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2013年12月

2013年12月31日 (火)

ウンチとオシッコ

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父が転院して2か月弱。

以前より熱を出すことが減ったように思う。

病院の衛生に感する意識の違いもあるだろう。

先日、東京の遷延性意識障害者と家族の会のわかばさんのリハビリの講習会に参加させていただきました。バランスボールを用いたプログラムはとても良いと感じ、病室にバランスボール2個持ち込んでちょこちょことリハビリをしている。毎回空気を入れたり抜いたりは面倒くさいけれど、膨らませたままでは4人部屋で仕方がないことだ。

転院する前、自宅と病院が近くになることもあり、

なんとか父を短時間でも外出させたいと思っていた。そして出来ることなら在宅にしたいと思っていた。実際問題としてできるのかはまだわからないが、とにかく父の世界を病室だけということではなく家庭と四季がある「生活」を取り戻したいと思っていた。

今、外出に向けて看護師さんから痰の吸引、オムツの替え方、経管栄養の仕方を教わっている。

初めは短時間の外出で、昼食後に病院を出て夕食前に戻るつもりだと師長に話したのだが

なぜか看護師さんたちみんな、父が退院すると思ってどんどん教えようとする。

個別には「外出です!」と説明しているけれど、1度広まった「退院説」は打ち消すのは大変みたい。

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自宅介護へと進むのかは、外出を何回か経験してからその先を考えたいと思っている。

父は意志の疎通が出来るようになってからずっと「家に帰りたい」と訴えている。

母も私も猫のみーちゃんも、父と暮らしたいと思っている。

現実問題、母と二人で介護が出来るのか?

古い我が家の造りで、介護に対応出来るのだろうか?

介護サービスはどこまで受けられるのか?

往診の医師、看護師、ヘルパーさんたちが家に出入りすることに

母は耐えられるのか?(家に人を招くのはあまり得意ではない)

そんなこちらの思いとは別に

父の家への思いは日増しに強くなっている。

同じ病室の方が一人、年末年始を自宅に戻る方がいる。

カーテン越しとはいえ、一時帰宅の打合せは丸聞こえだ。

それが父の気持ちを焦らせる。

病院に行くと父は何かを訴えている顔をしている。

お正月は家に帰りたいといって目をうるうるさせる。

まだ準備が整っていないから、今はまだ無理だよ。

今帰ってきても吸引器も介護用ベッドも何もないんだよ。

焦らないで、焦らないで、お母さんも私も吸引の練習がまだ完璧じゃないよ。

そう話すと納得はしてくれるのだが、

面会時間の終わりに帰り支度をはじめると

また泣きそうな顔になる。

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今日は父に「お父さん、帰りたいけど今はまだ帰れない。一人で過ごすのは寂しくて仕方がない。辛くて辛くて仕方がないって気持ちはわかっているよ。でもさ、お父さんはまだ帰れないのが不満で、

不満とか気持ちがふさぎ込むと、すぐに熱を出したり具合が悪くなるじゃない。自分で自分の具合を悪くしているよ。具合が悪いのに病院から家に戻るとか無理でしょ?

『おうちに帰る』を実現するのに、お母さんも私も頑張るけれど

お父さんも自分の出来ることをしてくれなくちゃ困るよ。

お父さんの任務は、ひとつひとつの出来事を悪い方に思わないこと。すべては明日のためにと思って

自分で希望の種をつぶさないこと。そして体調を整えリハビリすることだよ。これはお父さんにしか出来ない任務だよ。誰も代わってあげられない。お父さんがするんだよ」

父はまばたきでウンウンと返事しながら聞いてくれた。

私は内心、父に説教するなどお前は何様だ!!と思いながら・・・

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話しはちょっと違うが、紙オムツを替えるとき

父はとても恥ずかしがる。

相手が看護師さんでもケアワーカーさんでも母でも私でも。

母は以前から「恥ずかしがらないでお任せしなさい」と父に言っていた。

今日、ケアワーカーさんと一緒にしていたらやはり恥ずかしがった。

終わった後で父と話した。

お父さんが恥ずかしいって気持ちは当たり前だよね。

私だってお父さんの立場になったら

きっと恥ずかしいという気持ちを

なくすことは出来ないと思う。

人間としてそう思う方が自然だよね。

それと同じで、私とお母さんがお父さんの

オシッコとウンチのお世話をするのは

全然イヤじゃないって言うのも普通だと思う。

お尻も、おちんちんも含めてお父さんだし、

お父さんが大好きだから。

お父さんは恥ずかしいなぁ〜って思ってて

それを私たちもわかってて、

私たちがお父さんのウンチとオシッコの

世話をするのは平気って思っていることを

お父さんがわかってる。

そのまんまで良いんじゃない?

両方ともそれが当たり前なんだから。

父はウンとマバタキをした。

私はなんか雲が晴れた感じがした。


みーちゃんは写真のように、毎日元気にしています。

「じーちゃんはどこ?」と聞くと、辺りをキョロキョロします。

何回も聞いたら、じーちゃんの車椅子のところに走って行きました。

みーちゃん、じーちゃんのことをちゃんと覚えている。

早く会わせたい。来年こそっ!!と決意を新たにしたEKKAでした。

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2013年12月 1日 (日)

転院その後&みーちゃんの七五三

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みーちゃんは今年五歳。男の子の七五三の年。
じーちゃんが着物問屋に勤めていたし、かーちゃんも着物大好きなので
ここはぜひ羽織袴で・・・と思ったのだが、さすがに袴をはかせたら動けなくなって困っていたので羽織のみ着用となった。
でも、ちゃーんと家紋は入れたのです。丸に剣方喰。刺繍ワッペン屋さんに頼んで作ってもらいました。
5つ紋にしたかったけれど、みーちゃんの小さな肩と背中には3つ紋が限界でした。
普段は可愛いみーちゃんですが、黒の羽織を着ると凛々しい!!(親バカ!!)
Img_1680_2 みーちゃんが紋付きを誂えたのに、かーちゃんは紋付きを持っていなくて寂しいので、Yahoo!オークションで見つけた丸無しの剣方喰の色無地を買った。
なんと2,900円。正絹です!!!!
みーちゃんの方がお金がかかってる!!
帯も買わなくちゃなので、合計ではかーちゃんが勝ちました
(>ω<;)ふぅ・・・
Img_1693_3             かーちゃんの紋は丸のない剣方喰。じーちゃんの実家の滋賀県北部では女性の紋には丸を取るのだそうです。ばーちゃんの着物の紋も丸無しの剣方喰です。紋付き、長年欲しかったのですが、
嫁に行くときに作ってくれるとかじーちゃんは言っていたのですが、嫁に行く気配も婿を取る見込みもなく現在に至っ
Heijyo66naimg600x5961372309880mke_9ったので、この際自分で買ってしまえ~!!と中古ですが、裏に汗染み1つない着物を手に入れました。帯は銀糸織りでもちろん正絹の袋帯。
本当はこれから帯締め、帯揚げ、草履、バッグなども揃えなければならないのですが、おいおいYahoo!オークションで掘り出し物を見つけたいと思います。ああ、じーちゃんが現役だったころに買っていたら新品が社販で買えたのに。
成人式の振り袖は社販で買いまして、自分で言うのもなんですが、かなり上等の振り袖だったと思います。(じーちゃんのお見立てで)
その後、振り袖を着られる機会があれば、逃さず着ていましたが、現在の私が着ると道行く人に振り返られてしまうでしょう。
職務質問されるかもしれません。
普段着の着物しか持っていなかったので(振り袖以外は)略式とはいえ紋付きを手に入れたことは嬉しいです。ちなみに私の大学の卒業式は、母の留め袖に紫の袴。卒業式だから紋付きだろうと着ていきましたが、えらく目立ちました。だって矢羽根の着物じゃ普段着だし、袴の上に振り袖じゃバランスがおかしい。
母は反対しましたが、近所の着付け名人のおばあさま美容師さんは「紋付きの方が正式で卒業式にはあってます」と断言してくれました。思い返すと私は昔から着物が好きだったようです。やはり父が現役の時に・・・(T^T)
そして、11月5日に転院した父ですが、おかげさまで無事に転院することが出来ました。朝9時半に民間の救急車を頼んで迎えに来てもらい、母が同乗して先に出発しました。
私は残った父の荷物、持ち込んだエアマットレスなどを車に押し込んで後を追いました。もう2度とここの病院にくることはない!!と思いながら車を走らせました。
母によると救急車の中での父はとてもご機嫌で、母が「今は○○の横を通ったよ」など話しかけるとマバタキしていたそうです。そしていよいよ地元に戻ってきて
「今はジャスコの脇だよ」「今はドイトだよ」「いまは○×公園の横だよ」と馴染みのある名前に嬉しそうにしていたそうです。
10時半には転院先の病院に到着しました。まもなく私も着き、両親が転院の手続きの間にエアマットレスを抱えて父が寝る前にスタンバイすることが出来ました。
父は、本来なら療養病棟に入院するのですが、ベッドが空くのを1年半以上待ち続け、病院さんも気の毒に思ってくれたようでリハビリ病棟ですが空いているので転院してOKということになりました。リハビリ病棟に入ったおかげで、おまけで理学療法士の方がマッサージしてくれています。
父はリハビリを受ける機械を逸してしまったので、とてもありがたいです。
そして何回かマッサージを受けるだけで、いつも力が入りっぱなしになっていた腕がリラックスできるようになってきました。さすがプロです。家族で一生懸命マッサージはしてきましたが、あれは一体何かの役に立ったのだろうか?と療法士さんに聞いてみたら、マッサージしていなかったら、肩も腕も足も関節がカチカチに固まっていたと思いますから、やっていて良かったんですよと言っていただきました。転院した病院の看護の意識の持ち方が、今までいた病院とはまったく違いました。父を最初から意識がある人として扱ってくれて、父のマバタキの返事もすぐにわかってくれたのです。父はそのことにとても安心したようです。
前の病院にいる間、父はプライドを傷つけられることが数多く有り、段々と気力が萎えていくような感じがしていたのです。そしてここは自宅から近い!!
体調が良くなったら短時間でも外出して自宅に帰らせたいのです。
父が会いたがっているみーちゃんと再会させたいのです。
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転院後の父は、穏やかな顔で居ることが多くなりました。熱もしばらく出さないで過ごし、数日前に熱を出しましたが、今は下がっています。
テレビでお相撲の名古屋場所を見て、DVDで「坂の上の雲」の第3部を見て嬉しそうです。ニュースも大好きで世の中のことを知りたがっています。たまに俳句も作りますが、頭をとても使うせいか疲れるらしく、最後まで出来ないうちに寝てしまうことが多いです。たまには最後まで作ろうよ、おとーさん!!
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「かっこいい顔して」のリクエストに答えてくれる父(みーちゃんのじーちゃん)
大好きだよ♡

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