2018年3月31日に行われた、広島対中日の公式戦2回戦の試合結果
中日 010 000 010|2
広島 000 420 00×|6
勝 ジョンソン 1勝0敗
負 ジー 0勝1敗
S -
【本塁打】福田1号、丸1号、アルモンテ1号
カープ先発のジョンソンは、単にストライク先行のピッチングが出来ているだけではなく、コースギリギリでストライクが取れている。
初回1アウトから京田にライト前ヒットを打たれると、当然足を警戒しながらのピッチングとなるが、コントロールに乱れはなく、アルモンテをインコースのストレートで見逃し三振。
続くビシエドの打席で二盗は決められたものの、ビシエドの投手強襲の打球を菊池がバックアップし、セカンドゴロでピンチを凌ぐ。
内容的には大きな不安は感じない立ち上がりだった。
そして中日先発のジーとは初対戦。
オープン戦そのものもヤクルトと3試合(巨人とは1試合雨天中止)あった以外は、セ・リーグのチームの対戦がなく、各チームの新戦力とは、自然と初顔合わせの組み合わせになってしまう。
そのジーに対し、田中は良い当たりのセカンドライナーに倒れたが、菊池、丸はやや差し込まれ気味で三者凡退。
初回を見る限り、投手戦になるかと思った矢先、2回表の先頭打者福田にアウトコースを狙ったカットボールが真ん中付近に入ったところを捉えられ、バックスクリーンへの先制本塁打を浴びてしまった。
さらには、平田の緩い当たりのサードゴロで、安部が一塁悪送球。
続けざまに、牽制で飛び出した平田を刺すことができずに二盗を決められる。
大野奨には際どいコースに投げ込んでいけているものの、四球を選ばれる。
ジーに送りバントを決められ、2アウト2、3塁で大島を迎える。
調子の悪い時のジョンソンであれば、崩れていくパターンのテンプレートのような展開。
ここであっさりストライクを取りに来て、タイムリーを浴びるようだと、一気に3点差になるところだったが、大島に対しては甘いコースはなく、力のないセカンドゴロに打ち取って、1失点で留めた。
ジーの術中に嵌っていた序盤を経て、ようやく4回裏に反撃開始。
1アウトから丸が四球を選ぶと、鈴木が初球の高めに浮いたカットボールを捉えてレフト前ヒット。
この打球をアルモンテが僅かに弾く間に、丸は三塁を落としいれ、さらに三塁への送球の隙を突いて、打者走者の鈴木も二塁へ。
この1つのプレーを生かし、1アウト2、3塁から松山が高めを狙って犠牲フライを放って同点に追い付く。
この後もエルドレッド死球、安部がフルカウントから四球で2アウト満塁とし、0-2というカウントから逆球のアウトコースへのカットボールを捉えてレフト前タイムリーヒットで逆転。
1点リードで、あとはジョンソンの立ち直りに期待、という展開かと思いきや、ジョンソンが粘りのバッティングで追い込まれてからライト前2点タイムリーヒットで、一挙4点を奪うというイニングとなった。
クリーンアップで点を奪い、下位打線で追い討ちを掛ける、というのは得点の形としては申し分ない。
5回裏には丸がアウトコースへのツーシームを捉え、バックスクリーンへのツーランで突き放し、ジョンソンは得点を奪ってイニングの後はしっかりと無失点で抑える。
こういうピッチングであれば、相手に流れを渡す隙を与えない。
5点リードの8回表には、初登板の一岡がマウンドに上がるが、先頭のアルモンテにソロホームランを浴びる。
全般的に、良いボールと悪いボールがはっきりと分かれており、これは初登板独特の心理状態が影響を与えている。
次回登板は、もう少し状態が上がってくるだろう。
そして4点差の9回表は、連投の中崎がセーブの付かない場面で登板。
昨日コントロールを乱していたが、今日はきっちりと修正し、三者凡退で抑え2連勝スタートを決めた。
今日の試合に関しては、ジョンソンが福田の本塁打の後、崩れそうな場面でも崩れなかった、というのはシーズンに上手く入れたという状況を表している。
ヒーローインタビューでもイチャイチャする訳だ。
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