健忘録(転院から今まで)
救急車で運ばれた急性期病院から、今の病院に転院してから1月23日まで
忘れてしまいそうなので記録として。
★転院した日
体位交換用のクッションを用意してと言われた。事前に言ってくれていれば用意してきた。
(いきなり言われたのでカインズで間に合わせのクッションを数個購入した。)
スピーチカニューレの中身の取替がないから、日赤からもらってくるようにと言われた。
転院の際に日赤とのやりとりで器具などのことは話されなかったのか?
(結局、スピーチカニューレはすぐに外され、取りに行った物は使われないままどこかに回収された)
濱田医師との面談。
何を家族として希望しているのかと聞かれた。
父の生活の質を上げることを希望した。
(声を出す訓練、嚥下の訓練、出来れば足の拘縮を改善したい)
その後、知らないうちに耳鼻科の医師が声帯が動いていないと1回見ただけで判断し
スピーチカニューレが外された。
(父はそれまですこしだが声を出せていた、かすれたこえで「はい」という時もあった。)
STさんが訓練に来ているということも知らされなく
どうなっているのでしょう?と看護師に聞いたら「午前中にきてるよ」と言われた。
しばらくしてまたどうなったのかなあと思って聞いてみたら
STさんはもう来ていないという。
結局、STさんにしてもらった訓練は何なのか?その結果はどうだったのか、何も知らされていない。(現在も)
濱田先生からは、検査をしてもなんの知らせも頂けない。声帯が動いていないというのも看護師からの又聞きで得た情報だ。
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★A号棟3階において
ここでは、カニューレに先に付いている人口鼻(Tピース)のフィルターがない。
聞くと、外して使っているという。フィルターが詰まると窒息しちゃうからだという。
日赤では窒息したことはないが、ここでは頻繁に吸引をしないということだろうか?
そういうことだとすぐにわかった。
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・入ってすぐに看護師長から、洗面器とボディソープと身体を洗うタオルを購入するように言われる。
その3つを用意して指定された場所に置いた。
1回目の風呂の後、シャンプーを買っておいてと言ったのに買っていないと看護師長から大きな声で叱られた。シャンプーのことは伺っていないというと、師長は「私は絶対に言いました。言い忘れるわけはない」と言った。言った、言わないで解決は望めそうにないので、謝りすぐに用意すると答えた。用意する物は書面で伝えて欲しいと思った。
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・ 枕元に並んでいる消毒剤(?)の中身を男性看護師に尋ねた。全部水ですとの回答。
全部ですか?と聞き直したが、全部水ですと再度同じ回答をした。
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・ 女性看護師が吸引終了後、チューブの外側をエタノールで拭かずに、滅菌水(?)も吸入消毒せずに保存用の液体に入れた。「拭かないのですか?」と訊ねると「汚れたら拭きます」との回答であった。彼女の「汚れたら」の基準は、見た目で汚れたらなのか?
あのボトル類の中身は水だったのだろうか?
だとしたら、菌を培養するための水だろうか?
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・女性看護師が鼻&口腔内用のチューブで鼻の吸引をしたあと、そのチューブを使い消毒もせずに気管内の吸引を行った。1人ではない、何名かいた。
此処にいたら父は死んでしまうのではないかと怖くなった。
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・入浴した後、父に「お風呂に入って良かったね」と 話しかけると、嬉しくなさそうな顔をした。
「お風呂は気持ち良くないの?」と聞くと瞬きで「そうだ」との答え。
「お湯に浸かると気持ちいいんじゃない?」と聞くと、答えなし(答えないのは違うということ)
質問を変えて「お湯に浸かっていないの?」と聞くと、まばたきで「そうだ」との答えた。
次のお風呂に入れる時間に、看護師長に「見学をさせて欲しい」と申し入れ了承された。
父は浴室のシャワー用のストレッチャーの上で、大まかに洗われた。脇の下、首の後ろ、陰部、手のひら、足指は洗われなかった。看護師長は「はい、終わり」というので、湯が張ってある機械浴には入らないのですか?と訊ねると「入れたいの?」と聞かれたので「父は湯に浸かるのが好きです」と言ったら、お湯に浸からせてくれた。言わなければ浸からせてくれないということだ。
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A号棟3階→C号棟6階へ(家族に連絡なしに移動している)
移動したら所持品が行方不明に。移動し忘れていてA号棟で発見。
移動して1日で今度は5階に移動
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C号棟6階→C号棟5階へ(再び連絡なしで移動)
所持品のほとんどが行方不明に。
テレビの置いてある棚に入っていた物すべてがなくなった。
6階の看護師さんたちは、上にはもうなにもにない。もう新しい人が入って使っているとのこと。
私たちにはわかりませんと言われる。電気カミソリとかみんなどこにいっちゃったの?
数時間後、6階から見つかったと連絡。
父が使っていた棚を移動して、違う棚を次の人用に入れた。父の使っていた棚はどこか隅の方に置かれていた。父の物を出す前に、中身の確認をせずに、誰かが棚を移動したのだ。捜し物をしていた看護師達は違う棚になっていることに気付かすに6階には、父の物はないと答えたということがわかった。
所持品を一生懸命メモに書き込んでいたが(と゜この病棟の看護師さんも)、
メモを取るだけで何も確認はしていないということがわかった。
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★C号棟5階で。
・経鼻から胃ろうを造設
転院して2週間以上過ぎて、経鼻のチューブ交換することになった、
(かなり汚れてしまっていて、中にカビが発生していた)
それまで左の鼻にいれていたので、右の鼻からチューブを挿入しようとしたら
入らなかったと濱田医師と看護師から説明をうけた。
説明によると、父の右の鼻の中は狭くなっているところがあり
そこをチューブが通らない。何回も試みたがだいぶ出血してしまったので諦めた。
今は点滴で栄養を取っているが、それでは長く続けられないので
胃ろう造設手術を至急行うことを提案された。
本人に聞いてみると手術は絶対にイヤだとのこと。
手術しないと死んでしまうよと言ってもイヤだと答えた(マバタキでのやりとり)
本人が嫌がっているので、家族としては強行するわけにはいかないので
返事を待ってもらった。
濱田医師と看護師から、父の鼻はチューブが絶対に通らないと言われた。
けれども、それまで半年以上いた日赤病院ではチューブを入れていたのだが、
ここではで入らないのはどうしてなのか?
「絶対に」と言うけれど、絶対なのか?
では日赤ではどうしていたのか?
家族(父を含まず)で話し合った。
父自身が、鼻のチューブがうっとおしいと思っているのは事実(以前聞き出したこと)
今の病院では、入れる技術がないらしいということで、経鼻を続けると2週間毎に父が血だらけになりそうだということ。そして、医師も看護師も鼻にチューブを通すことは放棄していること。
胃ろうを造るか、点滴だけで段々と弱っていくか、転院するかの選択しか与えられていないということ。
他に行く病院のあてがないこと。父には生きていてほしいこと。
胃ろうの手術がうまく行かなくて死んでしまった事例もあること。
話した結果としては、濱田医師に父の胃ろう造設手術は簡単なケースなのかきいてみることにした。
濱田医師は、内臓も重なっていないようだからおそらく大丈夫でしょうとのこと。
それから父へ説得を開始した。
父は手術は怖いからしたくないという。たとえば、手術の時にお母さんか私かがそばにいたら大丈夫か?ときくと、それなら手術しても良いという。
濱田医師にそのことを伝え、内視鏡室に一緒に入れてもらうことになった。
父にもそのことを伝え、大丈夫だと確認を取った。
手術の前日、内視鏡室が狭いから入れないと言われた。
どこまで入れるのか聞くと、前室があるからそこまでなら入れるという。
父に「どうする?お父さんはそれで手術できる?頑張れる?」と聞くと
「うん」と返事。「本当に頑張れる?」と聞くと「うん」
内視鏡室には入れないことには了承をした。
翌日の手術の時間を何回も確認した。11時頃からだという。
早くなることはないのか?ときくと、それはないといわれた。
「変更があれば連絡してください。
では10時頃母が来ますのでよろしくお願いします」と私は帰った。
手術の日の10時前、母が病棟に行こうとエレベーターのところまで来たとき
内視鏡室から手術を終えた父が運ばれてきたのに出くわした。
朝、一番で手術をしたという。
父や私たち家族の気持ちはあっさりと捨てられていた。
父に後から聞いたのだが、母がまだ来ていないのに手術ということで
動揺したということだった。
父が意識があるのに、無視されたのだった。
病院に対する不信感が大きくなった。
問題ないと言われていた父の胃ろう手術だが、
よくわからないのだが、普通は胃の下の方に付けるのだけれど
付けられなくて上の方になってしまったという。簡単じゃないじゃないか!!
上の方にあることで嘔吐しやすいという。なんだよ〜
へんな場所に付けるなら、途中でやめてくれれば良いのに、
あくまでも胃ろう手術をしたかったのか?
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C-5の病棟内で父は「鼻にチューブが通らない人」としてのラベルが貼られたらしい。
どの看護師も「鼻は通らないのよね」と言い、鼻からは吸引しなくなる。
父は鼻の中にもけっこうあるので、取って欲しいのに
「入らないから」とまったく入れてくれない。
結局鼻から喉に落ちてくるので、喉からの吸引の回数が多くなった。
私は「鼻は1つ細いチューブなら通ります。前の病院では鼻からの吸引は細めのチューブでやってました。それで父の鼻からも取って欲しい」と看護師(多分藤川さん)に言ったけれど
「細いと軟らかくて余計に通らないのよ」と言われた。日赤ではふつうに出来たことが、ここでは色々な言い訳で行われない。
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初夏の頃、5時ごろに私は面会にいった。
吸引をお願いすると佐藤看護師がやってきた。
「今日、父は熱は大丈夫でしょうか?」と聞くと、
佐藤看護師はいきなり声を荒げて言った。
「私はさっき来たばかりだから、そんなことはしらないわよ!!」
わからないならわからないと言えばすむことなのに
なぜ怒り出すのかわからない。佐藤看護師は、その後もひんぱんにそういうことがある。
そして、看護師の交代で「申し送り」がちゃんとされていないことがわかった。
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面会時、私は父に話しかけていた、
「おとうさん、最近痰が減ったね。前より舌が動かせるね。毎日練習してるし、いないときも自主練してるしね。いつか気管切開が閉じられるといいね。がんばろうね」
父も話の合間にまばたきをして「うん、うん」と返事をしていた。
部屋の中では藤川看護師が夕食の経管の片付けをしていた。
藤川看護師が会話に突然割って入った。
「無理だから。酒井さんは気切を閉じるのは絶対に無理だから」
そう言って廊下に出て行った。
私は追いかけて「父の前で無理だとか言わないでください」と訴えた。
藤川さんは「あら、事実よ」と答えた。
(将来のことだから事実というのも間違いだが)
私は「事実でもなんでも、父の気持ちを萎えさせるようなことは言わないでください」と言った。
藤川看護師は゛「ふ〜ん、そうなの?まあ、わかりました」と言った。
その後は否定的な発言はしないけれど、会話をしているときいつも周りの患者がいないかのように
話をする。みんな意識レベルはまちまちたけれど、まったくわかっていないわけではないのに。
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療養病棟では、感染防止のためタオルの持ち込みは禁止されている。
その代わり病院を通してタオルリース会社と契約する決まりになっている。
1日300円、1ヶ月で約9,000円
転院したのは5月はじめ、その頃は患者の棚にフェイスタオルが数枚必ず置いてあった。
夏ぐらいから、タオルは1,2枚になった。
秋にはタオルは置かれなくなった。
助手さんにタオルを借りたいというと「1週間で使う数が決まっているから・・・」と言って貸してくれなくなった。
仕方がないので自宅からタオルを数枚持ち込んでロッカーに入れた。
すると、氷枕などにいつの間にかうちのタオルが巻かれている。
誰が使ったのかタオルが外に出ていたりする。
リースタオルを使えないどころか、うちのタオルを勝手に使われているらしい。
どういう契約をしたのだっけ?と書類を探したけれど家にはなかった。
受付でリースタオルの契約書を1部欲しいというと受付が「何に使うのか?」と。
私「契約内容を忘れたので見たい」受付「控えをなくしたんですか?」
私「そうかもしれません」
受付さんは1枚契約書を渡してくれた。それは患者には控えをくれるようなモノではなかった。
複写式でもないし、コピーをもらった記憶もない。
申し込んだら、患者側からは契約内容がわからなくなってしまうのだ。
リースタオルは確かに枚数は決められていたが、それ以上使っても、使わなくても金額は変わらないと書いてあった。なるほど、使わなくても金額は変わらないのか。けれど、今の状態は使わないのではなく使えない状態だ。契約不履行だ。
ついこの間、助手さんに「タオルを2枚貸して下さい」と言った。
時間が経ったのでどう変わったか知りたかったのだ。
助手さんは1枚渡してくれた。もう1枚貸してというと、彼女はかなり動揺して
「お風呂以外にタオルを出しちゃだめって上から言われているのよ」と言った。
動揺ぶりから察するに、彼女にしてみたら1枚貸すのも、上の目を盗んで貸してくれたのだろう。
私は「でも、ここの患者はみんなタオルを借りる契約をしてお金を払っているのよ。1日300円、1ヶ月で9千円」と言った。
助手さんは「知らなかった、お金を払ってたの?なら借りて良いはずだね。
私は知らなかったよ」と驚いていた。
助手さんのいう「上」って誰のことなのだろうか?
「上」の人は、患者の家族を騙しているという意識はあるのだろうか?
これって詐欺ではないのか?
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10月の末か、11月の初旬か不確かなのだけれど。
私は看護師長に「父にスピーチカニューレを付けて欲しい」と申し入れた。
看護師長は笑いながら「なんで意識のない人にスピーチカニューレをつけなきゃいけないのよ?」
私「父は意識はあります。こちらの問いかけにマバタキで返事をしています」
師長「私には返事なんかしたことないわよ。家族がそう思いたい気持ちはわかるんだけどね、あなたのお父さんは意識はないわよ!」
私「意識はあります。」
師長「意識がある人っていうのは、こちらが話しかけたら声を出して答えてくれたりする人のことよ!!もっともここには、そんな人はほとんどいないけどね!!」
私「父は閉じ込め症候群ですから、意識はあるけれどそれを外に出すことが難しいんです」
師長「なにそれ? そんなの知らないわよ」
私「とにかくスピーチカニューレを付けてほしいんです。それを主治医に伝えてください」
師長「耳鼻科の先生が声帯が動いていないと判断しているんだから、声なんか出ないわよ」
私「でも転院してきたときはスピーチカニューレを付けてきたんですよ。声は出てたんです」
師長「じゃあ、なんでスピーチカニューレをはずしたのよ?!!」
私「勝手にこちらの病院が外したんじゃないですか?だから声が出せなくなっちゃったんですよ}
師長「そんなのは、私はしらないわ。まぁ濱田先生には伝えるけどね。 それから療養病棟は治療をするところじゃないのよ。入院してしばらくしたら出て行くだけよ。もうお宅なんか半年ぐらいいるから、もうすぐ出て行くんでしょ?なんで今頃うちが治療をはじめなきゃならないのよ!冗談じゃないわ」
話が終わった後、他の看護師さんがTピースを外して指でカニューレの穴を押さえれば声が出せるよとこっそり教えてくれた。
私は父に今聞いたことを話し、練習してみる?と聞いた。父は力強くまばたきした。
私は自分の指を消毒してから、父に「今から塞ぐよ」父が瞬きで OKを出す。
「塞いだよ」と私が言うと父は声を出そうと大きく呼吸をし始めた。
半年声を出していなかったから、なかなか声が出なかった。
しばらくすると擦れているけれど声が出はじめた「う゛ぁぁぁぁ」
そこ佐藤看護師が来て「そんなの声じゃないわ」と言って去って行った。
(わざわざ言いに来なくてもいいのに)
それにしても、師長の発言には驚いた。
彼女の言う「意識のある人」というのは、かなり覚醒レベルが高い人出なければクリア出来ない。
酔っ払いで千鳥足の人なんかも「意識のない人」に分類されてしまうだろう?
私から見ると、この病棟の人はみんな意識がある人にしか見えないのだけれど
この認識の違いはなんなんだろう?
看護師長は、それほど年ではない。もしかすると同年代かもしれない。
療養病棟では様々な意識レベルの人がくるはずなのに
なんの勉強もしていないのだろうか?
認知症の人も「意識のない人」に分類してしまっているのはどうしてなんだ?
彼女にとって看護とはなんの意味があるのだろう?
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父は気管切開しているが、ゴックンと飲み込むことは出来る。
日赤病院にいるときから、綿棒にしませたジュースなどをちょびっとだけ飲んでいた。
ここに移ってからも、顔のマッサージ、綿棒での口腔内マッサージを勝手に続けていて、その綿棒の水分を父は舌で押しつぶしてゴックンと飲むようになった。
飲む量はどんどん増えた。といっても、綿棒1本分の水が20本ぶんぐらいまで増えただけで飲んでいる量は20ccぐらいだろう。
それでも口から摂取すると父は力が湧くようだ。
水、ジュース、アイスクリーム、プリン、味噌汁、お汁粉。
ほんの少しでも口から食べると表情が生き生きするのだ。
この頃は面会に行った途端に口をパクパク動かして
「お水飲みたいよ〜」と訴えている。病棟が乾燥しているから尚更喉が渇くのだろう。
本当は今の状況を師長に話して先生に伝えてもらいたいのだが
「意識のない人がどうして水をのむのよ」
勝手なことをしないでといわれてしまうだろう。
先生には看護師を通してしか話ができない。
スピーチカニューレのことも濱田先生に伝わったのかどうかもわからないままだ。
嚥下訓練の計画を立ててもらって、いつか気管切開を閉じたいのだ。
そのために父は一生懸命、舌を動かす自主練をし、声をだす練習をしているのだ。
身体は動かなくても、車椅子と体位交換マットとリフトがあれば家で生活できる。
父の生まれた滋賀県にもう一度行って、父の姉達に会うのだ。
父が所属している俳句の同人の集まりにもう一度でるのだ。
父にはまだやりたいことがたくさんあるから、それにむかって努力している。
意識はちゃんとある。お歳暮を出す人の相談もした。漏れている人がいると父が教えてくれたのだ。
こんなに話をしているのに、意識不明の人扱いのまま。
本格的な訓練をしたい。
NHKの中華文明をDVDで見る意識不明と言われている父
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秋のいつ頃からか?
カニューレを首に固定する綿テープをこれからは自分で買ってくるようにと言われた。
医療備品じゃないのか? 何で突然?
巾12mmでなければならないという。
たくさん使うから巻で買えという。
巻で売っているところが見つからず、ネットで買う。
他の病棟でもそうなのだろうか?
ここの病院は、階が違うと看護師長が違う人になる。
その人によってまったく違う決まりが作られている。
他の病院に移ったぐらいに違うのだ。
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11月頃から私たち家族はマスクをしていた。
私たちが外から菌を持ち込まないようにと思ったからだ。
病院の看護師も助手も誰もマスクはしていなかった。
佐藤看護師は、咳をしながら高木さんの痰を吸引していた。
この病院はいつからインフルエンザとノロの対策をするのかな?と
不思議に思っていた。
12月の中頃、面会者はマスクをするようにと書かれた紙をもらった。
その頃には毎日面会にくる家族達はマスクをとっくにしていたのだが。
(つまりマスクをしている人に、マスクをしてくださいという紙を渡して、渡した看護師はマスクをしていないという不思議な光景だった)
12月の終わり頃、職員が一斉にマスクを着用した。
マスクをしていると暑苦しいと看護師、助手たちがブツブツ言っていた。
藤川看護師が、「出勤すると私たちまで検温させられるのよ!!!なんなのよ!」と私に愚痴をこぼすのだが、私は答えなかった。私としては是非検温してもらいたいと思っていたのだ。
病院の人も、外を歩いたり、買い物をしたり、家族がいたりするだろう。どこかで菌をもらってくる可能性は、面会者と同じようにあるのだ。患者に移さないためにも、自分達の体調管理は怠らないでほしいのだが、その意議を考えない看護師もいるということだ、
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病棟内の乾燥がひどくなっていた。
乾燥しすぎて父の痰が気管の中で濃縮されすぎて、気管にへばり付いてしまって
気管が傷ついて出血した。
その時の夜勤は藤田看護師さんで、彼女はすぐにネブライザーを持ってきて
気管を加湿してくれた。(パイプを固定していたのは私だけど→夜は手が足りない)
1時間近く吸入して、ようやく痰が軟らかくなって吸引できた。
彼女は患者の顔をちゃんと見て話をする。相手を対等な人間として扱ってくれる。
だから父も彼女にマバタキで返事をする。他の患者さんも返事をする。
認知症の患者さんも怯えたりしない。
看護師長が「私には返事したことない」と言ったけれど当然だろう。
師長は患者の顔を見ていない。返事をしてもそれを受け取って貰えないのだから
返事をしなくなる。他の患者さんも同じだろう。
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そんなことがあったので、カインズで安い加湿器を買って来た。
でも使えるのは家族がいる間だけだと言われた。
助手さん達は、夜中も水を足してあげるよと言ってくれたが。
家族がいないときは使えないのというと、「え〜そうなの」と驚いていた。
次の日、姉が病棟に行くと
加湿器があるとオムツ交換の時に蹴っ飛ばして壊してしまうから
毎日持って帰ってくださいと看護師から言われた。(誰かは不明)
加湿器を毎日持って帰れって・・・嫌がらせだろうか?
姉は荷物も多いし、電車で帰るので今日は持って帰れないと断ってきた。
翌日は私が病棟に行って、帰る時に加湿器の水気を拭きって
テレビの下の棚に入れて帰った。持って帰らなくても邪魔にならない場所におけば
構わないだろうと思った。
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Tピースの外して浸かっているフィルターを付けることは出来ないのか?と
藤川看護師に聞いた。
フィルターがあれば気管内の加湿ができる構造になっているのだ。
フィルターがあればホコリが入る心配もなくなるし・・・
藤川看護師は「え〜、あれを着けても咳を一回したらフィルターが飛び出しちゃうのよ。あなたのお父さん、咳に力があるからね。
あれは結構高いのよ。600円くらいするのよ。フィルターが飛び出す度に変えていたら1日何個使うことになると思う?1日で1万円ぐらいしちゃうわよ。そんなもったいないこと出来ないわ。
それにフィルターに痰が詰まったら、息が出来なくなちゃったら大変だからね。」
もったいない・・・それなら病棟を加湿してほしい。
あれもダメ、これもダメ。加湿器を持ち込んでも家族がいるときだけ。
そして毎日持って帰れって。
インフルエンザとノロが流行りはじめているのに、
患者が罹っても良いと思っているのだろうか?
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佐藤看護師が夜勤担当の時、父の痰が乾燥でかなり粘っこくなっていた。
父が痰を気切から吹きだしたが、粘度が高くTピースの両方の穴からこぼれずに
中に留まっていた。ナースコールを押して吸引を頼んだ。
佐藤看護師がやってきて、Tピースをはずしベッドのシーツの上に置いて、
吸引をした。終わると痰が詰まったままのTピースをカニューレに付けようとした。
私はあわてて「洗います!!」と言うと、佐藤看護師は何も言わずに私の手の上にTピースをおいて部屋を出て行った。
父を窒息させられるところだった。本当に怖かった。
このまま父を連れて帰ろうかと本気で思った。
父も帰らないでと泣きそうな顔をしていた。
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佐藤看護師は変わっている。
自分より強い人、自分より弱い人の色分けしかなさそうだ。
自分より弱い人から何か言われると怒り出す。
認知症の患者さんの検温などをするときに、ちゃんと話しかけて相手の反応を見て行動をしないから、患者さんが拒否したり怖がって声を出したりする。
そうすると「なんで大声を出すのよ!!私が何をしたっていうのよ!!いいかげんにしてよ」などと大声をだす。(違う部屋にいてもよく聞こえるのだ)
痰の吸引を嫌がる人には「手をどけなさいよ!!なんで邪魔するのよ!」と怒鳴っている。
夜勤で看護師が佐藤さんだけになると、いつもこんな感じだ。
別の時に父の痰の吸引をしたときに、かなりしつこく痰を取った、父の顔が真っ赤で苦しそうだった。佐藤看護師は「これだけしっかり取れば、あと2時間は絶対にもつ」と断言した。
でも、刺激しすぎたので、父は痰をすぐに出してしまったが、呼んでも「さっき取ったばかりだから」と言って彼女は来ないのだ。患者の身体は機械ではない。痰は機械から油が漏れているのとは違う。
彼女は何かが決定的に違うのだ。
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先週ぐらいから病室の扉を閉めることになった。(今まではずっとあけっぱなし)
病室の乾燥を防ぐためと言っていたが、本当かな?
でも佐藤看護師が夜勤の時は、扉は全開。開け閉めが面倒くさいのだろう。
他の看護師が帰るとマスクを外しているときもある。
彼女は看護師をなぜしているのだろう?
看護するのがイヤなら、やめてくれた方が患者の為になる。
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1月20日(日) 母が父の病棟に行った。
隣の病室が面会謝絶になっていた。
ノロウィルスに感染した人が出たという。
隣のベッドの高木さんが車椅子に乗って いて、お向かいの深沢さんとの間の通路にいたとき、高木さんが突然吐いた。
うぇっ、うえっと吐き続け、床、車椅子、高木さんのパジャマに吐いた物が付いた。
奥さんは高木さんをベッドに寝かせ、その後も吐いたのでシーツも汚れた。
看護師は高木さんの吐いた物をビニールに入れて持って行った。
けれど、誰も掃除には来なかった。
ノロ患者が隣の部屋で出ているのだから
高木さんもノロの疑いがあると考えるのが普通だろう。
ノロの感染の多くは吐瀉物や便からだ。
吐いた物が乾燥して空気中に舞いだし、それを吸い込むことで発病することが多い。
カーペットの上に吐いた物のカスが残っていて、2週間経ってもウィルスは生きていてそこから感染者がでたそうだ。
吐瀉物の上に塩素系の消毒薬を浸した紙などで覆い
広がらないようにそのまま回収してビニール袋に入れ、
さらにそこを塩素系消毒薬で殺菌する。
吐瀉物のチリは消して残さない。
処理するときは、ゴム手袋、マスク、ビニールエプロン、オーバーシューズなと゜
万全の体制で処理し、それらは掃除の後ビニールに入れて廃棄処分する。
そんな知識は、いまや誰でも知っていることだ。
でも高木さんが吐いた物は誰も掃除に来なかった。
困った高木さんの奥さんは、素手でティッシュペーパーで拭き取った。
そのあと、病室の入口にある手を消毒するためのスプレーを使い消毒していた。
母と高木さんの奥さんは、塩素でないとノロだったら効かないのよねと言いながら
誰も処理をしないので処理したのだった。
しばらくすると食事の時間が来て、配膳などで
吐瀉物のあった場所をいろんな人が歩いて行った。
その後、高木さんの奥さんも母も帰ったので、塩素消毒が行われたのかはわからない。
高木さんがノロだったらもう遅いだろう。
翌21日(月) は私が病棟に行った。
医療連携室の白石さんと話した後だ。
エレベーターを5階で降りると、病棟全部が面会謝絶になっていた。
呆然としていると、今日から面会謝絶だから入れないよと師長が言った。
それから面会謝絶ということを母に伝えてくれと頼まれた。
「父には会えないですか ?」と聞くと「5分ぐらいなら」と言われて
案内された。エプロンとか、消毒とかあるのかと思ったら何もなかった。
父に誰も説明していないだろうと思い、父に現状を説明した。
父に封鎖が解けるまで会えないことを伝え、父もわかったとマバタキした。
けれどもとても不安そうな顔をしていたので、胸が痛かった。
ふと隣を見ると高木さんはいなくて、高齢の女性が寝ていた。
「高木さんは・・・・・・?」と呟いたら若い看護師さんが「隣に移りました」と言った。
どっちの隣だろう。昨日のノロが発生した部屋?それとも逆の部屋か?
気になったけれど、それより短時間で父の消耗品の補充をしなければならなかったので聞けなかった。
相変わらず空気が乾燥しているので、看護師さんに「加湿器をつけちゃいけないですか?」と聞いた。するとその看護師さんは怒ったような声で「加湿器は師長から禁止といわれたはずですよね!!」と言った。
彼女はそのまま部屋を出て行ってしまったので反論出来なかったが、
禁止された覚えはこちらにはまったくない。
いったいどうなっているのかわからないが、加湿器をつけることは許されないということだけはわかった。けれど、どうして患者が自衛することを嫌がるのだろう?
加湿器の水の管理だろうか?感染が広がる様子を見ているのだから
少しでも予防措置は講じないのだろうか?
相変わらず看護師も助手も部屋から部屋を移動しまくっている。
ウィルスをまき散らしているのは、誰なんだろう?
師長に父に何か変化があったら知らせて欲しいと言った。
師長は「変化ってどういうの?熱が出たら電話するの?熱が下がったら電話するの?
どういうときに電話して欲しいの?熱が1度上がりましたって電話すればいいの?そこまで私たちは出来ないわよ」
私「そういうことではなくて、例えば父がインフルエンザに・」
師長「罹ってないから大丈夫」
私「今は罹ってないけれど、罹った時には連絡をください。ノロに罹ったときも連絡をください。今現在も父は発熱していますが、それがひどくなったら連絡ください」
師長「ひどいってどれくらい?」
私「40度くらい熱が出て、父が苦しそうにしていたら連絡ください」
(このひとはアスペルガーなのか??どこまで具体的に言わないとわからないのだろう?)
師長「ふ〜ん(納得できていない様子)。苦しそうになったらね。電話すればいいのね」
私「そうです」
師長とのやりとりは、しんどい。
23日(水)病棟に電話をして様子を聞いた。
電話に出たのは佐藤看護師だった。
佐藤「何がしりたいんですか?」
私「父の様子です。」
佐藤「変わりありませんよ」
私「熱が出たままってことですか?」
佐藤「何を知りたいのかわかりません」
私「・・・父はインフルエンザとかノロとかに罹っていませんか?」
佐藤「罹ってませんよ」
私「あれから、新しくノロに罹った人はいないんでですか?」
佐藤「あれからっていつからですか?何が聞きたいんですか?」
私「高木さんはノロだったんですか?」
佐藤「高木さんは隣の部屋に移ったから大丈夫です」
私「高木さんはノロに罹ったから隣の部屋に移ったんですか?」
佐藤「そうです」
私「わかりました」
佐藤「もういいですか?」
私「はい」
ガチャリと電話が切れた。
父がインフルエンザにもノロにも罹っていないらしい。
となりの高木さんはやはりノロだった・・・
なんてこった。
父の様子を知りたい。
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- いいこいいこ(2014.04.19)
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いきなり失礼な事を
書いてしまいそうですけれども、あえて書かせて頂きますね。
ですが、どれもこれも
私的な偏った意見と申しますか、推測なので
本気になさらないでくださいね。
こちらの「転院から今まで」を
読ませて頂きまして、感じた事がありました。
私が思うには
(一部の)看護師の方々の反応と
いいますか、対応が一言で表してしまうと随分と非常識に思えます。
直接見ていない私が
こんなことを言うのもなんですが
なんか、こう…
無愛想とかヒステリックとかそういった甘いものではなく
まるで、「EKKAさんがおかしいから取り合わない」というような
とても失礼な扱いをされているように感じました。
私の印象としましては
EKKAさんはとても常識的に行動されていると思います。
EKKAさんは何も悪いことはされていませんし、むしろ衝突をさけ、自分達で出来る範囲は解決しようとし、(タオルや加湿器など)
病院へはどうしてもやむを得ない場合にのみ注意をされている(衛生面など)と思います。
ですが、それが面白くないといいますか、揚げ足取りだと感じてしまったスタッフの方がいたのでしょうね。
そうすると、仕事柄看護師さんなら看護師さんどうしで固まっている時間が長いので、誰だってお互いに愚痴などを言い合っていると思います。
そうなってくると、だんだんあることないこと話を盛ってしまったりしてしまう事が多いですよね。
その盛られてしまった話をEKKAさんとは面識がない人が聞いてしまうと
他になにも情報がないので真に受けてしまいます。
そうして仲間内に要注意人物として広められてしまって、だんだん対応が雑になったのでは?
と私は思います。
ましてや、不満に思った人が役得のある人なら
なおさらですね。
大抵の人が職場で問題を起こすのは嫌がりますから、部下の立場なら上司が間違っていても従うしかないですし…。
医療を受ける側の人間としましては、こんな私情を仕事にもってきて欲しくないですが、医療を施す側も同じ人間ですのである程度は仕方がないにしても、こちらに書いてあるような対応はあまりに酷すぎますよね。
患者の命をなんとも思わないのですかね?
それに患者の目の前で
「どうせ意識もないし理解もできないから」
と決めつけて人格否定をするなんて到底看護師がしていいことではないですね。
むしろ大丈夫良くなる
と励ますのが普通だとおもいますが。
せめてそう思っていたとしても、患者もその家族もいないところでボソッと言う程度にしてもらいたいものです。
対人編はこのぐらいで終わっておきます。
当に他意はないのですが思った事を書かせて頂きますと、タオルの件も驚きました。
EKKAさんの私物であるタオルがそのまま公共物として出てくるなんて
衛生管理はどこに行ってしまったのでしょうね。
それどころかどこでどう何に使われていたかわからないのですから到底家で使おうとは思えませんよね。
私は法律には疎いのですが、これでは使用できなくされてしまったのですから器物損壊 なのでは?と思います。
ここからは勝手な推測ですが、
もしかすると契約したはずのタオルがないのも、経費削減と称して病院側が私的に使ってしまっているためにお金を出しているはずの患者さんまで廻って来なくなっているのでは?
それならこれはつまり、病院側が 用意すべきお金を患者側に払わせている状態にあるのではないかと思いました。
内部告発が行われれば
いいのに…
まぁ無理でしょうけど…
それにしても、ノロの話にも驚かされました。
患者さんの奥様が片付けるなんて普通あり得ないですよね。
むしろ逆に奥様が手伝おうとしているのを「大丈夫ですよ。感染するといけないので素人の方はさわらないで下さいね」
と止めるのが常識的だと思うのですが…
これはもうスタッフ個人ではなく病院全体の管理体制の問題になってきますよね。
世の中に知られていないだけで、こんなに酷い状態の病院があるのですね。
とても驚きました!
本当にご転院できてよかったです。
どうかお父様リハビリを 頑張って少しずつでも良くなっていって下さいね。
ご家族の方々も頑張り過ぎず、無理しすぎずお父様を支えてあげて下さいね。
ですが、くれぐれも頑張り過ぎにはご注意を!
たまにはご自分の体も労りましょうね。
ご快復応援致します。
それでは、長駄文
失礼致しました。
投稿: はじめまして | 2013年12月 5日 (木) 05時58分
はじめまして様
コメントをありがとうございます。
対人関係なのですが、看護師さん同士は当たらず触らずといった感じで
お互いのやり方に口を出さないようでした。
病院としての決まった対応というものがないらしく、
みなさんフリーな芸風(?)で、お仕事をされていました。
看護師さんごとに言うことが違うので、最初は混乱しまくりましたが、
何人かまっとうな看護師さんがいることがわかったので
後半はその方達に話しをするようにしていました。
問題の看護師長ですが、私が書いた病院の「ご意見ポスト」への投書が
看護師長のところに廻ってきたようでした。(理事長しか見ないという話しだったのに)
ナースステーションからわざわざ病室にやってきて(4人部屋)
「よくもあることないこと書いてくれたわね。あれを書いたのはあんたでしょ。
私はあんなこと言ってないわよ」と絡まれました。
私は「あることは書きました。ないことは書いていません」と答えると
「嘘つくんじゃないわよ」と声を荒げました。
4人の病人の目の前で、スケ番のような看護師長に絡まれている私。
父を含め、みな不安そうにしている。なんでここで話すのかなぁ?
4人全員が「何もわからない人」と思っているからだろうか?
まあ、ここまで人間の尊厳を踏みにじる看護師長というのも
現代の日本では稀なのではないかと思います。
保健所のガサ入れと看護部長と病院長との面談の後、多少は衛生面は改善しましたが
タオルは最後まで誤魔化され続けました。1度は改善するといい2〜3日だけタオルが置いてありましたがすぐになくなりました。
他の患者のご家族も苦情をいいましたが「清拭しなくていいのね」と脅かされました。
その後、移動してきた看護師さんが私たちを恐怖のどん底に落とし込みました。
痰を吸引するときの圧力がいつでもフルなのです。
そして長い時間吸い続けるので、父は身体中をガクガクと痙攣のように動いて苦しみました。
ある日、向かいのベッドのEさんの容態が急変しました。
徐々にからだが動かなくなる難病で、嚥下も困難になっていましたけれど
前日まではお元気でした。ご家族に急変の連絡が入って駆けつけたそうです。
私は前夜、Eさんが父の枕元に飾った花のほうに向かって手を伸ばすので(届きませんが)
「Eさん、お花が好きですか?1輪いりますか」と聞くともっと手を伸ばすのでした。
Eさんは強ばる手でお花を潰さないように大事に持ちました。
そんなことがあったのに、今はもう瀕死のようでした。
そこへ「オムツの交換と痰の吸引をします」と言って件の看護師と助手が入ってきました。
そしてその部屋に面会にきていた家族全員が外に出されました。
Eさんのご家族は「え、こんな時にも?!」と言いましたが部屋から出されました。
10分ほどして「終わりましたからどうぞ」と言われ中に戻りました。
するとEさんのご家族が「ああ、お父さん、お父さん、しっかりして、息してない、おとうさん」
私は「Eさんの痰までフルスロットルで取っちゃったか・・・」と思いました。
そしていつも通り患者の様子を見ないで作業を終了させ「終わりましたよ」と言ったのでしょう。彼女が殺したとは断言できません。憶測に過ぎません。でも私は彼女がEさんに引導を渡したのだと思っています。
父はそれから彼女が夜勤の時は怯えていました。私は父の枕元に張り紙をしました。
「痰の吸引の圧力を上げすぎないでください。長い時間吸引しないで、休憩をいれてください」
数日後、母がお父さんが殺されてしまうからと看護師長に直談判しにいきました。
(あの師長は移動していなくなり、すこしまともな人が来ていました)
平成になって25年も経つのに、首都圏なのに
こんな病院があるのです。
この病院は、大きな医療事故でニュースになるくらいの事件でも起こさないかぎり
改善することはないと思います。自浄作用はまったくありません。
H市にあるK会H病院。
ここの療養病棟は危険です。
他の科についてはよくわかりませんが、
療養病棟のこの状態が許されていること、タオルは上からの指示ということを考えると
他の病棟も似たり寄ったりかもしれません。
もう2度と行きたくないです。
(良い看護師さん2名だけにはお礼をいいたいけど)
患者の家族たちは「この病院はおかしい」と言いつつも、転院先が見つからないので居続けるしかないのです。
投稿: EKKA | 2013年12月 6日 (金) 06時27分