ただ3月通知のあった、確認申請が求められない「カバー工法」については、良い傾向でない印象を、私たちは受けることになってしまいました。
カバー工法とは、既存屋根や外壁の上に、新しい屋根や外壁を被せることを言います。例えば錆びた板金の上から、外壁サイディングを張ってしまうことなどを指しています。
法改正の目的は、良質な住宅をつくり、持続可能な社会を実現することと、私たちは理解をしています。カバー工法はその目的を実現できるのか、とても不安を覚えています。
カバーはフォローする意味ではなく、隠す、または蓋をしてしまうことではないでしょうか。
築古の住宅は仕上げ材内側の状態は、良くわからないものです。新しい屋根や外壁を張るリフォームを行うにも関わらず、内側の点検を省いてしまうことが、お客様、社会にとって良い方法とはあまり思えないのです。
今廃材コストを減らしても、後世に2倍以上の解体費は想像できますし、仮に雨漏れやシロアリの影響から柱や土台が朽ちてしまっていてれば、表面は綺麗になったとしても、足元が不安定な構造だと耐震性に不安がありますね。
今後、来年4月へ向けて、法改正にまつわる通達は増えてくると思います。社会、日本の住宅にとって必要な改正ですので、疑問も少なくありませんが、しっかりとキャッチして、私たちが良いと考える家づくりをお客様とともに進めていきたいです。
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