。
この30年余り、日本の国力衰退に忸怩たる思いでいたが、微かな朗報である。